隠れたリソースに気付く方法。#第84回継塾

令和2年8月19日 快晴

自分だけ良けりゃ良いってもんじゃ無い。

神戸も殺人的な暑さが続きます。水曜日は基本的につむぎ建築舎は定休日なのですが、世間が一斉に動き出すお盆明けらしく、忙しい1日になりました。早朝は朝活BNIのmtgで、メインプレゼンテーションを務めて、朝っぱらから私が何のために事業をしているのかを熱く語らせて貰いました。その内容を一言にまとめると、今だけ金だけ自分だけ思考の最低の人間だった私は自分の身勝手さと価値の低さにほとほと嫌気が差し、その無意味な人生を逆転させたい、変わりたいだけで、自分だけ良ければいいのでは無い、金以外の価値を生み出したい、未来に繋がる事をしたいを願い、それに向き合う事が現在の株式会社四方継、一般社団法人職人起業塾の事業そのものになっていると言う事、自分を振り返るいい機会になりました。(^ ^)

超過密スケジュールに萌える。

早朝のビジネスmtgを終えた後は、新規の新築計画のお客様との面談、昼にも現在見積もりを進めている大型案件の打ち合わせ、昼からは新建ハウジングが主宰するzoom mtgに参加、夕方から会計事務所さんと月次の決算報告と今期の決済予測と今後の計画の見直し、陽が沈んだ後は毎月開催している無料のマーケティング勉強会「継塾」と夜中までの懇親会。夜明け前から日が変わるまで行き着く暇も無いくらい時間に追われ、久しぶりにアドレナリンが吹き出しました。「オレ、いけるか?大丈夫か?」とドキドキしながら自問自答するのは最高です。(^ ^)

ホットシート。

そんなクソ忙しい1日の締めくくりとなった第84回継塾は3か月に一度、参加メンバーの中から一人をピックアップしてその人のビジネスモデルを全員で考え、問題解決や新たな収益モデルの構築を提案するホットシートの回となっておりました。今回、その熱い席に座ったのは神戸の工務店業界のサラブレッド、株式会社宮下の浮村くんで、職人起業塾の卒塾生の中でも、抜きん出て継続して学びを続けている私も大きく期待を寄せている若手工務店経営者です。2年前に職人起業塾半年コースを受講していた時は単なる一社員でしたが、卒塾後、コツコツ学びとそれを元にアウトプットを継続し、業績にも大きく貢献して社長に認められ、あっという間に次期社長になる事が決まりました。

これからはこれまでの延長線にない。

今回、浮村くんは弱冠30歳にして来期からの社長就任に際し、もうワンステップ飛躍出来るようにと、ホットシートに立候補されたとのことで、これまでの2年間、やるべき事を確実に積み重ね、業績を押し上げてきた自負を持ちながらも、先行き不透明、不確実、複雑、曖昧なVUCAの時代に突入し、これまでの延長線上ではなく、新たな収益モデルを考える必要性を感じられていた様です。ファシリテーターを務める私もその部分を参加者の皆さんに鑑みてビジネスモデルを考えてあげて欲しいとお願いをしました。その結果、3つのグループに分かれてビジネスモデルキャンバスを使ってまとめてもらった提案はどれも既存のWeb、コンテンツブログを活用した新築中心の受注モデルとは一線を画す、面白そうな案になっておりました。

外の世界に出る意義。

今回のホットシートで私と同業の若手経営者の浮村君のホットシートのワークショップを行ってみて改めて気付いたのは、自社の持つ、まだ生かし切れていないリソースに本人は全く気づいていないということです。真面目で勉強熱心な彼は事前に社内の広報担当者とビジネスモデルキャンバスのワークショップを行って来られていましたが、現状の事業を整理するに留まって、斬新なアイデアのタネを見出すことは出来ていないようでした。社外のしかも異業種の人達やユーザーに近い人との交流の場を持つことの意義を再確認されたと思いますし、私も勉強会を主宰する立場として、その価値を改めて感じました。浮村君には皆さんから貰ったアイデアを実業に落とし込み、更なる飛躍を遂げてくれる事を切に願います。継塾にご参加頂きました皆様、ありがとうございました。引き続き共に学び、実践で裏を打って哲学を紡ぎ出して参りましょう!


