沖縄デザインへのシフト。#考えるな、感じろ

令和2年9月3日 曇り

台風シーズン到来。

台風9号の影響か、今日の神戸は昨日に続いての曇天でした。いつもの様に愛犬チャックと朝のお散歩に出かけてみたら涼しい風が吹いており、漸く秋の到来を感じる朝になりました。次々に発生する台風の影響なのでしょうが、今週の天気予報はずっと曇りとなっており、これからひと雨ごと、というか台風が通り過ぎる度に少しずつ涼しくなって行くのでしょう。とにかく、このところのあまりの暑さに冷たいモノを飲み過ぎて、胃腸も疲れを見せて来て夏バテ寸前だった私としてはギリギリ救われた感じです。(^ ^)

備えあれば憂いなし。

とは言え、台風の発生、接近を喜んでる場合ではないのは当然ですし、長崎では台風9号で随分と瓦が飛ばされる被害があったようです。そして、今年は関西にも甚大な被害をもたらした昨年の台風以上の強烈な勢力のスーパー台風が日本列島に襲いかかると言われています。油断せずに事前の予防が出来ることに今のうちから注力しておくべきだと思います。今日も、雨漏りに関連しての外装リフォームのお客様や開閉式テントの故障の相談を頂いているお客様に台風が直撃する前に出来る限りの対処をしておきませんか?とお声がけしておきました。想像出来る災害、被害を未然に防ぐのも私達地域工務店の役割。台風前に備えられるところについてはできるだけのお手伝いをしておきたいと思います。

コロナと台風。

実は来週、コロナの影響で延び延びになっていた屋久島への出張に行くことになっております。ひょうご木づかい王国学校の研修の一環で、屋久島での取り組みを、地元の木材を使って地域を活性化する取り組みのモデルケースとして参考にさせてもらっており、発足時の共同宣言にひょうご木づかい王国学校として参画している「屋久島の森と生きる協議会」の総会に木づかい王国メンバーと一緒に参加させてもらうことになっています。しかし、本日連絡があり、屋久島内でコロナ患者が発生して町長から公の集会や会合を全て見合わせる旨の連絡があったそうです。しかも超大型の台風10号が来週九州地方に上陸するかもしれないと言うことでもうふんだりけったりです。

鉄のスケジュール。

ひょうご木づかい王国学校では、屋久島との提携により、(つむぎ建築舎のオフィスの床にも使っている)希少な屋久島の杉で作ったヤクイタのフローリングや羽目板の供給を受けていることもあり、公式の総会が行われなくても、ヤクイタの供給源である屋久島の森や製材現場の見学の予定もあることから、私はコロナの発生とは関係なく訪問する予定にしておりますが、台風の影響で飛行機も飛ばず、連絡船も止まってしまってはどうにもならないし、屋久島訪問の後はそのまま久留米に移動して若手大工育成Pの講師を務めることになっており、絶対に行かねばならないスケジュールだけにどうしたものかと少し頭を悩ませています。

日本全国沖縄化。

今年の夏頃からこの秋は昨年大きな被害を出した台風21号よりも更に強力な台風に日本列島は見舞われるとまことしやかな噂?というか予測がされておりました。日本各地で連日、観測史上最高気温を更新し続けていたことを考えれば、それも自然な流れなのかなー、なんて思いましたが、ここ数年の流れだと、毎年日本の国土の亜熱帯化が加速していき、更に台風は毎年強大さを強め続けるのも可能性は無きにしも非ずです。となると、日本全国が台風銀座と言われる沖縄化というか、台風対応の住宅にシフトすべきなのかも知れません。RC住宅が増えたり、瓦を一枚づつ漆喰で固めたり、すべての窓に雨戸をつけたり、平屋建てが主流になったりと、私たち住宅産業に関わる者は設計の基本的な条件を見直すべき所に差し掛かっているのでは無いかと感じています。

Uber Eatsの建築デザインへの影響。

実は、少し前にも目の前の現象を見て、考え方の転換を迫られているなと思ったことがありました。それは、2年ほど前に東京でUber Eatsがサービスを開始しだした頃で、行列ができる人気店のメニューをオーダーすると自宅で待たずに食事ができると言うレビューを見て、これからはホームパーティーが増えるので、ホームパーティーが出来るようなデザインをするべきだと思ったのとともに、店舗設計も今までの客席と厨房のバランスを考え直して、配達やテイクアウトを考慮したオペレーションをデザインするべきだと言っていました。それが今回のコロナ騒動で現実となり、実際に居酒屋を閉店して、テイクアウト専門店に業態変更する事業所の計画を現在お手伝いしています。

地震力+風圧力。

平成の時代から予言されておりましたが、令和になって、本当に先行き不透明、不安定、複雑、曖昧な世の中に変わったと実感しており、今までのロジックが全く通用しなくなってきているのを日々感じます。これからは論理ではなく直感を研ぎ澄まし、そして自分の直感を信じろと言われる声も多く耳にするようになりました。これまでも、地震に対する強度については建築業界で散々、性能を高めるべきだと言う議論があり、弊社も含め、全棟許容応力度計算を行う会社がずいぶん多くなってきましたが、今後は地震だけではなく台風被害に強い家づくりにも留意する必要があると思います。設計スタッフに伝えられるように、来週の屋久島訪問でそんなことも学べればと思います。


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