ものづくり人材育成訓練【拡充】

4月18日 晴れ

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今日も午前中は撤去工事を行なっている現場に立ち寄ってから大阪へ。

顧問社会労務士の川西先生の事務所にて、イロイロと打ち合せをした後、プランナージュンコさんと合流して堺までカフェバーの改装工事の打ち合せ。

帰りにもう一度現場を確認してから帰社するとあたりはもう真っ暗になっておりました。

 

撤去現場雨養生
撤去現場雨養生

【企業は人なり。しかし、、】

社労士事務所では今後の事業展開等、イロイロな打ち合せを行なったのですが、やはり中心は、スタッフの研修にまつわる助成金の活用です。

『企業は人なり』と良く言われる様に、顧客接点となるスタッフの実力がその会社の実力となってしまうことを考えれば、本来、企業にとって社員教育ほど重要なことは無いのかも知れません。実際、社員の成長こそが企業の成長に直結すると常日頃よく感じるところです。

しかし、私たちのような中小企業では社員の学びの場の提供やキャリアアップの機会となる研修制度を整備、継続するのは並大抵のことでは有りません。

すみれでは、社内勉強会や外部講師をお招きしての研修を毎年継続的に行なうにあたり、その費用の一部を助成金を活用して行なっており、常にその道のプロである社労士の先生との密な連携が不可欠です。そのお陰で、忙しくなるとすぐに後回しにしがちな社内の研修事業への取り組みを絶え間なく続けて来れている気がします。

そう考えると、優秀な社労士の顧問がいるのといないのとでは、年数を重ねると企業の実力に大きな開きが出て来ることになりますね。。。いいご縁を頂けたことに感謝します。(^^)

 

【建設業界の喫緊な問題への対策】

昨日、ひょうご安心リフォーム推進委員会の事業者認定研修会の講師を努めておりまして、私の担当は、『資金計画・助成金』でした。

あんしんリフォーム基準認定登録事業者研修会
あんしんリフォーム基準認定登録事業者研修会

資金計画のことはまたの機会にするとして、助成金の話の中で私が注目して頂きたい!と提示したのはこちら、

「新しい日本のための優先課題推進枠」要望事項
「新しい日本のための優先課題推進枠」要望事項

今年度の予算に対するシーリングの内訳で、年度の変わり目は助成事業の内容がハッキリしませんが、前年度との対比で大体の見当をつけることが出来るのと、毎年新たに加えられる国の施策の方向性が分かるので、見ておくことで全体の大まかな流れが見えてきます。と、ご紹介しておきました。

 

【大盤振る舞いの、ものづくり人材育成訓練】

その中に、喫緊な問題として最近とみに話題になっている建設業の人材不足を補う、業界就労者に対する人材育成が明確に盛り込まれておりました。冒頭の、『企業は人なり』と言う考え方に基づくと、私たちにとって風向きが良くなっている風潮がありありです。(笑)

そんなことを話していたら、今日の川西社労士との打ち合せで頂いたのは、『平成27年度キャリア形成促進助成金』の資料です。

*****厚生労働省のサイトから転載******

キャリア形成促進助成金
○「ものづくり人材育成訓練」を創設しました!
建設業・製造業の人材育成に取り組む事業主に対する支援として、キャリア形成促進助成金に「ものづくり人材育成訓練」を創設しました。
企業が単独で行う訓練「企業単独型訓練」だけではなく、出向元と出向先の企業が連携して行う訓練「企業連携型訓練」、事業主団体と参加の事業主が連携して行う訓練「事業主団体等連係型訓練」など、3類型での実施が可能となっています。
建設業・製造業における従業員のキャリア形成を図るために、ぜひ、ご活用ください。

*****転載ここまで*****

 

今回の予算ではかなりの【拡充】を行なっており、「スタッフに学ばす機会を与えたい、しかし、費用の負担を考えるとなかなか、、」と今まで社員のキャリアアップ研修の導入に二の足を踏んで来た中小企業にとっては大きなチャンスとなるかもしれません。

一度、学び続けるシクミが社内に定着すれば、助成金に頼らずとも社員の成長、ひいては企業の成長が継続的に出来る様になるかも知れず、このようなチャンスを活かしてチャレンジしてみるのは非常に敷居が下がってとっかかり易くなるのではないでしょうか。

遠方の方で職人起業塾の講座を受けてみたい、と言われる工務店さんも数社お問い合せを頂いておりますので、そのようなご要望への対応を含め、実際の活用の方法について、川西社労士とガッチリタッグを組んで調べておきたいと思います。ご興味のある方はお気軽にお声掛け下さいませ。

ロバ売りの親子に学ぶ、パラダイムとマーケティングの関係性。@職人起業塾

4月17日 曇りのち晴れ

明日の間は少し雲が残りましたが、昼前になると爽やかな青空が広がりました。

 

青空と新芽
青空と新芽

神戸の街中を歩くと、冬の間に無残?に剪定された街路樹にも新しい若葉が芽吹いており、本格的な春の訪れ、1年のうちで1番いい季節になりました。

若葉と言えば、隔月でお客様や取引先に向けて発行しているニューズレター「すみれ便り」の5月号に、この春入社してきて大工見習いとして工務部に配属されたの若者2人の自己紹介文を掲載しています。

季節柄ということでご紹介を、(^ ^)

*****ここから転載*****

【リカちゃん】
初めまして。坂本莉茄です。この春からすみれ建築工房でお世話になっています。
私は、宮大工だった祖父の影響で大工さんになりたいと思いました。
4月から大工さんとして現場に行かせて頂いています。今はまだ迷惑ばかりかけてしまいますが、周りの方々、環境に本当に恵まれているから今私は大工さんとして仕事をさせてもらえているので、感謝の気持ちを忘れず前向きにこれから頑張りたいとおもいます!
よろしくお願いします。

【レンくん】
始めまして齋藤廉です。
4月からすみれ建築工房で働くことになりました。
最初はわからないことがたくさんあると思いますが
先輩の言うことをしっかり聞いて仕事を早く覚えられる
ように頑張りたいと思います。
自分に限界を作らず一生懸命働きます。
これからよろしくお願いします。

*****転載ここまで*****

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この度、フレッシュな二人の仲間がすみれに増えたことは嬉しい限りです。
我々も立派な職人となってもらえる様に厳しくも温かな目で育てて行きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 

 

さて、昨日は先日建築業界紙大手の新建ハウジングに1面2面ぶち抜きで大きく取り上げて頂いた「職人起業塾」の20回目の開催をすみれ3階セミナールームにて開催しました。

メディアに取り上げられた効果があったかなかったか、おかげさまで今回も満員御礼の大盛況。

すっかり、会場のキャパシティを超えるようになってしまったので先月から社員と分けて月に2回の開催にすることになりました。人前で話すのがどうも苦手だ、という職人さんはそちらの少人数、身内開催への参加の案内もさせて頂いてます、社員ばかりなので、若干、手厳しいですが、、(笑)

 

【ロバ売りの親子の本当の問題】

昨日の勉強会のテーマは、『影響の仕組化』についてでした、その内容を復習を兼ねて簡単にまとめておきたいと思います。

安心して、気持よく働ける環境作り、やるべき事をキッチリとやれば勝手に売り上げが上がり続ける仕組みづくりを目的としているこの勉強会では、『売る力=セールス』については全くタッチせず、ひたすら『売る仕組み=マーケティング』について参加者に考えて頂いてます。

昨日は事前課題として、『どうしても人(顧客)に伝えたいことはなに?』という設問を皆さんに投げかけており、本題ではその『伝えたいこと』を顧客に伝える目的と手段をグループコーチング形式で模索しました。

