民法改正は建設業の大きなチャンス?!

令和2年3月24日晴れ

やっぱりか、、

世界中の誰もが多分そうなんだろうなぁ、と思っていたオリンピックの延期がとうとうIOCの委員長からも安倍首相の口からもこぼれ出て、ついに1年未満の延期が決定しました。新型コロナウィルスの影響が、当初想像していたものとは全く違う、世界中を巻き込み、日本経済をどん底に叩き込む、とてつもないすごいことになったと改めて実感させられています。テレビをつけてもインターネットを覗いても不安を煽る暗い先行きのニュースばかりが目に飛び込んできて、憂鬱な気分は増すばかり。なんとなくモチベーションも下がりがちです。。

年度末の急な契約。

そんな中、昨年からずっと打ち合わせを続けてきた木造の学校の契約を急遽明日締結することになり、その準備に今日は1日追われました。外国人オーナーとの契約なので、契約内容のチェックも念には念を入れなければならないのですが、それと合わせて4月1日から施行される民法改正による法解釈の変更に合わせて契約書を新しく刷新する必要がありました。実はずいぶん以前からスタッフが準備を進めてくれておりましたが、私のチェックが遅かった事もありこの期に及んで未だ完成していませんでした。あわててまとめあげたのですが思いのほか時間がかかり苦労しましたが、何とかなったのも支持する前に準備をしてくれていたスタッフがいてくれるだからこそ、ありがたいことだとしみじみ感じました。

契約不履行問題。

今回の民法改正の建築業界における大きな目玉は、すっかり一般的になったEメールでの書面のやり取りの扱いをどのようにするかと、新築工事では10年間義務づけられていた瑕疵担保責任が契約不適合と言う解釈に変わったことです。これまで建築請負業者が守るべき法律は、建築基準法であり、建築業界の独特の常識が色濃く法律の中に反映されていたものでしたが、民法改正により一般の人がわかりやすい法律が我々建築業界にも適用されるようになったと言えるかもしれません。これを厄介なことだと後ろ向きに捉えるのではなく、より一般の方に建築業界の内情を理解いただける機会だとポジティブに捉えたいと思います。

主観が入る余地がある?!

この度の民法改正の解説マニュアルの中に、「当該建築物の目的を達することができない契約不履行」と言う言葉が繰り返し出てきていました。今までの契約書に書かれた(専門家しかその内容を把握していない体の)瑕疵担保責任と言う限られた範囲の保障に比べると随分と解釈の幅が広がるように感じます。私たち建築業者が最も困るお客様の言い分に「私らは素人やからそんなんわからへん」と言う伝家の宝刀があります。口頭だけではなく図面や文章でいくら示していても、「素人やからわからへん」と言われてしまうとなすすべがなくなります。民法改正で契約不履行が建物の目的を達しないと定義をされたら、施主の主観も少なからず認められそうな文言になっており、工事内容の説明をよほどしっかりとしておかないと全てが不履行になってしまいかねません。

そもそも契約は自分を守るためのものか?

グローバル経済の波に飲み込まれ、世界がひとつにカップリングしてしまった今の世の中、日本も欧米並みの契約社会になっていきつつあるのだと思いながら、契約書の修正をしておりましたが、ふと思ったのは、自分の保身を考えるばかりの契約書では、かえって疑心暗鬼を招き、良くない結果を引き起こすのでは?という事。どちらかと言うと真摯に責任を負うことを明確に契約書の文面に盛り込んだ方が、最終的にはお客様と紛争に発展するような事は減るのではないかと言うことです。参考にしていたとある団体からもらったマニアルには契約不履行に対応する保証の年数をできるだけ短く書くべしとレクチャーされてありましたが、私はそれを敢えて無視して10年に据え置くように指示しました。それは、これまで起業してからの20年間の経験で、自分たちの施工に問題があるときは、保証期間など関係なく誠意を持って補修工事ををさせてもらってきたからであり、そんな姿勢があってこそ私たちのような弱小の職人集団の工務店が20年間の長きにわたって事業を続けて来れたのだと思っています。

道が塞がれた時ほど、新しい道をつける機会である。

考えてもみれば、建築のプロである私たちと、全くのど素人であるお客様が契約を結ぶのに、五分五分の対等の契約書では、お施主様の方が不利に感じられる事は間違いなく、これまでもはっきりとはしないけど、そこはかとなく不安や不信を感じたまま契約されることも少なからずあったと思うのです。ここはプロフェッショナルである私たちが、プライドをかけてリスクを引き受けてお客様に安心して契約してもらい、それから始まる末長いお付き合いが出来るように信頼関係の入り口とすべきだと思うのです。今日のところは急こさえで新民法対応の契約書をまとめてみましたが、もう少し私どもがリスクを負うことを明確に伝わるようなないように今後刷新していきたいと思います。道が塞がれた時ほど、新しい道をつける機会である。めんどくさいことに向き合っていけば、大体良い事が起こるものです。(笑)


人事制度改革のワークショップやってます!

ちなみに、次回の人事制度改革によって現場人材を営業戦略がするワークショップは満員御礼にて締め切っておりますが、ある程度の人数が集まれば再度開催します。ご興味がある方は私(高橋)までご連絡ください。

【再再々開催決定!しましたが定員に達したため締め切りました】現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

14時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:5000円 懇親会は別途5000円程度
場所:スペースアルファ三ノ宮
定員:10名
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