『日本一幸せな従業員を作る』自主上映会。

1月31日 晴れ

基礎着工現場
基礎着工現場

気持よく晴れ渡った空の下、朝は現場へ。

 

一月は行く、あっという間に今年の12分の1が過ぎ去りました。

振り返れば早い様ですが、いろんなイベントも多くあり、忙しく充実した1ヶ月だった様に思います。お正月気分を味わったのは遥か遠い昔のような。。(笑)

 

世界で一番幸せな従業員を作る 上映会風景
日本一幸せな従業員を作る 上映会風景

昼からは一年に一度くらいのペースで行なっている自主上映会の開催日でした。

TOTOリモデルクラブ西神店会という地域の同業者が集まってイベントを開催したり、勉強をして切磋琢磨する会の主催。

とはいえ、発案者も上映会事務局も私なので、会場の手配から参加者の整理等、一日忙しくしておりました。(笑)

 

今回上映した映画はこれ、

世界で一番幸せな従業員を作る
日本一幸せな従業員を作る

http://shiyuukan.com/活動紹介/日本一幸せな従業員をつくる/

【映画あらすじ】

名古屋駅前の老舗ホテルは、4期連続の赤字にあえいでいた。経営陣の退陣、新たな総支配人に選ばれたのは、柴田秋雄。長らく労働組合の役員を務めた柴田氏 は、柴田流の再建策に乗り出す。それは、リストラでも、成果主義導入でもなかった。従業員が参加して、経営理念をつくり、みんなで合宿して夜を徹して夢を 語り合い…。そう、夢は「日本一幸せな従業員をつくる」こと。従業員のお誕生日会、従業員食堂のリニューアル、続々はじまる試み。いざ、結果はいかに?

 

映画に対する感じ方は人それぞれですが、私は終始、心の汗が止まらず、大変でした。

他の参加者の方々も、涙を流してみておられる方が数多くおられたようですが、特に経営者は号泣クラスの人も数名。(笑)

とにかく素晴らしい映画でした。

少ない人数でも少ない費用で気軽に『自主上映会』を開催出来ますので、興味がある方はこちらのNPO法人ハートオブミラクルさんのホームページをチェックしてみてくださいね。

http://www.heartofmiracle.net/four-walling/index.html

自主上映会前説
自主上映会前説

上映会の冒頭に参加者の皆さんに少しだけお話をさせて頂きました。

 

それは、リフォーム会社が集まっての勉強会の一環として上映会を開催する意味であり、この映画を通して考えて頂きたいテーマについて。

地域に密着して営業を続けるリフォーム会社、工務店はローカリゼーションの考え方に基づきます。

グローバリゼーションとの対比で語られるローカリゼーションとは、地域を絞って、深く掘り下げるビジネスであり、極端に突き詰めていくと人と人の繋がりから売上げ、利益を生み出すモデルだと思います。

外へ外へ、では無く、内へ内へ。

その輪は身近なところから信頼という糸を紡ぎ、徐々に広げて行くことで徐々にビジネスモデルとして成り立って行く様になると思っています。

そこで最も重要になって来るのは、人としての『在り方』だと思っていて、ハートオブミラクルさんの配給する映画はその『在り方』を見つめる絶好の機会だと考えています。

今回は営業不振に喘ぐホテルの再生のドキュメンタリーでしたが、今まで自主上映を開催して来た他の作品も根底に共通したテーマとしてあるのは、その『在り方』です。

前回の自主上映会

僕のあとに道はできる。

 

前々回の自主上映会

映画『1/4の奇跡』~本当の事だから~ 観客の声。

 

それぞれ素晴らしい映画でした。

世界で一番幸せな従業員を作る上映風景
世界で一番幸せな従業員を作る上映風景

身近な人との固い信頼関係を結び、それを広げて行くのにはまず自分自身の『在り方』を見つめ直し、一人ずつに向き合う事から始める。

そうして想いを共有した人との輪を広げる事で影響力が広がっていく。

ローカリゼーションとは狭い範囲を深く掘り下げると言う意味あいからするとその影響の輪こそが事業の成果を生み出す母体と成るのだと思うのです。

私が主宰する勉強会、『職人起業塾』で以前、上杉鷹山の藩の財政を建てなおした経営手法について議論した事があります。

「彼は、自分の経営改革は、決して藩政府を富ませるためにおこなうのではなく、むしろ、藩民を富ませるためにおこなうものでなければならない、と思うようになった。そう思うと、彼の胸は膨らんだ。
つまり、経営改革が、陰気で勤倹節約だけを主目標にした、じめじめした暗いものではない、
むしろ全藩民が藩主と一緒になって、厳しいけれども前途に希望をもっておこなう楽しい事業である、とさえ思うようになったのである」
出典:『上杉鷹山の経営学』童門冬二 著
「木によく肥料をほどこすならば、労せずして確実に結果は実ります。
「民を愛する」ならば、富は当然もたらされるでしょう。
「ゆえに賢者は木を考えて実をえる。小人は実を考えて実をえない」。
このような儒教の教えを、鷹山は、尊師細井から授かりました。」
出典:『代表的日本人』内村鑑三 著

 

