ボトムアップの本当の意味と意義。

令和2年10月31日 晴れ

あと二月

10月も今日でおしまい、今年も残すところあと2月、あっという間に過ぎ去ってしまうのでしょう。今日は朝から工務店仲間が施行した大スパンの倉庫兼事務所の現場に、見学会にお邪魔して、コストを抑えながら機能性と居住性を担保するアイディアを色々と勉強させてもらいました。その後は、昼からの打ち合わせに移動しながら、オンライン電話を使って昨年まで一緒にUXデザインを学んでいた仲間たちから依頼をいただいた、工務店経営者向けのヒアリングに参加とアテンド、相変わらず時間を有効利用してるというか、分刻みのドタバタした週末を送りました。

打ち上げBBQ

夕方からは工務部メンバーによる社内勉強会と、先日工事を完了し、無事お引き渡しを終えた新築木造中学校の工事にご協力いただいた業者さんをお招きして本社3階のテラスでバーベキューをしておもてなしの会を開きました。現場で頑張ってくれたスタッフへのねぎらいも込めて、私は終始、肉を焼く係に徹しました。と言いながらも、職人起業塾の卒塾生の職人も来てくれて、炭火を囲んで話し込んだりと、楽しい時間を過ごすことができました。今年はコロナの影響で協力業者会も中止したままですし、会社としての飲み会は長い間制限していたままだったので、久々に大勢で集まってコミュニケーション取るのはやっぱり大事なことだなと改めて感じた次第です。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。(^ ^)

丁寧なモノづくりは真摯な学ぶ姿勢から

飲み会の前に行った、夕方からの社内勉強会はいつもと少し趣向を変えて、講師役も司会進行も資料の準備も全て私は口を挟まずにスタッフの姫井くんに任せました。テーマはリフォームの際の断熱施工について、特に壁内の気流止めの施工方法と注意点を断熱メーカーがアップしている動画などを参考に、リフォームする際のつむぎ建築舎としての標準的施工を社員大工全員で考え、情報を共有しました。勉強会の冒頭にこうあるべきだと、模範的な施工を理解してから、彼ら自身がHP上にアップしている過去10年以上に渡る施工写真を見直して、案件毎に振り返るのはこれ以上無いくらいリアリティーがあり、非常に勉強になったのでは無いかと思います。こんな事を積み重ねて「受け継がれる価値のある丁寧なモノづくり」をコンセプトとして標榜する「繋ぎ手」(大工)として恥ずかしくない仕事をしてもらいたいと思います。

ボボトムアップの意味と効果

私としては、今回の勉強会はとても大きな意義があったと思っていて、それは内容もさることながら、テーマの選択、準備、そして運営までをスタッフが担当してくれたことで、上から下ろして行くトップダウン方式ではなく、ボトムアップ的なアプローチで注意喚起や意識の共有をできた事です。私からするとツッコミどころ満載ではありましたが、現場からの問題提起はリアルに常日頃、現場で疑問を持ったり、悩んでいる事を解決するきっかけになるのは間違いなく、今後の現場実務に生かされると思います。特にリフォームやリノベーションは古い建物の使える部分は生かして、改善すべきところを手直しするのですが、どこまで行うか?の線引きは非常に悩ましいところ。そのレベルを現場担当者全員が自分ごととして共有するのはとても重要です。

自立循環型組織への転換

事業を中長期の目線で見た時、最も重要なのは顧客からの信頼の蓄積してのブランド構築だと思っています。これは、空中戦ではなく、それぞれの現場で確実に顧客満足を勝ち取り、信頼を継続するしかありません。結局、企業は人なり、顧客接点にあるスタッフの知識、技術、そして人間性の成長を促す事しかないと思っています。これをボトムから自立的に循環できる組織になれば、事業所の未来はずいぶんと明るくなりますし、お客様にも価値を感じていただける様になると思います。世界は日進月歩に変化を続けており、その変化に適応出来るモノだけが生き残れる。時代を超えて生き残れる組織をスタッフ達、自らの手で作れるようになるのを願ってやみませんし、そのためのサポートをコツコツ続けて行こうと思います。


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ほんまに中長期の経営計画は無意味か?

令和2年10月30日晴れ

コロナのおかげ

今日も神戸は秋晴れ、最高に気持ちの良い天気が続きます。昨日は久しぶりに一般社団法人職人起業塾のサービス内容を事細かに紹介する事業説明会を行い、オンラインとオフラインを併用して、コロナの影響で今年度、これまで事業の中心だった集合研修を取りやめて、そのかわり今まで職人起業塾に参画してくれていた事業所向けに行ってきたワークショップの内容を中心にご説明しました。私は以前から、従業員向けの研修を行っても、研修終了後、数年で離職する若者が一定数出ることに非常に残念な思いを抱いていて、現場実務者の意識改革の前に、事業所の人事制度や評価の仕組みを改革する必要性を強く感じておりました。コロナで、活動自粛を余儀なくされたおかげでその部分にやっと手をつけれるようになったのは本当に良かったと思っています。

曖昧すぎる中長期事業計画

昨日のブログでもコロナによる変態と題して、人事制度やキャリアプランの構築のサポートや、経営者とリーダーが一緒になって参加してもらうマネジメント改革のワークショップの内容をご紹介しましたが、これらを行う理由というか、その着地点は、参加される各社における中長期経営計画の策定を行ってもらいたいと言うところにあります。そもそも工務店、建築会社は一件あたりの単価が大きく、リピートでの注文の周期がとても長い業種です、安定して受注を積み重ねるには、常に新規顧客を一定数集めることが必須だと考えられており、中長期の事業計画といっても、新規顧客を集める方法論に終始することが少なくありません。VUCAと言われる先行き不透明で、複雑曖昧な現代において、アナログ、デジタルにかかわらず、広告反響の手法はコロコロと変わるものであり、それを計画と呼ぶのは非常にリスクがあります。

一朝一夕にはできないブランディング

そのような観点から見ると、中期経営計画は数字だけの、希望的観測に基づいた根拠のない数字を書き並べる、鏡に描いた餅になりかねないと思っていて、ストック型のビジネスモデルへの移行を目指す古典的マーケティングや、事業所の地力や信頼性を高めるブランディングに対する継続的かつ、上っ面をすべらない本質的な取り組みに対する事業計画を立てるべきではないかと考えています。これらはどちらも目先の売り上げ、利益には反映されにくいため、ついおざなりになりがちですが、安定的なビジネスモデル構築のためには、必要不可欠だと思います。しかし、事業計画とは期限を決めた行動を明らかにし、そこからの成果を推し量るプランであり、決してぼんやりと思い描くだけでは絶対に実現するわけがありません。先行き不安定な時ほど、明確な計画を立てるべきですが、実際は先が読めないことを理由にその緊急性の低い、しかし重要であるはずの未来への計画の策定に対する時間を割愛してしまいがちです。