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他人と過去は変えられない。でも人は変われるんや。

令和2年8月19日快晴

体温より暑い。

殺人的な猛暑日が続きます。昨日の浜松では最高気温41度オーバーを記録したとのことで、大まかお風呂の温度と同じ気温の中で日中ずっと過ごすと言うのは大変なことだと、ましてや炎天下の建築現場では屋根の上で目玉焼きが焼ける位になるわけで、冗談ではなく命の危険さえ感じる暑さです。そんな暑さの中、午前中は自社ビル1階に入居いただいていたテナントさんが移転されることになり、改装工事の見積もりに一緒に出かけました。現場で打ち合わせをしていると、壁にかかっている温度計が目に入り、見てみると38度。今どきのマナーとして、マスクをしておりましたが、思わず外しそうになりました。(笑)

建築現場のニューノーマル。

昼からは絶賛工事中、追い込みの段階に入っているインターナショナルスクールの建築現場での定例会議に向かいました。出かける前に、今年の夏も暑くなると見越して大工スタッフ全員に配布した空調服を私も思っていたことを思い出して初めて空調服を着て現場に行ってみたところ、確かに暑さはずいぶんと緩和されるのを実感。これも新しい時代の建築現場でのニューノーマルなのかもしれません。とにもかくにもこの炎天下の下、現場で汗を流して頑張ってくれている職人たちにはほんとに感謝しなければと、大量のアイスキャンディーを買って差し入れをしておきました。

理解していてもできない。

昨日のブログでは、アドラー博士の言葉を引用して、コミニケーションがあらゆる問題解決のカギになると言うようなことを書きました。昨日の夜、ライクスタッフとのミーティングの後、スタッフと一緒に食事に行って、その部分が話題となり大いに盛り上がったので、備忘録がてらここに書き残しておきたいと思います。当たり前ですが、コミュニケーションは人と人で行うものであり、一人きりではできません。コミニケーションを取る重要さを理解していたら、自分から率先してコミニケーションをとればいいだけの事ですが、わかっていてもできていない事は少なからずあります。弊社では、新入社員が入るたびに、社員全員に新人さんとの1to1ミーティングをするようにと指示をしていますが、非常に残念ですが、結局できていないまま日が経っている者もいます。

事実は1つ。

新しくメンバーになったスタッフがストレスなくスタートが切れるようにと言う思いとともに、社内においてお互いを理解し、今後、スムーズに業務を行えるような人間関係を構築してもらうために1to1リングを推奨しているにもかかわらず、できていないと言うのは、大げさに言えば業務命令違反でもあります。昨夜も食事をしながら、そんな話題になりましたが、できていない人にその理由を聞くと大体が、自分以外の原因によってできなかったと言う答えが返ってきます。自分にはやる意思があったけど、相手に問題があったり、時間的にタイミングが取れなかったりと言い訳はいくらでもあるのでしょうが、結論から言うと、やるべきことができなかった自分、と言う事実だけがそこに存在してしまいます。そしてそれは6つ後の業務のパフォーマンスに影を落としていくのです。

人は変われる。

いまだに売れ続けているらしい、超ベストセラーになった有名なアドラー氏の著書、「嫌われる勇気」には自分の課題と、人の課題を切り分けるべきだと書かれてあります。自分にコントロールできないものについてあれこれ思い悩んでもしょうがないと言うのはもちろんですが、自分ができる範囲を自己限定してしまうのは自分の能力が低いことを自ら認め、セルフイメージを大きく傷つけてしまうことにつながります。私は、どうしようもない落ちこぼれだった自分が、何とか人並みの暮らしをできるようになった経験から、「人は変われる。」と言うのを信念、信条としており、今はどんなに影響力が小さく、スキルが低く、ポンコツだと自分で思い込んでいる人でも、変わる意思を持ち、行動に一歩踏み出、それが継続することができれば、誰しもが必ず大きな価値を生み出す人間になれると思っています。

