ユザワヤで見つけた真理の話

12月21日 雨のち曇り

気付けば今年も残り10日余り、あっという間に今年も終わりを迎えそうです。

先週は研修会、会合、そして怒濤の忘年会のピークで、胃腸をはじめ(笑)ずいぶん体力を消耗した感も否めませんが、それも大まか終わり、今週からずいぶんと落ち着く筈ですので体調を整えつつ、新年を迎える準備を粛々と進めたいと思います。
と、思いつつも今日は夕方からNPO活動の実行委員会、『ひょうご安心リフォーム推進委員会』の定例会に出席&忘年会。(苦笑)整えるのは明日以降にしたいと思います。

 

 

生まれて初めての体験。

会合の前に、クライアントの店舗で相談を頂いていた案件の調査に行ったついでに、立ち寄った先で生まれて初めての体験をしました。

それは、『ボタン』の購入です。

今年は暖冬とのことで、比較的暖かい日が続いていましたが、先週中から急に冷え込み、冬物の厚手のジャケットを引っ張り出してみたところ、ボタンが1つ取れてなくなっていることに気付きました。いつもは妻にお願いするのですが、金色のボタンで、近場で購入するのも難しそうだという事で、自分で探してみることにして、神戸最大の手芸材料の品揃えを誇る(と、教えてもらった)ユザワヤに行ってみました。私にとっては未知の世界です。(笑)

6階にも渡る広大な店舗の中をうろうろして、やっと見つけたボタン売り場をみて、少しばかりの衝撃を受けました。思っていたよりも、ボタン売り場に割かれているスペースが小さかったのです。
壁に高さ60cm、幅7.2m程のボタンの見本が張り付けた引き出しが並んでいるだけでした。その引き出しの中に、同じデザインのボタンがサイズごとに小分けされてありました。

yuzawaya
yuzawaya

 

期待はずれのラインナップ

妻には、「ユザワヤにいったらどんなボタンでもおいてるわよ」と聞いていて、ずいぶん広いスペースに棚がズラーっと並んでいるのを想像していただけに若干の拍子抜け、「こんな少ない展示で世の中の全てのボタンを網羅しているわけないやん、ひょっとしてオレの探している金ボタンはないんちゃうの」等と自分が勝手にイメージしていたのと違うことに不満を呟きながら近づいてみると、探しているソレはあっという間に見つかりました。
あと、気付いたのは、ボタンのバリエーションってせいぜいこんなくらいしかないんやってこと。
冷静に考えても見たら、自分の着ている服についているボタンってあまり主張しないなんの変哲もないモノばかりです。「なるほどなー」と思いました。(特殊なものはあるとは思いますが、)

 

 

向き合うだけで見えて来るもの

普段、全く意識をせず、ただ漠然とスゴくたくさんあるんやろな、と思っているものも、しっかりと向き合って、細かく見てみると大まかに分類することが出来るし、サイズの大きさなんてバリエーションとして揃えればなんてことない些細なこと。

振り返って自分達のビジネスを考えてみれば、社内の問題、業界の問題、対顧客との問題、環境の問題と山の様に問題が積み上がっており、なにから手を付けて良いのかさえ分からなくなるように感じますが、冷静に正面から向き合ってみると、実はボタンの様に、種類が無限にあるわけではなく、根本的な問題の数は知れれて、サイズにバリエーションがある様に、程度の問題が多くあるのだな、なんて考えてしまいました。そして、その問題を大きな枠組で分類して、共通項を見いだすことで、まず一番始めに取り組まなければならない問題=自分自身の在り方に焦点があって来るのではないかと思うのです。

 

ボタンの掛け違いを無くすと言う真理(笑)

昨年からずいぶんと『嫌われる勇気』という書籍が流行し、なんと!ジャニーズの手越君の愛読書でも有名になった心理学者のアドラーは人間が抱える全ての問題は、『人(人間関係)の問題』だと言い切りました。
人と人とのコミュニケーションを正しく、真理に基づくものにすることで全ての問題を解決することが出来る、と考えると、『ボタンの掛け違えを正すこと』に真理があるんやなーなんて。

ユザワヤで見つけたボタン真理の話でした。(笑)

 

リノベーション業界大手の職人育成計画

12月19日 晴れ

昨夜の記念すべき『職人起業塾 京阪神木造住宅協議会版 6ヶ月研修コース』の開講の余韻を引きずりつつ、今朝は少し寝坊をしてしまいました。。
三日間で22時間、喋り続けたダメージが若干、身体を重くしている様で、連日の研修講師役(と今日で6日連続となる忘年会で、汗、)とうとう喉が枯れてしまいました。。

 

 

大屋根のsumikaお引き渡し

と言いつつも、今朝は朝から気分を切り替えて、(久しぶりに?)工務店実務に勤しみました。コンクリートと木造の混構造で通常よりも長く工事にかかってしまった大屋根のsumikaのお引き渡し式を執り行いました。
すみれ事務所での奥様と担当設計みまっちとの笑いの絶えないインテリア打ち合せもこれで終わりとなり、若干の寂しさを感じてしまいますが、足繁く事務所に通って頂き、細部まで細かい確認と、仕上デザインの選択をして頂いただけあって、イメージ通りの出来上がりになった様で、(全く打ち合せに参加していない)私としては一安心。

お引き渡しは年末ギリギリになってしまいましたが、なんとか新しい家でめでたく、気持ちよく新年を迎えて頂けるのは良かったかと思います。
T様、これからの新居での暮らし、高断熱、高気密だけでなく、EM珪藻土と無垢フローリングの自然素材の仕上とオールアース工法による電磁波への対策もバッチリの健康住宅ですので、楽しく、心地よいものにして頂けると思います。
そして、(打ち合せはもうありませんが、)私たちすみれとはこれからながーいお付き合いを頂くスタートになります。
何か気になること、困ったことがありましたら、市中を走り回っているすみれスタッフがすぐに駆けつけますので、いつでもお気軽にお声掛け下さい!
この度はありがとうございました。そして末永いお付き合いを宜しくお願い致します!