身近な人の幸せを考え真剣に取り組む事は最終的に奇跡的と言われるような経済効果を生み出すと日本で は昔から実証され、また受け継がれて来た考え方であり、これこそが日本式のマーケティング理論の根幹だと思っています。

 

事業を通して幸せの循環、笑顔の循環が作れるように頑張ろうと、肩肘張らずに思えるいい一日と成りました。

この映画の主人公である柴田さんの理念を理解して実践する事業所が増えて行けば日本は大きく変わるかも知れない、そんな勇気も一緒に頂きました。

ご縁に心から感謝致します。

ありがとうございました。

岡田武史氏的引き寄せの法則。

1月30日 雨

朝から追加工事の立会い&ロールスクリーンの取付工事の為に雨の中飛び出しました。

が、雨脚が強かったからなのか、あちこちで事故を起こしてて、高速道路は渋滞につぐ渋滞。

京橋インターパーキング
京橋インターパーキング

オシオシのなか、なんとか現場作業、火事現場の復旧の調査、古くなった文化アパートの再利用についてのご相談と精力的に走り回り、最後に三宮のど真ん中で着工した現場にも立ち寄って帰社しました。

今日もまた、忙しい一日に感謝です。

兵庫の大仏さん
兵庫の大仏さん

いつになく、車で一日走り回った訳ですが、最近、とても嫌いだった車の運転がそうでも無くなりました。

車の運転が嫌いだった理由はというと、

  •  渋滞等のトラブルが多く時間通りに移動が出来ない
  • 運転中にPCなどで仕事が出来ない
  • 本が読めない
  • 駐車場を探すのが面倒
  • 化石燃料の消費が良くない

と言ったところで、主には移動中の時間の有効利用が出来ない事がストレスで、ついバスや電車で出掛ける事が多かったのです。

それが最近少し変わりました。

主な理由だった移動時間の有効利用が出来ない、というのが解消されたのです。

一つ目はSiriというiPhoneの音声認識機能をつけいこなす様になり、このブログを始め、様々な書類や企画書、コンテンツ制作を車の運転中にしゃべって書き上げる事が出来る様になった事。

これは本当に素晴らしいです、ドラえもんの世界に住んでいる気分が味わえます。(笑)

2つ目はポットキャストと呼ばれるネット上で配信される音声を聞く事。

なかなか聴きに行けない講演などが数多く配信されていて、非常に勉強になります。

車の運転時間に合わせて選択をすると結構長い、聞き応えがあるものを聞けたりして、車の運転が終わると同時に凄い満足感を得られたりします。(笑)

 

お題目は、今日の帰途にそんなネット配信の講演を聴いて思ったこと。

田坂広志さんの講義で、元サッカー日本代表の監督を務められていた岡田監督の語録を紹介されておられました。

審判の明らかなミスジャッジで試合を落とした後のインタビューで、その事に水を向けられて答えたのが、

「審判も人間です。間違いもあるでしょう、そんなことを含めて私たちは勝たなければ成らなかっただけです。」

と、一切の言い訳をせずに、自分の責任を認めたとのこと。

素晴らしい指揮官の覚悟です。

 

運がいい、とか、ツイている星の下に生まれて来ている、とか、守護神が7人憑いているとか、偶然、何か物事が起こった時に前向きに捉えるように思う根拠を人はいろいろと考えるものですが、悪い事が起こった時はつい、外部環境や人のせいにしてしまいがちです。

岡田監督の様に不運を自己責任だと受け止めてそれを乗り越える力を蓄える様に切り替えて考える事はなかなか困難な気がします。

しかし、難しいと同時にその強さ、思考回路を身につければ、どんな厳しい事が起こったとしてもくじけたり、心を折る事無く目的、目標に向かって進み続ける事が出来るようにも思います。

ツイテナイ!などと思う事は無い訳ですから。。

強い心で推し進めるとおのずと結果は出て来る様になり目標を達成する。

ある意味、引き寄せの法則ですね。

 

私としては昨日のプロジェクト会議の余韻を引きずっていた事もあり、岡田氏の『自責』というのは思考というより『在り方』に近いのではないかしら、と思ったり。。

そんなこんなで、今日もドライブ中に素晴らしい学びを頂けました。(笑)

車で移動が多い方にはオススメです。(笑)

三宮店舗改装現場着工!
三宮店舗改装現場着工!

 

おまけ、昨日のプロジェクト会議、動画にしていました(笑)

 

脱反響営業!影響営業へのシフト。

1月29日  晴れのち曇り

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久々に霜が降りる寒い朝でした。

 

今日は半年に1度のいつも工事でご協力いただいている職人さんや仕入れ商品のメーカーさん、商社さん、設計事務所の先生などご縁をいただいた皆様とすみれのスタッフ全員が参加してのプロジェクト会議でした。

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今日も大勢の方に集まっていただいて非常に良い会議ができたと思います。

今回のテーマは、

「ローカリゼーションにおけるマーケティングとは『あり方』を見直すところから」

以前から、私がこの会議で訴え続けてきた事は関係する皆様と手を取り合って真摯に物づくりに向き合い、現場で結果を出して行くしか私たちが勝ち残る道はない、そのためには厳しいことを言い合いながらも絶対の信頼関係を構築したチームを作っていく必要があるということです。