前回、自分自身が持つパラダイムと『在り方』について考えて頂いた流れなのですが、この勉強会の基礎となる考え方は、原理原則に沿う思考です。

世の中の事象は捉え方によってどのようにでも見えます。イソップの寓話に『ロバを売りに行く親子』の物語が有りましたが、おなじ事が人によって全く違う評価となり、しかもそれをそれぞれの人が正しいと思っている。

ろばを飼っていた父親と息子が、そのろばを売りに行くため、市場へ出かけた。2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言う、「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」。なるほどと思い、父親は息子をろばに乗せる。

しばらく行くと別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどいじゃないか」と言うので、なるほどと、今度は父親がろばにまたがり、息子が引いて歩いた。また別の者が見て、「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいだろう」と言った。それはそうだと、2人でろばに乗って行く。

するとまた、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者がいる。それではと、父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、2人で担いで歩く。

しかし、不自然な姿勢を嫌がったろばが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。暴れたろばは川に落ちて流されてしまい、結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかった。 #wikipediaから引用

この寓話の教訓はそれぞれの人のパラダイムに合わせようとしても、決してうまく行くことが無い、という事なのだと思いますが、本当の問題はこの親子がどのようなパラダイムを持っていたか?ということ。人の言うことを何でも聞いてしまうのは、自己のパラダイムが確立していないからであり、この寓話はその重要性を示唆しています。

 

【正しいパラダイムとは?】

原理原則に基づいたマーケティング理論とは、誰でもが正しいと思える、まず、多くの人に共感されるパラダイムにシフトすることから始めるべきです。

正しいパラダイムとは、自然の摂理に基づいたものであり、例えば、

地球は回ってる。

種を撒かねば芽は出ない。

千里の道も一歩から。

過去は変えられない。

塵も積もれば山となる。

継続は力なり等々。。

そんな、多くの人に共感を得れるパラダイムを持つことを意識しながら、人としての『在り方』を考え、その中で仕事を通してやり遂げたいことを抽出することがマーケティング戦略の組み立ての基礎になると思っています。

 

【パラダイムとマーケティングの関係性】

在り方を考え、やり遂げたいことを抽出するとか、即ち「なんの為に働くのか?」という自分自身への大命題への答えであり、その答えは、多くの場合、世のため、人の為にもなる結果を生むと思っています。

そしてそれは、多くの人に伝えるべきコトでもあるはず。

売りたい、儲けたい、では無く、『やり遂げたい』こと。

それを深く自分自身の中に問い続け、丁寧に人に伝えて行くことが、影響の輪を広げ、持続、継続的にビジネスが廻り出す根源になるはずだと考えています。

 

【シクミに昇華させる5W1H】

昨夜の勉強会のメインでは、今までと違う見込み顧客に対するアプローチを深く考え抜いた『在り方』『パラダイム』『伝えたいこと』を元に考えて頂きました。

誰に、Who

何を、What

なぜ、Why

いつ、When

どこで、Where

どのようにして、How

伝えますか?

この設問への解答がスッキリと出来上がった時、マーケティングが機能して、信頼をベースにした集客が出来るシクミが動き出すと思います。

後は、行動!ですね。(笑)

塾生の皆さん、ハードな宿題となりましたが、新しいアクションを起こすせっかくの機会ですので、有効に活用して頂ければと思います。

気張っていきましょう!

第20回職人起業塾4.16
第20回職人起業塾4.16

クレムリン・メソッド 〜世界を動かす11の原理〜

4月16日 久しぶりの快晴!

伊川の菜の花
伊川の菜の花

このところ不安定な天候が続きましたが、漸くスッキリと青空が広がりました。

昨日の地鎮祭に続き、今日は新築現場の着工だったので、朝目を覚まして窓の外の光を見て一安心。どうもお天道様は私の味方のようです。(笑)

 

撤去工事着手
撤去工事着手

今日は朝から塀や石垣の撤去工事の着手と共に基礎工事の打ち合せも有ったりで、べったりと現場に張り付き、昼からは元町、三宮で店舗改装工事の物件調査を2件と、忙しく走り回りました。

ほんに、有り難いことです。。

 

撤去工事着工
撤去工事着工

さて、お題目は言霊マーケターであるクリエイター中野さんに強く勧められた書籍のご紹介。(fbで、笑)

数冊に1冊はつい読みたくなってしまう政治経済、世界情勢の本です。

以前このブログで紹介したこともある「プーチン最後の聖戦」の続編と言える本で、最近の世界情勢をロシアの動向を基軸に読み取っています。

ロシア情勢にに最も詳しい日本人として有名な著者の北野氏の著書は、新聞などのメディアの片隅に報じられている小さな記事をつなぎ合わせることでその背景に見え隠れする世界全体を俯瞰して見るというもので、憶測や仮説ではなく事実をありのまま直視することの必要性を淡々と訴えられています。

前作、「プーチン最後の聖戦」を読んでから、北野氏のネット上での情報発信を覗いたり、ワールドニュースも意識してチェックするようになっていたお陰で、今回の、「クレムリンメソッド」では目から鱗的な新しい情報、パラダイムシフトがあったわけではありませんが、項目を分けて整理することによって随分とすっきりと世界の流れが見えてきたような気がします。

「クレムリンメソッド」とは、この数年の世界の流れを分析し、世界を動かす11の原理としてまとめられておられます。

1世界の大局を知るには、「主役」「ライバル」「準主役」の動きを見よ

2世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである

3国家にはライフサイクルがある

4国益とは「金儲け」と「安全の確保」である

5「エネルギー」は「平和」より重要である

6「基軸通貨」を握るものが世界を制す

7「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく

8世界のすべての情報は「操作」されている

9世界の「出来事」は、国の戦略によって「仕組まれる」

10戦争とは、「情報戦」「経済線」「実戦」の三つである

11「イデオロギー」は、国家が大衆を支配する「道具」にすぎない

という11の原理を理解することによって、私たち『平和ボケ』と言われる日本人がどのような情報を得て、どのように行動すべきかを見いだせる様に示唆を与えてくださいます。

クレムリン・メソッド
クレムリン・メソッド

一つずつの原理は特別目新しい、変わったものではなく、いわば半分常識の範疇にはいりそうな事柄ばかりです。「そうちゃうかなー」って薄々は感じていること。

しかし、それは世界の動きに興味を持ってニュースを見たり、本を読んだりして情報収集をしていればこそ、なのかも知れません。

また、これらの原理が全て真実だという現実を直視すると、ずいぶんと危機感を覚えずにはいられません。

なのに、、日本国内のTVのニュースではどーでもいいようなことばかりが報じられていると、嘆きたくなってしまいますが、今はハイパーな情報化時代、自ら知ろうと意欲を燃やせばいくらでも情報は手に入ります。

日本が世界の中で取り残されて、茹でガエルの様になってしまわない為には私たち一般市民がもう少し世界で起こっていること、ひいてはその影響を日本がどのように受けるかを考えなければならないと思います。

そんな意味から考えると、大きな刺激を受けることが出来る示唆に富んだ一冊だと思います。

面白いか、面白くないかは別として、ご一読をおススメします。(^^)