 

お引き渡しセレモニー
お引き渡しセレモニー

 

マーケティング戦略塾の同窓生

昼は東京からの客人とランチ。
10年程前に日本マーケティング協会の理事長だった水口健二先生のマーケティング戦略塾に参加した際にご一緒させて頂いたのがご縁で、数年に一度、付かず離れずな関係で不定期に情報交換をさせて頂いてます。

水口健二先生の勉強会でご縁を頂いた方々のその後の活躍は 目覚ましく、JACKのクモデ社長やムクムクハウスの阿部社長といった業界内で先進的な取り組みをされている団体の主宰の方と同じ班でSWOT分析やUSPの作り込み、ビジネスモデルの整理をしたのが懐かしく思い出されます。

そんな優秀なメンバーさんの中におられたのが、スタイルオブ東京の藤木社長、不動産事業を軸に卓越したライフプランを全面に押し出して業界紙だけではなく、一般のメディアにもよく登場しておられる有名女性経営者です。
今回久しぶりにお会いしたら、なんと業界NO1のリノベーション会社の子会社の副社長に就任されておられました。(驚)

スタイルオブ東京
スタイルオブ東京

http://www.styleoftokyo.jp

 

リノベーション業界トップクラス企業の悩み

昔話に花を咲かせたり、お互いの近況報告等の雑談のあと、同席されていた執行役員の方々を交えて話してみると、新しい事業展開をするにあたり、非常に難しい問題を抱えているとの事でした。

きらびやかな業績を残されている会社の問題ってなんやろ、と聞いてみると、(やっぱり)職人不足問題と、職人の質の問題とのこと。
職人の質については、施工技術の未熟とかでは無く、工事前の養生や近隣への気遣いなど、職人云々の話ではなく、社会人としての基礎力が足らないと言うことでした。

自社職人を育成して顧客満足を上げることで、繰り返しの注文やご紹介を頂き安定的な事業を作り上げる事を目指す!と10年前の水口健二先生の戦略塾でコミットして、継続した取り組みをされている高橋さんに意見をもらえませんか?と聞かれたので、スパッと持論を述べさせて頂きました。

「育てるしか無いでしょう。(笑)
そして、若者を育てるには、職人を魅力的な、安定的な、将来性のある職業にしなければなりませんね。」

と、(期待通り、笑)の回答に皆さん、やっぱり、とうなずいておられました。

 

 

リノベーション大工育成プラン(草案)有り!

いつもはここから、「じゃあ具体的にはどうすればいいでしょうか、」となるのですが、今日は少し勝手が違いました。なんと!藤木社長が既に若者をリノベーション大工に育て上げる育成プランを考案しておられ、しかもそれが素晴らしい!
私の周りでは、勘のいい経営者さんが、数年前から自社大工、自社職人の育成に既に着手されています。木造大工、造作大工の平均年齢が50代後半と言われる現状を見て、5年後10年後を見たら当然の選択だと思いますが、その本質である若者が夢を持って就職したいと思う職業にするところまで踏み込んでおられる方はまだ少数派です。
藤木社長のプランはその本質をズバリ射抜いており、すぐに実行に移されたら5年とかからずに頭を痛めている大工不足問題は解決されると思います。
既に全国展開されている大手リノベーション会社の市場独占の布石になり得る素晴らしいものでした。

長期視点→本質→根本的問題解決=生き残り戦略

大手はさすがにマーケットに対する読みが違う!と甚く感心すると共に、地域密着の中小工務店、リフォーム事業者はもうすぐ受注競争だけでなく職人確保の競争も大手と戦わなければならなくなるのを実感してしまいました。
大手企業に職人の育成なんか出来っこ無い、と一昔前は言ってましたが、時代は確実に変わっていますね。我々ももっと長期にわたる視点を持って、本質を抉り取り、根本的な解決へのアプローチを加速させなければ生き残れない時代なのだと思います。

藤木社長、本日はありがとうございました。
近いうちにまた、東京でお会い出来るのを楽しみにしています。(笑)

心謝。

厚生労働大臣認定事業 職人起業塾【京阪神木造住宅協議会版】スタート

12月18日 曇

職人起業塾【京阪神木造住宅協議会】開講!

本日、12社、22名のメンバーと共にいよいよ開講。
職人、現場管理者、設計者と全ての建築実務者向けにマーケティング理論を落とし込み、今まで建築業界に蔓延っていた悪習を一掃し、根底からの意識改革を通して顧客への最大限の満足を叶え、「一生あんたんとこに頼みたい、」と言ってくれる『生涯顧客』を増やすことによって将来の売上げ利益を作り上げ、安定した経営とそこで働く人達の幸せを作り上げる先進的な取り組みです。

厚生労働大臣の認定を得て、国費を使って職人等の建築実務者向けの意識改革が出来る様になったのは、(予定通りではありますが、)今までに類を見ない画期的なことであり、3Kと言われ、若手の入職者がいなくなった建築業界に新しい一石を投じることになりました。

職人起業塾【第1講】
職人起業塾【第1講】

 

日の当たる場所

今日は第1講ということで、朝から夕方までフルタイムで私の講義、休憩を挟みながら合計7時間半もの長丁場を熱く、高いテンションのまま喋り続け、また20数名の塾生へのグループコーチングのセッションを行ないました。

開講するにあたって、まず私から塾生の皆さんに伝えさせて頂いたのは、国家予算を使っての研修の意味と意義です。
今まで決まった作業を正確に行なうこと、法律や仕様書に定められた品質を守ることだけを業務範囲とされていた人達に対して、顧客接点としての意識、そこから生み出される価値を再認識して工事完成後の何年にも渡って作り上げたモノで顧客満足を持続し続ける『行動』を生み出すことは今までの建築業界の悪習を断ち切り、顧客満足だけではなく、建築現場に携わる人達の働き方、キャリアプランを根底から変える取り組みであり、国がその後押しをしてくれているという事実です。

国の援助を受けて半年にものぼる長期での社員教育、研修を受けることが出来るのは、モチロン、その参加企業が法例を遵守して、真っ当な労働環境を整えていることを示します。
ブラック企業ばかり、と言われている建築業界、工務店業界でこれだけの企業が社内整備に取り組み、陽の当たる場所に出て来たのは『職人の社会的地位の向上』を創業以来ミッションに掲げて来た私たちすみれの悲願達成への入口であり、業界を根底から改革する初めの一歩でもあります。

住宅という一生に一度と言われる大きな買い物、そこに住む人にとって一番身近な環境であり、災害から守って安全を担保してくれるインフラを作り、守る社会的にも非常に重要な役割を担っている私たち建築業者はそろそろ法の網をくぐり抜けたり、グレーゾーンで目先の利益を稼ぐような業界から脱皮して燦々と陽が降り注ぐ『日の当たる場所』に出て、堂々と胸を張って事業を行うべきなのは明白です。