共創のプロセス

私も長年、その問題に悩まされてきましたが、数年前に解決する方法論にやっと気づき、少しずつですが中長期の事業計画を立てられるようになってきました。気づいたのは、計画を実行に移すのは経営者ではなく、実務にあたるスタッフであり、その実務者の腹に落ちる計画を策定すること、計画の元の段階からスタッフを巻き込んで目的を共有し、目指すべき理想の姿を強烈にイメージした上で目的の達成のために行うべきことをつまびらかにして、目標を定める「対話のプロセス」が必要である。と言うことです。そのために必要なのは、現在の事業と未来にあるべき姿とのギャップを全て棚卸しし、優先順位を決めて実行する担当者に割り振るとともに、進捗の確認を継続的に行う。といたってシンプルな内容です。現在、一般社団法人職人起業塾で行っているリーダー層と経営者が一緒に参加してもらうマネジメント改革のワークショップは、圧倒的な進化を遂げたマインドマップを使って、目的や役割、そしてそれを達成する方法論を細分化し、ガンツシートに移して時系列を決め、事業計画に転化させるグループワークです。経営者の頭の中にある未来へのビジョンを、リーダー、その他の従業員から引き出し、明文化することで情報を共有し、確実に行動に移してもらうのがその趣旨で、4回のワークショップが終了すると同時に、マーケティングやブランディングに対する中長期の事業計画が完成する段取りになっています。

わからないからしょうがない。では済まない。

今から5年前を振り返ると、現在私たちが置かれているような状況になるとは誰も予想だにできなかったのは事実としてあり、逆に5年後を今、イメージしても全く予想がつかないのが正直なところです。だからといって、成行きまかせ、行き当たりばったりではスタッフの人生を預かる経営者としてはなんとも頼りなく、「しょうがないよねー」と済ますことはできないと思います。外部環境の激しい変化にさらされるのは大前提としても、今、未来に対してできることを少しずつでも確実に進めていくのは、経営者として大きな責任だと思うのです。そんなこんなで、中長期の事業計画がぼんやりしたままでいまいちリアリティーがないと思われている方は是非ともいちど一般社団法人職人起業塾のワークショップに参加してもらえればと思います。経営者の頭の中にあるぼんやりしたヴィジョンをスタッフが率先して実現してくれるようになるかも知れません。来年からは、九州博多でも開催する予定ですので、興味のある方はお気軽に以下のサイトからご連絡もらえたら幸いです。(笑)


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コロナによる変態 現場人材育成×マーケティング×マネジメントのワンストップコミュニティー

令和2年10月29日晴れ時々曇り

 安西監督の名言。

昨夜は毎月隔週行なっている書道のお稽古日でした、いくら集中して筆を走らせても全く思うように運べなくて、稽古終了時間の9時を過ぎても一人黙々と居残り稽古をしてしまいました。地道な努力は裏切らないとよく言われますが、書道や茶道など、感覚や感性を磨く習い事はただ単に習慣を継続だけ、時間を費やせばどこまでも上達するわけでなく、お稽古の度に道を極めることの難しさ、厳しい現実を突きつけられているような気がします。それでも、諦めた時がゲームオーバーとの安西監督の名言通り、諦めずに続けることでいつかブレイクポイントがやってくることを信じて地道に続けていきたいと思います。

 コロナ下での業態変態。

今日は、昼から三宮のweworkのミーティングルームで一般社団法人職人起業塾の新しくなったサービスの説明会をオンライン併用で行いました。当社団法人では発足当初から職人や現場監督、施工管理まで行う営業マン等に向けて建築現場実務者向けの研修事業を行ってきましたが、今年はコロナの影響ですべての研修事業を無期延期にし、一切の集合型研修の開催を行いませんでした。その代わりに、少人数での人事制度改革、キャリアプラン構築のワークショップを精力的に繰り返してきたのですが、これがなかなかご好評をいただいて、コロナ下の県外への移動が自粛される中でも、他府県からも多くの経営者が参加されました。上半期だけで7回開催して、70社位の多くの方にご参加いただきました。

職人育成を支える社内整備

このワークショップを行うようになったきっかけは、これまでの研修を行う中で、半年間の職人起業塾の研修を終えて、やる気に満ち溢れ、社に戻っていった卒塾生たちの複数人に離職して建築業界から離れていった若者がいることに端を発しています。研修で学んだことを実務に落とし込み、顧客満足や現場の施工精度を高めたり、資格取得に取り組んだりとモチベーションを上げて熱心に働いても、それを評価してくれる仕組みなかったり、一生懸命働いたその先にどんなステージが待っているのかイメージできなかったりと、キャリアプランを提示されていないまま働いても、ゴールの見えないトンネルを闇雲に走る様に徐々にやる気も萎えてしまいます。卒塾生が離職したと耳にする度に職人等の現場実務者育成には、まず人事制度の整備が必要だと痛感してきた次第です。

 人事制度は運用が命。

人事制度改革、キャリアアップ構築のワークショップを繰り返す中で、社内整備に取り組まれる企業が多く出てきて、制度設計だけではなくその運用までを私たちをサポートすることによって、従業員向けの研修や教育がようやく実効性を発揮するようになると痛く実感しました。また、その制度改革を進められた会社向けに、リーダー層と経営者が一緒になって、社内における必要な業務内容とそのマネジメント全体をつまびらかに見直し、足元で必要な事と、未来に対して行うべきことの両方を計画するマーケティングとブランディング、そしてそれを実行に移すマネジメント革命のワークショップを現在開催しています。自社が目指す理想のビジネスモデルを作り上げるために、短期、中長期の両面から事業計画とそれを達成するための役割分担を明らかにするワークショップで、これが明確になると人事制度の等級制度のマネジメント層の役割と責任とリンクして、人事制度の運用が一気に進み始めます。現在の職人起業塾はそこまで踏み込んだサポートを行なっています。

コロナによる変態

一般社団法人職人起業塾は、そもそも株式会社四方継(元すみれ建築工房)の社員向けに独立支援(経営者としての基礎知識)の勉強会としてスタートした研修を広く公開するのをきっかけに立ち上がった団体です。この度のコロナにより集合研修ができなくなり、業務形態を変態しなければならなくなったことをきっかけに、ただ単に従業員のスキルアップの研修事業から、職人育成をする会社の仕組み作りや運用全体のサポートを行う団体へと生まれ変わりました。これからの建築業界は、人口減や空き家の増大などによって、確実にマーケットが縮小し、需要は減っていきます。当然、競争も激しくなり生き残りをかけた戦いの幕が切って落とされるわけですが、それにも増して喫緊かつ深刻な問題が今後の職人不足です。建築業はいくら受注集めたところで、工事ができなければ全く売り上げが作れない業態である事を考えれば、今すぐに手を打って、3年後〜5年後の成果が現れる人材育成に出来るだけ早く取り組み必要があります。その部分をトータルでサポートする体制を整えた形です。

 

