コロナシフト。#壊滅的打撃からの転回

令和2年6月18日雨

雨の中の屋根仕舞い。

今日は朝から梅雨らしいぐずついた空模様で、9時過ぎ位から小雨が降り出し、昼からは激しい本降りになりました。すっかり職人に戻って建て方工事に参加している木造中学校の新築工事現場では、今日は屋根じまいの予定になっており、午前中はそんなに降らないだろうと判断して、雨の中で命懸けの屋根仕舞を決行、小雨が降る中、屋根に上り野地板とルーフィングをなんとか敷き込み終えました。どうやら担当の大工の大ちゃんが板金職人さんに連絡をして、野地板を伏せるすぐ後からルーフィングの施工をお願いしていたようで、大工と屋根職人との絶妙のコンビネーションで最短の時間で降りしきる雨の中での雨仕舞を終えることができました。板金屋さんは私が独立起業した時からの長い付き合いの協力業者さんとはいえ、社員同士で現場での最善の対応ができる様な連携が取れる様になっていたとは知りませんでした。なかなかやるものだと感心した次第です。

通常業務への復帰。

コロナの影響で県外への移動を自粛して、すべての出張を取りやめたおかげで、この2ヶ月近く、10数年振りに現場復帰して基礎工事を担当したり、大工として建前に参加していましたが、それも屋根仕舞いの終了で一段落、後は社員の大工たちに任せて私は通常業務に戻るべく、昼から現場を後にしました。私はもともとは職人出身だけあって、現場に出て汗を流してものづくりをしているとすっかり仕事をした気分になってしまいますが、実際のところは、私は建築実務以外にも様々な役割を担っており、コロナウィルス感染拡大による自粛の影響とともに、現場に出て続けたせいで計画を止めて遅滞してしまっていることもたくさんあります。コロナ騒動も(一旦)そろそろ収束に向かい始めたようですし、止まっているプロジェクトを進めるべく、気持ちをリセットしようと気合いを入れました。

コロナによる甚大な影響。

コロナによる世界中の経済への甚大な影響が連日報道されていますが、実は私たちの建築の事業は大した影響は出ていません。しかし、私は3つの法人の代表をしており、建築以外の事業は全国展開している建築現場実務者に特化した研修事業と、台湾での店舗設計、施工事業でして、コロナ感染拡大の自粛要請で両方とも完全に凍結してしまっています。現在進行中の東京と福岡での研修はzoomを使ったオンライン形式で行ったり、研修期間を延長して、スケジュールを組み直したりしてなんとか進めておりますが、6月開講を予定していた神戸での講座は無期延期、福岡、鹿児島、東京でのワークショップやオープンセミナー、講演なども全て一旦白紙状態になり、コロナの第2波の感染拡大の様子を見ている状態です。台湾の方は渡航すること自体に無理がある状態で、再開の目処どころか、計画することさえやめてしまっています。ただ、海外事業はともかく、研修事業はそろそろ再スタートを切らねばならない時期になっています。

アフターコロナへのシフト。

アフターコロナと言われる様に、今までとは全く違う価値観、生活様式へ変化してしまった今、人数を集めて集団で行ってきた研修事業は根本的に見直す必要があります。しかし、初対面のしかもコミュニケーションが得意でないという人が大半の職人、現場施工管理などの実務者を集めての研修はオンラインでうまく行くイメージが全く掴めません。どうしたものかと悩んだ挙句、今までの事業パターンを全く変えて新しいスタイルに変える決断をした次第です。世の中の風潮がイベントへの参加に全く抵抗がなくなることはないと思われますし、当面、新規の塾生の募集は停止して、今期のメイン事業である職人に未来を見せられる事業所への変革を推奨するキャリアプラン構築の少人数WSの開催と、今までの研修に参加してもらった150名を超える卒塾生に対するフォローアップの2つの事業のみに徹する決定をしました。

現場で思い知った事。

自分自身がこの2ヶ月間、職人、施工管理者として建築現場に復帰して感じたことは、ものづくりの現場に居ると、どうしても現場最優先の思考になってしまうと言う事です。私自身、このブログの毎日更新等、習慣として身に付いてしまっている事は時間をやりくりしてなんとか継続出来ていますが、現場ではやった方がいいと思える事は毎日キリがないくらいに出てきて、そこに集中すると、緊急性の低い、重要な事に意識が向かなくなっていきます。現場を進めながら現場実務と直接関係のない新しい取り組みにチャレンジするのは本当に難しく、厳しい環境である事を改めて痛感し、研修を受けて思考を変え、未来を切り開くのだとヤル気満杯で卒塾していった塾生達が、段々と元の思考、今まで通りの行動に戻っていく理由がよく理解できたのです。

種まきから育成へ。

これまで、研修の最終日に卒塾してからが本当のスタートだ、頑張れ!と送り出した後は一年に一度の神戸でのフォローアップ研修と、全国各地域でのオープンセミナーに参加して復習と進捗報告をしてもらっておりましたが、それでは圧倒的に不十分で、話にならんと言う事を痛感しました。第一期生の卒塾から5年経ち、今こそ、全ての塾生に対して学びを実践に落とし込むキッカケを提供し、リマインドをかけて、必ず成果に結びつける体制を整えたいと思っています。私が一般社団法人職人起業塾を立ち上げ、研修事業を続けている目的は、あくまでも職人の社会的地位の向上であり、職人を育てる受け皿である地域密着の工事会社のマーケティング構築、ブランド化です。若者が職人に憧れ、ものづくりの素晴らしさと楽しさ、そして仕事に誇りとやり甲斐を持てる業界に建築業界を変革する事です。コロナによって授けられたこの機会に今まで植えてきた種に水をやり、大きく育てる体制づくりにシフトしたいと思います。今後、全卒塾生に順次連絡して行きますので、塾生の皆さんは楽しみにしていてください!(笑)