職人起業塾に集まった塾生、その参画事業所はその『日の当たる場所』に出て来て、自分達の未来と共に業界の未来を作り上げる重要な役割を負っていることを熱い口調で皆さんに語りました。

 

 

職人起業塾【第1講】②
職人起業塾【第1講】②

 

意識改革と行動

全く今まで受講したことの無い研修ということで、塾生の皆さんはずいぶんと戸惑っていた様でしたが、考えたことも無い様な質問をされ、大勢の前で自分の考えを繰り返し発表することによって、この研修の意味を少しずつ理解して頂けた様でした。
また、殆どの参加企業の経営者さん達もオブザーバー参加をして頂いたことで、明日以降、社に帰って持ち帰った課題について塾生さんと一緒になってどのように行動に移すかを話し合い、行動を起して頂けると思います。

いつも言っていることですが、研修を受けて知識を得てもなんにもならない、即行動に移してナンボ。そしてその行動を定着させてシクミとして回すことができて初めて効果が発揮されます。
皆さんの行動力に大きな期待をしつつ、来年の第2講で発表してもらう『行動と経過』を楽しみにしたいと思います。

塾生の皆様、そして経営者の皆様、私も結果にコミットして精一杯気張りますので、半年間宜しくお願い致します!

長時間に渡る受講、お疲れさまでした!

職人起業塾【第1講】
職人起業塾【第1講】

今年最後の職人起業塾@すみれ

12月17日 晴

今夜は第28回目となる職人起業塾、すみれ本社の3階にて今年最後のマーケティンググループコーチングを行ないました。

第28回職人起業塾【すみれ開催】
第28回職人起業塾【すみれ開催】

新規メンバー4名、皆勤賞4名。

今回も、20数名の多くの方にお越し頂き、また、新しいご縁を頂いた新規メンバーさんに4名も御参加頂きフレッシュな感じで賑やかに開催致しました。

今年最後の勉強会の事前課題として皆さんにお聞きしていたのは、『影響の輪を広げた事、その結果。』でして、皆さんに「あなたが強化した影響力は?」と言う質問です。
1年間かけてのプログラムの最後の振り返りという事で、今回初めての参加、または最近参加しはじめられた方にとっては、『影響の輪』の定義や意味あいがイマイチ分かりにくい質問だった様ですが、皆さんそれなりに一生懸命考えて来て下さいました。

そんな中、1年間欠かさず通い続けられた皆勤賞の田中さんと杉浦社長は流石!
私たちが提唱しているマーケティング理論をしっかりと理解、身につけられて実務に生かされておられる様です

■人の役に立つことを意識、役に立つ人間だというイメージを定着、誠実な対応をする、という影響を広げて売り込む様な営業せずに結果を出せるようになった。

■人間力を強化!経営者としての中身がしっかりした。お客さんの安心感が増えた。

と、まさしく影響の輪を広げる自分の内面に向き合い、表面的、短期的な強みではなく、本質的、潜在的な地力をつけて、生涯顧客を増やしていく、ライフスタイルマーケティングの入口に立たれた様です。

 

マーケティングマインドは浸透させる。

このお二人の様にマーケティングマインドをじわじわと自分の脳の中に浸透させ、身につけられると、日常の些細な判断から全て原理原則に沿った選択を繰り返せるようになり、意識せずにファンを増やせる様になると思います。

ご本人達も、『マインドが染み込み』感覚が分かって来た、と言われておりましたし、来年は次のステージにステップアップされることと思います。

田中さん、杉浦社長、『卓越の戦略』を形作り、関わる周りの人達を幸せにする活動に一生尽力して下さい!
大きく期待しつつ、今後の経過を楽しみに見させて頂きます!

職人起業塾2015 忘年会
職人起業塾2015 忘年会

 

卓越の戦略のキモは周りの人の幸せ。

私たちが長年学び続け、試行錯誤を繰り返して来た『卓越の戦略』とは、自社独自の強みを最大限に発揮しながら、顧客に渡せるバリュー、ベネフィットに焦点を合わせて、絶対の信頼を得ることが出来る様に『出来る事』『やるべき事』を真摯に研ぎ澄ますことによって発動します。
一年間の終わりの勉強会での振り返りで参加者の皆さんにはその辺りの肝を再確認して頂けたのでは無いでしょうか。

皆様、一年間お疲れ様でした。
毎月、遠路はるばる神戸の西の果てまで、夜遅く通われたことに敬意を表しつつ、もうすぐ迎える新しい年を飛躍の年にして頂けます様に心から祈念しております。

ありがとうございました。

心謝。

職人起業塾パンフ

インサイドアウトと率先垂範。

12月16日 曇り時々晴

水曜日。すみれ事務所は定休日。
私はというと、クライアントの社名が冠名となっているゴルフコンペにお誘い頂き、参加してきました。

ローズウッドゴルフクラブ
ローズウッドゴルフクラブ

冬のゴルフ、すっかりシーズンオフになっており、(もともと下手クソが)全く練習どころかクラブを触りもして無い事も相まって、(いつも通りですが、)相変わらずスコアは土砂降り、(^_^;)

ですが、天気にも恵まれ、12月中旬過ぎとは思えない程、暖かかったし、心易いメンバーさんと一緒にワイワイとラウンドさせて頂いてそれなりに楽しませて頂きました。

 

 

オッサン二人、5時間トーク(苦笑)

夕方からは大阪へ。

営業下手の起業家を救う喋る名刺、『言霊名刺』で有名な中野貴史さんと久しぶりに情報交換を兼ねての会食のお誘いを頂き、今回も多くの情報と刺激を頂きました。
中野さん、本日も勉強させていただきましてありがとうございました!

