卵は後!鶏を育てる決意と覚悟@職人不足解消の処方箋

平成30年11月10日 快晴

朝ドラにもらうモチベーション!

今日も秋らしい爽やかな青空が広がり、絶好の行楽日和というか、イベント日和。あちらこちらで魅力的なイベントが開催されており、行ってみたいなー、参加したいなー、豚饅食べたいなー、なんて思いつつも、結局やっぱり、建築実務のお仕事にどっぷりと浸かり切りました。。
朝の連ドラで現在、私が大いにリスペクトしている安藤百福氏が主人公の「まんぷく」が放映されており、戦後の焼け野原から立ち上がり、事業家として世界の食糧問題の改善に大きな功績を残したと言われる日本を代表するレジェンドの伝説を毎日楽しみにしておりまして、今朝は泉佐野の海岸で始めた製塩業が初めて本格的にスタートした話でした。初めて出来上がった塩のあまりの量の少なさに社員が全員落胆するも、その塩を塩が配給で入らないから塩っけの少ない薄味で悩むラーメン店にプレゼントして涙を流して喜んでもらう姿を見て、萬平さんが「人に喜んでもらう仕事をしたいという夢が一つ叶った」と言い放つシーンにウルっときて、俺もがんばろ!と朝から気合を入れた次第です。

建築は人様に喜んでもらえる仕事。

そんな朝ドラの影響もあり、モチベーションをアゲたまま、朝一番で台風被害から長い間待ってもらっていた屋根修理の現場に行って(予定に入っていなかったですが、)カーポートの修理を行いました。9月から何ヶ月も屋根にはブルーシート、カーポートは壊れたままのみすぼらしい姿だった家が綺麗になったと喜んでもらえたのは私にとってもとても嬉しく、自分の手で人様に喜んでもらえる職人の仕事って本当にいい仕事なんだと改めて感じて、出来ることなら毎日、こんな事を積み重ねたいものだと思いました。当然ですが、毎日現場に出ているすみれの工務部スタッフはお客様に喜んでもらえる事を毎日行なっているはずで、現場で職人として働けるのを少し羨ましく感じたり。こんなにやり甲斐がある仕事なのだと伝えることができれば、職人になりたいという若者は引きも切らさずどんどんやってきてもおかしくないのにな、なんて思います。

人手不足とその原因。

今日の現場には創業時から一緒に現場で作業をしてきた屋根板金工事業の岡村板金の社長がたまたま来られて、若衆と一緒に作業をしていました。「社長自ら現場作業ですか、やりますなー」「現場が回ってないからしょうがないねー」とお互いに言い合いました。(笑)
最近はなかなか会うこともないので、せっかくやし、昼飯でも一緒しようと近くのラーメン店でラーメンをすすりながら、話に出たのはやっぱり人手不足の話と、建築工事業の会社で大命題となっている社内の労働環境の整備についてです。「大工を正社員にして、社会保険や厚生年金でどれくらい費用がかかってるの?」と、岡村社長は自社の社員になかなか正規雇用として社会保険を掛けれていない事に対しての悩みを覗かせておられましたが、私の回答を聞いて「そうか、やっぱりそんなにかかるんか、」とがっくりとうなだれておられました。

やりたい、でも出来ない職人の正規雇用。

「若衆って社員やから社会保険に加入してるかと思ってたよ、」と私が水を向けると、「職人たちが保険を引かれると手取りが減るから嫌やっていうんです、」とこれも建築業界特有の、保険は自分で入りたかったら入る、お金がもったいなかったら入らないという、目先のお金に囚われて不安定極まりない環境に身を置く職人が圧倒的多数を占める建築業界の現状がそのまま縮図として運用されている様子でした。ちなみに、と私が申し上げたのは、15年程前に外注扱いだった大工達を正規雇用として社員にした際、基本的には手取りの給与が変わらない様な賃金体系にして、社会保険、厚生年金に加入する事によって増額する費用は殆ど会社で負担する様にした事で、これが出来ないと職人に他業種では当たり前の社会保障をつける事は出来ないと厳しい口調で伝えました。その当時、7〜8人の大工を正規雇用に切り替えたら経費が年間1000万円余分にかかったんだよね、というのも補足すると、「やっぱり!」とこりゃ無理だ、と諦めた雰囲気を醸しておられました。その気持ち、よーーーーーーく、わかります。(笑)

卵が先じゃない、ニワトリを先に育てる決意と覚悟。

しかし、若者の心が完全に離れたと言われて久しい、深刻な人材不足にあえぐ建築業界は他業種に比べて労働条件、働く環境を同じか若しくはそれ以上にする必要があるのは誰が考えても分かりそうな事で、社会保険、厚生年金に加入するとろくな給料にならない様では、若者は誰もこの業界で働かなくなります。そんなことは十二分に分かった上で、それでもなかなか労働環境の改善に踏み切れない岡村社長の苦悩を痛いほど感じました。偉そうに言っている私にしても、職人の正規雇用、労働法完全遵守に踏み切った15年前から収益構造はガタガタになり、毎年赤字と黒字の境をさまよう事になり、正直、なんてばかな事をしたんだと後悔したことも決して少なくありません。ただ、私たちすみれは「職人の社会的地位の向上」を創業時からミッションに掲げており、事業の目的(=理念)をブレさせてしまっては事業そのものの意味がなくなると歯を食いしばって辛抱しながら、収益構造の改善に努めてきたというのが実際のところで、利益という卵が先ではなく、卵を産む鶏を先に育てたという感じです、、

自助の精神と根本的改革。

ただ、絶対に勘違いされたくないのは、私はただ単に職人の地位を上げる為に手取りの稼ぎを変えずに社会保障をつければいいと思っている訳ではないという事です。建築の世界に限らずですが、市場には「通り値」というものがあり、同じ作業をするのに世の中の職人が働いている賃金と全く違う高い賃金を支払う様にするには、その費用を見積もりに反映させねばならず、大きく競争力が損なわれます。そして、請負金額を変える事なく、賃金だけを上げると事業として成り立たなくなります。このジレンマと言っても過言でない非常に難しい問題を解決するには、職人自体が付加価値をつけて稼げる様になる根本的な変革が必要で、決められた作業以外は何にもしない、職人が単なる作業員に甘んじていては絶対に社会的地位の向上などあり得ません。職人の地位向上は職人自身が意識を変えて自助の精神を持ち、作業以外の+@の付加価値を生み出す努力をするべきだと思っています。それは営業でも、設計でも現場管理でもなんでもいいですが、売上、利益の向上につながるアクションを職人は起こすべきで、それが成果につながる様になれば、自然と所得が増え、社会保険や厚生年金の費用くらい軽く捻出できる様になります。

建築は現場が全て!