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幕末維新の暗号

令和2年6月17日快晴

夏到来。

梅雨の中休み、天気が回復したと思ったら、日向に立っているだけでじりじりと肌が焦げるような真夏の暑さになりました。季節はもうすぐ夏至、本格的な夏はすぐそこまできています。先週に引き続き、中学校の木造校舎の建て方を行っており、私は今日も相変わらず大工として現場作業に励みました。先週足場から落ちかけて痛めた肩は痛みが少しマシになってきていましたが、連日の作業で負荷をかけすぎたのか、違うところの筋肉が張ってしまい、足場の上り下りがきつくなってきました、そろそろもう一度ゴットハンドで診てもらわなければなりません。なんといっても職人は体が資本、状態を整える習慣が非常に重要だと身を以って感じた次第です。

終わり良ければすべて良し。

夕方までみっちり現場で汗を流した後、事務所に帰って別の進行中の現場の担当者と打ち合わせをしたりして、結局帰宅したのは結構遅い時間になってしまいました。遅い夕食を摂り、気づけば日付が変わっておりましたが、いつもの癖でそれから深夜遅くまで読書とNetflixのドラマを見て非日常の世界にどっぷりはまり込みました。終わりよければ全てよし、と言いますが、1日の終わりに面白い本やドラマを見ることで、眠りにつく頃にはいつも、今日も面白い1日だったと思えるようにしています。毎日いろんなことが起こりますが、夜の2〜3時間のプライベートの時間を待つことでリセットして翌日を迎える効果があると思っていて、いくら体が疲れていても毎日本を読む、もしくはドラマや映画を見る習慣は欠かせません。そのせいで万年睡眠不足に陥っておりますが、とにかく毎日楽しく暮らせています。(笑)

好みは小説仕立ての歴史本。

現在、熱心に読んでいる本は、読書家の岡橋社長がブックカバーチャレンジで紹介されていた「幕末維新の暗号」なる小説で、明治維新の激動期の英傑たちが一堂に会した1枚の集合写真をもとに、斬新な視点で史実を紐解いている歴史考証的なノンフィクションに近い感じの小説仕立てになっており、非常に興味深く、面白く読んでいます。この手の作品は完全なフィクションよりも刺激的で興味をそそられます。歴史は繰り返すと言いますし、今の世界の文明はこれまでの長い歴史を土台にして発展してきたことを考えると、第4次産業革命が進行していると言われている激動の変化にさらされている現代を生きる私たちは、もっと歴史に学ぶべきではないかと思っています。特に、ちょんまげに帯刀と東洋の蛮族と見られていた、鎖国して外の世界と大きな隔たりを持っていた日本が、産業革命後の、すでに地下鉄が走っていた西欧諸国によるアジアの植民地化の流れに逆らい、世界の列強と肩を並べるまで奇跡の隆盛を誇るまでになった明治維新には今学ぶべきものが多くある様な気がします。以下にその本の紹介をしておきます。

幕末 維新の暗号

内容説明

歴史は“すり替え”られていた。物言わぬ写真たちの“声”を聞け。

目次

1 「フルベッキ写真」の謎(「四六人撮り」と「二四人撮り」)
2 「志士たち」の正体(被写体の人物比定;四つの謎を追う;明治政府を動かした“怪物”の正体)
3 明治天皇と南北朝(万世一系のトリック;北朝と南朝―その正統性をめぐる暗闘;革命軸は南朝;明治天皇の謎)
4 坂本龍馬の黒幕(長崎に上陸した異人・グラバー;日本と明治維新とフリーメーソン)
5 消された英雄(「一三人撮り」と西郷の影武者;不透明の国)

著者等紹介

加治将一[カジマサカズ]
1948年、札幌市生まれ。米国でビジネスを手掛ける。ベストセラー『借りたカネは返すな!』(アスキー)をはじめ、日本初のメンタルセラピー小説『アルトリ岬』(PHP文芸文庫)、Amazonランキング1位(投資読み物部門)を記録した『カネはアンティーク・コインにぶち込め』(東洋経済新報社)など、つねに話題作を発表しつづける。ユニークな歴史観、世界観からテレビ出演や講演も多い。アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

“禁断の歴史シリーズ”(既刊5作)中、『龍馬の黒幕』『幕末 維新の暗号』『西郷の貌』3作から、ビジュアル要素を1冊に凝縮。

累計50万部(単行本、文庫版)を突破した“禁断の歴史シリーズ”(既刊5作)から、『龍馬の黒幕』『幕末 維新の暗号』『西郷の貌』3作を選び、幕末期の古写真を中心にビジュアル要素を1冊に凝縮。宣教師・フルベッキが明治政府に与えた影響とは? なぜ西郷隆盛の顔写真は「消された」のか? 70枚の写真が明治維新という革命の裏面史を浮かび上がらせる。

1 「フルベッキ写真」の謎
2 「志士たち」の正体
3 明治天皇と南北朝
4 坂本龍馬の黒幕
5 消された英雄

【著者紹介】
1948年、札幌市生まれ。米国ビジネスを手がけ、帰国後、執筆活動に入る。『ビバリーヒルズコンプレックス』で作家デビューし、『企業再生屋が書いた 借りたカネは返すな! 』『石の扉』など、多岐にわたるジャンルの作品を発表。祥伝社から「禁断の歴史シリーズ」として、『あやつられた龍馬』(文庫版『龍馬の黒幕』)『幕末 維新の暗号』『舞い降りた天皇』『失われたミカドの秘紋』『西郷の貌』上梓する一方、『陰謀の天皇金貨』で国際金融・政治の闇を暴いた。