実はワタクシ、この中野さんのメルマガのファンでして、不定期ながら毎回楽しみに拝読しています。ハッと気付かされる独自の切り口は一読の価値があると思いますので、一度覗いて見られるのを強くお薦めします。(^o^)

http://kotodama-m.com/magazine/index.html

それにしても、、楽しい時間は思いの外早く過ぎると言いますが、オッサン二人きりで5時間オーバーも話し込むとは我ながら驚きました!
てか、ビックリしましたねー。来年はコラボして何か一緒に出来ればと思っています。

曾根崎新地
曾根崎新地

 

コーチングとティーチング

このところ(身内ネタばかりですみません、)絶賛開催中のスタッフとの個人面談ですが、実はコーチング形式をとっておりまして、私は殆ど喋りません。
同席する部長が主に訊き役となり、予め配布しているヒアリングシートに沿って社内や個人の問題点や目標、振り返りなどを質問しながら進めて行きます。
質問を繰り返すことによって問題点を明らかにしたり、表面的にしか見れていないことの本質をあぶり出したりするのですが、その合間で私もたまに口を挟み、アドバイスをする事もたまにあります。そこはコーチングではなくティーチングにチェンジしちゃいます。

それは主に目標設定について。
半年に1度この面談を繰り返し段階的に目標設定を繰り返し、その振り返りや問題解決を何年にも渡って継続していくと(個人差はありますが)思いのほか自らが掲げる、もしくは私たちが示唆するあるべき姿に近づいていくもので、やるべきことがほぼできできたと満足感に浸るスタッフも中にはいます。非常に素晴らしいことですし、私としてもとても嬉しいことですが、そんな時に限って次の目標設定にどうしましょと答えを出しあぐねたりします。

 

 

インサイドからアウトサイドへ

そんなステージに来たときに私がアドバイスするのは、自分の事から人のサポートに目標を変えるということです。「他人と過去は変えられない」とよく耳にする言葉がありますが、人を変えるというのは非常に難しいものです。中小企業経営者の仕事の半分は社員教育だと言われる事は少なくありませんが、スタッフの立場の者達がこのような意識を持って相互にこれができるようになれば、会社としての成長は一気に加速しますし、それぞれの個人にしても「人生の大きな転機になる大きなステップになるで、」とまで言っています。

自らが変わり、実践することで周りに規範を示し、そして周りを引き上げるサポートをする。自分1人の人生から他人の人生に影響を発揮できるようになるというのは、その段階を踏んでこそだと思いますし、自らの目標達成を繰り返した人にしか他人を変えることができないとも思っています。歳を重ねるごとにスタッフが皆それぞれ成長して、その姿を見て徐々に手ごたえを感じられる面談の時間って(大変ですが、笑)面談する側にとっても気付きや学ぶことも多く、大きなやりがいを感じさせてもらえる貴重な時間となっています。

 

率先垂範の輪の広がり

とにかく、目標設定、検証、振り返り、問題提起、問題解決を繰り返す社員面談の一連の流れは私たちが企業として、個人としてあるべき姿に向う 道標を探し、方向性を見定める羅針盤の役目もを担っています。それがしっかりと機能する為の絶対条件とは、私たち経営陣の率先垂範であり、襟を正して毎日の仕事に向き合う事だと思っています。

やればやる程、突き詰めれば突き詰める程、自分達の立場も大変になっていく訳ですが、それがスタッフ全員の成長のための土壌でもあるとしっかり自覚しなければ、と思いますし、なんでしたら出来ていない事を厳しく?スタッフから指摘されたりもします。
厳しく、面倒な事に向き合う率先垂範の輪が広がる事が、企業の成長を促す根底だと信じて、引き続き気張っていきたいと思います。根本からアプローチしなくちゃね。(笑)

部長、頑張っていきましょう!

今年もやります。施設の子供達への直接支援、『三匹の羊の物語』

2月15日晴れ

ジョブカード活用のキャリアコンサルティングへの付き添い。

今日は朝1番から久しぶりとなるスタッフのジョブカード作成のキャリアコンサルタント面談に付き合って神戸商工会議所内にあるジョブカードセンターへ。
今年の春の新入社員の時は確か同行しなかったし、昨年設計アシスタントのジョブカードを作った時は、同行しましたがあまり意味がないような気がしながら帰ってきた覚えがあります。

今回は、関西で初めてとなる「ものづくり人材育成補助金」の活用ということでなにか必要性があるのかと思い行ってみましたが、別にそうでもないような…
まぁ、個人のキャリアアップのための仕組みとは言え経営者がしっかりとその事業目的を理解をしているかどうかの確認は必要なのでしょう。

ポートアイランド
ポートアイランド

 

毎年恒例、子供達への年末助け合い運動。

話しは変わって。。

気付けばもう12月も半ば。年末までもう2週間と言うことで、毎年恒例の年末助け合い運動、施設に暮らす子供たちの直接支援の募金活動を始めたいと思います。

毎年ご協力いただいております皆様、今年もよろしくお願いいたします。

改めて内容ご紹介しますと、毎年年末に神戸と東北の施設に住んでいる子供たちに暖かな、そして幸せな気分で新年を迎えてもらえるようにと『カニ』を送っています。

皆さんからお預かりした募金ができるだけそのまま子供たちに届くように、一切の事務経費等はかけず、水産会社や運送会社の経営者さんにご協力いただいて大量にカニを発送しています。

ほんのお気持ち程度で構いませんので、日本の未来を担う子供たちに少しの愛情を注いでいただけないでしょうか。

募金受付は銀行振り込みと現金で行っています。
現金の場合は私まで、銀行振込の場合もご一報頂けましたら、銀行口座番号をお知らせします。
子供たちからのお礼状の転送をさせていただきますので必ず住所が分かるように連絡先をお知らせください。

 

三匹の羊の物語

もう6年目となるこの募金活動を始めるきっかけとなったのは1人のオッサンの怒りにも似たやるせなさからでした。

以下は以前の私のブログからの転載です。

*****ここから転載*****(一部修正)

年がら年中、まだ日も昇らない早朝から起きて、中央卸売り市場で鮮魚のセリに参加、午前中は買い付けた魚を配達するのに市内を走り回り、夕方からは飲食店のオーナーとして店に立つ。

「一体何時寝ているのですか?」

と、問うてみると、何も言わずに笑ってました。
少しの時間を見つけては睡眠時間を繋ぎ合わしている様な生活を長い間されているといいます。

そんな働き詰めに働くMさんの、普段に出来る手軽な息抜きというと週末の中央競馬。
決してたくさんのお金を賭ける訳ではないですが、ギャンブル特有のドキドキ、ハラハラ感を味わうために毎週馬券を買うといいます。

「ギャンブルなんて、負けてアタリマエ、勝ったところでどうせ悪銭、身にはつかないもの」

と、割り切った楽しみとして続けられているのですが、
(たまに)勝って手にした配当は、誰かが負けた悔しさが染み付いた、悪い念のこもったいわゆるゲンの悪いお金。
なので、ゲン直しの為に、手にした配当の1割程度をいつも「少しでも誰かのためになれば、」と、寄付金の募金箱に入れるように心がけ、三宮のお店の近くのコンビ二のレジ横にある募金箱に入れ続けていたとのコトです。

7年前のある日、その募金箱の中身が寄付金として回収され、集計された金額を書いた紙がお礼の言葉と共に張り出されていたのだそうです。

「皆様のご厚意に感謝いたします。おかげさまで募金額は1万●千●百円となっておりました」

のような文面だったのですが、Mさんはその張り紙を見て愕然としました!