私が、一般社団法人を立ち上げ、全国で職人をはじめとする建築実務者に対して行なっている研修では、前述の理論を踏まえ、「なぜ、意識を変えなければならないのか」「何をやればいいのか?」「どの様にやればいいのか?」を教えるのではなく、自分で考えて答えを導き出してもらっています。如何なる業態でも事業を継続させるには売上を維持しなければなりません、そして売上とは「顧客数×単価×購買頻度」で表され、時間とともに自然減少する顧客数を維持するには集客が必要ですし、特に建築の様に単価が大きな事業では一般的に購買頻度は低く、常に新規の集客を継続できなければなりません。私が提唱する職人的マーケティング論では以下の5つの当たり前すぎる理論で、この理屈が理解できて実践できる職人を育てることができれば、職人は地方公務員に就職するのと変わらないくらいの生涯所得を得られる様になると考えています。その為には技術以外の教育が必要で、その機会を神戸では無料の勉強会として同業他社の職人や現場監督にも門戸を開き、一般社団法人職人起業塾の研修事業では厚生労働省の助成金を活用してもらいながら金銭的な負担を極力減らして、仙台から鹿児島までの全国五会場で受講してもらっています。
企業は人なり。職人の地位向上と共に工務店の未来もモノづくりの担い手の育成しかないと信じて、理念の実現を目指して気張ってます、詳しくはフッダーの告知をクリックしてください。笑)

  1. 建築業の評価は完工した現場にしかない。
  2. 現場の品質は職人の意識と技術と知識。
  3. 評価を得た顧客から派生する集客は信頼関係の構築が容易である。
  4. 信頼に裏付けされた集客は受注効率が高く収益性が上がる。
  5. 現場でのコミュニケーションが顧客満足を支え、次の質の高い集客を生む。

_____以下は告知です!_____

◆今年最後のオープンセミナー@仙台開催します。(残り10席になりました!)

職人起業塾@オープンセミナー@仙台「建築業における真実の瞬間」

日時:2018年12月6日木曜日 14:00〜17:00
会場:PARM-CITY131貸会議室 Room 5C
住所:〒980-0811 宮城県仙台市青葉区 一番町3−1−16
受講料:3000円(受付にて職人進化論。を見たと言って頂ければ無料)
定員20名、先着順。
申し込みFacebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/736186536724033/
問い合わせ先:一般社団法人職人起業塾 〒650-0012 兵庫県神戸市中央区北長狭通5-2-19–503(MYU) Tel: (078)381-5884 メール:お申し込み/ オフィシャルページ:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/お申し込み/お問い合わせ/

原理原則系マーケティング理論を切り口に建築現場で働く実務者向けに全国5箇所で開催している現場マネジメント改革の研修の概論のセミナーと受講説明会。決して職人を独立起業させるための研修ではなく、現場実務者に経営者感覚を身につけてもらうボトムアップ式のカリキュラムです。職人、施工管理、リフォーム営業等の実務者が主体的に考える現場マネジメント改革を通して圧倒的な現場品質向上、コミュニケーション不全の解消、顧客満足を達成し、成果に結びつける仕組みを作る事で外部環境に左右されない工務店、リフォーム会社の持続的なビジネスモデルへのシフトを目指してもらえます。理論を現場で実践する事に特化したセミナー、研修講座です。

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オーダーと真逆のサービスが受けられるイタリアンレストラン。

平成30年11月9日雨のち晴れ

神通力、発動。

今朝は秋の台風3連発以来、雨漏りに悩まされている工場の屋根修理に朝から作業服を着込んで張り切って向かいました。作業自体はところが、現場に到着してみるといきなりの雨で雨宿りからスタートと言うなんとも悩ましいことになり、そういえば天気予報チェックをしていなかったと思い返してスマフォを見てみると、神戸は1日雨模様。「あちゃー、やっちまった。」と一瞬、後悔しましたが、雨雲レーダーを見るとそんなに続いて雨が降りそうでもなく、少し待っているとすっかり雨は止んで青空が顔を覗かせました。私は昔「気合で雨は降らせない。」とよく建前の際に言っておりましたが、まだ少し位、神通力が残っているようです。(笑)

 

注文と真逆のオーダーが通る店。

話は変わって、先日とあるイタリアンレストランに行きました。そこは神戸の老舗で、私も若い時からよく利用しているよく知っているお店で、料理もお酒も提供されるサービスは大まか把握しておりました。いつものように前菜とビールを頼み、喉を潤した後は「イタリア料理にはやっぱりワインや」と、アルバイトと思しきホールの若いスタッフの女の子にワインを注文しました。「どのワインにしましょうか?」と聞かれ、「じゃー、コスパの良い、しっかり重たいやつをお願いします。」と、いつものオヤジっぽい適当な注文をしたところ、「はいわかりました」と素直にオーダーを聞いて女の子は厨房へと戻ってきました。しばらくしてワインをもって来てくれたのですが、それは少し酸っぱくてフレッシュな印象のグラスワインで、フルボディーのボトルワインを頼んだつもりだった私のイメージとは全く真逆のオーダーが通っておりました。あれれ、とその旨を伝えると厨房から調理スタッフが出てきて、私との短いやり取りの末、結局、いつも良く注文するキャンティーを飲むことになりました。

注文者の問題

私としては別にクレームを言うわけでもなく、「言い方がまずかったのかなー、」と反省しながら、というよりも、「面白いもんやなー」とニヤつきながら出されたグラスワインもさっさと飲んで何のことなく食事を続けましたが、コミニケーションって本当に難しいのだと言うのを改めて感じ、学生アルバイトのホールスタッフの女の子と同じようなことがきっと自社でも起こっているんだろうなぁと、少し心配になってしまいました。確かに、注文する方も注文する方で、メニュー、ワインリストがあり、そこには銘柄も特徴も価格も明記されてあるんだから、自分で見てフルボディーと書かれたリストからコストパフォーマンスを考えながら、良く分からなければ何本かリストアップして疑問点をソムリエに(居なかったと思うけど、)訊いてみればこんなことにはならない訳で、決してオーダーと真逆のワインが来た訳ではなく、そもそも私のオーダーの仕方が悪いとも言えます。

サービス業としての責務。

しかしながら、学生アルバイトとは言え、一応お店のスタッフとして働いている以上は、お客さんに対してストレスなく楽しんでもらえる時間を提供するのが務めであり、ぼんやりとした注文をするおっさんには、せめて自分自身で注文された内容の把握をするくらいは出来なければなりません。「コスパが良いとは、このくらいですか?」と一杯800円のグラスワインを指しながら、あまり選択肢がなんですよ、と、一言伝えれば、「え、どーせガブガブ飲むからボトルでいいんだよ、」という会話になるし、そこから「じゃあ、おっさん向きの重たいのはこちらのいい値段のボトルになりますねー。」なんて軽口のやりとりが生まれ、なんの違和感もなくはじめからキャンティーを頼むことになったと思うのです。そのアルバイトの彼女は私のオーダーを聞いてから、カウンターでワインリストを開いて暫し考えていたようなので、私のオーダーを聞いたものの、ぼんやりしてわかりにくい部分は確かにあったはずで、悩み、考えるくらいなら一言(おっさんには声をかけにくいのかもしれませんが、)質問すれば全てスムースに流れると思うのです。大体、考えてわかる事じゃ無いし、えいやっと、判断してみても大まか外すのが関の山です。(笑)

誤解っておもろいやん。と言いたい。

伝えた側、聞いた側、どちらが悪いというのではなく、どちらもがぼんやりしたことをゆ〜るい雰囲気で伝え、受け取るって風潮は古の頃から日本に根付いており、そこから誤解が起こり、とんでもない展開になるといったストーリーの落語の演目になったりもしています。有名どころでは「百川」という古典落語でしょうか。田舎から出てきた料理店の奉公人が客に対して発した訛りのきつい言葉を聞いた客が奉公人のことを「名のある大親分」だと勘違い、誤解が生まれたのが元で騒動になっていく、という私のイタリアンレストランでの体験と少し似たシチュエーションの物語で、物事をはっきりとさせず、忖度したり慮ったりして誤解が生まれるのを笑い話としてまとめています。もちろん、落語ですから最後はオチがあり、「お後がよろしいようで」と締めくくられる訳で、コミュニケーション不全、思い違い、思い込み、誤解をそんなに悪いことではなく、笑える話としてポジティブに受け取っています。日本の文化って、元々、そんなおおらかさがあると思うのです。