そして、一件ずつのお客様先で結果を出すことで顧客満足を勝ちとって、リピートと紹介を繰り返す持続継続性ビジネスモデルをつくりあげる。

 

人と人、人から人、まさにローカリゼーションです。

 

今回はそんな取り組みを実際にやり切っている、モデルとなる会社のドキュメンタリー映画を皆さんに見ていただきました。

http://www.heartofmiracle.net

総支配人の『あり方』を見直す姿勢が赤字にあえぐホテルを名古屋ナンバーワンの稼働率を誇るホテルへと生まれ変わらせた物語です。

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ものではなく人。

一人ひとりの従業員と向き合って、その人達を幸せにすることに必死になって取り組んだ結果、顧客からの支持を得て古ぼけた何の特徴もないホテルが大人気のホテルと生まれ変わっていく、感動のドキュメンタリー映画。

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ちなみにこの映画、明後日もリモデル大学と言う勉強会で自主上映会をする予定にしております。

ご興味がある方はまだ若干席に余裕がありますので今からでも間に合います。
ご連絡をいただければと思います。

詳しくはこちら、

自主上映会『日本一幸せな従業員を作る』
この映画を通して私たちが目指す『あり方』を皆さんにもご理解いただけたのではないかと思っています。

マス媒体を使った集客による反響営業ではなく、「あり方」を見つめ直し、自らを正すことから影響の輪を少しずつ広げていく「影響営業」へ。

私たちが長年取り組んできたこのシフトを皆さんのご協力を得ながらしっかりと形にしてしまいたいと思っています。

本日は忙しい中、大勢の方にお運びいただきまして本当にありがとうございました。

いつもお願いするばかりでなく、我々が皆様にできることも考えて皆様の事業に少しでも貢献できるように実践していきたいとも思っておりますので今後ともよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。

 

おまけ、空気が乾燥していますので、くれぐれご用心下さい!

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大工育成塾。

1月28日 晴れ

昨日までの小雨模様の曇天とうってかわって爽やかな青空が広がりました。

御堂筋
御堂筋

今日はすみれ事務所は定休日ですが、私は朝一番から店舗工事の打ち合せへと飛び出しました。

デザイナーさんが入られた高級レストランの改装工事で私どもではじき出した工事費用がご予算に合わず、コスト圧縮の見直しをしての仕切り直しの打ち合せ。

デザインを守りつつ、ご希望までのコスト調整に取り組んで来たのですが、残念ながら目標値には届かず、代替案をお持ちするという不甲斐ない結果にも拘らず、気持よく受け入れて頂いたクライアントに(またまた)心から感謝する事となりました。

ご恩は現場でお返し出来る様に、スタッフ共々精一杯の努力をしたいと思います。

ありがとうございました。
その後現場を覗いてから面接のため大阪へ。

南京町現場
南京町現場

面接といっても、いつもは面接をする側ですが、今日はなんと、面接を受ける側でした。

工務店面接会場
工務店面接会場

というか、結局は私が質問する事の方が多かった気もしますが、、(笑)

 

この春から、(一応、)2名の新入社員を受け入れる予定にしておりまして、その中に初めての試みとなる、『大工育成塾』の塾生の受け入れがあります。
新規の工務店は事務局、講師陣から面接を受ける事となっているようです。

常日頃、大工を含め職人の人口減を対して警鐘を鳴らして、職人を守り、育てる会社にならなければ工務店は存続が出来なくなる、と声を大にして持論を展開しているだけに、次世代を担う(かもしれない)若者をなんとか育てて行きたいと思っていたところに渡りに船のような今回のご縁。

大工人口の予測【国土交通省】
大工人口の予測【国土交通省】

こんな状況ですので、深刻です。。

 

現場の仕事は厳しいですが、今年のテーマでもある『やさしさ』を思う存分発揮して大事に育てて行きたいと思います。(っていうか、工務部の皆さん、宜しくね!)
大工育成塾と言うのは国を挙げてのプロジェクトであり、若年層の大工離れに少しでも歯止めをかけようと、始まった事業で、現場での実地と月に一度の座学を3年間続け、戦力となる大工を育成しようという取り組みです。

こんな事業です。

大工育成塾 国家プロジェクトで職人養成

長く続いたデフレ経済で建築業界は単価が大きく崩れ、その影響で長く続いて来た職人の徒弟制度のようなものは現在完全に崩壊してしまいました。

いわゆる『ボンさん』と言うろくに仕事もできない若年層を受け入れて、親方が連れませるほど職人に余裕がなくなっているのがその主な原因だと思っています。
『大工育成塾』とは、その解消を図るために!と設けられたプロジェクトのようなのですが、気になったのはコストの面であまりに働き手にやさしくないということです。

どちらかと言うと工務店や棟梁の立ち位置で制度が進められているような印象を持ちました。
ま、どの様な待遇にするかは、受け入れる企業次第なのかもしれませんが、「基本型として、」と説明されたのは、ずいぶん私たち受け入れ側に気を遣ってくれているなあ、というのが正直な感想です。

ただでさえ体力的にも厳しい負荷がかかる若者には、正直『しんどい』業界だけに、他業種に比べあからさまに待遇や保証が劣っていると働き手に思われると結局長続きしない残念な結果を招きかねません。