「あほらしい、、なんや、これは!」

その前の週には万馬券を当てて、1万円札をその募金箱に入れたところだったし、近々の結果も良かったのでこのところ結構な金額をその募金箱に入れた覚えがあったのです。
こんな、ささやかな募金さえもそれを必要としている人のところに届かずに、賽銭泥棒のような(泥棒そのものか、、)心無い人の小遣いになってしまっているとは、、、

「一体この世の中はどうなってしまっとんや、、」

と怒りに震えたというよりも、情けなくなってきたそうです。
そして、調べてみるとこのような話は結構何処にでもある話で、海外への緊急支援物資などが被災者の手元に届かずに役人の利権となってしまうことがある。というのも常識のようになってしまっているとか、、、

しかし、募金や寄付の団体が信じられなくなったMさんは腐ることなく前向きに考えました。
「こんなことやったら、どうせ身につかん悪銭があるねんから、まとめて直接渡したらええんや、」
そして、
「直接渡すんやったら、やっぱりこれからの神戸を背負って立つ、恵まれていない子供達や、
お金もええけど、自分が得意なことですこしぽっちのお金よりももっと価値を上げて喜んでもらえるものにできへんやろか、、」
と、悩みながら、神戸市の窓口に行って、相談を重ねたといいます。
その結果、神戸市内の児童養護施設全てに年末に鍋を囲んで明るい食事をしてもらえたら、との願いをこめて、大量のカニを送ることにしました。
志を同じくする、昭和42年生まれ、未年生まれの友達2匹といっしょに。
Image12701.jpg
震災から20年が経ち、神戸の震災孤児はもうすぐ全員が社会に飛び立ちました。
しかし、その他家庭の事情で親と別れたり、事故、病気などで親をなくした子供達はまだまだたくさんいます。
そして、それらの子供達はやはり厳しく貧しい暮らしを営んでいる現実があります。

その3匹の羊達は全員、普段は自分の生活に必死になって日々を駆け抜けるような暮らしをして、寝る間も無いほど働き続けています。
人様のことをかまっていられる時間もお金も持っているわけではないのです。
たしかに、決して人様よりも裕福とは言えない身分ではありますが、ほんの少し、少しだけの気持ちをカタチにするだけで、そこから広がる喜びは無限大でした。
Image12711.jpg
お礼の手紙の中に入っていた子供達の喜んでいる写真や、手作りの貼り絵つきの感謝の手紙をみて、少しの勇気で行ったこの些細な行動を
「やってよかった。」と心底思ったといいます。

*****転載ここまで*****

 

温かなお志お待ちしております。

この活動を始めた当初は神戸の児童養護施設のみでしたが、東日本大震災が起こってからは、東北の子供達にも送っています。

1人でもたくさんの方の暖かなご支援、心よりお待ち申し上げております。

メール、電話、メッセージ、何でも構いませんので、高橋までご一報下さいませ。

宜しくお願い致します。

ながーい視点が本質を炙り出す。

12月14日 晴れのち曇り

三木の河川敷
三木の河川敷

社長の親切がまた工事をなくしました。

もはや12月も中盤、1週間の立ち上がりの月曜日の今日は朝一番から事業主の事務所建て替え計画がある現場打ち合わせに神戸から一山超えた隣町、三木市へと向かいました。

一度は設計事務所さんでほぼプランが固まっていた案件を、工事着工前の段階になって、「本当にこれで大丈夫ですか?」と差し戻しての打ち合わせ。
「何のための建て替え工事か」という本質に目を向けなおしてもう一度ゼロから考え直す流れとなりました。
すっかりやる気になっているお客様に水を差すような提案が最近続き、「社長の親切心でまた工事がなくなりました」と賞賛とも皮肉とも取れるような、スタッフの声もありますが、(涙)
普段から
「我々が作りたいのは単なる箱ではなく、引き渡したその後の暮らしであったりビジネスが楽しく気持ちよく過ごしてもらえる空間になるかが重要だ。」
と言い続けている私としては、目先の利益や売り上げにとらわれることなく、常に顧客に本質的な価値を問うかけて、最終的な判断をして頂くようにしています。
そのせいで、工事がなくなることも少なくないのですが… (苦笑)
それはそれでいいと思っています。

 

禁断の企業風土調査

帰社してからはどっぷりと年末恒例のスタッフの個人面談とミーティング。
入れ替わり立ち替わり、8時間みっちりと部長と2人で次々とスタッフを招き入れ話し込みました。

すみれでは個人面談に先駆けてスタッフ全員にヒアリングシートと言う面談資料を配布して事前に記入してもらいます。個人の取り組みの進捗や振り返り、社内の問題提起、改善策そして今後の目標設定などを半年毎に書き込んでもらいます。

今回はその面談資料+『社内風土調査票』なるものを配布して全体的な社風についての検証も同時に行いました。

これがなかなか、経営者側にしてみると厳しい内容となっており、集計結果によっては随分と反省や改善を迫られるような文言が並んでいます。

ちなみに、こんな感じ。(苦笑)