事実は一つ、視点は無限。

先日、新撰組の土方歳三を主人公にした「燃えよ剣」を読んで、明治維新の倒幕、尊王攘夷派と佐幕、公武合体派の志士が表裏一体の紙一重の存在だったのだと感じて、事実は一つでも視点や角度を変えてみることの大事さを痛感しました。建築業界、職人の世界を変えるべく私塾を主宰している私としては吉田松陰先生の「志を以って万事の源となす」至誠にして動かざるものは、未だこれあらざるなり」との論語から脈々と引き継がれてきた心の在り方を起点にした原理原則論に随分傾倒しているのですが、松陰先生を単なるテロリストの扇動者だと言われる方もいますし、京都に血の雨を降らせた新撰組をアバン極まりない殺戮集団と評する人もいます。日本を西欧列強による植民地化から救った明治維新の英雄達も白人の力を借りたおかげで革命を成し遂げた、もしくは西欧諸国のスパイや工作員の売国奴だったとこき下ろす意見もす散見されます。その真実はさておき、様々な角度から事象を見て、自分なりに信条や信念と重なる人物の生き方を知るのはとても大事なことだと思います。(小説ではありますが、)衝撃の明治維新の解説書、強くお勧めします。(笑)


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職人に必要なのは、メンタル、体力、集中力。そしてそれ以外。

令和2年6月16日晴れ

現場勘。

天気予報によると、いい天気が続くのは明日まで、木曜日にはまた天気が崩れるとのこと。建て方工事中の木造中学校の現場では、何とか明日中に屋根仕舞を終わらせるべく、今朝も気合を入れて、張り切って現場へと向かいました。昨日に引き続き、今日も外部工事にはうってつけの天気になりましたが、屋根の上に登って作業をすると、強い日差しがジリジリと照りつけ、すっかり真夏の厳しい暑さになりました。工期が厳しい大型木造建築という事で、私もこの1週間、現場にズッポリとはまって大工として働いておりまして、こんな本格的な現場復帰は10年ぶり?ですが、漸く「現場勘」が戻ってきた様に思います。とはいえ、長いブランクで勘が鈍っているのは紛れもない事実で、建築の現場ってこうだったんだ、と思い出すというか、研修の講師などを務める際にいつも職人ヅラして分かったような事を言っててもすっかり現場の感覚を忘れてしまっていたことに気づきました。

強靭なメンタルと体力。

現場でのものづくりは、頭でわかっている事を形に変える、図面で書かれたことを実際に作り上げる作業です。そのプロセスは多岐に渡り、文字通り建設的に細かな作業の積み重ねを繰り返して少しずつ完成に近づいて行きます。職人の仕事はその一つずつの工程を完璧に行い、次の工程へと引き継がなければなりません。1本の釘の打ち込み、金物を取り付けるビスの締め付け、材木の加工、継手を組み合わす際の掛矢の振り下ろし、一つ一つの動作が全てきっちりとできればならず、集中力を切らさないメンタルと、灼熱の太陽の下でも動き続ける粘り強い体力が必要です。しかも、工期が決まっており、時間に追われながら妥協する事なく完璧な作業を積み重ねなくてはなりません。面白いけどやっぱり大変な仕事だと改めて感じてしまいました。

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いつでも起業できるスキル。

起業した当初の20年前は私も毎日現場で大工として働きながら、営業や設計などを兼任して朝早くから夕方まで働き続けておりました。現場を離れるようになってもう10年以上経った今、現場作業を1週間近く続けてみて、ずいぶんと生ぬるく、恵まれた環境にいるのだと感じずにはいられません。単純にスタッフのおかげで随分と楽させてもらっているのだと気づかされました。(笑)
私たち株式会社四方継の建築部、つむぎ建築舎の社員大工たちは、役割の多能工化を進めており、現場作業だけではなくお客様や設計との打ち合わせ、現場調査や営業、アフターメンテナンスにブログの更新と幅広い職務を負っており、現場だけに没頭しているだけでは、与えられた職務を果たしたことになりません。要するに、私が起業したての頃に行ってきたことと同じように活躍してもらうようにしており、いつでも独立起業出来るくらいの知識と経験を身につける様にしてもらっています。

大変なのはわかった、だからこそやろう。

ただ、全員が上述した様な幅広い業務を全て完璧にこなせているかと言うと、決してその様なことも無く、特に現場が立て込んできたり、難しい工事に取り組んでいたり、工期に余裕が無くなったりすると大工という職業柄、やっぱり現場優先になってしまいがちです。私は現場を進めながら緊急性の低い重要事柄への時間を割くように繰り返し言うのですが、現場にどっぷりとはまり込んだ大工たちは、「今はそれどころじゃないんです。現場に集中させてください」と私の言葉に耳を閉ざしてしまいがちです。実際、私自身もこのところ現場作業に勤しむようになり、iPhoneを現場事務所に置きっぱなしにして、休憩時間以外に話かかってきた電話に出ることさえシャットダウンしてしまいました。現場に全集中したいと言う彼の気持ちもよくわかるのです。しかし、足元のことにだけ目を向けすぎると、気がついたときには目の前に広がっていたはずの道がなくなってしまったりします。未来に対する取り組みはやっぱり、しょうがないでは済まされないわけで、どんなに職人の仕事が大変で、集中力を欠いては仕事にならないとしても、やるべき事はやらねばならないのは自明の理。このたび、現場作業の大変さを改めて感じたことで、直その上で社員大工たちの役割の多能工化を推し進めようと思った次第です。それがきっと彼らの為にもお客さんの為にも、建設業界の為にもなると信じて厳しさを持って取り組みを徹底、加速させていきたいと思います。(笑)


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人生は信念と気合だ。

令和2年6月15日晴れ

祝!上棟!