悪習を断ち切るのも習慣。

ただ、人は誰でも変われるのですが、それを阻害するのは自分の課題を人の課題にすり替えて、何かにつけて他人の責任に押し付けてしまう考え方と姿勢です。これが身に付いてしまうと、自分が正しいことをができなくても、自己正当化で塗り固め、全く反省することがなくなってしまいます。当然、成長もなければ変化も期待できなくなってしまいます。「人は変われるんや」と信じている私は、その自己正当化と他責にする悪い習慣を断ち切ることさえできれば、人は変われると思い、社内外を問わず、コーチングやワークショップ、無料の研修会等のサポートを行っている次第です。

人は変えられない。

しかし、非常に残念ですが、変わりたいと思って私のもとに来られる人の中には、「俺にはできない」「俺には向いていない」とセルフイメージに縛られてどうしても変われない人がおられます。人は必ず買われると信じている私ですが、人は変えられないと言う厳しい現実を目の当たりにする事が少なからずあります。自分の無力さ、影響力の小ささを恨むしかないのですが、結局、本当に変わりたいと心の底から思う人しか変わることができないのだと思います。ただ、それでもやっぱり人は変われると信じ続けたいし、一見、無意味で無駄なように思えることもあきらめることなく続けたいと思うのです。

新メンバー加入は在り方を見直す機会。

令和2年8月17日快晴

盆明け

楽しかった昨日の多可町への研修で私も夏休み気分に決別。世間的にもお盆休みも終わりほとんどの企業が今日から通常営業に戻られる月曜日。今日は新しく設計部に変わってくれることになったアシスタントさんが初出社され、午前中は新入社員オリエンテーションと設計チームの定例ミーティングで女性たちにまみれてどっぷりコミュニケーションをとる時間となりました。これでつむぎ建築舎、つない堂合わせて女性スタッフは10名、このところよく中途採用への応募をいただいておりますが、そろそろこれぐらいでスタッフ募集は締め切ろうと思います。

目指しているのは四方良しの世界。

新卒、中途を含めて新しいスタッフが入社する度に私が意識的に行っていることが2つあります。1つはみっちり時間をかけたオリエンテーションで、私たちの事業の目的や全体像を丁寧に伝えるように心がけています。大工の正規雇用と育成、地域コミュニティー事業、社員で畑に通っての野菜作り、同業者向けの研修事業等々、一般的な建築会社、工務店とは随分と毛色の違う変わった事業をいくつも手がけているその理由を知ってもらうことが目的で、すべては、自分たちだけが良かったらいい、金だけ儲かればいい、今だけうまくいけば良いと言う考え方から脱却して、四方良しの世界を作る。その実現のために必要な事業を積み重ねていると言う理解をしてもらいたいがためです。

新しいコミュニティーに身を投じる不安。

もう一つは、新人と、既存社員の社員間での1to1ミーティングの推奨です。新しく組織に加入するメンバーは、なかなか前からいる人たちの人となりが掴めず、恐る恐る話しかけたり、もしくは業務の絡みが無いとほとんど話すことがないまま時間が過ぎ去っていったりします。人間関係の良し悪しで職場が楽しかったり、息苦しかったりするのは誰もが少なからず経験があると思いますが、新人として新しいコミュニティーに身を投じる際の不安な気持ちを払拭させられるように、周りの人に話しかけやすい環境を整えておくのは非常に重要なことだと思っています。そんなこんなで、今日も設計チーム内でキャッキャと笑い声の絶えない雑談のような1to1ミーティングを延々と行って貰いました。新しいアシスタントさんがこれで緊張がほぐれ、リラックスして明日から出社してくれれば幸いです。

問題は人間関係の中にある。

ベストセラー本「嫌われる勇気」で有名な心理学者のアドラーは人が抱える課題や問題は全て人間関係に起因する。と断じられました。幸せであるとか無いとか、楽しいとか面白くないとか、満足している、不満がいっぱいとか、気分が良い悪いとか、およそ人が生きていく上で持つ感情は人との比較であったり、関係性で生まれるウェイトが大きく、それは自分自身の状態に影響します。人は人、自分は自分と割り切って、自分独自の価値観を持って考え、行動しようとしたところで、山の中の一軒家で自給自足で暮らしているわけではあるまいし、社会との関係を断ち切るわけにはいかない以上、好む、好まない関係なく、結局、世界を見るパラダイムは人間関係に何らかの影響を受けざるをえません。