私としては、その辺のバランスをしっかりと見ながら丁寧に、そしてやさしく次世代を担う職人を育てていきたいと思います。

とにかく、頑張ってくれたらいいなぁ。

青空
青空

 

お伊勢さん参り。

1月27日 曇り時々雨

雨が降りそうで降らず、空気はしっとりと水分を含んであったかい一日。

青空が見えないのは残念ではありますが、それはそれで良い一日でした。

曇天の松坂駅
曇天の松坂駅

今日はお休みを頂いて夫婦で夜明け前に起き出してお伊勢さん参り。

昨年から伊勢参りに行きたい!と言っていた妻の要望もあり、ひょんなご縁で松坂でリフォーム会社を営んでおられる同業の社長のアテンドでお伊勢さん参りに毎年のように行ってるという話を小耳に挟み、夫婦揃って便乗させて頂く事になりました。

内宮参道
内宮参道

この忙しい時期に一日まるっとお付き合い頂きました上月社長には心から感謝致します。

今回の参拝のきっかけを頂きました、(なにかと、)ご縁が深い大澤社長、清川社長にも深く御礼を申し上げます。

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たしか、十数年前に社員旅行で伊勢神宮にお参りした事がありましたが、神戸から近くて遠いお伊勢さんには毎年の様に行きたいと言いつつもなかなかタイミングが見つけられず、行きそびれていただけに、今回の参拝は非常に嬉しく、大変良い経験をさせて頂きました。

というのも、伊勢神宮というと、外宮、内宮のお参りをするのが一般的ですが、別宮と言われる周辺のお社が数多くあり、それらを一日で廻るのは非常に難しいのです。

内宮
内宮

今回は、松坂人の方にアテンドを頂いたという事で、お参りすべき別宮もキッチリ廻る事が出来ました。

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おかげさまで、本当になかなか無い希有な体験をさせて頂きました。

十数年ぶりに伊勢神宮に参って思ったのは、素直に『美しい』ということ。

瀧原宮
瀧原宮

20年ごとに遷宮を繰り返し再新、再生を繰り返すお社は、一昨年に遷宮を迎えたところという事もあり、清涼な空気の森の中に佇み、桧の香りがあたりに漂いそれは見事な美しさでした。

外宮、内宮、伊雑宮、瀧原宮とそれぞれに少しずつ違う空気感を味わう事が出来たのは素晴らしく、いつもお参りする神社とは少し違う感動のようなものがありました。

ゼロ磁場の瀧原宮
ゼロ磁場の瀧原宮

風雨に叩かれ、日に焼けて風合いを増すのも決して悪くはありませんが、鉋で仕上げられた木肌の光沢が残る間にお参りする機会を持てた事を本当に嬉しく思いました。

日本って素晴らしい。

その一言に尽きる気がします。

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パワースポットという良い方はあまりに陳腐に重いますが、実際に力を頂き、心身共に浄化されたような気がします。

おかげ横町
おかげ横町

参道の賑わいに少し旅行気分も味わえたりもしましたし、古の人々がお伊勢さん参りを熱心にされた気持が少し分かった気がします。

日本人としてのアイデンティティーというと大げさかも知れませんが、そんな風に感じてしまう魅力がこの地にはあると改めて思った次第です。

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上月社長、本日は本当にお世話になりました、心から御礼申し上げると共に、来年もまた宜しくお願い致します。(笑)

ご縁に心から感謝致します。

心謝。

断る決断。〜クロネコメール便に思う〜

1月26日 雨

天気予報がドンピシャにあたり、今日の神戸はよく雨が降りました。

雨だから、と言う訳ではありませんが、一日事務所に籠って事務作業を片付ける日にしようと決めて(アイドル犬チャックの散歩以外、)事務所から一歩たりとも外に出ない一日。

やらねば、と思いつつ、手を付けれてなかったタスクにずいぶんと手を付ける事が出来た充実した一日となりました。

雨に感謝、といったところでしょうか。

昨日に引き続き、暖かかったのもよかったです。(^^)

梅の蕾
梅の蕾

 

さて、お題目は普段から御世話になっており、私が運送会社に勤めていたときの師匠が現在も在籍されている『クロネコヤマト』さんが発表されたニュースから。

事業の柱として長年売上げに大きく寄与し、また20数年前の当時、今までに無かった運送商品として業界を変えたと言っても過言でないメインの商品の廃止を決められたとの事です。

ヤマト運輸H.P
ヤマト運輸H.P

ニュースリリースはこちら、

http://www.yamato-hd.co.jp/news/h26/h26_73_01news.html

 

思い切った、というか凄い決断をされたものだ、と驚いた次第です。

内容を簡単に要約すると、

2003年、総務省より「信書に該当する文書に関する指針」が告示された。

「信書」の定義は極めて曖昧であり、総務省の窓口に問い合わせても「信書か否か」即答いただけないケースが多発している。

信書をメール便で送ると、運送事業者だけでなく、送り主も罰せられる。

2009年7月以降、クロネコメール便を利用して郵便法違反容疑で書類送検、もしくは警察から事情聴取されたケースは計8件にのぼった。

総務省 に誰もが見た目で判断できる「『外形基準』の導入による信書規制の改革」を提案し、信書を送ってしまっても、受け付けた運送事業者のみが罪に問われる基準にすべきであると訴えてきたが認められず。