仕事が楽しくて面白い

仕事が自分たちの成長につながっている

やる気があれば、成長できる仕事のチャンスを与えてくれる

上司は部下育成・教育に取り組んでいる

今の仕事に社会的な意義や使命を感じる

職場の雰囲気は明るく活気がある

同僚や仲間が困った時に助けようというチームワークがある

新しい仕事や難しい仕事に積極的にチャレンジしている

注意すべきことは曖昧にせず、指摘し合える雰囲気がある

決められた職場のルールはきちんと守れる

部門間だけでなく他部門(担当)との連携がとれている

上司や先輩は積極的に話しかけたりしてくれる

他人の話は遮らず、最後まで聴くという雰囲気がある

報告・連絡・相談が徹底している雰囲気がある

言いづらい事も言える雰囲気がる

職場は整理整頓されていて常に清潔である

社内外誰に対しても気持ちいい挨拶がなされている

問題ある社員に対して放置せず適切に指導している

育児や介護をしている人が働きやすい支援をおこなっている

労働時間、休日については法律を遵守し、社員の健康管理を十分に配慮している

上司(経営者)に対して人間的な魅力を感じている

上司(経営者)は業務に関する能力は高く的確な解決策を提示してくれる

上司(経営者)の方針や軸はぶれていない

上司(経営者)は私のことを信頼し、期待してくれていることを実感できる

上司(経営者)は方針に対して率先垂範しており部下の手本となっている

高い成果や業績をあげている社員は正当に高い評価を受けている

人事評価制度は経験と勘ではなく公平、公正に運用されている

会社や上司から納得のいく評価を受けている

人事評価結果は期限までに納得のいく説明がされている

人事評価項目の内容を理解しており納得している

仕事を進める際過去の習慣に促われず、柔軟に方法を変えている

サービス現場のニーズを積極的に掴もうとしている

成果だけでなく効率の良い方法も同時に考えている

自分の意見を発言する機会があり、実践している

社員が働き続けることができる環境がある

与えられた仕事や課題には「まずはやっている」という姿勢がみられる

会社は顧客のことを第一に考える姿勢がある

価格競争にはならない自社ならではの差別化された商品サービスがある

自社の商品、サービスに誇りを持っている

理念やビジョンに共感している

理念やビジョンが明確に示されている

理念やビジョンに沿った方針や計画が示されている

経営方針で決められた事項は徹底されている

上司から定期的に経営方針や計画の具体的な説明を受けている

理念やビジョン、方針と具体的な施策が一致している

これを、

まったく異なる、

あまりそうだとは言えない、

ある程度そうである、

かなりそうである、

まさにその通りである、

の5段階で社員全員に評価してもらうというもの。

点数を集計してみると全体的には、そこそこできていると言う結果にはなりましたが、あまり芳しくないと言う意見にまとまった項目もあり、個人面談の中でもそれらの解決改善について一人一人の意見を聞いてみたり。特に、社内の喋りやすい雰囲気とか明るい雰囲気といった『雰囲気問題』がマイナス点が多く、我々経営陣だけでは解決できないこともあり、意見を聴くと言うよりもみんなに相談するということになってしまいました。
まぁ、それはそれで来年に向けて社内改善の焦点が明確になったと言う意味では非常に良かったと思っています。

 

『死ぬまでしたい事』を問う意味。

個人面談用のヒアリングシートは毎回同じような内容なのですが、少しずつ変化させている部分もあります。
今回は死ぬまでにやっておきたい事を4つ挙げなさいという設問を増やしたことで、普段あまり考えることのないような超長期的な視点に立った自分自身の振り返りを考えてもらいました。

さすがに、「思いつきませんでした。」とか、「とりあえず書いてみました。」的な短絡的な回答を書いているスタッフが少なからずいて、やっぱり普段、死ぬまでのことなんか考えないんだなと改めて感じた次第です。あたりまえか、、

そんなスタッフには、「急いで今考える必要ないけれどもじっくりと時間をかけて自分自身を見つめ直し、考えてもらいたい」ということを伝えました。

その理由は、私たち建築に携わる者はその提供する商品が非常に息の長いものであり、長きにわたって責任を負い続ける仕事だからです。目先の短絡的な価値観で判断しては、何のために家を建てるのか、何のために工事をするのか?という本質を見失ってしまいがちです。
先日このブログでも紹介した大手ハウスメーカーの営業マンが年収から考えると非常に大きなリスクが伴うような高額な住宅ローンを小手先のテクニックを駆使して奨めているのと同じようなことをしてしまう可能性があるのです。

 

『在り方』と『本質』

長期的な視点でものを考えるというのは、本質に迫る入り口でもあります。
「死ぬまでにハワイに行ってみたい」と思ったとして、それがほんとに死ぬまでにやるべきことなのかをよく考えると、行く事自体には価値はなく、そこで家族と楽しむとか、子供たちと最高の時間を過ごすとかもっと本質的な価値に目が向くはずです。我々は常にそういう視点を持ってお客様に接しなければならないと思っています。
個人面談の機会にそのような我々が工務店としての『あるべき姿』や『あり方』を伝えれた事は非常に良かったと思いますし、当初は「あんまり思いつかないんですよねー」と言っていたスタッフも理解してくれたように思います。

これから年末に向けての後半戦、ますます忙しくなるのと同時に怒涛の1人1時間の個人面談もピークを迎えます。

私自身も、何のために事業を行っているのか?という大命題に答えながら年末までの限られた時間を突っ走りたいと思います。

そんなこんなで、皆さんお付き合いのほどよろしくお願いします。(笑)

お願いします!
お願いします!

ブランド構築が未来を閉ざす。

2月12日 曇

朝方は少し青空が顔を覗かせてくれていましたが、結局太陽を見ることのない、なんだか肌寒い一日になりました。

明石駅前絶賛再開発中
明石駅前絶賛再開発中

 

新築検討中の方の不安。

今日の午前中は新築を検討中の方にご来社いただいて初回のヒアリングをさせていただきました。高気密高断熱の高性能住宅をウリにして飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばされている大手住宅メーカーのI工務店で新築を検討をされていたようですが、最終的に非常に高額な見積もりが提示され、このまま進めても良いか、と、心配になって相談に来られたとの事でした。

昨日のブログでは世界ナンバーワン企業のApple社にせっかく築き上げた圧倒的なブランドを乱暴に扱って荒稼ぎをしすぎている!と苦言を呈しておきましたが、日本の建築業界で最近ブランドとしての認知を広げ大きく業績を伸ばして、大手住宅メーカー棟数ランキングでのトップに躍り出ようとしているI工務店にも(規模はずいぶん違いますが、)同じようなことを感じました。

I工務店は卓越したスペックの高性能住宅を武器に省エネへの時代の要請もあり大人気のようですが、ここ最近は問い合わせがあった見込み客に対して、100万円の設計仮契約をしなければプランも見積もりもしないとのこと。しかも、出てきた見積もりが高額なので他社で建てると言うと、100万円の返金をしないと言う噂がまことしやかに流れています。
そのことによるトラブルがあちこちで勃発しているようだと、聞いてはおりましたが、このところ立て続けに実際にトラブルになっている人の事を耳にする機会がありました。