間違えてもえーよー。という心。

今回の、「オーダーしたのと真逆のモノがきた事件」を体験して私が感じたのは、人と人とのコミュニケーションにおいて、相手の意図が明確にわからないぼんやりしたものははっきりさせなければならない。ということもビジネスの世界では確かに大事ですが、あまりにそこに目くじらを立ててキチキチしたところで、お客さんにストレスの無いサービス環境を与えられる訳ではなく、ぼんやりしたものをそのまま受け取って、(笑って済ませる程度のチャレンジで)自分の勘を信じてみるのもそんなに悪く無い、というか、本当はその方がより高等な経験や知識が必要なのですが、ゼロイチでは無い対応というか、物事を全てはっきりさせる表面的にコミュニケーションではなく、もっとお互いの軽い失敗を許容しあえるおおらかな心を持って、口に出さないままお互いに相手に任せてみるコミュニケーションが必要では無いかと思うのです。飲食店でオーダーした際に店員さんが「オーダーの復唱を行います」と言い出すのをよく聞きますが、そもそも居酒屋での注文が間違っているくらいで目くじら立てる方が大人気ないと思いますし、そんな客が増えたから(オーダー間違いを許容すれば)時間の無駄以外の何物でも無い「オーダー復唱」の文化が蔓延してしまっている訳で、そんな馬鹿げたことは消えてなくなるべきだと思うのです。そんな訳で、今回のことも面白かったし、これからも飲食店にいった際はぼんやりしたオーダーを楽しみたいと思います。(笑)

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(俺の)破天荒フェニックス

平成30年11月8日晴れのち曇り

結果、alright!

昨日に行き続き今日も神戸は快晴。秋らしい気持ちの良い天気となりました。今日の午前中はこのところすっかりサボっていた農業研修で畑にスタッフと一緒に行こうと思っておりましたが、アイドル犬チャックのお散歩してる間にまさかの置いてけぼりをくらい、しょうがなしに諦めてデスクワークに励みました。昼からは来客や打ち合わせの予定がびっしりと詰まっていたので、少しでも溜まっている仕事を片付けれたのは結果的には良い選択だったように思います。ただ、農業研修の指導を行ってもらっているギャルファームさんにはトライアルウィークで中学生が働きに来ていたとのことで、残念ながら地域の未来を担っていく少年たちとの交流はできませんでしたが、夜勤明けにもかかわらず畑に行ったたくみがコミニュケーションをとっていたようですし、おっさんが行くよりかえってよかったかもしれません。人生、結果オーライやん。(笑)

破天荒フェニックス

さて、お題目は最近熱心に読んでいた書籍のご紹介。誰に勧められたのかがはっきりとしませんが、とにかく読むべきだよと、どなたかにお勧めされて素直に手に取った一冊です。あらすじは20代の若き起業家がつぶれかけの眼鏡チェーン店を買い取り、幾多の苦難を乗り越えて年間売り上げ100億円を超す日本を代表するグローバルなアイウエアチェーン店として再生を果たした物語で、血沸き肉踊る系の物語ではありませんが、我々起業した者にとっては自分自身の厳しくきつかった記憶が重なり、のめり込むようにストーリーに引き込まれてしまいました。経営者にはぜひ、また、起業を目指す人も目指さない人も、中小企業に勤められてる方はぜひとも読んでいただきたいと思える本でした。

沈没しかけの船に乗り込んだ話

若干のネタバレになりますが、もう少しあらすじをご紹介しておくと、著者であり主人公のオンデーズ代表取締役社長田中修治さんが、売り上げ20億円、負債14億円と債務超過に陥り絶対に倒産すると言われたオンデーズを買い取って全国の販売店の現場の意識改革からスタートし、ギリギリの収益での価格破壊のオープンセールに活路を見出し、その後安売り店からの脱出を目指して商品開発に取り組み、さらに眼鏡業界の暗部といっても過言でなかったレンズのアップセルによる収益構造を見直して、ワンプライスと言うユーザー目線に立ったわかりやすい、シンプルで公正明大な価格設定への切り替え、そしてシンガポール、台湾の海外進出を成功させて営業利益の黒字化に成功、銀行との取引正常化を果たして見事つぶれかけのオンデーズを再生させた。という小説仕立ての実際の企業再生物語です。

脂汗が出るあの感覚。

このドキュメンタリー?小説を読んで、私は何度もジリジリと胸の奥の方が焦げる様な、もう15年以上前の昔に感じていた、視界が狭くなり目の前が真っ暗になり、呼吸が浅くなる切羽詰まった感覚を何度も繰り返し思い出しました。それは、自分自身も一時、勢いだけで事業を拡大し、いくらでも貸しますよ、と調子よく銀行の担当者に言われてその気になり、自社ビル建設に売り上げ規模に分不相応な多額の設備投資を行った時の事です。自社が建築会社だけに本社社屋も当然の如く自分達の手で作った訳ですが、大体、建築屋と言うのは、お客様の工事を優先して自社物件は後回しにしてしまいがちです。私たちもその例に漏れず、挙句、最後は突貫工事になり自社ビルの工事が佳境に入った数ヶ月間の売り上げが落ち込んで本社竣工の数ヶ月後にキャッシュフローがショートしそうになってしまいそうになったのです。

無知は罪。

その当時、経営者と言うよりはまだ職人の延長線上で親方然としていた私は、全く財務に関する知識を持っておらず、決算書の読み込みや経営計画の策定、資金繰り表の更新さえも全く行っていませんでしたし、やり方もその必要性さえも理解できていませんでした。。今振り返ると恥ずかしくて冷や汗が出てきますが、本当に行き当たりバッタリの経営を行なっており、売り上げをどのように作り続けるのかさえ、明確な指針も持っていませんでした。経営者として完全に失格です。それでも、下請け主体の業態を何とかして元請け化へと転換を果たし、大手にぶら下がる不安定極まりない状態から抜け出すには、創業時に立ち上げた倉庫兼事務所の小さな場所ではお客様に来てもらうことも出来ないし、大手リフォーム会社や同業者と比べられた時マトモに戦えない、来店型の店舗式の事務所を出さなければ、先はジリ貧でやがて行き詰まること程度は分かっており、後先考えずに勢いだけで本社社屋の建設、移転を目指したのでした。今考えるとほんとにバカでした。