以上の経緯を踏まえ、法違反の認識がないお客さまが容疑者になるリスクをこれ以上放置することは、当社の企業姿勢と社会的責任に反するものであり、このままの状況では、お客さまにとっての『安全で安心なサービスの利用環境』と『利便性』を当社の努力だけで持続的に両立することは困難であると判断し、クロネコメール便のサービスを廃止する決断をした。

ヤマト運輸社がメール便という『書類』を格安で確実に翌日に届けるという画期的なサービスを始めた当時からリアルタイムで見て来た私にとっては衝撃的なニュースリリースでした。

郵便局では出来ない事を宅急便の会社が行なうことで、業界全体が揺れたのですが、サービス開始当時はそんなことをして収支が合う訳が無い、と業界の誰もが思ったものです。

しかし、顧客のニーズを捉え、あっという間にメール便という新しいマーケットを運送業界に作り上げたのは、まさに業界に革命を起こしたと言っても過言でないと思います。

さすが!と思えたのは、メール便を廃止して信書(要するに手紙のこと!)を送る場合は他社に切り替えて下さい。と胸を張って明言されている事と、新商品で法に触れない確実なもののみを扱う事にしながらも、業務委託先の雇用は守ると宣言されている部分。

顧客を守る。と言う企業姿勢をはっきりと打ち出されているのはさすがです。

また、国の郵政事業の既存権益を守る事に対する批判を理路整然とした意見として顧客目線、生活者目線の不在と、取りまとめている事にも大きく共感しました。

本当に素晴らしいと思います。

詳しくはこちら、

平成26年3月13日「総務省 情報通信審議会 郵政政策部会の中間答申に対する当社の見解」(PDF.30KB)

http://www.yamato-hd.co.jp/news/h26/pdf/h26_73_01news_02.pdf?1

 

長年顧客からの支持を集めて来たサービスを廃止する事は顧客満足の面から見ると、マイナスに働く様に思います。

また、業界の中に新しいマーケットを確立したのに失ってしまう事、はずいぶんと悔しい決断だとも。

しかし、今回毅然とした態度で郵政法、信書規制に一石を投じたことで、却って顧客からの信頼は増すのではないか、と思った次第です。

信頼とは4つの核(誠実、意図、力量、結果)からなると言われますが、企業の姿勢として大きな決断をする時にこの4つのファクターが計られる気がします。

「まさに4拍子揃っているな、」と思えた今回のヤマト運輸のニュースリリース、クロネコメール便の次の新商品に期待したいと思います。

火を熾したければ、濡れ灰を入れる。

1月24日 晴天

晴天
晴天

今日もいい天気になりました。

三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった。

と、あったのは川端康成の舞姫でしたっけ。

 

とにかく暖かな良い一日になりました。

チャックとニャロ
チャックとニャロ

一昨日の理念と経営を考える勉強会でアメリカの心理学者のダグラス・マクレガーが提唱したX理論、Y理論について、という話題が出ました。

その理論を踏まえて、経営者として人間観をどのように変革させますか?と言う設問でした。

思いっきり簡単にまとめると、

X理論とは、性悪説。人は怠け者で、負荷をかけないと自発的には働かない。

Y理論とは、性善説、人は誰も成長志向を持っていて、能力を引き出せば大きな可能性が開く。

私が思ったのは、そんなことをどちらが正しいか、どちらかを選択すること自体がナンセンスってこと。

人の心は複雑で、論理的にスパッと簡単に割り切れるものではありません。

そして、この世はすべからず表裏一体であり、表裏、多面性を統合して考えることが出来ないと説明がつかないことがいくらでもあります。

西欧式価値観はロジカルシンキングを是とする傾向がありますが、元来日本人の価値観とは曖昧なものに対して否定しない、受け入れる文化なのだと思っています。

 

先日、初釜といわれる年明け初めての茶の湯のお稽古に行ってきました。

先生にずいぶんと丁寧に茶事のご用意を頂き、炭点前という炉に炭をくべて、火が熾り湯が沸く時間に合わせて懐石料理を頂き、最後にお濃茶を頂く頃に程よく湯が沸いて美味しい茶の湯が頂ける。という至って贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

茶事の初めに種火が入っている炉に炭をくべるのですが、その際濡れ灰という湿った灰を炭の周りに撒く作法があります。

種火の周りに湿った灰を入れるとそれが暖まって発生する水蒸気の気流で火がおこりやすくなるという事なのですが、乾いて燃えやすそうなものだけを入れれば良いというものではない、と言うのは非常に深い示唆に富んでいると思いました。

これこそが陰陽取り混ぜるとこで大きな効果を生み出す日本の伝統的な文化であり、価値観だと思うのです。

そして、人の心も、関係性も同じ様に両面を認め、それぞれの良さを引き出すことで新たな価値を作り出すことが出来るのではないかと思います。

 

 

また、すみれ事務所のトイレには、『悪人正機』という札が貼ってあります。

親鸞上人が引用された言葉として有名ですが、そもそも一点の曇りも無い完全なる善人がこの世にいるのか、おらぬならば、悪人こそ最期には極楽浄土にいくべきである。と大きな寛容性を根本的な価値観として人との関わり合いを説いています。