四方良しの入り口。

仕事をする上ではなおさら人間関係の及ぼすウェイトは大きくなります。お客様との関係、取引先との関係、社内での関係が全て良くなれば、当然気持ちよく働けるわけですし、仲の良い相手に喜んでもらえる仕事をすると、自分自身も嬉しいし、モチベーションも上がります。それが相互間で行えるようになれば四方良しの世界に近づいていきます。そのように考えれば、チームのリーダーである私がまず行うべきは何をさておいても、コミュニケーションが取れる場づくりではないかと思うのです。まず同じ価値観を共有し、目指していく方向性を指し示した上で何でも話し合えるような関係性を築いてもらえるようにすることが、同じチームで働いてもらうメンバーになる最低限のルールとして明確に示すことが重要だと思うのです。

自己正当化、自己欺瞞からの脱出

私も含めて、スタッフは全員、期限が限られているタスクを抱えており、いつも決して暇ではありません。新しいメンバーが加入したからといって雑談している暇があったら、お客様のために早く仕事を片付けたいと思ってしまうのも人情だと思います。しかし、我々の事業の目的がみんなが良くなる世界、四方良しであるならば、まず不安を抱えながら入社してきた新しいメンバーに安心して働いてもらえる様にする方が緊急度は低いにしても、重要度は非常に高いと思うのです。人は誰しも自分に都合の良い言い訳を考えては自分を正当化し、やったほうがいいと思うことも責任を他人に押し付けることでやらなくていい自分を認めてしまいがちです。自己正当化、他責、自己欺瞞に満ち溢れた会社に四方良しの実現などあり得ません。新メンバーの入所はそんな我々が大事にしている原理原則、あり方をスタッフとともに今一度見直す機会でもあると思っています。


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多可町桧の圧倒的価値の秘密。 #ひょうご木づかい王国学校 #山の研修会。

令和2年8月15日 晴れ

終戦から75年

今日は終戦記念日。正しくは敗戦の日の日なのかもしれません。コロナの影響で大規模な会合が自粛される中、それでも各地で追悼式典が行われていたようです。終戦から75年が経ち、リアルな戦争体験を持っている人、遺族が急激に減り続ける中、追悼集会に参列した3分の2の人が戦後生まれだったとの報道がありました。現代に生きる日本人にはすっかり過去の出来事と化した戦争ですが、世界ではずっとどこかで紛争や戦闘が行われており、また、今の世界情勢もアメリカと中国が激しく対立していたり、新型コロナによるパンデミックで世界的な大恐慌が起こる兆しが見えたりと大きな抗争が起こりそうなキナ臭い雰囲気が漂っています。今こそ、今一度、いかに戦争が悲惨で絶対に繰り返してはならないものであることを学び直す必要があるように感じます。

多可町 ヒノキの山のツアー

今日は朝の間にお墓まいりに行った後、神戸の北西に位置する多可町へと車を走らせました。不肖、私が代表を務めている地域の森で生産される木材を地域で建てられる家に使って、循環型の地域経済構築を目指そう!との目的の元、50社もの工務店や建築関連のメーカーや流通業者、団体が加盟している「ひょうご木づかい王国学校」の研修で、文字通り、木づかいの根本を学びに兵庫県でダントツにヒノキの植林が多く存在する生産地である多可町の山から森林組合、製材所、超低温乾燥庫、製品の加工場を見学し、多可町産ヒノキのフローリング、羽目板の価値を再確認させてもらいました。木づかい王国のメンバー以外にも一般の方にもご参加頂き、神戸から車で1時間ちょっとの身近な山にこんな素晴らしい資源が(山ほど)ある事を知って頂きました。

本当に良い物を、多くの人に。

この夏から、いよいよ本格的に製品化が実現し、木づかい王国のメンバーが仕入れる事が出来るようになった多可町産ヒノキのフローリングをはじめとした製品はいわゆる一等級という、節の多さで綺麗なものを選り分けた製品ではなく、安価な価格帯で使える製品なのですが、実際に使ってみると非常に節が少なく、まるで上小節、無節と呼ばれる高級品のような仕上がりになります。美しいヒノキの板をふんだんに使って家を建てるなんてすこぶる贅沢を、決して特別な事ではなく、誰にでも使ってもらえる、画期的な商品として出来上がりました。一般的にはありえないその特別な価値の理由をこの度、生産の現場を見せてもらい、学ぶ機会を設けた次第です。