先週、例年よりも1週間近く早く梅雨入りしてからずっと雨模様だった神戸にもようやく青空が戻ってきました。タイミング悪くちょうど工事中のインターナショナルスクールの上棟日に梅雨入りの日が重なり、これまで四苦八苦しながら縦型を進めてきましたが、今日の上等に合わせて最高の天気が戻ってきて嬉しい限り、なんとか屋根じまいが終わるまでこの天気が続いてくれるように切に祈ります。とにかく、無事棟が上がってめでたい1日になりました。

現場は気合いや!

本日上棟した木造中学校の現場は建物がそれなりに大きいだけではなく、小屋組が小断面の材料を組み合わせて細いラインで表現された非常に攻めたデザインの架構体となっており、基礎工事担当者だった流れもあり、私も建て方の工事にも参加し続けています。2日目に足場で足を滑らせて肩を故障して戦線離脱しかけましたが、そこは気合で掛矢を振れる位までは何とか直し、一応、昨日から大工として現場復帰、今日も1日良い汗をかきました。梅雨の合間の晴れ間のうちに、なんとか雨仕舞までしなければと気持ちは焦りますが、段取りは担当者に任しており、私は1人の職人として、気合を入れてできるだけサポートしようと思っています。

昭和の遺物。

気合と根性だけでは、できる事はたかが知れているとよく言われますし、精神論を振りかざす人のことを頭の固い馬鹿、昭和時代の遺物のように嘲笑される風潮が世の中に広がってから随分時が経ったように感じています。私自身も、曲がりなりにも事業所の代表を務めており、情報分析と理論武装は最低限必要だと認識しています。しかし、昭和世代どっぷりのガテン系の世界で生きてきた私は、こっぱずかしくてあまり口に出す事はありませんが、人生において最も重要なのはやっぱり気合と根性だと思っている自分がいます。それだけで何でも思い通りになるわけではありませんが、強い想いなくして何も成せないと思うのです。

ブレない生き方。

そんな私がこのところ、毎夜ハマって夜中までNetflixの動画を見続けているのは、韓国ドラマの「梨泰院クラス」です。先日、山登りのイベントで、香園さんに「高橋さんに強くお勧めします。絶対見てください!」と推薦され、正直韓流ドラマは全く見ないし興味がなかったのですが、リスペクトしている人に勧められたものは全てやってみると言うのが信条の私は、素直に言葉に従いました。すると、その内容は驚愕するほど気合と根性と信念の物語で、「信念に従って生きろ」が家訓の主人公は、敵対する財閥の会長に対して、一切の妥協も取引をすることもなく立ち向かい、何度も戦いを挑みます。その全くぶれない姿に昭和世代の私としては心を震わされずにいられませんでした。すっかりハマって毎晩深夜まで見続けています。(笑)

人生で大事なのは信念だ。

その主人公がドラマの中で繰り返し口にするのは「人生にとって大事なのは金などではなく、気合と信念だ。」と言う言葉で、私たちの日常生活でこんな言葉を口にする事はありませんが、何のために生きているのかと言う人生の大命題に向き合った時、1つの真理ではないかと思います。私には人生をかけて立ち向かう敵はいませんが、それでも今の世の中に対して納得も承服もできかねる部分があり、それをなんとかしたいと事業を行っています。改めて何のために?を自分に問い直させられる素晴らしいドラマを紹介してくれた香園さんに感謝です。(昭和世代のおっさん向きですが)ぜひいちど「梨泰院クラス」見てください、強くお勧めします。(笑)


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見えるものと見えないもの。

令和2年6月13日雨

オフラインの良さ。

久しぶりだった、昨日の博多への出張は弾丸日帰り、朝の10時から夕方6時までの8時間に及ぶ講座終えた後、前回の小田全宏先生による2回セットのリーダーシップ、問題解決講座を風邪で休んだ塾生とマンツーマンでうまい鍋をあてに焼酎を飲みながら来週の講義についていけるようにと2時間ほどの補講をした後、何とか最終電車に飛び乗って昨日の夜中に神戸に辿り着きました。個別補講を予定をしていたわけではなかったのですが、休んでいた熟成の顔を見て急遽思い立ち、居残りを指名した次第で、現地に足を運び、対面でコミニケーションをとることで気づき、対応できることってあるものです。研修講座におけるオンラインにはない価値を改めて感じました。

居残り補講。

私の担当外の講座の補講を行う義務はもちろんありませんし、体調を崩して研修を休んだのは本人の責任で、私がその責を負う事は全くありません。いわばボランティアで時間とお金と体力を使うのはビジネスライクな観点からすると全く意味がないことです。資料だけを渡して、簡単に説明していてもそれなりに何とかなるのかもしれませんし、事前準備をするかしないかは本人次第。しかし、せっかくの小田全宏先生の講座を受講しても、表面的な理解では、結局何の意味も価値もなくなると私は思っていて、見過ごすわけにいかず、半ば強制的に居残り補講をすることに決めました。

目に見えるものと見えないもの。

昨日の講座の中でも熱心に語りましたが、世の中には目に見えるものと見えないものがあり、どちらかと言うと私は見えないものの方が大事だと思っています。塾生がワークシートに書き込んだ内容は目に見えるもの、その前のプロセスが目に見えないものであり、もっと言うと、彼らが問題解決する課題についてより深い内容にしてもらいたいと言う想いこそが実に見えないもの、さらに言うと研修を通して成長して成果を手にしてもらえるようになってもらいたいと言う私が研修を行っている目的こそが実は、目に見えないものです。