今夜は、先日、新建ハウジングで大きく取り上げられた「職人起業塾」の開催日。

張り切ってやってみたいと思います。\(^o^)/

フェラーリに学ぶブランディング。

4月15日晴れ

昨日まで降り続いた恵みの雨のおかげでしょうか、伊川の河川敷ではたんぽぽの花が一斉に開いていました。

伊川のタンポポ
伊川のタンポポ

一昨日の天気予報では、今日は1日中『完全に雨』となっておりましたが、蓋を開けてみると朝のうちは少しだけ雨雲が残っておりましたが、すぐに久しぶりとなる気持ちの良い青空が顔を覗かせました。

 

天気が気になっていたのは、本日、建築の前の重要な神事、地鎮祭を執り行ったから。

地鎮祭 祝詞奏上
地鎮祭 祝詞奏上

私の場合、何かと行事の際に雨に降られることも多いですが、今日の予想を覆しての好天は、お施主様と設計事務所の先生の日ごろの行いと人徳があるからなのでしょう。(笑)

とにかく、青空の下、滞りなく地鎮祭が執り行われたことを嬉しく思います。

T様、本日はおめでとうございました。

地鎮祭祭壇
地鎮祭祭壇

 

さて、お題目は昨日の四辻コーチとのコーチングセッションで感じたことです。

【テーマは、ブランディング】

私たちのような地方の小さな工務店がブランドとして認知されるのは非常に難しい事です。

もちろん、同業他社に比べると強みを持っている点はいくつかあります。

例えば、

  • 大工職人を社員として内製化しているので、お客様が喜ばれる施工をする事がスピードよりも優先されるシクミになっています。(外注の請負大工に依頼するのとは逆の構図になっています。)
  • 設計は女性の建築士が細かな要望を丁寧にヒアリングしてお客様と一緒になってじっくりとプランを練り上げます。(売り上げの数字を持った営業マンではないので急いで契約する必要がありません。)
  • 資金計画については、ローンアドバイザーがお客様の立場に立った資金計画を行います。(利息で商いをする銀行や、とにかくスムーズに融資が決まることを目的とする不動産業者とは全く逆の立場からのご提案をしています。)
  • 工事後のアフターサービスは、無料巡回サービスで社員大工が毎年必ずお客様先を訪問して簡単な修理等は無料で行っています。(宣伝広告をせずに口コミ、リピート受注で売り上げを上げていく地域密着のモデルならではのサービスです。)

 

どれも、長い時間をかけて考え悩み、必死になって取り組んできたすみれ自慢のサービスです。

しかし、私たちが独自に行っていると思っているこのサービスを他社では絶対にできていないかと言うとそんな事は無いかもしれません。

まともに、真面目に顧客との信頼関係を構築しようと頑張っておられる工務店はいくらでもあります。と言う事は、結局、その違いは「程度の差」なのです。

それぞれのプロセスがしっかり丁寧に連携していなければ建築と言う事業は絶対にうまくいきません。しかし、少しずつそれぞれのプロセスでのレベルが高い程度では決してブランドとして認知される事はないと思います。

 

【では、ブランドとは何か?】

そんな問いを繰り返して考えてみると、最後に私たちが持っている「強い想い」に行き着きました。

それは、ものづくりの本質を守ること。良い作り手を育てることをしなければ、まともな建物を作り続けることができない。という信念でした。

その為に、と、私たちすみれが掲げるミッションは、「職人の社会的地位向上を図る」であり、一見、顧客目線と遠くかけ離れているように思われますが、実はまわり回って顧客に大きな満足をお渡しできるようになると考えています。

建物は、建てておしまいではなく、何十年もの長きにわたりメンテナンスを繰り返しながら住み続けます。そこにはやはり職人の手が必要であることを考えると、サスティナブルと言われる循環型のサイクルには私たちの職人を守り育てるという理念が不可欠なのだと思います。

その理論、その考え方を理解してくださる方が私たちのお客様になると言うことだと改めて気づきました。すべてのコストを顧客が負担するということと共に。

 

【世界一のブランド、フェラーリに学ぶ】

そんなコーチングセッションをしていると、四辻コーチが「フェラーリと同じですね」と言われました。

フェラーリと言えば、イギリスのブランド価値調査機関ブランド・ファイナンスがまとめた報告で、Googleコカ・コーラを抑えて2013年の「世界で最もパワーのあるブランド」に選ばれた、ブランド中のブランドです。

「は?なんでですか?」

と聞いてみると、

フェラーリ社は自動車レースの最高峰であるF1に出場する、そして勝利することにコミットをしており、そのためにスポーツカーの販売をしていると言い切っていたそうです。

Ferrari 458 Spider
Ferrari 458 Spider

フェラーリ設立

第二次世界大戦後の1947年に自社製レーシング・マシンを開発し、自動車製造会社としてのフェラーリを設立した。その後友人のルイジ・キネッティの勧めもあり、モータースポーツ参戦資金を稼ぐことを目的にレーシング・マシンをベースにした高級スポーツカーの販売も始めた。Wikipedia#エンツォ・フェラーリより引用

そして、自家用車を買うオーナーにはF1のための開発費や経費が車の価格にオンされている旨の説明をするとの事。

その価値観を共有される人だけがフェラーリオーナーになるのだそうです。自動車メーカーがF1に出場することは自家用車を買うオーナーには直接関係がありませんが、その想いを理解する人がフェラーリをブランドだと認識するということ。

やもすれば、自分勝手な自分都合の押し付けを顧客に対して行ってしまっているとも取れなくはありませんが、ブランドの構築とはそういうことなのかもしれません。てか、世界一のブランドはそのように作られたという事らしく、、

 

【まとめ】

そんなふうに考えると、確かに、私たちが職人を守り育てることをミッションに掲げていることと通じる部分があるのかも知れません。

とにかく、私たちが行うべきは今、目の前のお客様に対して全力で向き合うこと。

スタッフ全員が力を合わせ、同じ方向を向いて、毎日の建築の実務を誠実に進めて行くことを通じて、私たちの価値観を共有していただける方が1人でも増えるようにスタッフと共に精一杯の努力をしたいと思います。それがいつかきっと、ブランドとして認められて行くと信じて。

 

いやー、それにしてもコーチングってすばらしい。四辻コーチ、ありがとうございました。

『社員大工は最新トレンド』と、1〜2面ぶち抜きで取り上げて頂きました。@新建ハウジング

4月14日雨

今朝は朝から腹が立って、ムカムカしたまま出社しました。

出社前に、いつものように伊川の河川敷にアイドル犬チャックと散歩に行ってみると、日曜日にやっていたのでしょう、またもや河原にバーベキューをした後のゴミが散乱。

チャックがうれしそうに焼肉のタレが残った紙皿をなめてました。(怒)

桜がまだ少し残り、菜の花が川沿いにきれいに咲き誇っている河原にによくもまぁこんなにゴミを散乱させたまま帰れるもんやと、怒りとともに悲しくなってくるぐらい。。

そんな気分を引きづりながらの朝礼を終えて、掃除の時間になり、どうしてもムカムカした気持ちが収まらないので倉庫から一輪車を引っ張り出して雨が降る河原へ、どこの誰かわからない人が散らかしたゴミの片付けに向かいました。

伊川に放置されたゴミ
伊川に放置されたゴミ

考えてもみれば、一年に何回も人のバーベキューした後のゴミをを片付けてます。

ひょっとして、私のように片付ける人間がいるからいつまでもこんなことをする奴がいなくならないのかなーなんて思ったり。。

ゴミを片付けて、きれいな河川敷に戻ったのを見て少しは気も晴れましたが、これから5月に向けて外ご飯に最適な季節、当分の間、日曜日には河川敷のパトロールをやろうと心に決めました。(笑)

菜の花が咲き始めた伊川
菜の花が咲き始めた伊川

 