かくなる上は死んで詫びるしかない。

一応、事業計画を立ててはおりましたが、それは銀行融資の必要書類のひとつくらいの軽い感じで作ったモノで、リアリティーは0。まず始めに綻びが出たのは自社社屋建設の工事期間中の売り上げの低下でした。予定していた竣工日が近づいて、事務所移転に間に合わない!となり、他の現場の予定を入れないようにしてすみれの工務メンバー総出で工事を進めた結果、事務所移転にには間に合いましたが、2か月くらいの売り上げが無くなってしまってました。私は慌てて銀行に運転資金の借り入れを申し込みましたが、社屋取得による借入金の増加により、それまで無借金経営だった決算書が一気に評点が下がり、どこに頼んでも融資を断られたのでした。しかも、借入金の返済は始まり、予定していたテナントは入らないと、想定していなかった三重苦の厳しい現実に向かい合う事になりました。「破天荒フェニックス」の中で田中社長が資金ショートで破綻して社員や取引先に迷惑をかけられないので、ビルから飛び降りて生命保険の保険金で何とかしようと考えるシーンがありましたが、正直に言うと、恥ずかしながら私も全く同じ様に考えたことがあります。

結局、感謝しかない。

この本には、オンデーズが一か八かをかけたナイフの刃先を歩く様なギリギリの選択で幾度も迫るピンチを乗り越える、すると、また次の大きな問題が発生してどん底にたたき落とされそうになるも地獄の釜の淵に手が掛かって生き残るというエピソードが繰り返され、構造改革、事業拡大、設備投資、資金ショート、資金調達で何とか乗り切る。それを繰り返して最後は創業者が残していった債務超過を解消するまでの赤裸々な経営者の苦悩が描かれておりました。私も銀行からそっぽを向かれて破綻する、と覚悟を決めた時に新社屋のオープニングセールで多くの人が集まってくれ、今まで見たこともないような売り上げをその月にあげることができたおかげで首の皮1枚で生き残り、その後も悪徳リフォーム事件や耐震偽装事件、リーマンショックなど様々な外部環境に振り回されながらもPDCAと言うにはあまりにも厳しいサイクルを回してなんとか現在があります。そして、起業して20年近く事業を継続できているのは、この本の最後にもありましたが、たくさんの人に支えられ何とかやって来れたというしかありません。ご縁に心から感謝するばかりです。私の場合はそんな自分自身の体験を重ねて読んだ事もありますが、とにかく一読をするに値する素晴らしく面白い本です。超絶ご一読を お勧めします。(^ ^)

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人は1日に9000回選択する。

平成30年11月7日快晴

善行積めば、天が見ている。

今日は春と秋に開催しているすみれ(職人起業塾合同)ゴルフコンペの第9回目の開催日。とは言え、水曜日は朝活の日と言うことでやっぱり今朝も夜明け前から起き出して三宮コンベンションセンターで開催されるBNIの朝のビジネスミーティングに張り切って出かけました。朝会が終わると同時にそそくさと会場を後にして、慌ただしくいつものコンペ会場であるオリンピックゴルフ倶楽部に向かいました。組み合わせを発表した先週の時点で天気予報では今日は雨の予報になっておりましたが、参加下さった皆様の日頃の行いがきっとよっぽど良いのでしょう、蓋を開けてみると絶好のゴルフ日和となり、今回も大勢の人たちと爽やかに、楽しく、和やかなグリーンコミニケーションの時間を持つことが出来ました。そろそろ年末が近づいてくるこの忙しい時期にもかかわらず、クライアントや協力業者さん、工務店仲間にBNIメンバー、職人起業塾の塾生さん等々、20名を越す方々にご参加頂き本当に嬉しい限りです。ご参加いただきました皆様、本日はありがとうございました。心より感謝申し上げます。

24時間戦えますか?

昨夜は締め切りの迫ったタスクを片付けていて気づけば2時を回っていました。さっさと寝れば良さそうなものですが、一応、毎晩の習慣なので、一応、本を読み出したら、ついストーリーに引き込まれてしまい、朝会の前日にしてはベッドに入ったのが少し遅かったこともあり、4時間が必須の睡眠時間が3時間を切ってしまいました。そんな中、朝起き、筋トレ、犬の散歩を済ましての、朝活からゴルフラウンド、コンペの表彰式を終えて事務所に帰りPCに向かって昨日の事務仕事の続きを始めましたらさすがに少し疲れ気味で、夜には夜間工事の着工があったので様子を見に行こうかと思いましたが、このままでは24時間営業になると気づき、さすがに現場の事は工事担当の佐藤君とタクミに任すこととさせてもらいました。若い頃、リゲインという清涼飲料水のコマーシャルで「24時間戦えますか?と」いうキャッチコピーが流行った世代の私ですが、50歳を過ぎていつまでもそんなことやっとれません。(笑)

1日9000回もの選択

さて、お題目は今朝の朝活で来週にメインプレゼンテーターを務められる香園さんが今日の朝会の締めに口にされた言葉です。なるほどなぁと、妙に納得してしまいました。角野さんのモットーは、「こだわらないことにこだわる。」で、人は1日9000回もの選択を繰り返しながら生きている中で、変にこだわりがあるとその選択の過程でしょっちゅう迷いが生じ、本当に大事の選択をしなければならない時に正しい判断ができなくなるから、普段はできるだけあるがままを受け入れて、ここぞと言う時に選択の力を発揮できるように蓄えておく」と意識しているとのことです。実際、今日のゴルフラウンドをしていても、手にするゴルフクラブの番手をどうするか、右を狙うか左を狙うか、強さは?と無意識とも言える程度の意識で何度も選択を繰り返します。朝起きて、身体が目覚めてないのに筋トレをやるか?まだ真っ暗なのに犬の散歩に行くべきか?朝会を終えて間髪入れずに退室するか、仕事のやりとりをしている方たちには進捗の声掛けをするべきか?数えだしたらきりがないくらい、確かに私たちは瞬間ごとに選択を迫られながら生きています。

人生とは選択である。

私が講演で話す機会がある際に、今の時代を顕著に表している例としていつも紹介する事例があります。情報革命が進んだ現代では、今までとレベルが違う情報の拡散があり、一つ選択を間違うだけで天国と地獄、栄光と破滅の両極端に分かれる時代だと言う話で、数年前に世間を騒がした食品への異物混入の事件の顛末です。当時、マクドナルドとペヤングはどちらもネット上で異物混入が盛んに投稿され、経営者はその対応を迫られました。マクドナルドのCEOはこれから万全を期すと言うだけのお茶を濁した会見を行い、ペヤングはそれとは対照的に市場に出回っている商品と在庫を一切合切全て焼却処分にしてゼロからのスタートを切ると、半年間の発売中止を決めました。両極端の対応を同じ位の時期にされたのですが、その結果、マクドナルドは深刻な赤字に陥り、株式譲渡の噂さえ出ました。それとは対照的にペヤングは発売中止を終えて、商品を再発売すると大いに話題になり、インスタント焼きそば業界でトップシェアを誇る位になる大きな反響を呼んだのは記憶されていることも多いと思います。選択を間違うと淘汰され、正しい選択が大きく評価される時代になっているのです。人生とは(選択した)行動の積み重ねの記憶であり、選択が人生を作ります。

9,000回の選択を支える1回の選択。

社内勉強会や、職人起業塾で繰り返し私が言い続けているのは、人間は犬や猫とは違い刺激と反応の間に選択の自由を持っているということです。その選択の判断基準が信念や信条、自分の心の中にある良心、誰かから引き継いだ想い等を集約した「志」に根付いていれば、絶対におかしな選択はしないはずだということで、いかに常日頃から「志」を強く持ち続けることができるかが人生を形作る何よりも重要なことではないかと提言しています。何か物事が起こったとき、判断をして選択する際に、楽だとか、めんどくさいとか、目先儲かるとか、先のことには目をつぶるとか、「今だけ、金だけ、自分だけ」と言われる人の信頼を貶める価値観を排する様にするのもまた選択。結局は心を鍛える習慣を持って日々鍛錬を積み重ねることしか、1日に9000回やってくる選択を誤らないようにする手立ては無いように感じています。心を、魂を鍛えると言う選択こそ残りの9000回の選択を支える根本なのかもしれません。香園さん、今朝は非常に良い話をお聞かせくださり、ありがとうございました。選択、意識します。^ ^