稼げる3人めの煉瓦職人。

目に見えないものの大切さを伝えるために、私は主宰しているマーケティング理論を切り口にした講座の中でよく3人の煉瓦職人の話を引用します。それは、同じようにレンガを積む3人の職人がどのような思いを持って仕事に向き合っているかを知ることによって、仕事を頼みたい人、頼みたくない人が区別されると言う話しで、当たり前すぎる理屈ですが、誰からも仕事を依頼したい、一緒に仕事をしたいと思われる人になることこそがマーケティングの基本になるからです。

志こそが万事の源。

ちなみに、3人の煉瓦職人の話とは、旅人がとある街を通りかかった際、レンガを積んでいる職人と出会い「何をしているんですか?」と質問して3人それぞれが違う答えを返したと言う寓話です。ひとりめの職人は金を稼ぐために、ただレンガを積んでいるだけだと答え、ふたりめは大きな壁を作っている、すごいだろうと自分の技術を自慢し、3人目は街の人たちが祈りを捧げる大聖堂を作っている、俺は人々の幸せに貢献しているんだ。とと答えたと言うもので、この3人のうちの誰に仕事を頼みたいか?と質問すれば、全員が3人めの職員に頼みたいと答えます。レンガを積むと言う言える部分は同じでも、見えない気持ちや思いこそが人の心を動かし、リスペクトを呼びます。

見えないものの大切さを伝えたい。

私は一般社団法人職人起業塾の研修事業を通して、日本中の職人を3人めの煉瓦職人のように、多くの人から尊敬され、人気を博し、誇りを持って建築現場の仕事に従事してもらいたいと思っています。職業人として、必要な事は知識や経験、マナーやコミュニケーション能力等々、たくさんありますが、稼げる職人になるために最も重要なのは見えない部分、仕事にかける情熱、熱い思い、高い理念、志や信念を持ってもらうことだと思っています。そして、このあたりまえのことを学ぶ機会がない現状を憂いて、私塾を開き、全国を駆けずり回っている次第です。第3の煉瓦職人が溢れかえる建設業界になるように、地道に1人ずつの塾生にこれからも向き合っていく所存です。職人育成をお考えの方はお気軽にご相談ください。


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目的意識が未来を作る。#第16期職人起業塾

令和2年6月12日 雨のち曇り

3ヶ月ぶりの九州出張。

今日は久しぶりに九州博多へ。コロナ感染拡大による緊急事態宣言を受けて自粛していた第16期職人起業塾の第12講の講座をコロナもある程度収束したということで薬院のPanasonicショールームの会議室をお借りして3カ月ぶりに対面式で行いました。この2カ月間はzoomを使ったオンライン開催を行なっており、インターネット越しでのセッションを行なって来てそれなりのコミュニケーションを取って来ましたが、やっぱり会場に集まって対面で全体の空気感を感じながら行う講座とは違いました。オンラインでは伝えられないものがあると改めて感じた次第です。

経営者感覚を持て。

いつも、講座の冒頭は前回の振り返りをたっぷり行い、講座で私がレクチャーした概念について、復習と確認を行います。今日も古典的マーケティング基礎理論の中で私が最も重要だと考えている「目的意識」についてくどい位に時間を割いて多方向からの切り口で、常に意識し続けてもらいたいと説明をし直しました。それは、この職人起業塾という研修の名称の由来でもある、(起業出来るくらいの)高い意識とスキルを持ち経営者感覚を持って業務に向き合ってもらいたいと思う、私の切なる想いからで、私がこの研修を通して最も塾生達に伝えたい事柄です。

リスペクトされる条件

マーケティング論と言うのは基本的には継続的に売り上げを作り続ける自社独自のマーケットを構築するための方法論となります。自社独自のマーケットと言うのは、LTV(ライフタイムバリュー=顧客生涯価値)を引き受ける生涯顧客の集積のことを指し、それは通りすがりの一見客ではなく、信頼関係で固く結ばれた繰り返しのリピート注文をくれたり、新規客を紹介してくれる顧客の創造を繰り返すことによって徐々に形成されていきます。事業者と顧客がお互いにリスペクトし合う事が肝要で、それは覚悟と決意を持って事業に向き合う経営者であればさほど難しいことではありませんが、顧客接点がスタッフになればおいそれと顧客に絶対的な信頼を得ることは難しくなります。従業員に経営者感覚を持ってもらう事がマーケティング構築の基礎となると私が言い続けているのはこのような理由です。

目的が共感されるか?

スタッフが経営者感覚を持つ事の大前提として、授業の目的をしっかりと共有しているかが非常に必要です。「何のために仕事をするのか?」と言う問いに対しての答えが「今だけ、金だけ、自分だけ。」と言うような顧客に共感されるものでない場合、マーケットから排除されるのは当然で、経営者は必ず顧客視点を併せ持って自社の事業の目的を理念として定めており、それを深く理解して、心底共感しているスタッフは、経営者と同じように顧客からリスペクトされる存在になれると思っています。

日本隆盛の原動力

日本でもスーパープレゼンテーションの名前ですっかりおなじみになったアメリカのプレゼンテーションイベントTEDの中でも特に有名な、「Whyから始めよう」と題された何のために?と言う質問から事業を展開したアップルやライト兄弟、キング牧師が大きな事をなし得たとされるゴールデンサークル理論は実は江戸時代から日本に脈々と引き継がれてきた考え方であり、明治時代にほとんどの日本人が読んだとされる「学問のすすめ」にも目的意識を持つことのの重要性が書かれています。ただ額に汗して働いて食い扶持を稼ぎ、家族を養うだけではなくもっと大きな志を掲げ、目的を持ってこそ万物の霊長足る人間の務めを果たせると福沢諭吉先生は提言され、多くの日本人がそれに感化されたおかげで今の日本があると私は思っています。