人材育成×マーケティング×最新情報のコミュニティー

事業を持続発展させるために必要な要素に、「ヒト、モノ、カネ、情報」と言われますが、私達はヒト=職人の採用と育成、カネ=現場でのマーケティングとブランディング、情報=JBNや新住協、UXデザインなどの団体で収集した建築や設計にまつわる最新情報だけでなく、厚労省や経産省の助成金の申請や運用のノウハウ提供と、ワンストップで職人育成を行える環境整備、状態管理のサポートをする団体へと今回のコロナ騒動をきっかけに進化を遂げることができました。今までよりも、より本質的な事業へと変態したと自負しておりますし、今年度の水面下での活動では大きな手応えを感じました。来年からは、今年取りやめていた集合型の研修事業も人数を制限して再開することが決定しましたし、同時進行で関西だけでなく、九州でも人事制度の構築、キャリアプランの運用を進めていく取り組みを進めます。単に研修に従業員を参加させるだけではなく、未来に向けて職人を育てる仕組み自体を吸収できるコミュニティーに参加できると認識頂いて、共に活動いただく経営者を広く募集しています。現在、神戸と博多での受講生募集しておりますが、博多の残席はもう数席になっています。職人不足への解決を真剣に望まれる方は以下のオフィシャルサイトに早めのお問い合わせをお勧めします。(笑)


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起業を決心した若者に。#決意と覚悟と志やで

令和2年10月28日晴れのち曇り

夜朝ハイブリッド型

水曜日も朝活の日。昨夜はクライアントに新しい仕事の話を聞かせていただきながらの食事の後、神戸のごく一部で話題のシャンパーニュサロンで遅くまで盛り上がり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。気づけば日にちも変わる時間になり、結局いつもの定宿に宿泊。連日、、夜遅く、朝早いパターンが続き、ちょっとひどい寝不足が続いてしまっておりますが、今朝は早朝からサウナで一汗流して気合を入れ直してからBNIの朝の定例会に臨みました。オンラインでの定例会を終えた後は、今季からチャプターメンバー全員で取り組んでいるコアにメンバー間のコミニケーションを図る取り組み、毎週ワントゥーワンミーティングをやろう!の流れに乗って、若い飲食店店長とミーティングを行いました。

間違った常識に気づけ。

久しぶりに2人きりで話し込む機会を持って驚かされたのは、なんと彼が来年には独立開業する計画を固めたとのカミングアウトでした。以前から、ゆくゆくは自分の店を持ってみたいと言ってたし、自分が好きで自信がある天ぷら専門店を出してみたい。との希望は聞いておりましたが、まさかこんなに早いタイミングで決断するとは思っておらず、しかも、新型コロナの影響で飲食店の経営リスクがあからさま高いのが見えたこのタイミングでの決心に少しびっくりしてしまいました。私としては、やる気があって独立心を持って大海に船を漕ぎ出そうとする若者に頑張れ!とエールを送るのみではありますが、それでも長年様々な商売をやってきてその難しさを思い知ったことも少なからずあり、いくつかアドバイスをしたいと思った次第です。

当たり前のことを当たり前に

彼にまず初めに伝えたのは、普通に飲食店を出店すると、普通に10年も経たずに閉店することになる。と言う事実です。街の飲食店で10年以上経営を続けられるお店は5%と言われる位、飲食業界は非常に厳しい業種で、それ相応の覚悟と準備を持ってことに当たらないと、大多数の事業者と同じように10年待たずして普通に廃業に追い込まれてしまいます。この教訓を生かそうと思えば、考えるべきは、今もっている常識は大体ダメで、もっと本質的な当たり前のことを真摯に行える思考と行動が必要だと言うことです。例えば、顧客満足を高めるには従業員教育が必要で、アルバイトに任せきるなど愚の骨頂、社員を雇うにはそれなりの資本と、労働環境の整備が必要。等々、小さな飲食店でも曲がりなりにも経営者になる以上、人を雇えばその人の人生を左右する位の影響を与えるわけですし、生半可な気持ちで勢いだけで始めるものでは無いはずです。

今だけ金だけ自分だけからの脱却

私は実は長年飲食店も経営しておりましたし、適当な経営計画で勢いだけで出店してあっという間に閉店に追い込まれると言う大きな失敗も経験しています。その時の教訓は、飲食業界はそんなに甘くないと言うことと、浅い考えの適当な経営計画を立てると、必ず失敗すると言う当たり前の原理原則です。そして、その根底にある、世の中の流れに合わせてうまいこと儲かったらいいや、と言う理念も志もない商売は絶対に人の心を揺さぶったりしないと言う残酷な真実です。普通に、今だけ金だけ自分だけよかったら良いと言う思考が見え隠れする人やお店には人は寄り付かないものです。起業を目指している若者には、目先の損益勘定だけではなく、5年先10年先まで見越して、事業を通して何を成し遂げたいのか?という問いを持って計画を立てるべきである。と強く勧めておきました。

出典:大和ラーメン学校

必要なのは世の中を良くするイノベーション

売り上げを作る活動のことをマーケティングとよく言われます。広義のマーケティングとは売り上げのもとになる自社独自のマーケットを構築することであり、それは新規顧客の集客と、一度来てもらったお客様によるリピートの集客を指します。せっかく新規顧客に来店してもらっても、その人たちが二度と足を運ばないとなると、(単価の低いビジネスは特に)先行きが厳しくなるのは自明の理。新規客をリピート客に変えるには、同業他社が行っていない顧客に対する問題解決や、顧客が気づいていない潜在的な願望を叶えるなどのイノベーションが必要です。私が起業した際は、職人が直接お客様から仕事を依頼されることによってイメージ通りのものづくりを中間マージンを削った低コストで行えるのがイノベーションだと信じていました。とにかく、何かしら圧倒的な強みを持って、自信と希望と志を持って新しい事業にチャレンジするべきだと思うのです。

理念なくして事業なし。

とは言え、まだ20歳代の若者にビジネスモデルだとか、USPだとか、イノベーションを巻き起こせ!とかいったところでなかなかリアリティーを持って考えてもらいにくいのもまた事実です。そんな事はおいおい経験を積みながら考えていくとして、それでも最低限必要なのは一度ご縁を頂いたお客様に繰り返し注文をもらえる位の実力は身に付けておかなければならないと思うのです。それは、人と人とのつながりを大切にできるか、経営者として信頼に値する人間に自分自身がなっているか、お客様との約束を真摯に守ることができるか、等々、当たり前すぎることばかりではありますが、イマカネジブンの思考に陥っていると、これら人としての当たり前の道さえも踏み外してしまう、その重要さに気付きもしないし意に介さないのが世の中の常識になってしまっています。世界を変えんや!と大げさな理念を掲げる必要はありませんが、せめて自分ではなく誰かの幸せのために事業に取り組むのだと言う決意と覚悟、それに立脚した行動ができなければ絶対に商売はうまくいかないし、よしんばオープン当初忙しかったとしても絶対に長続きはしません。私は実際、これまで数え切れない位その実例を見てきました。