多可町ヒノキの秘密。

多可町は兵庫県で唯一、ヒノキの植林の方が杉よりも多い林産地です。一般的に兵庫県で育てられて木は杉が圧倒的に多く、杉よりも朽ちにくく、美しいとされるヒノキが大量に植林されているというのは非常に貴重な存在です。今日はそのヒノキの山に入り、製材所と加工、製品化を担われている太田工務店の太田社長に(美しいヒノキにしては)圧倒的に安価で供給される秘密を解き明かしてもらいました。普通ではあり得ない事というのはそれなりの理由があるもので、説明を聞き、実際に山に入って現場を見て、深く納得した次第です。以下に多可町ヒノキがなぜ、そんな価値を生み出せるのかの理由を列記したいと思います。

美しく、強い木は厳しい環境で育まれる。

多可町ヒノキの大きな特徴は木目が非常に細かく詰まっている事です。これはぬくぬくと生温い環境で成長したのではなく、養分の少ない土壌、厳しい環境で時間をかけて少しずつ年輪を重ねていった事を示しています。それは、木を育てる場所に由来しているとのことで、山に降り注いだ雨は谷に向かって流れます。当然、尾根よりも谷の方に山の養分が多く流れ、蓄積するのですが、多可町のヒノキはあえて養分の少ない高い場所に植えられており、150年経った木でも直径50センチに満たないくらい細く育っています。山に入って実際に江戸時代から生き続けている木々を見て、厳しい環境下でこそ、強く、目の詰まった美しい木肌の材が生み出されるというのは、材木だけに限らず、あらゆる生物に当てはまる原理なのだと甚く納得させられました。

選りすぐりの材。

桧林の次は森林組合で伐採された木材が仕分けされている貯木場を見学させてもらいました。そこには木の芯からびっしりと均等に年輪が詰まった自然木のヒノキと、苗のうちにたっぷりと養分を与えられ、すくすくと成長してから厳しい環境の山に植林された木が分けて積み上げられていました。一般の市場に出されるものと、地域で製品化される原木を分けられているのは、当然、良いものを地元で使えるようにという配慮であり、普通に製材しただけで、節の少ない、目の詰まった美しい柱や板が取れるのは、森林組合と製材、製品化する太田社長との密接で強固な信頼関係のなせる技なのだと理解する事が出来ました。

ヒノキの良さを生かすのは丁寧な乾燥。

原木で素材の違いを確かめた後は太田社長が作られた低温乾燥庫と製材、加工場に行って、原木から美しい板材が出来上がる工程をご説明頂きました。木材の製品化で非常に重要なのは乾燥方法です。木材は乾燥と同時に収縮しますし、水分を多く含むと膨張します。適度な含水率まで乾燥させる事で、木が変形、暴れるのを防ぐのですが、高い品質を保つにはその乾燥方法が非常に重要になってきます。現在、一般的に採用されているのは人工的な加熱釜で短時間で強制的に木を乾燥させるのですが、木材は70度を超えると細胞が死ぬと言われており、無理に乾かせると木の中は水分と一緒に木の強さの元である油分も飛んでスカスカになってしまいます。多可町ヒノキは35度くらいまでの超低温乾燥で丁寧に水分を抜いており、製品にした時にもしっとりとした木肌と香り、そして耐久性を維持しています。

効率ではなく効果性。

最後は製材、製品化を行なっている加工場の説明を受けました。そこには最新のデジタル化された機械設備が整っている訳でもなく、年代物のアナログな機械が並んでいたのですが、その代わりと言っては何ですが、短時間で機械的に大量生産しているのではなく、フローリングの面を一枚ずつ鉋で取るなど、時間をかけて一つずつを丁寧に作っておられるのがよく伝わりました。「効率は人を幸せにしない、人を幸せにするのはそこにいる人が最大限に効果を発揮する時である。」というのは私の持論ですが、それは人にだけ当てはまるのではなく、製品にも同じ事が言えると思っています。実際、現在出荷を待っていたフローリングは短く加工され、ヒノキのヘリンボーン柄で施工するフローリング材として依頼主のところに届けられるとのことでした。少数多品目を超えて、オーダーメードで加工して貰えるのは本当に凄いことで、私たち工務店側からすると本当にありがたいことです。