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効率性と効果性@生産性大作戦

平成30年11月6日晴れ

年末風情。

11月に入って1週間が経とうとしており、ここにきて一気に年末の押し迫った感が高まってきました。昨日の工程会議では早々にご依頼を受けている工事を来年に振り分けさせていただく先をピックアップして、今日はその確認に追われました。昼と夜も、今日も明日も、ずっと途切れることなく繋がっているし、12月と1月も単なる月の違いと言えばそれまでですが、竹は節があるからこそ強くまっすぐ伸びていく。と言う格言通り、節目を大切にするのは非常に大事なことだと思っています。できるだけご依頼いただいているお客様のご意向を汲み取って、今年の仕事は今年のうちにケリをつけるように年末まで息を止めて気張りたいと思います。

Iot、AIの時代。

今日も1日、年末までのスケジュールを睨みながら神戸市内中を打ち合わせやら現場の確認やらの建築実務に没頭、走りまわりました。そんな中、何とか時間をやりくりして神戸国際会館内会議場で開催されていた「生産性大作戦」と銘打たれた神戸ITフォーラムに参加してきました。すみれのクラウド活用の顧客管理システムや以前活用していたMicrosoft社のオフィス365の導入の際にも御指南いただいている神戸のIT企業DATKIT社の喜多社長が主催されているフォーラムと言うことで応援がてらのつもりで立ち寄ってみたらなんと大きなセミナー会場は満員御礼の大賑わい。IOT、AI時代の本格的な到来を感じさせられる熱気に満ち溢れておりました。

文明の利器。

すみれでもクラウド活用には数年前から随分と力を入れていて、顧客管理システムの他にも、現場情報の共有や、社内の着工予定表や掲示板など積極的に推進してきました。今ではすっかり当たり前のシステムとして運用しておりますが、冷静になって考えてみみれば10年前には全く考えもしなかったような便利さを手に入れていると感じます。しかし、その反面、それまではかかっていなかった経費が毎月確実に費用計上されているわけで、年間にまとめてみると結構な金額だったりします。ただ、その費用を人件費に換算して考えると決して高いものではなく、テクノロジーの進化のおかげで確実に業務の効率化は図れており、文明の利器の恩恵に預かっていると感じます。

効率化のメリットとデメリット。

ただ少し気になるのは、昨日のブログにも書きましたが、建築業界のテクノロジー、道具の進歩で鉄筋工や植木職人の作業効率が劇的に向上したのに対し、働く人たちの稼ぎは別段良くなったりしていないのは大きな問題で、我々もクラウドやICT活用をして業務の効率化が図れたぶん、そこで働く人たちが幸せになっているかが非常に重要だと思います。情報革命が私たちにもたらしたものは、結局はスピードであり時間だと思っていて、スピードが速くなった分、時間単位の仕事量が増えて我々の暮らしは豊かになってしかるべきのはずですが、残念ながら、鉄筋工の例のようにそれが社会全体の流れになるとできていて当たり前になり、メリットを享受できなくなっているような気がしてなりません。また、スピード化の反面、リアルなコミニケーションを減らすことにもつながり、デメリットも少なからずあるような気後もします。

強化すべきはAIに無いもの。

テクノロジーの進化による効率化が声高に叫ばれる風潮に世の中全体が一斉に流されているような印象を拭えない昨今、スピード化を図る効率化がどのような業態でも成果に結びつくかと言うと必ずしもそうではないと思っています。10年以上前、スティーブンコヴィー博士の著書に、効率と効果性についての言及があるのを読んだ記憶が今もずっと頭の中にこびりついていて、人、モノ、金と言われる経営資源が脆弱な私たち中小零細企業はいかに簡単に早く仕事をこなすか、と言うスピード化を目指すよりも、少ない資源と限られた時間の中でいかに大きな効果を生み出す下のほうに焦点を合わせるべきではないかと思っています。モチロン、便利な文明の利器にはお世話になりますが、AI、機械には出来ないコト、影響力を高めて効率より効果性の向上に努めることを忘れてはならないと感じた次第です。やっぱ、鍛えるべきは人間力ですよね。(^ ^)

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ジャパンスピリットとTED

平成30年11月5日 晴れ

草刈り機の進化に思う。

月曜日は大体、着工の日。と言うことで今朝も朝一番に事務所を飛び出して定期的に剪定をしているクライアントのお宅に向かいました。ま、作業は植木職人さんにお任せで、顔を出した程度のことですが、久しぶりに剪定の現場に立ち会うと見慣れない草刈機の先端工具を見つけて興味津々、なんと草刈機に刃がついておらず、ビニールワイヤーがヒョロリとついているだけで、草程度ならチップソーのような大層な刃物がついていなくても遠心力の力でワイヤーで刈れるとのこと、小さなことですが以前から住宅の庭を刈るのに床や建物に傷をつけまいと細心の注意を払っていたのが、際まで気にせずにストレスなく刈り取れるのは非常に素晴らしいアイデアで、テクノロジーの進化というには大げさかもですが、植木職人さんによるとこの工具のおかげで随分と作業効率は良くなったとのこと。しかし問題は、作業が早く済むようになってもその分職人さんの稼ぎが良くなるかと言うと一概にそうとは言えないところで、一体誰のための技術革新なのかと疑問を感じてしまいました。

アイデアとテクノロジーがもたらすべきもの。

私たちはもっとアイデアやテクノロジーの進化でそれを使う人が幸せになる根本的な問題解決を目指さなければならないと思います。植木屋さんとの話にも出ましたが、鉄筋工の作業が圧倒的に速くなる結束機なる自動で鉄筋と鉄筋を結束する機会が発明され、近年ずいぶんと普及してきました。土間の配筋の結束などで大活躍しており、結束に終了する時間は3分の1位になったのではないかと思いますが、その分鉄筋工の稼ぎが良くなったかと言うと一概にそうとも言えず、元請けからの工期短縮のオーダーに応えるために高い機械を買い、早く作業が終わるようになった分、工数で計算される労働集約型の職人は結局同じ日当をもらっていることになっていると耳にします。高い品質を低価格で提供したいと言うのは我々事業者にとっては常に目指すべき、考えるべきことですが、誰かの犠牲の上に立っての低価格高品質はあってはならないと思っています。

目指すべき「三法よし」の世界。

近江商人を始めとする日本人が持っている商売感として「さんぽうよし」と言う概念があります。日本的経営の根本とも位置づけられる、「売り手よし、買い手よし、世間よし」と言う考え方は成熟していく世界経済において不可欠な持続可能な社会を形作るための自立循環型のエコシステムであり、より良い環境を次世代に残すためにわれわれはその考え方をビジネスに落とし込み、実践しなければならないと思っています。しかし、近年アメリカを始めとする保護主義の台頭と蔓延とともに資本主義社会に身を置いている私たちは厳しい弱肉強食の資本主義経済の中で勝ち残って行かなければならず、「きれいごとだけじゃ飯は食えない」と言う、「今だけ、金だけ、自分だけ」と言う人として最低の価値観に陥ってしまいがちなのも現実です。そうならないためには、足元のビジネスに直結することばかりではなく、もう少し社会全体を俯瞰できる広い視野をもって実業以外のことを学ぶ必要がある、学びの場に足を運ぶ必要があるのではないかと思っています。