在り方から始めよう。

私が毎月無料で主宰している株式会社四方継の本社ビルで開催している「継塾」は原理原則に則った古典的マーケティング理論の実践復習会であり、今まで気づかなかった当たり前をいかにできるようにするか、人から信頼を得るためにはどうあるべきか、どんな状態を整えれば一度ご縁を頂いた方が浮気することなく一生あなたにお願いします。と言ってくれるか、そして、お客様が知り合いに口コミで勧めてくれるまでのレベルまで顧客満足を高めるには何が必要か、どれも奇を衒ったものではなく、普通に出来ていてもおかしくないことばかりです。そこを丁寧に見直して自分の実務に落とし込む勉強会で、もともと、社内の独立支援の勉強会でもあったことから、今日ミーティングした若者にもタイミングが合えば参加してみないかと誘っておきました。11月はハーバーランドのマーカススクエアでオープンセミナーとして、一般社団法人職人起業塾の卒塾生向けフォローアップ研修と合同でおこないますので少しでも気になる方はぜひ遊びに来てください。初参加の方も大歓迎です。(笑)


令和2年度 全国合同フォローアップ研修in神戸
〜ウイズコロナと最強のコミュニケーションツール〜

日時:2020年11月28日土曜日 PM2:00 PM〜8:00 

場所:マーカススクエア神戸

詳細:https://fb.me/e/1RXVSC5sc


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/

 


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四方良しの世界の実現を目指す「株式会社四方継」オフィシャルサイト

https://sihoutugi.com

 

即実践で夢が叶う。#心を伝える手紙のセミナー

令和2年10月27日快晴

第1243回神戸市倫理法人会MS

今日の神戸は日中の気温が21度越え、雲1つない秋空に暖かな日差しが差し込む気持ちの良い日が続きます。火曜日の朝は朝活からスタート。今朝もポートピアホテルで開催されている神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加してきました。1週間に1度、原理原則に則って実践に取り組まれる経営者さんの講話を聞けるのは本当に良い勉強になります。本日、講話者として登壇されたのは、私を倫理法人会にお誘いくださった村山順子相談役でした。

心を伝える手紙のセミナー

村山順子相談役は全国すべての都道府県で「心を伝える手紙のセミナー」を行われており、行く先々で大きな感動を与えられるとともに、日本古来からの伝統的な、かつ、最強のコミニケーションツールである手紙の活用を多くの人々に啓蒙されています。私も2度ほどそのセミナーを受講しましたが、受講するたびに手紙を書く事の素晴らしさを再認識し、即実践することでぎくしゃくした人間関係を修復したり、お客様との強固な信頼関係を構築する助けをいただきました。11月28日に開催する今年度の一般社団法人職人起業塾の全国合同フォローアップ研修でも村山先生にご登壇いただく予定になっています。

失意のどん底から救った1通の手紙。

村山先生の講話は、結婚して子宝に恵まれ、幸せの絶頂だった人生が、ご主人が何の前触れもなく突然お亡くなりになり、失意のどん底に落ちたとこから始まります。ご主人が残された1通の手紙に勇気をもらい、自分自身を奮い立たせて創業されたホームヘルパー事業に邁進、その後社長職をご子息に譲られてからは全国で手紙を書くことの素晴らしさを伝えるセミナーを行われたり、もともと教諭だった経験を生かし、母校で子供や、若者たちに教鞭を取ったりと多くの人に貢献される素晴らしい人生を送っておられる人生の要諦は即行動だったと語られました。相談役のお話を聞くたびに、どんな時でも夢を持つこと、良いと思ったら即行動に移すこと、そして、少しの時間を割いて手紙と言うツールを使って丁寧なコミニケーションをとることの重要さを改めて思い知らされます。

ご縁に生かされている。

実はそんな村山先生は、20年近く前、私が創業した当初のお客様でもあり、まだまだ職人集団に毛が生えた程度の小さくて頼りない工務店だった私たちにご自宅のフルリノベーションをご依頼くださいました。今日の講話の中でも、そんな私とのエピソードを挟んでいただきましたが、人生のステージが変わるタイミングでご縁をいただける私たちの仕事は本当にありがたく、やりがいのある仕事なのだと再確認させていただいた次第です。ちなみに、私が倫理法人会でお話をさせていただく時は、人生を変えたと言っても過言でない大きな転機の1つであるコーチングを受け始めたきっかけは村山先生に勉強会への誘いをいただいたのに端を発しており、お客様に生かされて今の私があるのだと常々感謝しています。と話しています。

猛省

そんな素晴らしいご縁をいただいているのにもかかわらず、と今朝も大いに反省したのは、ここ最近、またすっかり筆無精に戻ってしまいほとんど手紙を書くことがなくなっている自分に気づかされた事。「力なき正義もまた無力」「実践なき学びに価値なし」と私自身が常日頃、スタッフや塾生に偉そうな顔をして言っているにもかかわらず、自分自身が学び、その効果を体感したことすら、継続してできていないのを恥ずかしく感じました。穴があったら入りたい。。そんな自分自身への戒めも込めて、来月の村山順子先生の手紙のセミナーには私も1受講生として真摯な態度でワークショップに臨む所存です。遠方からわざわざ神戸にお越しいただいても絶対に後悔させない自信がある、素晴らしいワークショップですのでぜひとも多くの方にご参加いただければと思います。詳細は以外。(^ ^)


令和2年度 全国合同フォローアップ研修in神戸
〜ウイズコロナと最強のコミュニケーションツール〜

日時:2020年11月28日土曜日 PM2:00 PM〜8:00 

場所:マーカススクエア神戸

詳細:https://fb.me/e/1RXVSC5sc


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/

 

良い家の定義とご縁 #家づくり学校神戸校

令和2年10月26日快晴

ポジティブな思い込みと引き寄せの法則。

九州から東京、京都、滋賀と渡り歩いた連続出張から帰神して久しぶりに神戸で迎えた朝は、寒すぎずいい天気で最高に気持ちの良い秋晴れとなりました。1週間のスタートである月曜日の朝の天気が良かったら、きっといいことばかりが起こるだろうと思い込んでしまいます。笑う角には福来たると言いますし、ポジティブな思い込みはきっと良い引き寄せをしてくれると思ってます。今週もお天道様に感謝しながら、良いスタートを切ることができました。(笑)

ありがたいフィードバック。

今日は午前中に、神戸の垂水でエンドユーザー向けに第三者的な立場で家づくりのアドバイスをする「家づくり学校」のメンバーさんが新しい担当者さんの紹介がてら来社され、住まい手にとって安心できる、安全で快適な家づくりについてみっちり1時間半もかけて熱く話し込んでしまいました。また、お客様をご紹介いただく事業所として、紹介された方が家づくり学校さんに伝えられた感想などもフィードバックとして聞かせていただくことができて、非常に有意義でありがたい時間になりました。

意気に感じる。

実は、家づくり学校さんはもともと岡山に本社があり、中四国を中心に住宅会社紹介の事業展開をされておられたのですが、神戸に出店される事に至ったきっかけは、私が岡山に訪問し、非常に真摯な、真面目な姿勢で住宅会社の紹介ビジネスをされてるのを見てぜひとも神戸に出店してほしいと招致したのが大きなきっかけでした。生みの親とか言うつもりはさらさらありませんが、私がお願いした唐突な依頼に応えてくださった家づくり学校さんの神戸の出店を意気に感じましたし、その事業が徐々に軌道に乗っていると言う報告をいただくのは非常に嬉しいものです。