謝辞。

以上が、現在私たちが強くオススメしている多可町産ヒノキをなぜそんなに強く推すのかという理由です。今日ご参加頂いた、工務店関係者では無い一般の方にも単に言葉で伝えるだけではなく、実際に目で見て、手で触れて、生産者産たちの熱い想いを聞いてもらう事で、きっと伝わる事があったと思います。お盆休みのど真ん中、忙しい時期にも関わらずご参加頂いた皆様、ご案内頂いた太田社長、そして今回の研修会の準備、段取りに尽力くださった事務局の池川さん、本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げると共に、多可町ヒノキのブランド化、兵庫県が誇る宝の山をもっと多くの人に認知して貰える活動を続けて参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(^ ^)


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割烹 逆瀬川 川上を体験する。

令和2年8月14日快晴

灼熱。

いい天気と言うよりは、殺人的な暑さと言った方が適当だと思える位の夏真っ只中らしい太陽から強い日差しが降り注ぐ1日になりました。今朝も夜明け前に起き出していつものルーティーンの後、少し仕事を片付けてからお盆期間の間で唯一、遊びのイベント、いつもお世話になっているオリンピックゴルフクラブの速水さんのフレンドコンペに参加。あまり家庭的でないゴルフ好きのメンバーと暑さにヒーヒー言いながらも楽しくラウンドさせていただきました。上手な人とラウンドするとスコアが良くなるといいますが、実際はそんなことなく、ゴルフは実力とそれを担う練習だと改めて痛感させられることになりました。(笑)

継塾オフ会

灼熱のゴルフをなんとか終えた後は、夕方から宝塚の逆瀬川まで食事後に出かけました。これはゴルフとは関係なく、私が主催する毎月の勉強会「継塾」のオフ会イベントで、先月初めてご参加くださった、前から神戸市倫理法人会でご一緒して、すっかり意気投合した逆瀬川で割烹を営んでおられる川上さんのお店に行ってみようと!企画したイベントで、宝塚界隈の方々を中心に6名ほどでこじんまりと川上さんのおいしい料理とお酒に舌鼓を打ちながら、よもやま話で大いに盛り上がりました。

思いついたら即実行。

普段、私が企画するイベント事は、セミナーや研修、ワークショップなどがほとんどで、食事をするのはそれらに付随した懇親会だけです。今日の様にこれといったテーマもなく、ただ食事をするのみ、と言うイベントを企画することも、参加することもない私ですが、普段あまりゆっくりと膝を突き合わせて話すことがないメンバーと、じっくりと会話する時間を持てた事は、なかなか良い体験で、思いつきの行き当たりばったりで企画した食事会でしたが、我ながらいいアイディアだったとすっかりご満悦でした。やっぱり思いついたら即実行、即スケジュールを決めるって大事ですね。

人による。

今回の食事会を終えて改めて感じたのは、飲食店に限らず商売がうまくいく、いかないはやっぱり「人」に完全に由来するものなのだと言う事です。確かに、川上さんのお料理は1つずつ丁寧な仕事がされてあり、さすが長年、日本料理の世界で職人として渡り歩き、修行を積まれただけの事はあると感じ入りました。しかし、料理がおいしいと言うだけで、お盆の真っ最中に宝塚市の逆瀬川まで知り合いを集めて食事に来るかと言うと、やっぱりそんな事はなく、川上さんという人に興味があり、その人の仕事を体感してみたいと思ったからに他なりません。

商売ご法度の会

ちなみに、私と川上さんがともに所属している倫理法人会では、「この会は神聖な学びの場であり、メンバー間で商売をする事を禁じる。」と会則に書かれてあり、その集まりの中で基本的に商売のアピールをする事はありません。それでも、真摯に学ぶ姿、そしてその学びを実践しようとする姿勢、また会を運営するにあたり与えられた役割を全うされている真摯さを目にしたとき、その人が行われているご商売にも興味を持たずにはいられません。決して近いわけではなく、意識していかねば、ついでの用事などあるわけもない川上さんの店に、以前から一度足を運んでみたいとずっと思っておりました。