さて、お題目は昨日届いた業界紙大手の「新建ハウジング」の一面の見出しから。

新建ハウジング4月10日号
新建ハウジング4月10日号

 

【社員大工は最新トレンド】

実は、少し前に新建ハウジング紙のMさんがすみれに取材に来られてまして、

「職人社会を変えたいと言われる高橋社長の想いを聞かせてほしい」

ということで取材の申し込みをいただいておりました。

『最新トレンド』、と大きな見出しをつけて頂きましたが、ここで取り上げられた私たちの取り組みは実はそろそろ10年になります。『時代がオレたちに追いついて来た』というと、言い過ぎかもしれませんが、いつかこうなる、と言い続けて来ただけに、最先端と言って頂けることになんの抵抗もなく、却って有り難く感じました。

【USPを磨き続けた10年間】

10年近く前、今の本社ビルに移転した頃の事です。自社のマーケティングを構築をする取っ掛かりにと、スタッフ全員を集めて、「私たちすみれの強みとは一体何か?」と言う質問をしました。

あーでもない、こうでもないと長い議論を交わして、その時の結論は、「やっぱり大工が社員でいる事だろう、」という事になりました。全員がすこし自信なさげに、、

マーケティングにおける強みとはUSPと言われるもので、独自のユニークなウリとも訳されます。

しかし、ただ単に大工が社員としているだけでユニークな売りであるわけもなく、それから10年近く、どうしたら自社の職人が『強み』となるかということを考え、社をあげて取り組んできました。

 

そして、それは決して簡単なことではありませんでした。

私が考えたのは、主体性を持った職人になってもらうこと。職人が経営者意識を持ち、顧客の立場に立って現場作業以外の価値を作り出すということであり、現場で圧倒的な顧客満足を生み出すことでした。

それから、すみれの大工は、現場作業だけをコツコツ丁寧にやればいいっていうものではなくなりました。

社員大工を『強み』まで引っぱり上げる、という取り組みは、あれもこれもと増え続ける私からの難しくもややこしいオーダーとなり、

「勉強が嫌いやから職人になったんです」

「そんなことが出来る位ならはじめから職人なんかしてまへん」

という反発や諦めを招き、ついていけないと去っていった職人が多く出たのも事実です。

職人の地位向上を目指すと言う私たちのミッションとは裏腹に、長年ついてきてくれ、辛苦を共に乗り越えて来た職人達と袂を分かつことにもなってしまいました。

「これって、本末転倒じゃないのか?」と随分悩んだこともありましたが、スタッフに明るい未来を見せるためには自社の強みが絶対に必要だと心を鬼にして舵を切ってきたのでした。

 

【すべてのコストは顧客が負担をしている】

職人の社会的地位の向上とは、安心して働ける環境作りのことを指しています。

その環境とは、

  • 怪我や病気になってもすぐに収入が途絶えてしまうことがない。
  • 雨が降ったり仕事が暇だったりすることで収入が不安定になるのを改善したい。
  • 年齢を重ね体力的に衰えてきたとしても安心して働けるキャリアプランを作る
  • 自分で自分の家を建てられる。
  • 将来に希望持ち、やりがいを持って仕事に従事できる。

一般的に考えると、すべて当たり前のようなことではありますが、現場作業員として働く職人の世界ではどれ1つ当たり前には手に入りません。

それでも皆、結婚し、家庭を持ち、人の親になります。そんな中、常におぼろげな不安を抱えたまま未来に目を閉ざして働き続けているのが今の建築職人の現状です。

それをなんとかしたいと言うのが長年目指してきた私の事業の目的でもあるのですが、このギャップを埋めるには当然、コストがかかります。

そしてそのコストは全て顧客に負担していただかなくてはなりません。

そのコストの増加に見合う価値(value)を職人たちが生み出さなければ絶対に成り立たないのです。

そのために職人達には随分厳しいオーダーを与え続けてきて、(今もですが、笑)それが理解できる者だけが今のすみれに残ってくれている、もしくはグループ企業として卒業してからも現場の責任者として働いてくれているということになっています。

そして、そのお陰でこの3年間くらいはチラシや雑誌といったマスメディアでの宣伝広告に全く費用をかけずに、口コミ、リピーター様からの受注で一定の売上げをあげ続けることが出来る様になりました。宣伝広告に使っていた結構な金額が不要になったのは、経営者感覚を持った職人が生み出した間接的な価値に他なりません。

【業界の異端児からスタンダードへ】

顧客が幸せに暮らすための住まいは、幸せな職人が作るべき。もっと言うと、幸せな職人でなければ作れない。と私は考えています。

建築は工業化が進んだとは言え、まだまだ現場で組み立てる手仕事の部分が非常に大きい割合を占めます。作り手のコストを絞りに絞って安い価格で顧客に提供しても最終的にはろくなことにはなりません。

工事を終えて、建物に住みだしてからも顧客の満足を得続けるには、作り手を高い意識を持った職人に育てるしかないと考えて、就業規則を整えて職人の正規雇用に踏み切った時、同業者の経営者からは、「アホやろ」と言われました。

確かに、就業規則を適法にし、社会保険、厚生年金に加入するとそれらの費用負担だけで前年まであげていたささやかな利益は全て吹っ飛びました。

資金繰りに苦しんだ時、銀行に相談に行くと、担当者から、

「こんな人員の在庫になる様な雇用体制じゃダメでしょ。」

と、利益が上がる工務店は工事はすべて外注ですよ、常識でしょ、と言われました。

しかし、工務店とは、そもそも販売会社ではなくモノ作りの会社です。その本質をかなぐり捨てて利益を残したところで将来は無い、今にきっと私たちの時代が来るはずや、と自分で自分に言い聞かせたことを覚えています。

新建ハウジング_20150410号②
新建ハウジング_20150410号②

そんな、決して平坦ではなかった私たちの10年来の取り組みがこのような形で、全国に紹介された事は本当に喜ばしい限りです。

新聞が発行されて、昨日から今日にかけて遠くは東北の方からも職人にマーケティングを学ばす手伝いをしてもらいたいというオファーを数件いただきました。

東京オリンピックの影響で一気に顕在化した職人不足問題、特に若い次世代を担う若手職人の不足は待ったなしの大問題です。

私たちのような職人の内製化に取り組む企業が、しっかりと現場で価値を顧客にお渡しし、信頼関係を構築して宣伝費をかけずに安定した受注を重ねるビジネスモデルを構築することにより、徐々にそれが業界のスタンダードになっていけば、職人の働き方が変わり、工務店のあり方が変わり、そして業界が未来のある業界に変わっていくと真面目に思っています。

職人の社会的地位の向上は絶対に一般のユーザーに良い結果をもたらし、日本の基幹産業である建築業界の未来を作ると信じて、これからもスタッフと一緒に精一杯の努力を続けていきたいと思います。

新建ハウジングのMさん、このたびは立派な記事というか、私の想いをしっかりと汲み取って頂きまして本当にありがとうございました。

心から感謝します。

心謝!

 

【職人さん、工務店経営者の方に伝えたいことがあります。】

新建ハウジングの紙面にも取り上げられている『職人のためのマーケティング講座』『職人起業塾』はお申し込みをいただくと誰でも無料で受けていただきます。

ただ、開催は神戸の西の果ての片田舎、すみれ本社3階のセミナールームです。

今月の開催はこちら、https://www.facebook.com/events/633408923460432/

遠方の方に対しては出張での講座も行いますし、SNS上には、毎月開催される塾の内容が見れる情報共有の場もありますのでお気軽にお問い合わせください。

腰を据えて社内にマーケティングマインド根付かしてたいという方向けには助成金を利用しての研修も準備がありますので、ご興味がある方は是非お声掛けくださいね。

お問い合せはこちらから、http://sumireco.co.jp/craftsman-seminar.php

建築業界の未来を一緒に作っていきませんか?

