フューチャーペーシングとリーダーシップとマネジメント

令和2年11月6日晴れ

冬の足音

11月第1周も週末になり、今朝は神戸もずいぶんと冷え込みました。毎日秋が深まって冬に近づいていくのを感じます。相変わらずメディアではアメリカ大統領選の泥仕合を報じ続けており、当初は興味深く見ていた私もさすがに少し食傷気味になってきました。アメリカが咳をすれば日本が風邪をひくと昔からよく言われている通り、アメリカの大統領がどちらになるかによって、私たちの暮らしにも大きな影響があるのでしょうが、トランプ氏が負けると法廷闘争に持ち込むとか、脱税やセクハラなどで訴追されてアメリカにいれなくなるとか、汚らしい金にまみれた政治の世界を面白おかしく報道するメディアにはさすがにうんざりしてきました。早く決着がついてもらいたいモノです。

マネジメント革命

気分を変えて、、今日の昼からは一般社団法人職人起業塾主催のリーダーのためのマネジメント改革のワークショップの開催日でした。この研修は職人起業塾の卒塾生を中心に、それぞれの事業所でリーダーとなる人と経営者に一緒に参加してもらい、事業の目的と手段のそれぞれを細分化して、あるべき姿にたどり着けるように計画を立てて、それを実践してもらう非常に実践的なワークショップです。経営の神様ピータードラッカー博士曰く、マネジメントとは組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関とその運営。マネージャーとは組織の成果に責任を持つ者と定義されており、リーダーは行うべき役割と責任を具体化して運営する立場だと私も考えています。このワークショップでは事業所が行うべきタスク(人事制度、マーケティング、ブランディング、事業継承等)を全て明らかにし、あるべき姿にたどり着けるようにそれらをすべて時系列を伴った中期経営計画に落とし込んでもらいます。まさにマネジメントの計画であり、本来、経営者が行うマネジメントを従業員であるリーダーが推し進めるのが、革命と名付けた所以です。

第二領域へのアプローチ

成果はすべて状態に由来する、状態は習慣が形作る。事業所のビジネスモデルをあるべき姿、理想型に押し上げていくには足元では緊急性を要しない、しかし重要な事柄に時間を持つ第二領域への習慣が必要です。この習慣の立案を経営者ではなく、実行者である社員のリーダーが行うことで、これまで1馬力でなかなか進めなかったものが、2馬力、3馬力とスピードと質を向上させることにつながります。私たちのような中小零細企業では社長が担うタスクがあまりにも幅広く、忙しすぎるため、つい目先のことばかりに力を注いでしまいがちです。マネジメントを経営者からリーダーである従業員に移譲することで組織は圧倒的に進化を遂げると考えて、現在、私は自社でも権限委譲に取り組んでいます。

フューチャーペーシング。

今日のワークショップの冒頭に、この研修の先にある未来を参加者の皆さんにイメージしてもらう時間を持ちました。営業兼現場監督を社長が受け持っている工務店では、社員大工への継続的な教育の場を設けて、彼らが現場の施工管理を全て受け持ち、着工と同時に顧客担当を完全に切り替え、しかも現場でのコミュニケーション量が増える事で顧客満足が高まったとしたら、社長は空いた時間を何に使えますか?とか、士業の事務所所員に、今までできていなかったこれまでの顧客への最新の助成金などの情報発信や申請のサポート業務を定期的に続けたら3年後どんな関係性を築けているか?とか、やれば必ず成果に結びつくことをわかっているのに、目の前の忙しさにかまけて先延ばしを繰り返している事の大きなリスクを認識してもらうとともに、経営者以外のスタッフが未来をイメージして経営全体のマネジメントに参加してもらう必要性を強く訴えました。

 

 

 

 

 

 

当たり前を進めるのは仕組み

私はこれまで長年、原理原則系の古典的マーケティングやマネジメントを学び続ける中で、当たり前のことを積み重ねれば、当たり前の成果を手にできる状態を整えることができるのに、そんな事は誰もがわかっているにもかかわらず、その成果を手にする人はごく稀であると言う事実に直面してきました。当たり前のことの積み重ねは、取り組めばすぐ結果が出るのではなく3年、5年と中長期にかけて時間配分を行い、継続した取り組みが必要です。理屈が簡単なだけに、一見誰にでもできそうに思えるのですが、男子の志は塩のように溶けやすい、と言われるように経営者が1人で10年先を見て決めた小さな習慣を進めていくのは困難を極めます。研修事業を行う中で最も大きな課題は研修を終えた後、卒塾生が結局、元に戻ってしまうことで、それはその本人の意思が弱いからとかではなく、事業所自体に中長期の計画とその実践の仕組みがないからだと気づきました。経営者とリーダーが一緒になってその計画と実践を行ってもらう今回のワークショップ、来年以降、定期的にメンバーの事業所に参加者全員で中長期経営計画の進捗を確認に行くオプションもつけましたし、当たり前のことが進む会社がこれで一気に増えれば私にとってはこんなに嬉しい事はありません。来月で最終回、経営者ではない、リーダーの皆さんが立案した中期経営計画の発表、楽しみにしております。気張って参りましょう。(^ ^)


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