刺激と学びの週末。

そんな意味からすると、先週末は非常に大きな学びと刺激を得る時間になりました。土曜日は昼からUXデザインを学ぶエックスデザイン学校大阪分校に顔を出して、私が勝手に師匠と崇めている浅野先生の講座のイントロダクションを聞き、そのまま東京へと移動。一般社団法人職人起業塾の15回6ヶ月コースのカリキュラムに絶大なご協力をいただいている小田全宏先生の還暦祝いのパーティーと長い期間をかけて小田先生が執筆されている日本人の心を明らかにし、学び直す著書、ジャパンスピリットを実践して広める会の発足にあたっての基調講演に参加して、小田全宏先生の熱い気持ちを瞼と心に焼き付けました。歴史を学ぶ意味は、「感謝」「誇り」「誓い」だと悠久の歴史を刻み続けてきた日本の先人たちの思想や行動を今一度、襟を正して学ぶべきと言われた小田先生の提言には諸手を挙げて賛同するとともに、曲がりなりにも私塾を主宰する身として、目指すべき方向性を明確に示されたように感じた次第です。

TEDx Kyotoでのご縁。

翌日の日曜日は京都に移動して毎年楽しみにしているTEDx Kyotoに参加、総勢15名のスピーカーによる世界を良くするためのtechnology、entertainment、designにまつわるアイディアやパフォーマンスをエンターテイメントとして楽しみました。京都駅から会場である国際会議場への道すがら、一昨年のTEDx Kyotoの登壇者であり、私たちが主催する自主上映会で映画の配給と講演をしてもらった上に、その当時私が取り組んでいたクラウドファンディングにも大いにご協力くださった、女流映画プロデューサーの益田さんとばったり出会い、相変わらずすごいパワーを発散してる姿を見て会場に着く前からテンションを上げるとともに、再会を喜びました。すごく嬉しい提案をいただけたことも併せて、ご縁に心から感謝します。

balance &Unbalance

今回のTEDx Kyotoテーマは“balance”となっており、トークだけではなく音楽でも調和をテーマとしたパフォーマンスが繰り広げられました。どのパフォーマーも非常に素晴らしかったので、ぜひともYouTubeに配信される動画を見ていただければと思います。私が今回のTEDx Kyotoへの参加で強く印象に残っているワードは「ソーシャルネットワーク」「コンプレックス」です。この世界の片隅に」と言う呉市を舞台にした名作漫画が原作のテレビドラマが前クールで放映されていましたが、誰もがこの広い世界にとってちっぽけな存在だと言う事実を目の当たりにする瞬間というのはあると思っていて、どこか自分の限界を知るというか無力感を感じる部分は持っていると思っています。世界がインターネットでつながりカップリングして1つの経済圏になりつつある今、個としてのちっぽけさが余計でも感じられる人の存在と、ソーシャルネットワークで誰もが簡単に世界とつながり、その存在を発信できるのは絶妙かつすばらしいバランスをもたらしてくれたのではないかと思うのです。

想いは伝わる、むしろ届きやすくなった。

「ダンスで世界中の子供達を笑顔にしたい、」「日常の社会にライフセービングと言う考えを浸透させたい、」「障害と言われるバリアをバリューに変えて誰もが暮らしやすい世の中を作りたい、」「医療の届かない紛争地域で苦しむ人を笑顔にしたい、」等々、どれも素晴らしい志と内なる想いを実現されたスピーカーの人たちは、もともとは私たちと何ら変わらないコンプレックスに囚われたちっぽけな存在であり、そのプレゼンテーションの中で、私たちも人生の中で感じた不条理や蹉跌、やり場のない憤りを解消したいと言う思いをまずは言葉に変えて口にして、志を掲げて、小さな一歩を踏み出すことで世界のバランスに影響を与えることができる可能性を繰り返し示唆されていました。バランスはアンバランスと表裏一体、バランスが崩れているからこそ、バランスを取る価値があるし、美しすぎるバランスは次のアンバランスを生み出す。私たちの心の中に芽生えるアンバランスこそが社会や世界の調和に少しでも寄与出来る、そんな勇気をもらえる素晴らしい経験となりました。外に出て、刺激を受ける機会を持つことが、悪いバランスを崩す第一歩なのだと思います。以下は自分自身の備忘録のためにグラレコの画像あげておきます、ご参考までに。(笑)

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大工が技術以外のスキルを習得しなければならないシンプルな理由。

平成30年11月3日文化の日 曇りのち晴れ

福知山から。

今朝は山間の地方都市、福知山のビジネスホテルで目を覚まし朝から車飛ばして神戸に戻ってきました。山に囲まれた盆地の福知山は神戸に比べると少し寒く、明け方から霧に覆われ、外気温は8度、すっかり冬の風情になりつつありました。昨日の昼から福知山に入り、クリナップ社が主催する水回り工房と言う工務店、リフォーム会社のグループで毎年行われる情報交換会のメインスピーカーとして呼んでいただき、いつもと同じ原理原則論に則った現場での顧客満足に焦点を当てた地道にすぎる営業手法で、未来の売り上げを作り、混迷の時代と言われるポスト平成を乗り越えていきましょうと熱く語らせてもらいました。

伝えたいのは概念。

最近、講演の冒頭で私が話すのは、「聴いていただく方にお伝えしたいのはシンプルですが強力な概念であり、それを実践して事例に落としてもらいたい」と言うことです。いつもその一点に向けて熱く語るのですが、今回の講演ではあろうことか、前日から鼻がムズムズとむず痒くなり、くしゃみが止まらないと言うハプニングに見舞われわれたこともあり、いつもより少しトーンを落として大人し目に話させてもらいました。そのせいか、何とか壇上でくしゃみを連発するようなことにはならず無事1時間半の公演終わることができましたが、あまり熱を込められなかったこともあり、私の思いが伝わったかかしら?と少し不安に駆られる事になりました。

自然と実践できている地方の工務店経営者さん達。

しかし、蓋を開けてみると会合の終了後に大工を社員として抱え、育成に励んでおられる工務店さん数社を始め、数社の方が挨拶に来てくれて、良い話だったとお褒めの言葉をかけてくださいました。福知山、舞鶴、綾部等の京都の北部は山に囲まれた小さな町が点在しており、人口も少なく、当然住宅マーケットも小さいですが、その分地域に密着して堅実な経営を続けておられる素晴らしい工務店が多くあるようで、私がマーケティングの講釈をたれるまでもなく、長年、宣伝広告をせずに紹介の連鎖で堅実な事業を実践されておられる方も少なくありません。そのような先輩経営者の方々に「共感しました」とお声がけいただけたのは私とっては非常に嬉しい事でした。