インターネットに頼り切れない社会。

私たち株式会社四方継では、「つない堂」なる地域コミュニティーサービスの事業部で地域の信頼できる人やサービスの紹介事業を行っており、インターネットによる情報過多の世の中に、もっと人と人との信頼関係をもとに地域で経済が回るように建築に限らず、あらゆる相談を受け付けて、さまざまな業種業態の専門家の方を無料でご紹介するプラットフォーム作りを行っています。その私たちが持っている理念と家づくり学校さんが行われている事業とほぼ同じ考え方であり、お互いの協力関係をもっと深めたいと考えています。近いうちに、つない堂のオフィシャルページで家づくり学校さんの紹介をさせていただくことになると思います。(笑)

良い家の定義。

家づくり学校さんは、これから家を建てる人に、後悔しない良い家づくりをしてもらいたいと言う考えのもとに事業を行っておられます。もちろん、我々も良い家づくりをモットーに事業に取り組んでいるわけで、目指す方向は完全に同じです。そして、工務店やハウスメーカー、分譲住宅を扱うパワービルダーも、それぞれの立ち場で、それぞれの思想のもとに最大限良い住環境を提供したいと考えて家づくりを行っておられると思います。しかし、良い家と言う定義は非常に曖昧で、それぞれが持つ価値観によって大きくその内容は変わります。

それぞれの正義。

先日、私が主催する勉強会「継塾」に参加された有力ビルダーの手間請をされている1人親方の大工さんは今の日本の住宅の価格が安すぎるから、職人に適正な価格が支払われない。住宅価格がもっと上がって欲しいと言われました。また、あるコンサルタントはハウスメーカーの住宅は、中身がスカスカ(性能が低い)のわりに価格が高すぎる、住宅はもっと安価で提供できるはずだと言われます。そして我々は、宣伝広告費などを一切なくして、販管費のコストを抑えるとともに、作り手にも豊かな暮らしを送ってもらうために必要な経費を計上し適正価格で提供していると胸が張ります。その価格帯は、おおよそ大工さんが安過ぎるといった価格と、ハウスメーカーの高すぎると言われる価格のちょうど中間位に位置しています。どれが正解と言うわけではなく、それぞれの会社の正義がそこにはあります。

良い家の指標。

昨今は、住宅の性能を数値化して、省エネや耐震、気温や湿度のコントロールを見える化して、良い家づくりの指標とするのが一般的になってきました。いわゆる高断熱、高気密、強い耐震性能を有すること、それらを担保しながらいかにコストを抑えるかと、住まい手の趣味嗜好に合ったデザインを叶える事が良い住宅の必須条件になりました。それらの情報はウェブ上でこれでもかと言う位溢れかえり、住まい手の目に触れる機会も増えたことで、これまで曖昧だったいい家作りが、ずいぶんと明確になってきたように思います。

迷路に嵌まり込む。

それでもやっぱり価値観は人それぞれ、高いか安いか、良いか悪いかを一概に決める事はできません。そして、住宅を提供する側はそれぞれ自分が振りかざす正義を声高に叫び、メリットを精一杯アピールします。建築のプロであり、ありとあらゆる情報収集を行っている私でさえ、これが正しくてこれは間違っていると一刀両断にすることはできません。ましてや、家づくりをする側の立場では、いろんな話を聞けば聞くほど、情報を集めれば集めるほど何が正解か分からなくなり、混乱するのではないかと思います。

ご縁への責任。

結局、何が正しいかではなく、その人、住まい手にとって目指す暮らしに合うか合わないかが全てだと思います。そして、私たちは住まい手の立場に立って物事を考え、プランニングをし、丁寧なものづくりをして、住み始めてからの暮らしが安心できる仕組みを備えた安全な建物を、できる限り無駄な費用を省いて提供することに集中し、同じ価値観、同じ物差しを持ったお客様と出会えることを望むしかありません。そんな観点から見ると、家づくり学校さんのように、単純に価格帯と性能数値だけではなく、供給側の思想や、考え方、リアルに行っている事業の情報を事前に伝え、相性が良さそうだと思える会社を完全に第三者の立場として紹介されているのは非常に意味がある事業だと思うのです。これまでも多くのお客さんとのご縁を繋いでいただきましたが、紹介される者として、期待を裏切らないように頑張らねばと改めて感じさせられた次第です。今後よろしくお願いします。(^ ^)


令和2年度 全国合同フォローアップ研修in神戸
〜ウイズコロナと最強のコミュニケーションツール〜

日時:2020年11月28日土曜日 PM2:00 PM〜8:00 

場所:マーカススクエア神戸

詳細:https://fb.me/e/1RXVSC5sc


【職人育成コミュニティーへ参加しませんか?】建築現場人材育成×インナーブランディング×マネジメント改革 総論説明会

日時:2020年10月29日木曜日 15:00〜18:00

場所:WeWork Sannomiya Plaza East (Isogamidori 7 chome 1-5, Chuo-ku, HyogoKobe-shi)

内容:【オンライン、オフライン併用無料イベント】

新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/

 


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職人育成、現場マネジメント改革に関する研修、イベント等の情報が集約されています。

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脱体験学習。#若手大工育成プロジェクトday8

令和2年10月24日 曇りのち晴れ

若手大工育成P day8

昨日の筑後での若手大工育成プロジェクトは外装周りの実習研修で、小さな実習棟の軒天井と外壁サイディングを仕上げるところまで進みました。実は前回の講習からカリキュラムを修正して、半日分を前倒ししていたので、予定通りに実習を進められたのは私としては上出来で、若手大工のリーダー格の受講生によく頑張ったと労いの言葉をかけました。この実習棟は講習の最後に作った建物を解体しなければならず、当初に私が預かった予定表では最終日に一日で解体工事を終わらせることになっており、講習を進めるうちにこれは無理だと気がついて、大幅にカリキュラムを書き直すことにしました。全12回、半年に渡って実際に若者だけで小さな建物を建てるこの研修も残すは後4回。受講生には楽しみながら体験を経験に転換して実務のパフォーマンスを大幅に向上してもらえるように指導していきたいと思います。

失敗は許されない任せられない。

私達、建築工事を生業にする職人は、基本的に失敗は許されません。また、工事にかかる工数、日数がそのまま売り上げや利益に直結する事もあり経験則の薄い若手になかなか工事を任せきる事が出来ません。若手の職人を早く育てようと思うなら、出来るだけ自分で考えて責任を持って工事を行わせるべきなのですが、実際は、重要な部分は棟梁や先輩が行い、小割りにした単純作業のみを若衆にやらせるのが現実です。しかし、それではモノづくりの面白さを感じるのも半減しますし、全体の流れを掴んで、自分で考えなければいつまで経っても指示待ち作業員の殻を破れず仕事を覚える事はありません。昔の大工はそれでも、やる気がある、一人前になりたいのなら見て盗め。と言っていましたが、今時の若者にそんな育成方法が通用するとも思えません。コスト押し下げ、効率化重視のいめの現場は若手の職人を育てにくい環境にあると言っても過言ではありません。