 

 

消費者庁との返金訴訟についての和解文

消費者庁との和解の合意文書までネットの上にありますので、そんなことは無いと思っていましたが、営業担当までしっかりと浸透出来ていないのかもしれませんね。

http://www.caa.go.jp/planning/pdf/150130_2.pdf#search=’一条工務店+設計契約+返金訴訟’

今日相談に来られた方も、高額な見積書の提示と一緒に無茶苦茶な?資金計画の住宅ローンの予備審査を通され、心配になって私たちのところに相談に来られたようでした。

銀行で出来るだけ多くの融資を引出せるようにあれこれと手を尽くし、借りるだけ借りてできるだけ高い商品を売る、その後のお客さんの暮らしのことなど二の次という住宅業界の悪習にどっぷりつかった一昔前の営業手法を日本を代表しようとする大手住宅メーカーの営業マンが未だに使っているのには驚きです。

新築を考えるにあたって、と、私が話させて頂いたのは、断熱、気密は非常に大事ですが、もっと重要な事は暮らし始めてからの暮らしが安心出来るか、という事。
家づくりはギャンブルではなんですから、無理な資金計画でリスクを背負いながら建てるモノではない筈です。せっかく建てる気満々になっておられたのに水を差してしまい申し訳無かったですが、もう一度、絶対に安心と思える毎月住宅資金に支払える金額を考え直すところからやり直してみられませんか、と伝えさせて頂きました。

相談にお越し頂いた若いご夫婦もご理解頂けたようです。

 

未来を食いつぶす道。

昨日昼に一緒だった、ライフプランナーの田中さんもお客さん先でI工務店との仮契約金が返って来ないトラブルを聞いたところということで、「イマドキ、大手ハウスメーカーがそんなことをするんですね」と非常に驚いておられました。
「昔はそんなことなかったと思うんだけどね、ブランドを構築して、それを使って顧客をどう料理するかといった傲慢な営業手法に変わってしまうのはアップルだけじゃ無いという事だねー。」

と言う話となりました。(苦笑)
どう見ても目先の利益を稼ぐことに囚われて、未来を食いつぶしているようにしか見えませんが、大手がそんなことをしてくれるからこそ我々のような吹けば飛ぶような中小企業が大企業との戦いに勝ち、生き残っていけるというのも事実です。

 

 

本物の時代

いい噂も悪い噂も一瞬で広まってしまう今の情報革命の時代、真摯に誠実にまっとうな商売をすればきっとそのうち陽の目を見ることになると信じて原理原則に沿って忠実にやっていこうと改めて思った次第です。

まだまだブランドというには程遠い、私たちすみれも来年は16期目を迎えます。
地元で自社の認知が広がって来た、と思う時には自らの足元を振り返り、謙虚に誠実にお客様に向き合うように、スタッフ共々十分に留意したいと思います。

他山の石。にしないとね。

Appleの罠。

12月11日曇り

暖かい一日でした。
聞くところによると、エルニーニョ現象の影響で、今年は暖冬になるとか。

寒さにあまり強くない私としては非常に助かります。ま、オッサンスキー部員としては、スキー場に雪は積もってもらっないと困りますが。(笑)

 

 

昼からは大阪へ。

一般社団法人JACKなる若手?リフォーム事業者が集う勉強会に参加しました。
もうずいぶんと長きにわたり仕事のこと、それ以外のことも、この場でずいぶん学ばして頂いてきましたが、今日は久しぶりに昔のスタイルに戻って?メンバーさんの近況報告とカリスマ蜘手理事長による問題解決のセッション。相変わらず刺激的な一日でした。

久しぶりにお会いする経営者の方も多く、勉強会に引き続き懇親会、2次会、3次会(苦笑)と年の瀬の大阪の夜を楽しみました。(笑)

関西ブロックの理事を務めていた頃に比べると、メンバーの皆さんとなかなかお会いすることが少なくなってしまいましたが、最近はネットの上でSNSなどでつながっていることもあり、お互い近況はなんとなく知っている感じ。今日も数名の方にパソコントラブル大変ですよね、大丈夫ですか、と心配して頂いたり、研修事業の大臣認定おめでとうございます!とお祝いの言葉を頂いたり、繋がっている感覚って悪く無いモノですね、

年末の御堂筋
年末の御堂筋

 

田中君、おまえもか。

大阪に行く前に立ち寄った三宮でも、ライフプランナーの田中さんにもPCトラブルについて心配をしていただいて、「実は、私も、」と打ち明けられたのはiPhone 6の画面が割れているのを騙し騙し使っているとの事でした。
身の回りで(私も含めて) iPhoneの画面が割れたと言うトラブルに見舞われた人はめちゃくちゃたくさんいます。
そしてiPhoneの新製品が出るたびにどんどん割れやすい形状になっているというのは気のせいではないと思うのです。

あちこちに新しく増えている『クイックガレージ』というiPhone 6の公式修理受付のカウンターは常に長蛇の列ができています。で、画面が割れて持ち込むと、「修理と言うよりは新品の交換になります、」と、サクッと35,000円ほどの費用がかかります。と言われます。

ほとんどの人は保険に入っているようなので実質、実費負担はあまりすることなく修理できますし、それに異論を唱える人はいないみたいですが、昨日行ったクイックガレージの担当者によると、修理に来るお客さんの7割以上が画面が割れたことによるトラブルとの事でした。

(あくまで私見ですが)私の率直な意見としては、「それって、めっちゃ儲かってるやん!」ってことです。詳しい来店者の人数は聞いていませんが、一日100人でなどでは全然収まらなさそうな事を考えると、いや、仮に100人の交換修理の客が来たとして、クイックガレージという修理カウンターを作るだけで、
一日350万円、ひと月に1億500万円、一年間でなんと12億6000万円の売上げ!
を叩き出す事になります。そしてその90%が保険対応での修理なので文句を言わず、しかも、ディスプレイが割れただけのiPhoneはリサイクルで殆どの部品が使い回しが出来るでしょう。これ、狙ってやってると言われても仕方ないんじゃないでしょうか。

iPhone6-6_m
iPhone6-6_m

 

 