大工の技術以外のスキルの必要性

懇親会の席上で話しかけてくださった経営者さんは、大工を社員として雇用しているが、職人としての作業以外を大工に教えるのは難しい。と、言われておりました。「無理やろ」と。では、と私が伺いしたのは、「社員社員大工の給与は外注の大工に比べるとずいぶん低いのか?」「社員大工に社会保険や厚生年金かけたら会社の負担は多くならないのか?」「大工の内製化で費用負担が増えた分、他社よりも高い単価で受注して利益を確保できるのか?」「大工を抱えている分、他社よりも利益が薄くなったままの状態で経営は持続していけるのか?」と、以前の私が長年に渡り自分自身に繰り返した問いでした。そして、その経営者さんの答えもやっぱり全てNO!でした。

コストを賄うのは付加価値。

結局、大工を外注に出す会社がスタンダードになっている今の世の中で、大工を育成しようと労働環境を整備して、若者が安心して働けるようにするだけでは収支のバランスが取れず、事業の存続は難しいのが現状です。大工であると同時に社員であると言う意識を持ってもらい、同じ理念を共有し、図面に決められた作業だけではない価値を生んでもらえるようなスキルを社員大工には持ってもらわないと私たちのモデルは成り立たない。と熱く語らせてもらいました。懇親会もお開きの時間になって、最後にその経営者さんが、「そうか、大工である前に社員やもんな。」と、ポツリと口にされたのは非常に印象的で、私が講演の最後に申し上げた現場実務者は技術+ αの教育を施すことで未来を作ると言う概念が伝わったのではないかと思った次第です。コストを賄うのは付加価値、職人が作業+@の価値を生む事で自ら地位の向上を果たせる様になると思うのです。そんな研修会が今月から大阪でも開講します。オブザーバー参加、絶賛募集中ですので現場マネジメント改革にご興味のある方はお気軽に遊びに来てください!(^ ^)

大阪神戸開催無料オブザーバー参加募集→https://www.facebook.com/events/282975708886246/
長崎開催無料オブザーバー参加募集→https://www.facebook.com/events/1537966419636499/

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コーチングと原理原則と建設的思考。

平成30年11月2日晴れ

風邪?花粉?

昨日、丹波でのミーティングが長引いて夜遅くに帰宅すると、鼻の奥がもぞもぞしてくしゃみが止まらなくなってしまいました。通り雨にあったこともあり随分と気温が下がったからなのか、ブタクサなどの花粉の影響なのかはわかりませんがとにかくずっと鼻水が出るし、くしゃみが止まりません。今日の午前中は長田区の地主さんの物物件を見て回る予定になっており、張り切って出かけましたが、くしゃみと鼻水で集中できないこと甚だしく、非常に失礼な現場調査となりました。昼からは福知山にてクリナップ社が主催する情報交換会で1時間半の講演を依頼されており、くしゃみだらけの講演になりそうな嫌な予感をしながら向かっています。なんとかおさまってくれたら良いのですが。。

魅力的なコンテンツのプラットホーム

話は変わって、先日東京での新建ハウジング主催の建築業界向けにコンテンツを提供する新しいプラットフォーム作りの説明会は工務店やリフォーム会社などの建築業界向けにコンテンツを提供している方々が10名ほど参加されておられました。設計デザイン、集客、採用、クロージング、その他様々な工務店に必要なスキルやノウハウを提供されている方たちのお話は非常に興味深く、1人の工務店経営者としても非常に関心を持つものが数多くありました。もう少し時間があれば詳細を聞き込んであれこれと加盟していたかも知れません。(笑)

同情するなら契約を!

そんな中で、ひときわ異彩を放っていたのは和歌山の大工上がりの工務店経営者さんの話で、先代で創業者の社長が突然急逝されたのを受けて全く経営者としての知識もスキルもないまま、押し出されるように代表取締役に就任して、非常に素晴らしい業績を上げ続けておられるI社長です。I社長曰く、「急に経営を任されて全くどうしていいのかわからないので、社長が急になくなって困っていると言うのをダシに使って、同情を集めて受注を獲得しまくった。」と言われておりましたが、御涙頂戴と同情をかったかどうかは別として、家やデザインと言う「モノ」ではなく、そこで働いているスタッフや、ものづくりに情熱を燃やす社長の「人」に焦点を合わせた認知の拡大、情報伝達のコンセプトは素晴らしいと感じました。(笑)

コーチング的アプローチの浸透

説明会後の懇親会では私も同じ大工上がり同士ということもあり、すっかり意気投合してあれこれと話し込みました。中でもそのI社長が説明会の中での自己紹介の際に口にされた、コーチングを学んでコーチングスキルを業務に生かし、ボトムアップ型の組織を作ってきたと言うのには非常に感銘を受けました。15年以上もコーチングを受け続け、私自身も研修事業の中でグループコーチングを行っている身としては、トップダウン型の事業所が圧倒的に多い建築業界でも徐々にコーチング的思考が広まってきたのだと非常に嬉しく思った次第です。

原理原則系。

逆に、そのI社長も私の自己紹介の時際に語ったジェイ・エイブラハムやスティーブン・コヴィー博士の提唱された原理原則型マーケティングにを実践する研修に強い興味を持たれ、ご自身も、また社員さんにもスティーヴィン・コピー博士の「7つの習慣」読ませているとの事でした。さすが元大工、価値観が一緒ですねと談笑しながら、7つの習慣を読んだときに一筋の光明がさしたかのように、事業が目指す方向性が見えたのを思い出しながら、「成功法則で理屈は簡単、でも実践して成果に結びつけるのは難しいんですよね」と私が私塾を主宰したり、研修事業を行っている理由を申し上げると、大いに共感してもらいました。

建設的思考と原理原則。

そもそも大工に限らず、建築の仕事と言うのは図面に書いたものを地面に書き写し、柱や梁を書かれた通りに加工して組み立てることで計画した通りのものが出来上がります。安全で思い描いた通りの建物ができるには、1つずつの作業が完璧で、次の工程に渡せることが大前提であり、1つが間違うと後がすべて崩れ去ります。非常に建設的な思考を実際の業務で行い続ける訳で、種を植えなければ芽は出ない、顧客の評価を得なければ仕事は来ない。と言う原理原則論が理解しやすい土壌があると言えると思います。しかしながら、建築、建設業界では原理原則系マーケティング理論を取り入れ、実践に移している会社はあまり多く無く、未だに多額の費用をかけてチラシや住宅雑誌、WEB上での販促を熱心に行われている事業者が殆どか、それらを利用していなくて紹介受注に特化していても既存の顧客への繋がりをおざなりにしてしまっている事業者が少なくありません。

感謝します。

私たちは、モノづくりを生業としている企業として、(モチロン、集客方法やクロージングスキルを磨いて目先の売り上げ利益をつくるのも大事ではありますが、)今一度、原因と結果の法則に則って顧客の現場満足から生まれる信頼関係の強化とそれを担う現場力の強化を考えるべきだし、また、地域密着の工務店こそ、最もそれが出来る、出来やすい業態だとも思っています。この度、そんな私の持論に諸手を挙げて賛同してくださる工務店経営者さんと知り合える機会を頂けたこと、その様な場へのお声がけ頂けた事に心から感謝すると共に、私たちが長年積み重ねてきた原理原則に基づいた概念を学び、実際の実務で実践するのに必要な思考やノウハウを伝える機会が増えて、現場実務に携わる人達がもっと活躍出来る業界、社会への移行に微力ながら寄与できればこんなに嬉しい事はありません。感謝致します!

