ボトムアップの本当の意味と意義。

令和2年10月31日 晴れ

あと二月

10月も今日でおしまい、今年も残すところあと2月、あっという間に過ぎ去ってしまうのでしょう。今日は朝から工務店仲間が施行した大スパンの倉庫兼事務所の現場に、見学会にお邪魔して、コストを抑えながら機能性と居住性を担保するアイディアを色々と勉強させてもらいました。その後は、昼からの打ち合わせに移動しながら、オンライン電話を使って昨年まで一緒にUXデザインを学んでいた仲間たちから依頼をいただいた、工務店経営者向けのヒアリングに参加とアテンド、相変わらず時間を有効利用してるというか、分刻みのドタバタした週末を送りました。

打ち上げBBQ

夕方からは工務部メンバーによる社内勉強会と、先日工事を完了し、無事お引き渡しを終えた新築木造中学校の工事にご協力いただいた業者さんをお招きして本社3階のテラスでバーベキューをしておもてなしの会を開きました。現場で頑張ってくれたスタッフへのねぎらいも込めて、私は終始、肉を焼く係に徹しました。と言いながらも、職人起業塾の卒塾生の職人も来てくれて、炭火を囲んで話し込んだりと、楽しい時間を過ごすことができました。今年はコロナの影響で協力業者会も中止したままですし、会社としての飲み会は長い間制限していたままだったので、久々に大勢で集まってコミュニケーション取るのはやっぱり大事なことだなと改めて感じた次第です。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。(^ ^)

丁寧なモノづくりは真摯な学ぶ姿勢から

飲み会の前に行った、夕方からの社内勉強会はいつもと少し趣向を変えて、講師役も司会進行も資料の準備も全て私は口を挟まずにスタッフの姫井くんに任せました。テーマはリフォームの際の断熱施工について、特に壁内の気流止めの施工方法と注意点を断熱メーカーがアップしている動画などを参考に、リフォームする際のつむぎ建築舎としての標準的施工を社員大工全員で考え、情報を共有しました。勉強会の冒頭にこうあるべきだと、模範的な施工を理解してから、彼ら自身がHP上にアップしている過去10年以上に渡る施工写真を見直して、案件毎に振り返るのはこれ以上無いくらいリアリティーがあり、非常に勉強になったのでは無いかと思います。こんな事を積み重ねて「受け継がれる価値のある丁寧なモノづくり」をコンセプトとして標榜する「繋ぎ手」(大工)として恥ずかしくない仕事をしてもらいたいと思います。

ボボトムアップの意味と効果

私としては、今回の勉強会はとても大きな意義があったと思っていて、それは内容もさることながら、テーマの選択、準備、そして運営までをスタッフが担当してくれたことで、上から下ろして行くトップダウン方式ではなく、ボトムアップ的なアプローチで注意喚起や意識の共有をできた事です。私からするとツッコミどころ満載ではありましたが、現場からの問題提起はリアルに常日頃、現場で疑問を持ったり、悩んでいる事を解決するきっかけになるのは間違いなく、今後の現場実務に生かされると思います。特にリフォームやリノベーションは古い建物の使える部分は生かして、改善すべきところを手直しするのですが、どこまで行うか?の線引きは非常に悩ましいところ。そのレベルを現場担当者全員が自分ごととして共有するのはとても重要です。

自立循環型組織への転換

事業を中長期の目線で見た時、最も重要なのは顧客からの信頼の蓄積してのブランド構築だと思っています。これは、空中戦ではなく、それぞれの現場で確実に顧客満足を勝ち取り、信頼を継続するしかありません。結局、企業は人なり、顧客接点にあるスタッフの知識、技術、そして人間性の成長を促す事しかないと思っています。これをボトムから自立的に循環できる組織になれば、事業所の未来はずいぶんと明るくなりますし、お客様にも価値を感じていただける様になると思います。世界は日進月歩に変化を続けており、その変化に適応出来るモノだけが生き残れる。時代を超えて生き残れる組織をスタッフ達、自らの手で作れるようになるのを願ってやみませんし、そのためのサポートをコツコツ続けて行こうと思います。


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