本物しか残れない時代。〜ブログランキングサイトの変化〜

4月13日 雨

一週間の立ち上がりだというのに、雨。

雨のスマスイ
雨のスマスイ

雨降り自体は天の恵みと言いますから悪いコトでは有りませんが、私たち建築業界に従事している者にとってはタイミングによると、厳しいことになってしまいます。。

 

 

今朝は月曜日によく有るパターン、着工現場に工事の立ち会いに向かいました。

飲食店のメンテナンス工事ということで、Openの時間に追われながらドタバタ、、狭いところでの施工、ご苦労様でした^^;

ダムウエーターの改修
ダムウエーターの改修

昼からは明後日に執り行う予定の地鎮祭の準備。雨合羽を着込んで汗だくになって草抜きに精を出しました。気のせいかも知れませんが毎回、着工前の草抜きって私がしている気がします。。。

 

夕方からは店舗の移転を計画中のクライアントと一緒に物件の調査。

親切な仲介業者の住谷さんのお陰で、ビルの屋上まで登らせて頂き、大まかな設備の確認をすることが出来ました。ありがとうございました。

三宮の雨空
三宮の雨空

とにかく、一日中雨に降られて、難儀な一日となりました。。

ま、シャツはビショビショ、靴はドロドロで帰社しましたが、予定は全てやり切ったということで、良かったのではないでしょうか。。。(笑)

 

 

さて、お題目は、少し前にもこのブログで告知をさせて頂いておりましたが、、

本日、工務店ブログランキングで一位に返り咲きました☆

調べてみると、なんと!6年ぶりになるようです、、

祝!工務店ブログランキング1位☆
祝!工務店ブログランキング1位☆

6〜7年前、工務店ブログランキングで不動の1位の座を守っていた時期が有りました。その当時は、同業者の集まりに行くと知らない方から「ブログランキング1位の方ですよね」なんて言ってもらえることがよくあったんです。

それから時が経って、、

ブログランキングも珍しいものではなくなり、バナー押すとリンクしたサイトに飛ぶのが面倒なこともあり、だんだんとクリックされる数は減っていきました。そしてそれは私だけに限ったことではなく、ランキングサイト全体の傾向でした。

もうブログランキングの役割は終わったのかな、なんて思っていたら、最近、クリック数と関係なく、プレビュー数でカウントするランキングができたのを発見しまして、これなら、単純に見られた数でのランキングという事で、小手先のテクニックなど関係なく普段行なっていること、そのままの結果が出ると思い、その表示に変えてみました。

その結果、本日、ランキングのカウントのカテゴリーを変えて1週間経たずに一位に返り咲くことが出来ました。

 

ま、それもこれも全ては、今、この瞬間の様にいつも覗いてくださるあなたのお陰さまです。

いつも訪問して頂き、ありがとうございます。

心から感謝すると共に、これからもボチボチと拙い内容では有りますが、更新を続けて行きますので、たまに覗いて頂ければ幸いです。

 

【本物しか残らなくなる時代】

今回のこの出来事は、今の大きな世の中の変化を示唆していると思います。

ブログランキングサイトは無料で運営されており、広告収入によって成り立っているはずです。

と、言うことは、サイトにアクセスする数が増えてナンボ。

訪問数が増えてこそ、サイトの価値が上がるという事は、バナーをクリックしてもらうことがサイト運営において非常に重要なビジネス上での要件となっていました。

しかし、ユーザーがそれを面倒だと感じる様になり、徐々に廃れていきそうになっていたのが実情です。面倒なリンクに飛ぶアクションを一般の人が嫌がる以上、自分目線のビジネスは成り立ちません。ユーザーが興味が有るのは、ポチっとバナーを押して応援することよりも、次々と自分のみたいサイトに移っていくことなのです。

そんな声を汲み取って、(私見です、笑)今回のPV数(見られた数)によるランキングを作られたのだと思いますが、これはランキングサイトに訪問されるのと全く関係の無いランキングとなってしまい、訪問数を価値とするサイト運営側にとっては、禁じ手というか、(表面的には)絶対にやってはならないこと。

まだ、恐る恐るの試験的な運用のようですし、大々的にこのランキング表示をメインにしてはいませんが、本来有るべき姿を示すことで、確実にこのランキングサイトの本来の価値は上がったと私は個人的に思っています。

今まで、バナーを押してランキングサイトを覗いてください、というのも面倒なのが分かっているだけになんだか気が引けましたが、自分の応援の為に押してもらわなくても良くなったら、押してみてください、と言いやすくなった気がします。

試しに(1位になっていると思いますので、)押してみてください!(笑)
↓こちら、

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ドラッガー博士は『全てのものは陳腐化して行く』と言われましたが、次々とあらゆることが急激に移り変わるこの世の中で生き残るのはやっぱり本物、本当のことなのだと改めて感じる出来事でした。

あ、私が本物、と言う意味ではなく、毎日コツコツと更新をし続けている努力が認められる時代がやって来たな、という事ですので誤解なくお願いします。(笑)

とにかく、これからもコツコツ更新心がけますので、宜しくお願いします。

一向に無くならない悪質リフォーム問題。

4月11日 曇天のち晴天

桜が残る伊川
桜が残る伊川

午前中はデスクワーク、溜まっている仕事は山ほどあり、しかもこのところ目先に追われることが多くなっていたので、タスク整理を行なってみました。

少し気を緩めるとあっという間に時間は過ぎて行く、時間に追われない様に先手を打つには落ち着いてデスクに座る時間が必要だな、なんて今更ながら考えてしまいました。。

 

昼からは来週から着工する新築住宅の契約にクライアント先へ、

星の数程ある建築業者の中から、私たちすみれを選んで頂いたことに対する感謝を述べつつ、納得、楽しんで頂きながら確実な施工を行なうことを誓いました。

T様、本日はありがとうございました。

スタッフ共々、誠心誠意の施工を心がけますので、末永いお付き合いを宜しくお願い致します。

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さて、少し前のことです。fb(Facebookね、)で見知らぬ人から突然のメッセージを頂きました。

どうやら、詐欺まがいの悪徳リフォーム業者と契約をしてしまったことに気付き、困ってられている様子、少し前にも取引先の担当者の友達の実家で同じようなコトがあり、相談を受けたのを思い出し、リフォーム業界のイメージを失墜させた悪徳業者が今なお健在なのを改めて実感、同じような悩みを持たれている方、またはこれから被害に遭われない様に備忘録として書き残しておきたいと思います。

ちなみに、御相談をもらうきっかけになったのは以前に書いたこのブログ。

無料で屋根点検しますよー、にご用心。

 

【今なお健在の悪徳リフォーム業者】

メッセージの文面を読み進めてみると、相談して来られた方のご実家で、

「瓦のズレを突然現れた営業マンに指摘され調整ぐらいなら無料で。。。という話がどんどん進み
いつの間にか25万円に、そしてあれもこれもと120万の見積もりになりました。」

とのことで、やっぱりいつものパターンです。

訪問販売は特定商取引に関する法律で厳しく規程をされているのですが、今の訪問販売の形式を取っているリフォーム会社は訪問販売の為に訪問するのではないというスタンスで、やってきます。