私を含め、建築業界の工事現場で職人として働く人の殆どは高学歴ではありません。

子供の頃、学校制度になじめないだけで社会からドロップアウトした、といわれる人も少なくありません。

アメリカではブルーカラーという名の差別用語がそれを階級として認知させていますね。

善人、悪人という分け方とは少し違いますが、それらの人が決して今の学歴社会から高い評価を受けることはない、と言うのは頑然たる事実です。

しかし、『悪人正機』という考えかた、価値観、在り方に照らして考えると、そんな人こそ、安心して暮らせる社会になるべきだと思い、事務所に札を張って、自らを戒めています。

美しく、高性能な建築物を作り上げるには、塗れ灰が必要だから。

 

そんな想いで、毎月20名程の職人や異業種の方達と一緒に勉強会を開いています。

完全無料の学びの場ですのでご興味がある方はお気軽にご連絡を頂ければ幸いです。

詳しくはこちら。

https://www.facebook.com/sumire430

もしくはこちら、

http://sumireco.co.jp/craftsman-seminar.php

 

建築業界にすこしでも塗れ灰を撒ければいいな、と思います。

神戸ラーメン紀行Vol.120☆ 〜2015版スタート〜

1月23日 久しぶりの晴れ

 

青空を見たのはいつやったっけ?

なんて、朝の散歩にいつもの伊川の河川敷の空を見上げて思いました。

冬の青空
冬の青空

2日程神戸を離れていただけで、なんだかえらく仕事が溜まっている様な、というか、処理が終わらないうちに次のタスクに手を付けなければならないというか、、

とにかく!次々にたくさんのお声掛けを頂けることを感謝したいと思います。

 

冬の海に登った朝日
冬の海に登った朝日

さて、気付ば1月はいってしまいつつあり、残りは1週間程になってしまいました。

正月気分なんてずっと昔のことの様に思えますが、未だ『今年初めての』ネタは若干残っておりまして、その一つ、例によって今年もコツコツと続けて行くことにしたアレ、いってみたいと思います!

今年の一杯目は、神戸駅から三宮に進出して来た人気店にて、

魚介ラーメン 680円— みなとや

魚介ラーメン 680円

新しいお店は気持が良かったですが、本店の味を保つことの難しさを感じることになりました。

飲食業に限らず、人材育成が拡大の肝なのは商売の常ですが、、健闘を祈ります。

 

今年の2杯目のラーメンは神戸の老舗、名店の流れを組む本格中華の一品。

五目汁そば 690円 — 場所: 牡丹園

五目汁そば 690円
ラーメンの域を超えている。。。(^ ^)

ラーメンと言うよりは、麺入りの本格中華料理といった方が的を得ているくらい、絶品。

ラーメンの域を完全に超えてました。元町3丁目なので中心地から少し離れますが、わざわざこのお店を目当てに行く価値はあると思います。

 

3杯目は今年一発目の夜中の〆、

期間限定!黒胡麻担々麺 780円— ラーメン四天王 サンキタ西店

期間限定!
黒胡麻担々麺 780円

見た目はまったく宜しくないですが、なかなかイケました。

最近、創意工夫を凝らしたラーメンが本当に多くなりました、メニューに入れれるレベルだと思います。

 

4杯目も元町の老舗、

スタミナチャンポン(ピリ辛) 880円— 場所: 春陽軒

スタミナチャンポン(ピリ辛) 880円
絶品!

とにかく、具の多いこと。

ボリュームたっぷりで大満足、幸せになれる一杯でした。

 

今日の〆は関東にて、

豪麺 830円ーゴル麺。町田店

〆はやっぱり太麺、ごっつ系。(^_^;)
豪麺 830円

東京はやっぱり太麺、魚介とトンコツの合わせスープが主流なのでしょうか。。

たっぷりのニンニクと共に、店内の内装もパンチが効いておりました。(笑)

 

ゴル麺
ゴル麺

 

今日はここまで。

ごちそうさまでした☆

今年も神戸はモチロン、全国のラーメンをポツポツとご紹介させて頂きますので、本年も『神戸ラーメン紀行』を宜しくお願い致します!

影響の輪についての考察。

1月22日 雨

朝一番で帰神する予定でしたが、朝から大阪〜京都間の高架下から火が出るという事故があったようで、新幹線乗り場は人だかり。

 

1月22日のJRの混雑
1月22日のJRの混雑

結局、1時間程遅れて帰ってきました。

まあ、普段からノマドのようなスタイルでどこでも仕事をしているので、デスクが動いているか止まっているかという些細な違いで、比較的ゆっくり目の移動の予定を組んでいたので大きな影響はありませんでしたが。

 

 

昨夜は出張のタスクを終えてから、関東方面での施工の際にいつも手伝ってもらっている栗ちゃんという若き経営者と同行で出張に行ってたスタッフヨーヘーと一緒に食事に行き多いに盛り上がりました。

若いだけに、かどうかは分かりませんが、(笑)この栗ちゃん社長は会う度に悩みを抱えて居ることが多く、何が原因なんでしょうか?と尋ねられることが往々にして(笑)あります。

