令和2年6月22日 晴れ
夕涼みの季節。
神戸は梅雨の合間の好天が続きます。日中の気温は28度、すっかり気分は夏ですが、朝夕は涼しい風が吹き、夕涼みに飲みに行くには絶好の季節。まだ明るい夕方に早めに仕事を切り上げて、明石公園の中にあるカフェにでも冷たいビールを飲みに行きたい誘惑に駆られます。とは言え、コロナによる影響も随分と収束に向かい、私の働き方もほぼ平時と同じリズムに戻りつつあります。今日は昼と夜にそれぞれ理事を務める団体の会合のダブルヘッダー、オンラインだけではなくリアルな会議も復活してきて忙しくなってきました。日の高いうちからゆっくりとするのは当分出来そうにありません。(^ ^)
活動再開。
コロナの影響で進行中の研修以外の活動をすっかり停止していた一般社団法人職人起業塾も今週木曜日からWSを再開します。以前から少し内容を刷新して、アフターコロナの世界に適応すべく、モノづくり起業のブランディングの基礎となる人事制度とその運用についてのサポートを行います。今週はその前日に月に一度の勉強会「継塾」の開催もあり忙しくなってきました。また、7月からは九州で行われる若手大工向けの研修講座の講師を務める事になり、そろそろ出張生活に戻ります。この2か月間、職人、現場監督として建築実務にどっぷりハマりましたが、それもここらで一区切り、今週から建築業界を変える、職人の社会的地位の向上を果たすミッションを進めて行きます。
世界は変わった。
全国的に県を跨いだ移動の制限要請が解かれ、全ての業種で通常通りの営業が可能になった今、実質、アフターコロナの世界がスタートしたと言っても過言ではないと思います。最近、ふと気になったのは、コロナ禍が収まったら何事も無かったかのように元の世界に戻ると思っている人が少なからずおられるのでは無いか?と言う疑問です。言葉の上ではそんな訳ないよね、と言いながら、マスクを常に着用しているから、リアルなイベントや会合に参加するのを控えているからと言って、大きく変化した新しい世界に対応していると勘違いされているのでは?と感じています。
じいさんがZoomを使いこなす時代。
物事には全て、表面的に目に見える事と目に見えないが確実に存在する面の両方が並立して存在します。十数年前からマーケティングの世界でモノからコトへの仕事が叫ばれ続けたのは、その表面的に見えないことを指しており、非接触のコミニケーションが主流になったアフターコロナの世界ではそれが一気に一般化してきたのではないかと思っています。多くの人が家に引きこもり、オンラインで働く環境はネットからの情報収集の機会が一気に増えて、全体的にITリテラシーが高まったことは想像に難くなく、昨年まで建築業界では殆ど使われていなかったzoomでのミーティングが日常生活に溶け込み、私たちよりも年齢が上の還暦近い世代の経営者さえも使いこなすようになったのは最も分かりやすい例だと思います。
本物の時代の加速。
正しい事も、誤ったフェイクニュースも含めてあらゆる情報が溢れかえる情報過多の今の時代、少し疑問を持てばいくらでも情報を集められます。ネット検索のリテラシーが上がると、ビッグワードと呼ばれる表面的で簡単な検索だけではなく、細かな条件を付加した検索を行うようになり、検索トップに上がってくる広告に目をくれずに、もっとリアルな情報を探すようになります。人の心理として、いい情報を見かけると反対意見にも興味が湧くもので、口コミや個人的な評価などに検索の幅を広げると、情報の厚みによって評価が変わるようになってきます。数年前から情報革命による本物の時代の到来が叫ばれてきましたが、コロナの影響でいよいよそれが現実味を帯びてきたと思うのです。
誰もが仕事を頼みたい職人。
本物の時代になった事で注目されるのは、表面的に見えない部分であり、それは一朝一夕で取り繕う事が出来ません。ここに注目して、本質的な価値を高める事こそ、アフターコロナの新しい世界に適応して生き残る術になるのではないかと私は考えています。分かりやすい例は、3人のレンガ職人の寓話です。レンガを積んでいる3人の職人に何をしているかとそれぞれ質問をすると、一人目は「見たとおおりレンガを積んでいるんだ、これでメシを食う金を稼いでるんだ」と答え、二人目は「大きな壁を作っているんだ、これをするには高い技術が必要なんだ」と答え、三人目の職人は「俺は街の人々が集い、祈りを捧げる大聖堂を作っているんだ、皆に幸せを提供するんだよ」と答えます。表面的には同じでも、その思考や想いを深く知ると全く違う仕事だと感じます。
見えないものを磨く時代。
これまでの建築業界は目に見えるものの価値ばかりを追い求めてきたように思います。おしゃれなインテリア、格好いいマテリアル、いい感じの外観と、強烈なモノ志向で、なかなかユーザーの暮らしに焦点を当てた提案に踏み込む会社がありませんでした。あらゆる業界で一般化しているモノからコトへの転換さえままならなかったのが現実です。そんな実情に加えて、本物の時代に注目される目に見えない価値、誰しもが三人目のレンガ職人に仕事を頼みたい、そんな思いを持った人と一緒に仕事がしたい。と感じる部分が注目されるアフターコロナの大きな変化は、これまでの価値観を転換し、根本的な仕事の組み立て方を見直す必要を示しているのではないかと思います。
成果は状態に由来する。
私たち一般社団法人職人起業塾が行なっている人事制度のWSはスタッフに経営者意識を共有してもらえる様に、全員に三人目のレンガ職人になってもらうための下地作りを提供しています。目に見えないものを強化するには、人に向き合い、話に耳を傾け、認め、そして何のために?と言う目的を繰り返し共有するところからであり、その前段階として人事制度で評価の基準と未来へのキャリアプランを示し、経営者がスタッフに対してギブアンドテイクではなく同じ目的に向かって突き進んでいく意思を明確にする必要があると思っているからです。そんなアフターコロナを見据えた今週行うワークショップは残席1名、ご興味がある方は以下からお早めにお申し込みください。^ ^
アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。
【現場人材戦力化の人事システムの運用編のWS】
これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。きになる方はお気軽にお問い合わせください。
https://www.facebook.com/events/381671006123733/
古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
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