最高の現場顧客接点。

建築業は大前提として専門的知識や技術の習得が必要ではありますが、スタッフがお客様に共感される目的意識(経営理念)を共有し、経営者感覚を持ち、責任と覚悟を持って目の前のお客様に向き合うこと、お互いにリスペクトしあえる関係を構築することで、マーケティングの基礎である生涯顧客の創造が叶います。あらゆる顧客接点、特に顧客による評価の対象となる現場でスタッフがこれを再現し続けることで着実に自社独自の市場をつくりあげることとなり、時間の経過とともに外部環境に振り回されない経営環境をつくりあげられると私は信じていますし、この15年間社内で顧客接点となる職人の意識改革と仕組み作りを進めてきました。第16期の塾生の皆さんも、本日その理論構築の理解と共に、その理論を自分の行動に置き換えて実践に移すことをコミットし、アクションプランの立案をしてくれていました。きっと最高の現場顧客接点を体現してくれると思います。最終講でその成果を聴かせて貰えるのが楽しみです。(^ ^)


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フィルターとしてのマスク。#センシティブ・スタンダード

令和2年6月11日雨

神の目。

最近の天気予報がよく当たるのは人工衛星の打ち上げに成功した成果だと耳にしましたが、それにしてもすごいものです。リアルタイムで広範囲の雨雲レーダーが見れて、その予測を知ることができるようになり、天気予報ではなく未来天気観測が誰にでも出来るようになったのだと少し驚いています。誰もが宇宙から見る視点を持つことが出来るなんて、本当に凄いこと。とにかく予測した通りの時間に予告した通りの雨が降り出すのを見ながら、人はどんどん神の領域に足を踏み入れているような気がしてしまいました。

労災の顛末。

そんな天気予報の予言?を受けて今日は建方工事中のインターナショナルスクールの新築工事現場はお休みにし、ここぞとばかりにあれこれと予定を詰め込み神戸市内を走りまわりました。夕方には神戸のゴッドハンドと異名を取る整骨院に立ち寄り、昨日、現場で足場から墜落仕掛けて痛めた肩を診てもらいに行きました。足を滑らして左手1本で体重を支えたときに無理な力をかけたのと、その際の衝撃でどうやら肩の筋肉を部分的に断裂したようですが、骨折も脱臼もしておらず、大した事は無いようでひとまず胸を撫で下ろしました、1カ月もすれば元どおりに戻るようなので、とっとと治して早く現場復帰したいと思います。(笑)

新しい常識。

神戸市中を忙しく走りまわる中で、神戸市街地の中心的存在、百貨店の大丸が営業再開し、ずいぶんと街に活気が戻ったと噂されている神戸第2の繁華街である元町に立ち寄りました。以前、気になっていた商品を販売している店が営業しているのを見て、そういえば、と、ふと思い出し、通りがかりにふらっとそのお店に立ち寄ってみました。店内に入ると、すっかり目に馴染んで違和感がなくなったマスク姿の店員さんに、「マスクはお持ちですか?」と尋ねられました。ここ数日、炎天下の工事現場で作業に没頭しており、暑さのあまりマスクをするのをやめていた私は、すっかりマスクの習慣がなくなってしまっており、その時たまたま持っていませんでした。その旨を伝えると、その店員さんは入り口に立てていた告知文を指差して、「マスク着用されていない方の入店はお断りしています。」とキッパリと言い放たれました。

暗黙のルール。

店員さんのさも当然だろ的な態度に、「こ、これがニュースタンダートと言われる今時の常識なのか、」と少し驚いてしまうと共に、自分の意識の低さというか、コロナに対して風邪やインフルエンザと同じように受け入れて、予防することにして特別意識をして過ごすのをやめた自分と、世間全般?とのギャップを思い知らされました。マスクのフィルターで除去された「マスクを持っていない俺って意識低い系?」って疑問です。(笑)
それにしても、全国的にこのような厳しい暗黙のルールが浸透しているのか、大都市圏を気取ったところだけなのかは分かりませんが、マスクを持ち歩かなければ、買い物さえできない世の中と言うのは、いかにも窮屈で生きにくい時代になったのだと改めて感じた次第です。

不易流行。

私の感覚では、あまり枝葉のことにとらわれすぎてデリケートでセンシティブになりすぎると、誰も幸せにならないような気がしますが、世間の常識が大きく変化しているのもまた事実であり、「そんなの関係ねぇ」と独自の価値観を押し通すのも大人げないと思っています。もっとおおらかで牧歌的な受容が一般的だった昭和の職人の世界に今も憧れはありますが、建築業もサービス業にと変わり、(一応、)都会で暮らしを営んでいる以上、少々窮屈な世の中に対応しないといけんな、と諦めにも似た納得をする事になりました。ただ、今の窮屈な風潮は情報化社会の弊害も有ると思っていて、変わるべきことと、守ることを見極め、溢れかえる情報に振り回されない軸を固める事も同時に考えるべきだと思います。とにかく、先ずはマスクはマストで持ち歩くところから取り組みます。(^ ^)


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幸中の不幸。#戦線離脱

令和2年6月10日曇り1時雨

梅雨入り。

いよいよ本日から天気予報どおりに関西地方も梅雨入りとなりました。当分うっとうしい天気が続きますが、雨は天の恵みと言いますし、水がなければ人は生きることさえ難しいと考えれば、恵の季節であるのも間違いないわけで、建築屋、職人の立場としては仕事に大いに支障をきたしますが、天の恵みとして前向きに受け入れたいと思います。ただ、メリハリをつけて降るなら降る、降らないなら降らないとハッキリしてもらえれば助かります。(笑)

建前スタート!