私が神戸で主宰している職人起業塾という勉強会にも開講当初から参加したいと行ってくれており、私が東京でマーケティングのセミナー講師を勤めた時も仲間と一緒に聴講に来てくれたりと、まるで実のアニキの様に慕ってもらってます。(笑)

 

そんな悩み相談的な話を夜中に延々としていたら、一緒に出張に行っていたスタッフようへーが、

「影響力の問題ですな」

と、一刀両断。

さすが、独立起業を目指して勉強会に足繁く参加しているだけのことはあります。(笑)

お題目は、昨夜栗ちゃん社長に話したことのまとめと補足です。

 

 

人は何らかの行動を起こす時に必ず『選択』をします。

その時、意識して、もしくは無意識にかかわらず何らかの影響を受けている場合が殆どです。

例えば、スキーの板を買うとき、ゴルフクラブを買うとき、ランニングシューズを買うとき、その時にいいと思って商品を選択するのですが、その判断基準は今の流行だったり新開発の性能だったり、知り合いの口コミだったりすることがほとんどではないでしょうか。

マーケティングの定義を『勝手に売り上げが上がっていく仕組みづくり』というふうに捉えると、それは購買に対する影響を持つ方法論とも考えられます。

スキーで早く滑りたいと言う人は、オリンピック競技で金メダリストが使用していたスキー板のメーカー名を覚えてしまいます。

ゴルフでドライバーをかっ飛ばしたい!と言う人はゴルフ雑誌のアスリートゴルフという欄に惹きつけられて推奨のヘッドやシャフトをチェックします。

ランニングを趣味にする人はテレビで爽やかに走るQちゃんと同じランニングシューズを履いたりします。

そのような場合に行なわれる選択は決してコストだけを重視するのではなく、趣味趣向、付加価値など、(実際の体験、経験則が無くても)イメージとして刷り込まれたことが大きく影響を及ぼします。

 

これまではマスメディアによる広告が購買に対する大きな影響力を持っていました。それがマーケティングとコマーシャルが同じように語られるようになっていた原因だと思っています。

しかし、近年になって情報化革命と呼ばれるインターネットの普及によりマス広告の信頼性が大きく疑われるようになりました。

外食産業の雄であったマク●ナルドは過度なコストカットを原因とする食の安全に対する疑問が叫ばれるようになり、全国で異物混入の訴えが起こっています。

私もその一員ですが、確実にマク●ナルドを食べない層が生まれており、実際、異物混入問題が表面化する数年前から売り上げは下降の一途を辿っています。

明らかにTVで流れる爽やかなCMではなくて、SNSなどの個人発信の情報からの『影響』を受けてます。

アパレル業界の革命児と言われたユニクロは同じような理由から生産現場の労働環境がひど過ぎるという理由で一部の人から不買運動が起こっています。

私個人的には全てユニクロの責任なのだと断罪してしまうのは少し違う気がしておりますが、、

 

インターネットという個人が情報発信し、また入手することができる時代に突入したと言えるのでは無いでしょうか。

まさに今、マスではなくパーソナルなメディアが大きな影響力を持つ時代になりつつあります。

ちなみに、

※パーソナルメディアとは、

主に使い手が情報を発信したり、記録、編集したりするために用いられるものを「パーソナルメディア」と言うことがある。これはマスメディアが情報の大量一括伝送であることと対比される。また、文脈によっては、これらのメディアを介した情報のやりとりが、比較的匿名性の低い知り合い同士の間で起こるものであること、パーソナルネットワーク、インターパーソナルネットワークなどと呼ばれる文脈で起こるものであることが強調されることもある。

ウィキペディアより引用

マスメディアから個人や企業単位の発信であるパーソナルメディアへの影響力の移転は資本力のない中小零細企業にとっては大きなチャンスの到来なのは間違いありません。

ただ、マスメディア時代と変わらず、どのように影響力の輪を広げていくかが大きな課題であることにはなんら変わりはありません。

そして、このブログでも繰り返し書き続けていますが、これからの時代はグローバリゼーションからローカリゼーションへと移り行く(と思っている)ことを考えると、パーソナルメディアの先に踏み込んでプライベートメディアを活用することが私たちのような中小企業には大きな意味を持つ様になると思っています。

ちなみに、

プライベート・メディアとは、

【英】private media

マーケターが使う見込客既存顧客とのコミュニケーション・チャネル。プライベート活用される通常のコミュニケーション・チャネルには、ニュースレター雑誌カタログなどがある。

 Weblio辞書より引用

そして、究極のプライベートメディアは、昨年の大きな学びでもあった『手紙』だと思ってます。

改まった正式な手紙をたくさん書く時間はなかなか取れないですが、それに準拠した小さな取り組みを進めること、情報が氾濫する時代こそ、アナログに時間をかけてコツコツと『心』を届けることが、本当の人の絆を強め、強力なコミニティーを作り上げ、持続継続できる循環型のビジネスモデルを構築していく手がかりになっていくと思います。

要するに、自分の持つ小さな影響の輪は、真心を込めて少しずつ広げていくという事。

栗ちゃん、頑張っていこうぜ!