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想いは伝わる。むしろ伝わりやすくなった。@石巻

平成30年11月1日曇り時々晴れ

霜月のお朔日。

霜月のお朔日。平成30年も残すところあと2月のみとなりました。そろそろ年末までに工事ができるか、来年に持ち越すかを選択する時期となっていて、建築実務としてはこれからひと月ほどが最も緊急性の高い仕事が増える時期になります。できる限りお客様のご要望にお応えできるように、年末まで息継ぎをせずに走り抜けたいと思います。とは言え、11月もやっぱり容赦なく畳み掛けるが如く出張が重なっており、明日は福知山にクリナップ社主催の研修会での講演、明後日はまた東京に行って職人起業塾の講座を受け持ってくださっている小田全宏先生の還暦祝いの講演会に参加、その後は大阪と長崎で新たに半年間の職人起業塾の研修講座が開講、呉市での業者会での講演、福岡でのパナソニック主催の勉強会や、東京での職人起業塾も継続中と今月も出張の予定がびっしり詰まっています。頼まれごとは試されごと、ほんに忙しくさせていただけるのはありがたいことです。

今日は丹波へ。

素晴らしい学びの機会でもあった東京から帰ってきて今日は昼から丹波に移動して古民家再生プロジェクトの計画変更の打ち合わせ。今回の古民家の再生工事は、ただ単に建築業社として請け負った工事を行うのではなく、できるところは全てプロジェクトを支援してくれる人たちによるDIYで行うことになっているだけに、イベント告知で集まってくださるボランティアの方々に対する作業を教える手順や食事の手配などオペレーションを考えるべきことが多くあり、MTGは思いのほか時間がかかり、気づいたら辺りは真っ暗、通り雨が降ったこともあり気温もぐんと下がって帰りの車に乗り込んでみると外気温はなんと9度、確実に冬が近づいているのを感じる霜月の初めの日となりました。

プラットフォーム企業へのチェンジ。

昨日は東京にて建築業界で圧倒的なシェアをと認知度を誇る業界専門紙、新建ハウジング社主催による建築業界向けコンテンツを集約する新しいプラットフォーム創設に関する説明会に参加してきました。タブロイド版の新聞の発行と、雑誌や書籍を出版しているメディアの企業がこれまでと全く違った立ち位置でプラットフォーム企業にシフトチェンジをする非常に興味深い試みで、コンテンツを集約するプラットホームを作るというのはとても面白い展開になるのではないかと大いに期待をするとともに、そこでの情報発信する側にお誘いいただいたのは私にすると嬉しい限り。一般社団法人職人起業塾で推し進めている建築現場でのマネジメント改革を多くの人に知ってもらう機会になればと大いに賛同、早速参加を表明してきました。

 

職人起業塾の誤解を解く。

職人起業塾で行っている研修は決して職人に起業を勧めるような研修を行っているわけではなく、ドラッカー博士が提唱した「組織を構成するメンバー全員が経営者感覚を持って責任を引き受ける覚悟を持つことで主体性が発揮される効果性の高い組織えと変容すること」を目指しています。起業できるくらいのスキルと意識を、最も濃密で長期に渡る顧客接点である「現場」に携わる職人をはじめとする現場実務者に持ってもらう事で「真実の瞬間」と呼ばれる顧客がその企業やサービスに高い評価を下し、リピートする事を選択してもらえるための一貫性と継続性のある高い意識とそこに根ざす行動を半年間の研修の中で実践、習慣や仕組みに落とし込み、未来の顧客の創造に取り組んで貰っています。ただ、元々すみれの社内で社員大工の独立支援で始めた塾なので「起業塾」という誤解を招きやすいネーミングになってしまっており、建築業界では社員を参加させると独立させれるのではないかと危惧を抱かれる経営者が少なからずおられます。今回の新建ハウジング社の取り組みでその誤解を解く機会になればと思っています。(笑)

工務店セミナー@石巻の受講者満足度

そんな少しワクワクするような新たなプロジェクトの説明会を聞きながら、パソコンの画面に飛び出てきたのは先日仙台で東北電力主催で行われた工務店セミナーの参加者のアンケート調査の結果を知らせるメールでした。ちょうど新建ハウジングの三浦社長に、仙台での講演の際に私が昨年1年間、新建ハウジングプラスワンと言う雑誌で連載をしていた記事を読まれた方、もしくは新建ハウジングを購読されている方はおられますか?と100名近い参加者に問うて見たところ誰1人挙手をしてもらえなかった、しかし、講演終了後に数人の経営者がやってきて毎月私の記事を楽しみに読んでいた。と言ってくれた事件があり、東北人の気質の難しさを話していたところだったので、非常にタイムリーなタイミング。早速、確認してみると、なんと「非常に参考になった」と「まあ参考になったと」言う意見で96%となっており、この手のセミナーでは異例の高い満足度だと主催者側から喜びのメッセージをいただき、ほっと胸を撫で下ろした次第です。

仙台工務店セミナーアンケート結果
仙台工務店セミナーアンケート結果

思いは伝わる。むしろ伝わりやすくなった。

アンケート報告書には、満足度の集計のほかに受講者のコメントを転記されており、そこには登壇させてもらった私にとっては非常に嬉しい感想の数々をが書かれていました。全国で建築実務者向けの研修事業を行っているといっても、私は所詮神戸の方田舎の小さな工務店経営者であり、このたびこのブログを見られたイベント運営の担当者が私に声をかけて下さったのがご縁で偉そうに高い壇上から石巻の工務店経営者さん達にお話をさせてもらう機会を得ましたが、神戸生まれの神戸育ちで生粋の関西人である私が東北の言葉も慣習も違う人たちに想いを伝えることができるのかと、正直少し不安を抱えていました。常に激しい外部環境の変化にさらされる我々工務店は、目先の売り上げや集客のみにとらわれることなく原理原則に立ち返り、地道に現場で顧客満足を積み重ねる事でものづくり企業としての実力を身に付けるべきだとの私の持論が伝わったことが非常に嬉しく、ありがたかったです。

顧客(セミナー参加者)の声。

ちなみに、アンケート集計で返していただいたセミナー参加者の声というかメモにはこのようなことが書いてありました。

・ホンモノとは、企業は人、建築は現場…
我々の業界にも通づる素晴らしい公演ありがとうございます

・今まで受けたセミナーの中で一番もっと聞きたいセミナーでした。
  いつか独立したいと思える講義で自分のやる気につながりました。ありがとうございます

・意識改革

・”ホンモノ”とはの話についてです。

・本物だけが生き残れる自力マーケット

・変化と挑戦、三方良し

・ITの時代とうまくつきあう

・マーケティング

・ネット社会、「ホンモノ」

・卓越の戦略は是非取り入れていきたいと思います。とてもためになるお話でした。

  ありがとうございました。

・職人マーケティング論について

・セミナー全体

・楽しい話でした。

12月6日には仙台にてオープンセミナーを開催します、志を思いを同じくする工務店経営者の方々と共に学ぶ機会ができるような良いご縁が今回のセミナーから派生すれば私としてはこんなに嬉しい事はありません。東北の皆様、仙台でお待ちしております。

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/12月6日(木)%E3%80%80オープンセミナー「建築業におけ/

 

_____以下は告知です!_____

◆残2回となりました!仙台、東京の職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。

残り少なくなってきましたので、ご興味のある方は是非ご参加ください!

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品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
もちろん、私にお声がけ頂いても送料無料でお送り致します!

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◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト

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