「近くで工事をしている者ですが、お宅の屋根が見えて、どうやら瓦がズレているようですので見てあげましょうか、モチロン無料で良いですよ。」

と、口火を切って訪問するのがマニュアルとなっています。

住人に取っては屋根の上に上がることなど滅多なことではありませんし、少し歳を召した方は、上がるのが無理だと思われるでしょう。善意の第三者にそのように言われると、「じゃあ、見てくれる」と言ってしまいがちです。

【作業服を着たプロの営業マン】

一度屋根の上に上がってしまうと、そこはもう住人には確認しようがない世界。建築の知識を持っている人もそんなにいる訳ではないので、その職人風の営業マンの写真やVideoを見せられながらの話を信じるしかなくなってしまいます。

本当のことは、写真が自宅の屋根である。ことぐらいで、それがどのような状態か、どんなリスクを抱えているか、どの様な対処をしなければならないか、という説明や提案が本当のことなのかどうかは分かりません。

ただ、自宅の屋根の映像という本当のことの合間に嘘や誇張がちりばめられているため、真偽の判断が非常にしづらくなるのです。そして、そこはやっぱり、しっかりとトレーニングを積んだ営業マン、絶妙なトーク(今なら安く出来る、早くしないともっとヤバいことになる等々)を信じて、騙されて契約書にサインしてしまっても仕方がないと思います。

【一貫性の法則によって不安な契約を破棄出来なくなる】

イマドキの悪徳リフォーム会社に騙される、と言うのは、大きく2つに分かれます。

『必要がない工事の契約を交わす』

『法外な利益を上乗せした金額で契約する』

神戸の震災後には、契約だけして先に集金だけして工事をしないまま消える、と言った酷い業者もおりましたが、さすがに今はそんなに急いで現金を支払う人がいませんので、そのような完全な詐欺を働く業者はいなくなっています。

どちらにしても、契約の時点で少しは違和感を感じるはずですが、人は一貫性の法則に則って、自分が一度下した判断、契約という選択を正しかったと信じたくなるもの、なんだか怪しい気もするが、と思いながら、インターネットでホームページを確認して、まともな企業理念をみたり、支店の数を数えたりして、無理に自分の選択が間違っていないと信じ込もうとします。これが悪徳業者がいなくならない最大の理由だと思っています。

【とにかく相談してみること】

リフォーム業者全体を疑心暗鬼の目で見られるのは私にとっても本意では有りませんが、信頼出来る筋からの紹介でない限り、業者に対する健全な疑念は持っておくべきだと思います。それは、訪問販売だけに限らず、新聞織り込みなどで広告をしている業者でも同じで、広告の内容と実際に問い合わせをして見積りを取ると全く違う値段を平気で出して来る会社も(最近はずいぶんと無くなりましたが、)今でもいくらでもあります。

最近、また増加しつつある屋根のリフォーム被害に関して言えば、特徴がいくつか有るのでこれに一つでも当てはまると感じたら身近な建築関係の人に相談してみることをおススメします。

  • 近くで工事しているので無料点検しましょうか、と突然の訪問
  • どこで工事しているんですか?と聞くとお茶を濁す
  • 瓦がズレると雨漏の原因になるのでコーキングで固定しましょうと提案
  • その場で手書きの見積りを書いて、契約書にサインをせまる
  • 一度契約してから、再点検で次々追加で見積りを書いて増額する

身近に相談する人がいないと言う方は、神戸市生活情報センター(全国の消費生活センター等)_国民生活センター神戸市:すまいの安心支援センター(すまいるネットなど、公共の機関の窓口が有りますので、少しでも不安を感じたらとにかく一度相談をしてみることを強くおススメします。

【まとめ】

悪徳リフォーム問題は2000年頃に社会問題としてクローズアップされ、その後特定商取引法の改正やメディアでの注意喚起が盛んになり一時はなりを潜めたかに見えました。

しかし、地震や台風等の災害が起こった地域では、人々の早く生活を建てなおしたいと言う気持に便乗するかの様にリフォームに関するトラブルが多発すると共に、高齢者、特に都市部を離れた地域では訪問販売の手口で悪質な業者が活発な活動を行っているのが現状です。

消費者センターや自治体に窓口の設置はあるものの、振り込め詐欺と同様に、被害に遭った当事者が、気付く前に抑止する効果は薄く、一層の啓蒙活動の必要を感じずにはおられません。

この悪質リフォーム問題は、建築業界、リフォーム業界全体にとってのイメージダウンになると共に、消費者の意識を萎縮させ市場の拡大、業界の発展の足かせになると思います。

公共機関が積極的な施策を実施しない現状では私たち民間業者が力を合わせて安心してリフォーム工事を行なうことができる地域となる様に啓蒙活動を行なう必要性を強く感じております。

地域に根ざし、適正な価格で質の高い工事を提供して地域の安心安全に寄与することで貢献したいという志を持った業者が集まって地道な活動を行う団体も全国で徐々にでは有りますが増えて来ています。兵庫県では私も参加している団体で今期から安心してリフォーム業者を選定する方法等についての本格的な啓蒙活動をスタートします。

このような活動を通して、業界、そして消費者の意識が高まり安心出来る環境作りの一助となれば幸いです。

【おまけ、というか告知、笑】

兵庫県のリフォーム事業に携わる皆様、一緒に活動しませんか?ご興味がある方は高橋までお気軽にご連絡下さいね。^^

NPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会 | 兵庫県のリフォーム事業者 

神戸ラーメン紀行Vol.124

4月10日 雨

一日中、良く雨が降りました。

こんな日は出掛けずに事務所でデスクワークをするに限ります。

が、そんなに予定がガラガラな訳も無く、午後からは店舗のリニューアル工事の打ち合せに大阪の南、堺へ。

店舗工事と言えばすみれ、と、同業のリフォーム会社の幹部の方からのご紹介を頂いて現地に赴きました。
しっかりとしたご提案をしたいと思います。

A本部長、ありがとうございました。ご納得頂ける様に精一杯の努力を致します。

さて、それでは例のヤツ、先日の東京出張の際に、神奈川のOさんから、いつも楽しみにしてますよー、と言って頂いたので、張り切って大谷さんに捧げるラーメン紀行、アップしておきたいと思います.(笑)

 

まず始めは只今絶賛開催中の『神戸麺ロード新商品バトル』から、

極まぜそば 800円— 場所: 麺道 しゅはり 神戸麺ロード店

A user's photo.
こんな爽やかなジャンクフードがあったのか、と思えるうまさ、無化調(化学調味料無添加)の看板は伊達ではありません。調子に乗って〆のご飯もおいしく平らげました。(笑)

 

お次は九州中州から、

烈火ラーメン5倍、680円— 場所: 暖暮

A user's photo.

ホテルのフロントマン一押し、という事で最終の新幹線で博多入りしたにも拘らず、この一杯の為だけに中州まで行きました。夜中にわざわざ行った価値は有ったと思います。

 

3杯目は九州のクライアント先の店長オススメの一杯。

油とんこつ 600円 — 場所: 海豚や

A user's photo.
フムフム、定番の中にも斬新さが有りました。大橋駅の近くです。

 

 

4杯目は三宮に戻って来て、夜の〆のお店。

ラーメン 500円— 燕南

A user's photo.

コスパ最高、あっさりしたスープは散々飲んだ後には最高ですね、笑

 

引き続いて非常に斬新な専門店、

あぶりチーズラーメン 830円— 場所: 真っ赤ならーめん とまこ 三宮センタープラザ店

A user's photo.