ブランドを振り回しての荒稼ぎ。

iPhoneは世界的なブランドを構築したのは確かですが、それをカサにきてのこの荒稼ぎはは如何なものかと思ってしまいます。
モチロン、水没させたり、落としてディスプレイ終わったりするのは自己責任と言われても仕方がありませんし、しょうがない気もします。しかし、私が今使っているiPhone6を見てみると割れやすい、というよりも、落としたらあからさますぐわれるやろ、と言うデザインになっています。
壊れ易い事に対する配慮が全くなされてないように見受けられるのです。

プロテクトするカバーを付けて、落とさないように気をつけて、はもちろんするべきですが、これだけ多くの人が同じトラブルを起こすと言うのはメーカーとしては少し考え直すべきではないかと思うのです。

 

持続する経営に最も必要な事は真摯さ。byドラッガー

いくら卓越した機能性やデザインを持っていても、企業の姿勢に真摯さが感じられなくなった時点で、市場の人の心は離れていくのではないでしょうか。
ドラッガー博士が言った言葉を心に留めて、ノートパソコンの買い替えの件も含め、これからのApple社の企業の姿勢に注目しておきたいと思います。

とにかく、皆様、これ以上Apple社の罠にはまらないように、くれぐれもご注意下さい!(笑)

ミナミの夜。
ミナミの夜。

 

挫折。そして成長。

1210   チャック5歳の誕生日

雨の伊川
雨の伊川

チャックの5歳の誕生日を祝って、妹?お姉さん?がサプライズで遊びに来てくれました。

姉妹のたいめーん。
姉妹のたいめーん。

何年か振りの再会なのに、あんまり、親しそうにしてませんでしたが。。

 

Macトラブルのその後

昨日に引き続きパソコントラブルに四苦八苦しながらも、Macサポートの優秀な技術者のおかげで、なんとか当面必要なファイルぐらいは復活させることができて少しは落ち着きを取り戻しました。
とは言え、この忙しい年末にずいぶん無駄な時間を過ごしてしまったと、反省しきりです。(泣)
そんなワサワサした状態ながらも、午前中は今月からいよいよ本格的にスタートする研修事業の来年のスケジュール固めなど、すっかりビジネスパートナー(笑)となってしまっている社労士の川西先生と京阪神木造住宅協議会の中村事務局とのミーティング。

夕方からは毎月通い続けている「理念と経営」を考える勉強会に大阪へ。
トラブルが起きようと起きまいと、やらなあかん事はやる、行くとこには行く。と粛々と1日を過ごしました。

ヘビーな設問に答える勉強会

夕方からの勉強会で、設問の中に「あなたが経験した挫折とそれを糧に成長した事はなんですか?」という(普段聞かれる事はまず無い)ヘビーなものがありました。(笑)

私は物心がついた時から、『ノリと勢い』だけで生きてきた人間で、しかも学校では落ちこぼれ、社会に出てからは体が丈夫なだけが取り柄の、全くの無一文からのゼロベースでのスタートということで、挫折するほど大したセルフイメージを持っていなかったというのが正直なところです。

挫折。

そんな私ですが、一度、大きく心を折ったことがあります。

それは10年前、今のすみれ本社社屋を新築した時のことです。建設業にありがちなことですが、自社物件というのはとにかく工事が遅れがち、どうしてもお客様先を優先に工事をしてしまうものです。すみれの本社ビルを建てる際も自社工事であるが故、工事は遅れに遅れて事務所移転の2月前まで全く内装どころか外部の仕舞いさえできていないという厳しい状態でした。

ちょうど今頃、年末この季節、いよいよケツに火がついてすべての工事をストップさせて自社の建築だけに注力せざるを得なくなったのです。全ての工事を止めた事と、スタッフ皆のがんばりで、なんとか年末に竣工を迎えることができ、事務所の移転をすることができました。

ホッとしたのも束の間、年明けすぐに待っていたのは厳しいキャッシュの枯渇でした。
2か月間自社物件だけの工事をしていたので、売り上げが一切なくなっていたのです。

10年経った今でも人に話す、いや、思い出すだけでも恥ずかしい思い出ですが、あま〜い見通し、適当な計画だけでノリと勢いのみで突っ走ってきた自分の馬鹿さ加減に呆れるとともに、月末にキャッシュが焦げ付くことを目の当たりにして絶望的な気持ちになりました。

追い打ち、ではありませんが、そのタイミングで新社屋建設のために借り入れした銀行への返済もスタート、空っぽの銀行通帳を見てどうすることもできないと打ちひしがれ、「もうあかん、」と覚悟を決めたのです。

挫折からの成長。

「せっかく悲願だった自社ビルを建てて、これからという時に残念やけど、人様に迷惑をかけられへんからオレにかかっている保険で後なんとか処理してくれへん。」

と、妻にお願いをしました。
その時、妻から帰ってきた言葉は、

「あほやなぁ、今まで何とかなってんから、これからも何とかなるに決まっとうやん」

その一言で私ははっ!と目を覚まし、ボッキリと折れていた心をもう一度つなぎ合わせて、今できる事を精一杯やろうと誓って、新社屋竣工記念のオープニングイベントを開催、年明け早々、今まで体験したことがないほどたくさんのお客さんにお越しいただいて、次々とリフォーム工事の注文を頂く事が出来ました。
結局、本社ビル竣工を機に、その年から売り上げを大きく伸ばし、今のすみれの基礎を作ることができたのです。

引き寄せの法則ではなく、単なる偶然のラッキー。

結果としては、当初の私の計画通りとなったのですが(苦笑)、それにしても私の立てた計画のずさんさ、甘さは半端なく、私が経営者として全く能力がないということをはっきりと露呈させた出来事でした。

そんな体験を下に、経営者としての最低限の知識とスキルを身につけようとこの10年間必死になって学び続け、ここ最近になってやっと人並みになってきたのではないかな、なんて思っています。

今日の「理念と経営」の勉強会も参加し始めて8年になるようなのですが、今まで私が休んだ事はたったの1回きり。

毎月理念と経営について考え続けてきた事は共に学ぶ同志である真田社長が言われるように自分自身の血となり、肉となり、今のすみれに必要なことを作ってくれた源泉になっている気がします。

結局、自分の力なんかじゃない。(涙)

これが私の挫折とそれを元にした成長の体験です。こんな大失敗を経験してきたからこそ、今までいろんなことがあっても前向きにポジティブに乗り越えることができたのだと思っています。

まぁ、要するに、私がいくら偉そうなことを言っても、会社も家庭もすみれママ☆でもっているということ。(笑)

一生、感謝し続けたいと思っています。

心謝。