 

体験!ぼったくり居酒屋。

1月21日  曇りのち雪のち雨

朝4時、夜明け前というより、夜に起き出して始発の新幹線にのって東京へ。

久しぶりの関東方面の出張ということで、朝から夜中まで予定をギュウギュウに詰め込んで見ました。(笑)

急激に栄えつつある国分寺駅前
急激に栄えつつある国分寺駅前

 

9時には東京に到着、1件目の店舗の現地調査の頃には雪が降り出しました、冬の東京は寒いです。。

昼からは(半分)建築屋としてではなく、加盟している飲食チェーンの新年会に参加。

飲食業の店舗オーナーとして、昨年の消費増税の影響の振り返りも含め、今年の傾向と対策を本部の社長から学ばせて頂きました。

そのお話のポイントを簡単にまとめてみると。

  • 増税後、需要の冷え込みを考慮して値下げを行なった店は苦戦
  • 増税を意に介さない高くていい店は売上げを落としていない
  • 原価を抑えずに品質の向上に取り組んだ店はいい結果を残した。
  • 値下げはしていないが、利益確保の為に提供する料理やサービスの質を落とした店は危機的状況

とのことで、やはり無理な値下げも便乗値上げもせずに、飲食店の本分、本質に立ち返り、サービスを充実させて店の価値を高め、コツコツと顧客満足を積み重ねていく以外に方法は無い、と感じました。

結局、私たちが取り組んでいる建築業界と同じですね、その辺りの理屈をしっかりと店長と共有して、頑張ってもらいたいと思います。

雨の町田駅
雨の町田駅

その他、多岐に渡る情報提供を頂いたのですが、その中で出て来た一つに、

『ぼったくり居酒屋問題』

がありました。

私はあまり知らなかったのですが、巷ではずいぶん話題になっているようです。

ちなみに、どんなことかというと、外食産業の消費が冷え込み、集客に苦しんでいる居酒屋が、少ない集客で今まで通りの利益を維持しようと思うと、値上げをするか、原価を抑えるか、のどちらかになります。

しかし、値上げをすると、余計に客足が遠のくのであまり極端には出来ません。

ならば、と原価、人件費を削ることに注力することになる訳ですが、これが極端に酷くて、結果的にぼったくり=価値に見合っていない請求をされる、とのこと。

その時は「へーっ」と思いながら聞いていたのですが、あろう事かすぐに自ら体験することになりました。(涙)

 

新年会が終わり、もう一件の現地確認に言った後、関東の現場でいつも施工を手伝ってもらっている栗ちゃんと食事に行こう!と同行していたスタッフようヘーと連れ立って、町田の街に出掛けました。

ヨーヘーの行きつけの海鮮居酒屋へ行ったのですが、満席という事で入れてもらえず、しょうがなくどこに行こうか、とウロウロしていると、寒空に立っている学生アルバイトとおぼしきキャッチの男の子に声をかけられました。

「新しくオープンした個人のお店ですから、味は間違いないですし、平日なので大サービスしますから、ドリンクは飲み放題1000円でさせてもらいます!」

と、熱心に誘われて、あても無かったので行ってみることにしました。

いざ店に入ってみると、メニューも少なく、魚料理もあります、と言ってたのに、刺身はイカとホタテとサーモンの3種のみ。

おいおい、話が違うぞ、となり、何となく店の雰囲気が悪いので、ビールを1杯ずつ飲んで、やっぱり違う店に行こう、となりました。

で、お勘定をお願いしてみたら、

「5250円になります。」

とのこと!

おいおいおいおい、それはぼったくりやろ、と3人が口を揃えて言ってしまいました。(笑)

店員に聞いてみると、もやしをゆでただけの小さな小鉢が一つ540円なのでそれだけで1620円なんです、とのことで、メニューを見てみるとビールもやっぱり高めの設定。

これか、話題のぼったくり居酒屋って!とその時に気がつきました。

レジで支払いをする際に、

「食べちゃった後やから払うけど、ちょっとおかしくないか?」

と、一応、問いかけはしてみましたが、「バイトなんで分かりません、」の一点張り。

やっぱり、東京は怖いところです。(苦笑)

ちなみに、シチュエーション、店員の話すこと、全くこの通りです。

これでもう騙されない!「プチぼったくり居酒屋」に共通する5つの特徴

苦し紛れなのか、短期間で稼げるだけ稼ぐ方針なのか、良く分かりませんが、いくらキャッチの集客をしたとしても長続きをしない商売だと思うのですが、巷で問題になるくらいこの手の店が増えているのなら、非常にまずいことだと感じました。

外食産業全体の危機にもなりかねません。。

 

その後は、地元の栗ちゃんの友達に紹介頂き、予約してもらったお店で機嫌良く食事をすることが出来たのですが、あのままあの店で居続けたらどんなことになっていたのかと思うとぞっとします。

改めて思ったのは、やっぱり信頼出来るのは口コミってこと。

要は、日頃の積み重ねですね。

5000円程勉強代が掛かりましたが、とてもいい勉強をさせて頂きました。

皆様も、あまり知らない土地に出張に行かれた際はお気をつけてくださいね。。

 

ヨーヘーとくりちゃんとゆるりさんにて。
ヨーヘーとくりちゃんとゆるりさんにて。