完全にプランナーカナちゃん好み、笑、トマトラーメンって専門店が出来る程ニーズが有るとは夢にも思いませんでした。焼きチーズにタバスコをかけるとほぼテイストはイタリアン、最後にご飯を入れてリゾットにもしてくれました。トマト嫌いな方も一度は行かれることをおススメします。

 

6杯目は東京シリーズ

醤油ラーメン 720円— 場所: 俺の創作らぁめん 極や

A user's photo.

前から言ってみたかった俺のフレンチ、俺のイタリアンの続き、同じ系列かな、イヤ、違うかな、と半信半疑で入ったお店、東京の定番、やっぱり魚介と鶏のダブルスープで美味しかったですが、俺のシリーズとは全く関係ないことを翌日、阿部社長に指摘されました。。お陰で翌日は俺のフレンチと俺の焼き肉に連れて行ってもらいましたが。(笑)

 

もう一発東京シリーズ、m

すごい煮干しラーメン820円 — 場所: 煮干しラーメン 凪 五反田

A user's photo.
確かに凄い煮干しでした、、そんなに煮干しが好きな訳ではないのですが、、ま、お店の拘りが伝わって来て良かったです。笑

 

8杯目だけに八にちなんだ一杯、

スタミナ麺 700円 — 場所: 珍八香

A user's photo.

大阪の本町の地下街の人気店、12時ジャストからあっという間に満席になります。コスパとスピード、文句無し!です。笑

 

9杯目、桜祭り真っ只中だった、(今もか、)彦根から、

豚そば 702円  — 場所: ちゃんぽん亭総本家 彦根駅前本店

A user's photo.
彦根名物のチャンポンのお店には結構なレパートリーが揃っています。これは二代目が考案した自信作とのこと、豚とタマネギがヘルシーな感じの塩ラーメンでした。

 

 

本日のラストは、以前誰かに紹介されて行ってみた『ほうれんそう』というお店がしまっていたので代わりに行ってみた西宮山口町近くのお店。

匠ラーメン 720円— 場所: 麺匠

A user's photo.

匠、という冠を使いまくっているだけ有って、一生懸命作っておられるのが分かる一杯でした。しかし、、店員さんの態度、客に対する注意書き、店の内外装が何故か負のオーラを放っているという不思議なお店でした、ま、繁盛はされているようでしたが、、自家製キムチ、美味しかったです。

 

今回も10杯のラーメンをご紹介。

画像を見続けるとウッとなる方も居られるかと思いますので、一気にアップするのではなくもう少しこまめに神戸ラーメン紀行の更新をする様に心がけたいと思います。

最後まで見て頂いてありがとうございます。笑

 

ごちそうさまでした。

工務店向け(高額)受注システムの必要性。

4月9日 曇りのち晴れ

江井ケ島海岸
江井ケ島海岸

神戸は昨日の寒さからすると少し暖かくなり日中は春らしい陽気となりました。

今日は朝から阪神間の湘南へ。

エクステリアと外構工事の打ち合わせにお客様先へと向かいました。

先日、湘南に行って、いいなー、なんて言ってましたが、よく考えると私達の住む神戸にもすぐ近くに海岸があったんや、と改めて。

江井ケ島海岸
江井ケ島海岸

昼からは、大変お世話になっている先輩経営者のお仕事のお手伝い。
少しでもいただいたご恩が返せるように頑張りたいと思います。

夕方からはいよいよ取り掛かる新築工事の着工前打ち合わせ、2階、3階は木造、1階はコンクリート造の混構造の建物と言うことで慎重な施工計画を立てるべく、現場で綿密な打ち合わせを行いました。

4月ってやっぱり新しいことがあれこれと動き出し、なんか慌ただしい季節です。
こんな時こそ目先のことばかりに振り回されないようにしっかり自分を持つことを意識したいと思います。

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【工務店向け(高額)受注システム販売の必要性。】

さて、お題目はめっちゃ業界ネタで恐縮ですが、少し前に来社されていた建築コンサルト会社の営業マンとの話から、、

7年ほど前にお付き合いがあり、結構な費用を払ったにもかかわらずあまり機能しなかったシステムを販売された会社です。
その当時の私は、まだ実務に追われ受注の仕組み化というものについてやりたいけど作り上げる時間がない!というジレンマを抱えておりました。

仕組みができてない=効率が悪い。

そのことがスタッフへの引け目となっており、なんとかしてスタッフの負荷を減らしたいのと、安定した受注を取りたい一心でその会社から高額なシステ購入したをしたのでした。それはそれで全く役に立たなかった訳ではありませんが。。。

で、このたび久しぶりに近くに来るので、最近どうかなぁと思って寄ってみたということだったのですが、その営業マンとのやり取りで気づいたことをまとめておきたいと思います。

【工務店コンサル会社の質問】

1時間強にわたりいろんな話をしたのですが、大まかにまとめると、営業マンに質問され私が答え、それに対して相手が提案をするというパターン。

「最近どうですか」

「どの事業を伸ばしたいですか」

「将来に対する事業計画を立っていますか」

「成長できる戦略がありますか」

「社長がいなくなっても大丈夫ですか」

「継承できる事業になってますか」

といった質問です。

まぁ、セオリー通りですね。
当初は近況を話すぐらいなので何ら問題は無いですが、だんだんと質問の内容がコアになってきて、、工務店に限らず、一般的な中小零細企業の経営者にとってはすっきりと答えれるような内容ではないような非常に難しい質問へと入って行きます。

そこで答えに詰まると、それを解決する提案がされるわけですがその提案とは大体、「集客とクロージングのノウハウを購入しませんか?」となります。
しかも、その集客の方法は相変わらず受けの良いチラシの作り方とか配り方のノウハウです。

 

【社長が突然いなくなって継続できる会社なんてそんなにない】

人は誰しも必ず死にます。しかも、それがいつかは誰にもわかりません。
なので、人は誰しもおぼろげな不安を抱いているものだと思います。しかし、だからといってその不安を解消することなどそんな簡単にはできません。

「社長がある日突然いなくなって大丈夫ですか?」

と聞かれて、そもそも大丈夫と答える人が圧倒的に少ないわけですが、(大企業でもだめなところはいくらでもあるし、)そこを切り口に営業を組み立てるというのはなかなかすごいと言うか、、

少し驚きました。

このままの調子で話にのってるとまた高額のシステムとやらを購入する羽目になるんやろなぁと。(苦笑)

 

【圧倒的な集客が問題を解決する。】

中小零細企業にとって、確かに集客ができると多くの問題が片付くと言う一面は確かにあると思います。しかし、一時的にたくさんの集客ができることとそれが永続的に続く事とは全く別物です。
反響の取れる「集客ノウハウ=短期間の成果」に頼って、長期的な展望をするとずっと薬の処方をし続けてもらわないとならない慢性的な疾患を持った病人の様になってしまいます。
それは、長期的な観点で見ると逆に経営をを圧迫しつづけることになる可能性もあるというか、宣伝広告費をかけ続けることで経営がダメになった会社は枚挙に暇がありません。
短期的な成果も必要だと思いますが、本来、重点を置くべきは肉体でも経営でも薬に頼らない健康な体づくりではないでしょうか。

 

【難しい問題に対する向き合い方】

あらゆる所で、しかも突然大きな変化が起こる現代において10年先20年先まで見通せること自体がそもそも不自然です。先行きが不安、将来が見えないというのは、経営者で無くても誰もが持つことで、そもそもそんなことを完全に解決するなんて不可能だと思います。