2030年大工ピークアウト説

建築業界、時に現場実務者は全国的に若手の働き手が圧倒的に少なくなってしまっており、絶滅危惧種だと揶揄されています。このまま、これまで30年間の流れのまま推移すると10年後の2030年には大工は絶滅してもおかしくないくらいの減少傾向が続いています。今のうちに若手の職人を育成しなければこの業界に未来はないことは大まか殆どの建築業界の経営者は認識していると思いますが、とはいえ、これまで職人育成を行っていない会社がいきなり大工見習いを雇用してもどのように教育していいのか分からず、手を拱いていたり、思考停止に陥って未来を考えるのをやめてしまったりする事業所、経営者が少なくありません。そんな現状を打破する起爆剤にと考案されたのがこの度私が九州、筑後で受け持っている国交相の助成金を(ふんだんに)使ったJBNの若手大工育成プロジェクトです。

体験学習なんかいらない。

この事業は実際に小さな建物を建てて、若手実務者に木造新築工事の流れを実際の作業を通して体験してもらう事を目的として企画されているのですが、私としては折角の機会ですから、出来るだけ自分たちの頭で考え、普段指示されて作業を行うのを、指示する側になってアウトプットし、多くの失敗を積み重ねてもらいたいと思っています。そうすることによって、お客さん的な立場での「体験」ではなく、目標に届いた時に達成感を感じたり、失敗を反省したりして、自分達の「経験」として実務に活かせる血肉としてもらいたいと思っています。具体的には、毎回の講習で作業内容を小割りにして、はじめに私が理論と注意点を噛み砕いて説明します。それを踏まえて、4つのチームで話し合い、役割分担とタイムスケジュールを自分達で考え、決めて、発表してもらいます。たとえ、作業が遅れていても、予定していた時間になると作業の手を止めさせて、上手くいかなかった理由を考えさせますし、その逆もまた然り、これが「真剣味のない実習研修」を体験ではなく、経験に転化させると考えています。

工期絶対遵守が顧客満足の基本

ちなみに、今日は筑後の羽犬塚駅前のホテルをチェックアウトしてそのまま福岡空港から東京へと飛びました。今月の初旬に着工した南青山のアパレルメーカーのショールーム改装工事の完工チェックにオーナー様に立会い頂く予定だったからですが、私が九州から東京に飛ぶのは着工時から決めていた予定です。当然といえば当然ですが、工程通りに工事が終わり、オーナー様に「大満足です、感動しました。」との言葉を頂きました。それも、やっぱり工期が守られたから口にでる言葉な訳で、一つずつの工程を予定通りに終える積み重ねが如何に重要か、精密な工程を組めることの大きな価値を如実に表していると思います。そして、精密な工程を組めなければ、本来、精度の高い見積もりを作ることは出来ません。現場での経験を積み、細やかな計画を立ててその通りに実行する力こそが建築業の根本的な価値の根源だと現場叩き上げの私としては信じていますし、実際、現場経験値の高さが自分の大きな強みだと思っています。

若者が育つ環境を!

若い大工達には、出来るだけ早い段階でお客さん気分?の体験学習から抜け出して、自分で考え、責任を持つ経験学習に切り替えてもらいたいと思います。つむぎ建築舎ではキャリアプランに沿って、1年目から役割(木工教室などのイベントのサポートとかですが、)が振り分けられており、年数を追う毎に確実にその役割は広がり責任も重たくなるようにキャリア設計をされています。若手大工育成は、現場で技術を覚えさせるだけではなく、将来に渡る役割と責任を理解させた上で、技術以外の段取りや自分のやった仕事の検証、その重い責任を感じてもらい、仕事のやり甲斐と、自分が生み出す効果性や価値について強く認識してもらうべきだと思っています。自分達は圧倒的な人手不足に陥る建築業界の未来を背負って立つ人材だと、若手に誇りを持って働いてもらえるような環境を整えなければこの業界に未来はありません。

ちなみに、関西でも来年度は若手実務者向けの実習研修を開催する予定もありますし、その他にもキャリアプラン構築、人事制度改革、現場人材戦力化と職人育成に対するワンストップサービスを一般社団法人職人起業塾で行っております。直近もイベント盛りだくさんなのでぜひチェックしてみて下さい。↓↓↓↓↓↓↓


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今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

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トイレの神様と最強のコミュニケーションツール #公開フォローアップ

令和2年10月22日 晴れ 風冷たし

筑後にて。

今日は筑後にて若手大工育成プロジェクトの講師を務めました。昨夜は久留米で職人起業塾の卒塾生に研修終了後の活躍の様子を聞かせてもらいながら、美味い食事と地元のお酒を飲んですっかり気分を良くして上機嫌で筑後の羽犬塚に入り、最終の新幹線の時刻に合わせて久留米から在来線に乗り込んで、いつもの羽犬塚駅前のホテルにチェックインしました。かなり遅くなってしまいましたが、すっかり定宿として馴染になったホテルの女将さんに快く迎えてもらい、GO TOキャンペーンの地域振興券をもらいました。このところ、久留米、筑後にすっかり溶け込んでおります。

一番星、ひろし。

昨日の久留米での職人起業塾のオフ会(飲み会)はまだ少しコロナに遠慮して、こじんまりと少人数で行いました。急遽、最近、専務取締役に昇格が決まった卒塾生、大工の梅ちゃんの昇任祝いを兼ねルことになりましたが、それぞれに卒塾後の近況報告をしてもらう場を持ちました。梅ちゃんは大工として入社からわずか3年足らずしか経っていないにもかかわらず、あっという間に棟梁になり、取締役に昇格し、数年後には社長にするつもりだと現社長の鶴田さんから聞き及んでおりますが、こんな意識の高い大工がいるのか!と、諫早の怪人ミスター山内に言わしめるほどのレベルの高さで、現場でのモノづくりに従事する大工という役割以外にもコンテンツブログで新規顧客の集客を担ったり、動画撮影、編集してブランディングへの取り組みを進めたりと既に経営陣が発案するような事を率先して行うリーダーで、私も彼が業界の次世代を担ってくれると信じている期待の星でもあります。

興味があるのは「その後。」

そんなひろしともう一人、私の声かけに呼応して、忙しい中長崎から足を運んでくれたのは広い住宅業界の中でも特異と言っても過言でない程、圧倒的な情報量を収集し、惜しげも無くアウトプットする建材流通店の枠を飛び越えて活躍されている株式会社クロダ社のミスター山内で、彼もひろしと共に第14期の卒塾生です。彼はヘッドハンティングで入社されたとのことですが、研修を修了するタイミングで入社2年足らずだったにもかかわらず、課長となり部下を率いる立場になられていました。そんな彼に、同社の卒塾生の近況報告を求めたところ、彼の直属の部下であり、受講生の中でも一番の若手営業マンだった岡本くんが大化けして、非常に優秀な営業成績を残しているだけでなく、数字以外にも地域グリーン化事業の申請業務を圧倒的な量をこなし、地域の工務店に貢献しているとのことでした。意外とは言いませんが、一番の問題社員?だった若手の成長の報告に非常に喜びました。