基礎工事の現場担当者としてここのところ携わってきたインターナショナルスクールの中学校新築工事では、昨日が土台の据え付け、本日からレッカー作業をスタートさせ、本格的な建て方工事を行うことになっており、私も朝から気合入れて現場へと向かいました。梅雨入り当日なので、当然天気予報は雨になっておりましたが、大した量は降らないと踏んで予定通りに建前の工事を進めることにしました。私の神通力が、に届いたのか、思っていた通りに大して雨は降らなかったのですが、昼過ぎの一瞬、15分程度だけ強い雨が降って全員ずぶ濡れになりましたが、寒さに震えるわけでもなく、気持ちよく夕方まで作業を続けることができました。

ヒヤリハット!

しかし、足場が水に濡れた状態での高所作業は非常に危険を伴います。10分気をつけるようにとスタッフに声をかけながら、作業をしていたのですが、なんと、私自身が濡れた単管足場に足をかけた途端、つるりと足を滑らせて危うく落下しそうになってしまいました。幸いなことに手を伸ばしたところに梁がかかっており、左手1本で体を支え、墜落を免れたことで大事には至りませんでしたが、背中から土間コンクリートの上に叩きつけられていたらと考えたらぞっとして、建設作業現場に潜む危険性を改めて強く感じ、冷や汗をかきました。

戦線離脱。

「左手1本で体を支えることができたのは、日ごろの鍛錬の賜物やな、まだまだ俺も捨てたもんじゃない。」などと軽口を叩いておりましたが、どうも肩の腱を痛めてしまったみたいで、夕方ぐらいから左手が上がらなくなってしまいました。幸中の不幸といったところですが、残念ながらこれからクライマックスを迎える上棟工事には、1人の大工としての戦力にはなりそうもありません。大工社員のほとんど全員を集結させて、4日がかりで行うめったにない大掛かりな建前を以前から楽しみにしていただけに、迂闊な自分の行動を悔やみました。

命をかける者たちに命をかける。

一昔前に比べると、大工の仕事は随分と安全性が高まりました。先行足場と言って、縦型の工事の前に足場を組むようになりましたし、考え得る限りの落下防止措置も講じるようになっています。とは言え、現場作業には命の危険が潜んでいるのは今も変わらず、命をかけて働いているのは根本的に変わっていません。誰にでもできることではないし、勇気と覚悟を持って働けるものだけが建築職人になれると思っています。久しぶりに現場で危ない経験をして改めて職人と言う職業がもっと世間の人から認められ、リスペクトされる職業になるべきだと思いを強くした次第です。私のライフワークではある、一般社団法人職人起業塾での事業、職人の社会的地位向上のための取り組みを、さらに加速していきたいと改めて心に強く刻みました。


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曖昧な世界に全集中で立ち向かう。

令和2年6月9日 晴れのち曇り

梅雨入り直前の上棟工事スタート。

この1カ月間、コロナの影響を受けて県外への移動が制限されたのもあり、(別に暇だった訳ではありませんでしたが、)ずっぽりと現場に入り込み、基礎工事担当として携わってきた神戸市北区に新築されるインターナショナルスクールの現場は、いよいよ今日から土台敷、建て方工事へと進みました。やっと担当社員の大工に任せて現場担当から外れられると思いきや、これまでの行きがかり上、やっぱり今日も張り切って現場作業に勤しんでしまいました。タイミング悪く関西圏も明日から梅雨入りするとの事ですが、梅雨に入ったからといっていきなり土砂降りになるわけではないし、お天道様と相談しながら進めていきたいと思います。

久しぶりのMS

そんなこんなで、今日も現場。と言いつつも、火曜日は朝活の日。早朝は久々になる神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加して、背筋を伸ばして、学びを実践に落とし込めば、必ず成果に結びつくと言う、原理原則について学ばせていただきました。講話者を務められたアクセサリー製造販売の福岡ひろみさんの話は非常にわかりやすく、正しい道を信じて行動し続ければ思いを必ず引き寄せると言うとても良い話を聞かせてもらえました。その講話の中で先月、私が東播磨倫理法人会で話させてもらった習慣についての話が良い刺激になったと取り上げていただきました。今月依頼されている北播磨倫理法人会でも気合を入れて熱く語りたいと思います。

暖簾に腕押し。

モーニングセミナー終了後、すぐに現場に向かいましたが、午前中は毎月1度のコーチングセッションも入っており、現場事務所からビジネスコーチに電話してセッションを受けました。「最近どうですか?」から始まるいつものやりとりの中で、計画通りに進んでいるもの、進めていないものを棚卸しして、問題点を抽出していく中で、踏ん切りがつかず曖昧なまま先送りしている事柄を今後どうしていくかについて質問され、整理する時間を持ちました。セッションの中で気づいたのは、曖昧な世の中に対していくら決断したところでのれんに腕押しするが如くあまり意味がないと言うことです。明確な決断は周りの環境を明確に判断できる状況になってから行うべきだと心が定まりました。

行けば死に、座しても死を待つ。

令和はVUCA(不安定、不確実、曖昧、複雑)な社会になると言われてきましたが、新型コロナの影響で私たちを取り巻く経営環境は今まで経験したことがない位不安定で曖昧になっていると感じています。経済界は経済活動を活性化させなければならない、と声高く叫びますが、対人接触に対する恐怖は人々の深層心理に深く浸透してしまっており、海外との事業は鎖国状態が続いているのが実情です。また、強引に事業を推し進めようとしても、いつコロナの第2波、第3波が来るかもわからないリスクに苛まれながらの営業になってしまいます。かといって、足を止めて立ち竦んでいてもしょうがないのも自明の理、行くに行けず、止まっていたら死を待つだけの厳しく、悩ましい状況はまだまだ続きそうです。

