令和2年3月17日晴れ
論理よりも感覚。
昨日の寒さとは打って変わって、今日はようやく春らしい日差しが戻ってきました。神戸の日中の気温は15度程度でしたが、昨日までの北風とは真逆の南からの暖かい風が流れこんできたらしく、体感温度はもう少しあったか良いように感じました。数字と感覚は違うもので、どちらが正しいかというと、数字の方が客観的事実ではありますが、実際の正解はと言うと、それぞれの人の捉え方がそれぞれに正しい訳で、何事においても論理ではなく感覚、見た目ではなく感情に焦点を当てて知るべきだと感じた次第です。
比較対象の海外諸国が凄すぎる。
世の中は相変わらずパンデミックの話題で持ちきりで、特にアメリカやイタリアを中心にした欧米各国で一気呵成に感染者が爆発的増加を遂げています。そしてその余波で経済がリーマンショッククラス、もしくはそれを超えるほどの大きなダメージを受けるとの暗い予測の報道が続いています。日本も連日、新たな感染者が出たと報道されておりますが、ヨーロッパ諸国に比べ、その数は随分と少なく、安倍首相が会見で語られた通り、ある程度の歯止めが効いていると考えてもよさそうな雰囲気が醸されるようになってきました。今日から北海道を始めとする複数の自治体で小学校の登校が再開したとの事ですから、そろそろ新型コロナも普通の風邪やインフルエンザと同じように考えるフェーズに来たのかもしれません。日本国内の感染が止まった訳でもないのにそんな風に思ってしまうのは不思議です。(笑)
無理やり収束させるべき?!
ちなみに、今年は新型コロナウィルスの蔓延リスクが高まったことで手洗い、うがい、マスクの着用が励行され、そのおかげでインフルエンザによる死亡者が例年に比べ随分と少なくなったとのことです。そう考えると、ウィルス感染の実害は健康被害よりも自粛の風潮が高まったことによる経済的損失の方が大きいと言えるかもしれません。冒頭に書いた客観的な事実よりも感情の方が優先されると言うのは、消費動向や景気に最も反映されるものです。そろそろヨーロッパ諸国と比較して、日本でのウィルス感染のリスクはかなり低いことを前面に押し出して、一般的な風邪やインフルエンザと同程度の扱いにする、症状のひどい人だけ病院で検査及び手当をすると、自粛ムードを払拭してこれ以上景気が落ち込まないように楽観的な見解を政府が発表してくれたらいいのにな、なんて思います。
逃げ癖が人生をダメにする。
連日、悲観的な報道ばかりを目にしていると、何がまずいかと言うと、人々がこぞって未来を見るのをやめてしまうことではないかと思っています。第二領域と言われる緊急性の低い重要な事柄に対して、今それどころじゃないと、取り組むのを止めて先送りするようになり、目先のことばかりに意識が向くようになってしまいます。そうなれば、必ずやってくる未来はロクなことにはなりません。感情が未来を潰してしまうようになってしまいます。「今だけ、カネだけ、自分だけ」思考は一度やり出すとすぐに癖になり体に染み込んでしまうと思っています。自分自身の経験則から、今は苦しくても未来につながる選択をするには、気合と覚悟が必要で、それを「まぁ今はそれどころじゃ無いからいいか、」と諦めた時点で次に同じような選択肢を迫られた時につい楽なほうに逃げる癖がついてしまいます。若い頃、私はその癖を治すのに随分苦労しました。。
ガチョウを殺した農夫
誰しもが陥りがちな「今だけ金だけ自分だけ思考」を諫める例え話として、有名なイソップ童話に金の卵を産むがちょうの話があります。掻い摘んで内容をご紹介すると、、
昔々、誠実で真面目に働く農夫がおりました。いつまでも貧乏なのを見た神様が不憫に思い、その農夫に毎日1つずつ金の卵を産むがちょう授けました。その農夫はみるみるうちに大金持ちになりましたが、だんだんと欲の皮が突っ張ってきて、1日1個の金の卵に飽きたらず、もっとたくさんの金の卵を一度に手に入れたいと考え始め、そのがちょうの腹を割いて中にある金の卵を全てかき出そうとしました。当然、がちょうの腹の中にたくさんの金の卵があるわけではなく、農夫は卵を手に入れることが出来ずにがちょうを死なせてしまい、元の貧乏に戻りましたとさ。
この農夫のようなバカな奴が今の世の中にいる訳が無い。と誰もが思うでしょうが、程度の差はあれ、大多数の人が未来へ繋がる時間と金の投資をせずに、つい、今を凌ぐ現実的な選択をしてしまうのが現実で、それはすっかり癖になり、気づいていないのが今の世の中だと思っています。
それどころじゃねーよ。
とは言え、経営者にとって、先行きの見えない不安定で不透明な今の世相、世界経済が混乱に陥ったパンデミックの状況では、足元を顧みる事なく理想論だけを掲げ、追い続けていてはごく近い将来に事業を破綻させてしまいかねません。事業が続けられなければ元も子もないのも自明の理であり、考え得る限りのリスク対策を講じるべきは絶対です。そんな当たり前の前提に立って、尚且つ、大変なことは次々にやって来る認識を持って、できる限りパンデミックが去ったその先、次のリスクに心を配り、地力をつける本質的な取り組みである第二象限の知識や技術を磨く学び、人間関係を良くして信頼を構築するコミュニケーション、健康維持のための運動等々、刃を研ぐ時間を持ち続けるべきだと思うのです。「木を見て森を見ず」「鹿を追うものは兎を顧みず」のどちらも偏っているからダメな訳で、常に魂を弱くすると言われる、「割り切る誘惑」を断ち切って両方を叶える選択を探したいものです。自戒を込めて。
人事制度改革のワークショップやってます!
ちなみに、次回の人事制度改革によって現場人材を営業戦略がするワークショップは満員御礼にて締め切っておりますが、ある程度の人数が集まれば再度開催します。ご興味がある方は私(高橋)までご連絡ください。
【再再々開催決定!しましたが定員に達したため締め切りました】現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ インナーブランディング#2
実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。
14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円程度
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
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