トイレの神様

私は塾生に対して、研修期間を通して、知らないから知る、やってみる、わかる、出来る、できていると、習慣の力を使って成果を叩き出す練習をする様にと課題を課します。ちなみに、その岡本くんに課した課題は、あまりにも自分に自信が無さそうな、セルフイメージを書き換えてもらおうと考えてのトイレ掃除でした。ミスター山内曰く、「彼がトイレ掃除の習慣化に取り組んで一年が過ぎ、社長からもうそろそろ、トイレ係を卒業してはどうか?と聞かれても頑なにトイレ掃除はは私の役割ですから、と言ってきかなくて、未だに続けているんです。」とのことでした。少し前にトイレの神様なる歌が流行って、トイレ掃除をすると神のご加護を貰える理論がまことしやかに囁かれた時期がありました。最近はあまり耳にしなくなりましたが、トイレの神様は健在なのだと改めてその効果の大きさを思い知りました。(笑)

事後こそ目的。

当たり前の話ではありますが、私が研修事業を行なっているのは、研修を行う為ではなく、研修を終えた卒塾生が学びを実践に転化して、成果に結びつけてもらう事です。創業時に「職人の社会的地位向上」をミッションに掲げて、建築業界の現場実務者に幸せに働いてもらう環境を整えたいとの想いから、神戸の小さな工務店の社内での取り組みからスタートさせた職人育成事業は、徐々に全国に広がり、現在、150名を超える卒塾生に、原理原則に基づいたマーケティング理論やコミュニケーション実習を受講してもらいました。研修に内容である人間力を高める内向きの取り組みを続けもらう事で、顧客をはじめとする他者からの厚い信頼を得て、役割を拡大して仕事にやりがいを持って豊かな人生を過ごしてもらいたいと思っています。今回のように、卒塾生のその後の活躍を聞かせてもらう事こそが私の事業の目的であり、研修終了は実戦のスタートだといつも申し上げている通り、卒塾後も出来る限りの支援を続けて行きたいと思っています。

心が涙するセミナー

そんな想いから、毎年11月に卒塾生向けのフォローアップ研修を神戸で開催しており、全国の卒塾生に神戸に集まり、研修を受けた後の変化についてアウトプットし、共有する時間を持っています。また、私の基調講演だけではなく、外部から仕入れてきたネタを使ってのワークショップを行っており、新たな気づきを持って帰ってもらえるように努力しています。ちなみに、今年の開催は11月28日(土)の14時から神戸ハーバーランドのマーカススクエアーで行います。外部講師に、日本全国で手紙のセミナーを行われ、各地で感動の渦を巻き起こしている村山順子先生で、以前、私もこのセミナーを受けて号泣した経験があり、参加者の皆さんの心を震わすのを私自身がとても楽しみにしています。最強のコミュニケーションツールだと私が確信している手紙の力を改めて感じてもらいます。なお、フォローアップ研修は一般社団法人職人起業塾の卒塾生以外にも開放しておりますので、ご興味がある方は是非お申し込みを頂ければと存じます。詳細は以下!


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”Start with why”と”I have a dream” #力なき正義もまた無力 #第86回継塾

令和2年10月22日 曇り後雨

九州オフ会

今日は九州、久留米に。明日の若手大工育成塾の前乗りに合わせていつもより少し早めに九州入りして卒塾生とのオフ会を企画、まだ明るいうちから久留米で飲み始めました。昨日のオンライン勉強会にも参加してくれてた第14期生の梅ちゃんことヒロシが大工として入社して3年も経たないにもかかわらず専務取締役に就任したと聞いて、オフ会は一転、お祝いの会になりましたが、諫早の怪人、ミスター山内とヒロシの卒塾生二人から研修に参加して大きな変化のキッカケを掴んだとの近況報告を受けて喜ばせて貰いました。やっぱり、研修を受けて人生が変わったと行ってもらえるのが塾長冥利に尽きます。

第86回元祖職人起業塾改め継塾

そんなヒロシも参加してくれた昨日の第86回元祖職人起業塾改め継塾は、オンラインとリアル会場での開催を合わせて20人以上、初参加の方が6名と多くの方にご参加頂き大いに盛り上がりました。今月のテーマは私たちが実践するマーケティング概念の中で最も重要な「在り方」を見直すのをテーマに、サイモン・シネックのTED動画で有名な”Start with why”を取り上げて、改めて何の為に事業をするのか?何のための仕事をするのか?を参加者の皆さんに問いかけました。その目的が自分の為、目先の金儲け、今が良ければ未来はどうなっても良いと言った自利の精神にあふれた時、人からの信頼は失われます。逆に、人のために、金だけではない価値を生み出し、未来に向けて働こうと思い、行動に移せば多くの人から支持される事は別段難しい話でも何でもありません。

逆転のパラダイム

昨年の初め、令和に改元される前から、世界は圧倒的な変化の時を迎える、VUCA化と言われる不透明、不安定、曖昧、複雑な世の中に変わると多くの人が預言?を靴にされていましたが、コロナの蔓延を機に本当にその通りになり、世界は大きく変わりました。今まで正とされてきたものが忌み嫌われ、全く逆転のパラダイムへとシフトしてしまいました。その変化は、これまで現実的なメリットをロジカルに示すモノやサービスが重要視されていたのがひっくり返り、目に見えないものの価値が見直される時代に突入したと思っていて、目に見えないものの代表格が人が持つ「目的」ではないかと思っています。3人のレンガ職人の物語が示唆する通り、同じ作業をしていても、目的が善なるものに人は仕事をお願いしたいと思うし、一緒に働きたいと思うはずです。その見えないものを見えるようにする事こそ、これからの時代の荒波を乗り越える力の原動力になると思っています。

”I have a dream”

そして、吉田松陰先生が「志を以って万事の源となす」と言ったように強い目的意識を持つことは、自分が決めた自分との約束を守ることに繋がり、習慣の力を使って多くの事をなし遂げる力を与えてくれます。今回の継塾では、サイモン・シネックの人間の脳の構造自体が、ホモ・サピエンスになって進化した理論や言語を理解する大脳新皮質ではなく、本能を司る大脳辺縁系で行動への最終的な判断を下すのが、Whyから始まり、How,Whatと内から外へと展開するゴールデンサークル理論と同じだという生物学的な理論を説明するのと共に、”I have a dream”のフレーズがあまりにも有名なキング牧師の伝説のスピーチの動画を見てもらい、ディスカッションでぞれぞれの夢や志を語りあった後に、「私には夢があります」から始まる自己紹介文を考えてもらい、スピーチを行うワークをしてもらいました。

力なき正義もまた無力

今朝の朝活で空き家対策プロジェクトチームを一緒に立ち上げた弁護士の遠藤先生の締めの言葉で、「正義なき力が無力であるのと同時に、力なき正義もまた無力」との言葉を引用されておられました。これは、概念を学び、理解したにもかかわらず、、行動に移さない(移せない)多くの人に当てはまる言葉だと私は感じて、せっかく勉強会に足を運んでくれた参加者にはそんなことにはならないように、マーケティングのコンセプトをその場で直ぐに、翌日から即使える行動に転化出来るように心を砕いています。自画自賛するわけではありませんが、「私には夢があります。」から始まる自己紹介を使いなれる事が出来れば、Start with whyの概念を事業に生かし、荒れ狂う時代の波を乗り越えられるのではないかと思っています。昨日の参加者の皆様には是非とも大きく強い志を持ち、多くの人から応援される仕事を進めてもらいたいと思います。使ってみてください!