今に全集中。

私は3つの法人の代表を務めており、比較的コロナの影響の少ない建築業はさて置き、後の二つは対面どころか集団でのセミナー、研修講座を行なってきた教育事業と、台湾に事業所を置く海外事業です。どちらもコロナの影響をモロに受け、事業は休止状態になっており、大きな打撃を受けています。今日のコーチングのセッションでの私の気付きは上述の通り、曖昧な相手に対して、固い決意を見せて行動を起こしたところで、全く意味はないということで、焦ろうが、悩もうがしょうがないものはしょうがないというごく当たり前のことです。どうするべきか?と悩んでいた答えは、状況を見極められるまで「塩漬け」にすることと、今できることに「全集中」すること。内部協会に努めることにします。小田全宏先生の教え、人生を成功に導く20の法則の8番目、「今を生きる」考え方こそ、ウイズコロナの世界を生きる私たちが最も大事にすべき概念だとあたらめて認識した次第です。


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「怪しい者ではありません」と言うおっさんの小さな親切の輪。

令和2年6月8日晴れ

天命を待つ。

月曜日はやっぱり現場から。朝は、今週いよいよ上棟を控えたインターナショナルスクールの新築工事現場の定例会議からスタート。残念なことに今週中から関西地方も梅雨入りする模様で、雨が降ったときの対策について、あれこれとシミレーションをして、何とか雨の合間を縫って工程を守って建て方を終えられるようにと考えを巡らしました。学校側が材料を仮置きする敷地を提供してくれたり、レッカーのオペレーターや運送便もフレキシブルな対応を約束してくれたりと大勢の方に快くご協力いただけて、ひどい土砂降りが続かなければ何とか進めることができそうです。後は運を天にまかす、ではありませんが人事を尽くして天命を待つのみです。

価値観に触れる。

昼からは、たまたま空いた時間を利用して、以前からいちど伺いたいと切望していた西宮ヨットハーバーに停泊しているお客様所有の木造のヨットを見に立ち寄らせてもらいました。先日ご自宅に伺った際に、今週の数日、メンテナンスでヨットハーバーにおられるのを聞きつけて、念願叶って手に入れたと言われる木製のヨットをぜひ見せてくださいとお願いして押しかけたのですが、風を動力にして海を滑るマストが立ち、木の温かみあふれる内外装と、ディティールにこだわった充実した装備は、クルーザーとはひと味違う何とも言えない豊かな風情があり、少年心を大いにくすぐられました。大人の男の豊かな時間のあり方を垣間見ることができたとともに、お客様の持つ価値観を体験として知ることの大切さを改めて気づかされました。

怪しくないと言い張るおっさん。

そんな西宮ヨットハーバーからの帰り道、阪神電車の駅で切符を買おうとすると、見ず知らずのおっさんが突然声をかけてきました。「怪しい者では無いんですが、」と言う切り口が怪しいと思った矢先、差し出しされたのは阪神電車のワンデイバスのチケットでした。「1日乗り放題券を買ったんですが、もう使わないのでぜひ使ってください。」と少し照れくさそうに笑いながら私にそのチケットをくれると言うことでした。実は私、JRのワンデーパスを頻繁に利用するヘビーユーザーで、いつも夕方使い終わった後は切符売り場で切符を買おうとする人に声をかけて、この怪しいおっさんと同じように差し上げています。鉄道会社的には良いか悪いかは知りませんが、同じようなことをする人が世の中にいるもんだ。と、とても喜びました。(鉄道法等で法的に問題があるなら教えてください!笑)

笑顔のバトン。

怪しい者ではないといったおっさんからもらったチケットは、三宮駅まで戻った後、すぐに乳母車を押した若いお母さんに差し上げました。「先ほど見知らぬ人にもう使わないからといってこの乗り放題券をもらったんですが、私ももう使わないので差し上げます。」と伝えると「本当ですか、嬉しいありがとう。」と、声をかけたときのいぶかしそうな顔とは打って変わってはじけるような笑顔でお礼を言ってくれたのがとても印象的で、嬉しい気持ちになりました。そのお母さんが目的地に着いた後、また違う人にチケットを譲ったかどうかは定かではありませんが、大層嬉しそうな顔をされていたので、バトンを繋がれたかもわかりません。(笑)

情けは人の為ならず。

情けは人の為ならず。と言いますが、本当に人が喜んでくれる姿をいるのは明るい気分になるものです。今日は、怪しい者ではありません。とチケットをくれたおっさんのおかげで、私もずいぶんほっこりした気分を味わう事ができたことに感謝です。実を言うと、乗り放題チケットを見知らぬ人に差し上げるのは、思いのほかハードルが高いもので、そもそもキャッシュレスが進んでいる今時、切符を買う人が非常に少ないのと、見知らぬ人に声をかけられるのにあからさまに警戒する人が非常に多い事から、切符売り場でチケットを譲ろうと思うと、意外に時間がかかり、切符売り場の前でうろうろと不審者の様に様子を伺うと言った高いハードルがあります。時には、5分以上、時間がかかることもあり、「オレ、一体何をしているんだろう?」と思うこともしばしばです。ただ、めんどくさい、邪魔くさい、照れ臭いのくさい感情に打ち勝った後は、弾ける様な笑顔に出会えることもあり、チケットバトンを続けています。同じ様な想いを持ったおっさんが居てくれる事に大きな勇気をもらえました。(笑)


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株式会社四方継 – 建築、暮らしだけじゃない、その先に –

つむぎ建築舎

つない堂

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