どんなに良い立地でどんなに人気を博しているラーメン屋さんでも明日の売り上げが確定しているわけではありません。一年先なら尚の事、ですが人気を博し来店したお客さんが喜んで帰るという『本質に則したサービスの徹底』を地道に継続していけば毎日の積み重ねできっと10年後も行列が絶えない店であり続けることができるでしょう。

 

【まとめ】

そもそも、工務店は地域に密着したストック型のビジネスです。
地域の顧客に愛され、頼られる存在であれば将来の売り上げのめどが立っていないなんて事は大きな問題ではないと思いますし、元々工務店のビジネスモデルってそんなものだと思います。

私たち工務店が取り組むべきは、簡単に多くの顧客を集めて効率よくクロージングして手っ取り早く今期のキャッシュを稼いで、次々やって来る外部環境に備えて内部留保を溜め込むことではなく、顧客に提供する自分たちの価値を高め、長い付き合いをしていただけるように工事が終わった後のアフターケアをしっかりとして地域で信頼を勝ち取りながら、スタッフや協力会社に気持ちよく働いてもらえる環境を整えていくことだと思います。

今当たってる、アツイ広告のデザインや配布の仕方は広告制作の会社に問い合わせてみると意外とコストをかけずに教えてくれます。

集客の仕掛け方や、仕組み作り、商品化などは全国の工務店が集まった研究会や組織がたくさんあり、頻繁に情報共有を行っています。
そんな所に加入して成功事例を聞かしてもらうのもそんなに難しいことではありませんし、コストは大してかかりません。

例えば、こんなところとか、→http://www.e-jack.net

こんなところとか→http://keihanshin-mokuzou.jp

 

将来に漠然とした不安を抱えているなんて、私をはじめほとんどの経営者が当てはまります。

答えられなくて当たり前のような難しい質問に不安をかき立てられ、そのままの勢いで高いコストを払って目先の処方箋のようなコンサルティングと言う名のノウハウ購入ははやめておいたほうがいいと思います。

その昔、私もずいぶん後悔しましたしね。(笑)

そんな思いもあり、これから工務店を立ち上げる職人、もしくは事業始めて間もない起業家の方向けに一緒に仕組み作りを学ぶ勉強会を行っています。

『職人起業塾』

http://sumireco.co.jp/craftsman-seminar.php#ACTIVITY

少し辺鄙な場所で遅い時間ですがこれなら完全無料で長期的に視野に立った本質的な仕組み作りを一緒に学んでいただけます。

そもそも無料なので、売り込みもないのですが、高額のコンサルティングを申し込もうかしら、と悩まれている方はその前にいちど「職人起業塾」に遊びにきてみてください。

次回の予定はこちら

https://www.facebook.com/events/633408923460432/

相談だけでも受け付けていますのでお気軽に。

地道に努力を重ねている同業の方が、(工務店業界は特に多い!)調子のいい営業マンに引っ掛からないことを祈るばかりです。

ご安全に。(笑)

深い式辞2本。

4月8日 曇天

伊川の残り桜
伊川の残り桜

昨日に引き続き寒い朝となりました。

関東方面では、4月と言うのに雪が降り積もっているとの事、六甲山でも少し積雪があったようですし、花冷えと言うには少し寒すぎる気がします。

しかし、この数日急に冷え込んだことで満開だった桜が散るタイミングを逃したようで神戸では結構桜の花びらが木にとどまったままです。

4月8日と言えば入学式の日、お天道様がこの日まで桜を置いといてくれたのかなあ、なんて(いつもの様に)前向きに考えておきました。(笑)

 

昼過ぎには、少し会社を抜け出して高校生になる娘の学校へ入学式を見に行ってみました。

自分自身を振り返ってみても、入学式に親が来てくれたような覚えなんてないし、高校生にもなって父親が入学式っていくもんなのか?と躊躇しておりましたが、Facebookでどうでしょうか?と問い掛けてみたところ、行った方がいいよと言う温かい励ましの言葉をたくさんいただいたこともあり、ノコノコと出かけてきました。

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お題目はその高校の入学式の式辞で校長先生がお話しされたこと。
高校生として新たな一歩を踏み出される学生たちに意識して欲しいこと、と、大きくまとめると3つのことを述べられました。

その3つとは、

1.広く知識を学び選択肢を広げる
2.多くの体験をする
3.いろんなことに挑戦する

これからの日本を背負って立つ若者たちに贈る言葉としてはぴったり!さすがやなぁ、としきりに感心しておったのですが、同時に我々、大人になってこの言葉をどれだけ自分たちが実践できているだろうとふと思いました。

 

忙しい日常にかまけて新たなことを学ぶという姿勢がなくなってはいないか、

慣れ親しんだ惰性に入り込み新たな環境に身を投じることにためらいはしないか、

今まで経験していない新しいことにチャレンジってしているのか、

入学式の桜
入学式の桜

若者達にやってもらいたい、と言う前に私たち大人も自分の胸に手を当てて、そんな高い意識を持って日々暮らしているかを考えるべきではないのかと。

社会に出て働き出すと目の前の仕事を片付けなければならないという当たり前ですが重要なミッションが常に付き纏います。

しかし、目の前のことにとらわれ、やらんといかんことをやり続ける毎日の中で、人間としてのさらなる成長を置き去りにし、今もっている少ない知識の中で全ての選択を捌こうとするのはおごり意外の何者でもないように思います。

もっと謙虚な気持ちで何ごとにも向き合わないといけないのではないか、と改めて気付かされることになりました。

いくべきか、もうええっか、、随分迷いましたが娘の入学式に行ってよかったです。

ま、一生に1回きりのことですしね、

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季節は春真っ盛り、すべての入学、進学、そして社会に飛び出した若者達に校長先生の式辞にあったようなチャレンジを熱い情熱を持って取り組んでもらいたいと思います。

青春(サミュエル・ウルマンの散文詩より)

若さとは人生の一時をいうのではない
それは心の状態をいうのだ
しい意思、優れた想像力、ゆる情熱
怯懦(臆病で気の弱い)を乗り越える勇猛心
安逸を振り切って冒険に立ち向かう意欲
こういう心の状態をいうのだ

人は信念とともに若く、疑惑とともに老けゆる
人は自信とともに若く、恐怖とともに老けゆる
希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる

サミュエル・ウルマンの言葉を胸に抱きながら、自戒をこめて。

 

あと、ネットの上で話題になっていた東大の学長の秀逸な式辞もご紹介しておきたいと思います。

これも高校の校長先生に負けず劣らず、(アタリマエか、)本当に素晴らしいと思いました。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/08/tokyo-university-speech_n_7022498.html

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おまけ、

確か6年位前、まだブログランキングが出始めた頃、ていうか流行りだした頃、私も1位を目指して毎日更新を頑張っていた時期があります。(今は日曜日が定休日、)

その甲斐あって、1年から2年ぐらいは工務店ブログランキングで不動の1位の座を守っており、同業者の集まりに行くと知らない方から「ブログランキング1位の方ですよね」なんて言ってもらえることがよくありました。
それから時が経って、、

ブログランキングも珍しいものではなくなったこともあり、バナー押すとリンクしたサイトに飛ぶのが面倒なこともあり、だんだんとクリックされる数は減ってゆき…

もうブログランキングの役割は終わったのかな、なんて思っていたら、最近、クリック数と関係なく、プレビュー数でカウントするランキングができたみたいで、そっちの表示に変えてみました。

すると…

もう少しで超久しぶりに工務店ブログランキングトップの座に返り咲こうとしておりますのでよかったら覗いてみてください。(笑)

まぁ、また少しの間だけだと思いますが何につけ1番っていいものです。(笑)

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