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名は体を表し、直感が世界を広げる。# Bed and bicycle

令和2年10月21日 快晴

ゴルフシーズン突入

水曜日は朝活の日、そして住宅業界で行われるゴルフコンペも大まか水曜日。秋真っ盛り、ゴルフシーズン真っ只中に入ったと言うことでたいしてゴルフ好きでも上手でもない私も毎週のようにゴルフコンペに誘っていただき、今朝も5時前に起き出して早くからゴルフ場に到着して、ゴルフコンペスタート前にオンラインのBNIビジネスミーティングに参加しました。再来週には自社コンペも控えておりますし、来週もBNIのゴルフコンペ、当分慌ただしい水曜日の朝になりそうです。

職人育成担当顧問

昨日は夕方から大阪と言うよりもほぼ奈良県といった方が近しい位に南寄りの柏原市へと向かいました。伺ったのは一般社団法人職人起業塾の研修に参画いただいている事業所の事務所で、今月から新たに顧問に就任することになり、月に1度の全体ミーティングに参加させてもらった次第です。顧問といっても、事業全体を見るのではなく、今年から繰り返し行ってきたワークショップで私たちが提供している職人のキャリアアップシステムを導入いただいた流れで、職人の育成と採用、そして人事制度の運用に特化した顧問として関わることになっています。

理念は「人となり」

顧問として会議に出席するので、少し偉そうな立ち位置に思えるかもしれませんが、自分自身も職人育成に取り組む工務店をリアルに営んでいる身として、同業他社の社内会議に出席させてもらうのは非常に勉強になり、半分は勉強させてもらうつもりで参加させてもらっています。今回も全員で協力してアットホームな安心できる場を作って、情報を共有しあい、忌憚のない意見を言いながらお互いにアドバイスする姿を見て本当に素晴らしい社風だといたく感心させられました。今後事業を拡大させていく計画の中で、この雰囲気を保ちながら理念に掲げられている「人となり」を大切にしながら進められたらきっと素晴らしい事業所になるんだろうと確信していますし、私も出来る限りのお手伝いをしたいと思います。

柏原駅前ゲストハウス

そんな素晴らしい会議の後は、そのまま用意いただいていた仕出しのオードブルを囲んでの懇親会で盛り上がりました。私は翌日も朝が早いので、帰神するのを諦めてそのまま近くに宿を取ることにしたのですが、柏原市の私が伺った先はとにかく住宅街のど真ん中で、ホテルや旅館などといったものは全くありません。試しにいつものブッキング.comで探してみたら、なんとすぐ近くにゲストハウスがあり、しかもその宿の名前が「bed and a bicycle」といまどきのおしゃれなネーミングで、新進気鋭の建築家池尻誠さんがデザインしたブックアンドベッドをもじった感じ。一応ロードバイクも趣味の端っこに置いてある私としてはきっといい宿だろうと直感的に感じて予約をしました。

名は体を表す

夜中遅くにそのゲストハウスにチェックインに行ってみると、非常に場所がわかりにくく、Googleマップが指定する場所に行ってみると、ゲストハウスの影も形もない感じで。台湾でネットからホテルを予約して夜中に路頭に迷った苦い経験が脳裏に蘇り、ヤバいかなーと危機感を感じましたが、ゲストハウスに電話してみると直ぐにでてくれて、表まで出迎えてくれる丁寧な対応をしてくれました。やっぱり、私の直感は正しかったなー、なんてご満悦に浸りながら、管理人さんの後について宿に入ると、古民家の長屋をこざっぱりとリノベーションしており、所々に気持ちをほぐしてくれるデザインが施されており、本棚には多くの書籍が並んでいました。完全に私のイメージ通りやないか、なんて喜びました。

直感力が世界を広げる

案内された部屋に荷物を置いて、チェックインの宿泊者名簿にサインをするためにリビングに行くと、日本酒の瓶がテーブルに鎮座しており、女性の宿泊客と管理人さんが飲んでいた風情。自然な流れで私もその輪に加わって、お二人の人となりを聞かせてもらいながら、深夜にも関わらず、結構長い時間、談笑させてもらいました。ゲストハウスに到着したのは既に日付が変わっており、本来なら寝るだけの時間、深夜にも関わらず思いがけず楽しい時間を過ごすオプションを受け取ることができました。名は体を表すと昔の諺にありますが、”Bed and bicycle”という名前から受けたイメージがそのままサービスとなっている事に納得すると共に、それを直感的に感じることが出来た自分の感性を捨てたもんじゃない。と嬉しく思った次第です。とにかく、今後、柏原市に泊り掛けで出張に行く際の定宿が出来たし、オンラインでのコミュニケーションを減らして頻繁に足を運ぶモチベーションが高まりました。建物、建築、デザインそしてサービスが地域を活性化する力を持っていることを感じさせてもらえるいい体験になりました。仲村さん、ありがとうございました。吉野社長、面白いご縁を頂き感謝しています。(笑)


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新型コロナの影響でセミナーを中止している間に一般社団法人職人起業塾では職人育成のサポート内容をより深く、より実践的に変容させてきました。

これまでの実務者向け実践研修以外に、若手職人を採用、育成するための人事制度(賃金、等級、評価)のフォーマットの提供やその運用サポート。また、新設したリーダー向けのマネジメント研修では経営者の役割を細分化してリーダーを筆頭に従業員に再配分することで中期事業計画のスピードを圧倒的に高めるグループワークショップを行っています。

今回はそれらの関係性、全体像の説明と計画的に助成金を活用することで、確実に事業所の組織改革を進める方法論についてご説明します。オンライン、オフライン併用の開催ですので、全国どこからでもご参加頂けます。参加表明頂くとオンラインの方にはzoomのURLを、リアル参加の方にはwe workへの招待メールをお送りします。今回は以前から職人起業塾にご参加頂いている方へのリリースも兼ねて無料開催としています。職人育成に取り組まれている方、これから取り組もうとされている方には大いに参考になると思います。是非ご参加下さい。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/3452793428110911/


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