板前維新に共感。

もう一つ、私がかわかみさんに興味を持ったのは、彼が熱心に行われている情報発信です。割烹 逆瀬川 川上のホームページは非常に手作り感あふれる、親しみやすいウェブサイトになっており、お店の雰囲気やスタッフの人となり、店主の料理に対する思いが伝わります。その中で、板前であるかわかみさんが職人としてのあり方を、自らの赤裸々な生い立ちとともに書き上げた「板前維新」なる小冊子の内容が読めるようになっており、業界は違えども、これからの職人は技術だけではなく、様々な分野について学ぶ機会を持ち、それを実践し、そしてアウトプットすることの重要性を訴えておられます。私は今だかつてこんな熱い思いを持って飲食店を営んでおられる方に出会ったことなく、強い衝撃を受けるとともに激しく共感して、彼の仕事を体感してみたいと強く思ったのでした。こちら→http://kawakami.o.oo7.jp/733.html

チャンスは我らに。

テクノロジーの圧倒的な進化とともに加速し続ける情報革命はグローバル企業の寡占化を圧倒的に拡大しつつあります。私たちのようなスモールビジネスにつくものは、その大きな波に飲み込まれてしまいそうになっていますが、視点を変えるとこれまで多額の費用をかけなければできなかった多くの人に想いを伝える情報発信ができるチャンスも同時にやってきたのだと思います。熱い思いを持って言葉を口に表せば、それはきっと多くの人に伝わるし、伝わりやすくなったと思うのです。それをかわかみさんに改めて教えられたような気がします。川上さん、本日は大変おいしい料理とお酒、ごちそうさまでした、素晴らしい時間をありがとうございました。


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マインドマップとガンツシートを使ったリーダー向けWS #一般社団法人職人起業塾 #マネジメント革命

令和2年8月13日晴れ

涼風吹く朝

今日も全国各地で猛暑日となると朝のニュースで言っておりましたが、太陽の下に出るだけでじりじりと肌が焼けるような強い日差しが照りつけました。お天気お姉さんの予報によれば、最低気温も30度近いとの事でしたが、朝夕の気温はもう少し涼しく感じて、涼しい風が吹き渡るのは海から近い神戸の良さだと思ったり。同じ気温でも湿度によって体感は全く違うと言いますが、風のあるなしはもっと顕著に涼しさを与えてくれます。今年の夏はいつもより海からの風が吹く神戸の良さを感じています。

朝活の季節。

私は年がら年中、BNIや倫理法人会などの朝活に参加し続けていますが、夏の間は特に朝会がある日以外も早起きをして朝の涼しい時間に仕事をするようにしています。涼しい時間にテラスにPCとアイスコーヒーを持ち出して仕事をするのは非常に仕事がはかどって良いもので、スタッフ向けのコーチングなど、オンラインを使った1to1ミーティングなども(相手に無理矢理付き合ってもらって)頻繁に行っています。早起きとオンラインを掛け合わせることで、非常に有効な時間の使い方ができるようになりました。これもコロナのおかげと言えばおかげさま。世の中はすべからず表裏一体と言いますが、コロナの蔓延も悪いことばかりじゃないものです。

早朝1to1ミーティング。

今朝も、松江在住のIさんと早朝からオンラインミーティングを行いました。Iさんとは以前に私のセミナーにご参加いただいたり、Facebookで繋がって私の発信を見ていただいたりしていたのですが、腰を据えてお話しするのははじめてのことで、お互いが提供しているビジネスについて説明をしあいました。私は、Iさんのビジネスの内容を外枠では理解しており、詳細を伺ったことで提供されているソフトに興味を持ちましたが、私が一般社団法人職人起業塾で提供している内容や質についてはあまりご理解いただいていないようでした、しっかりと説明する機会ができてよかったです。

世間の常識と乖離した建築業界。

大体、建築業界の中で古典的マーケティング理論を切り口に職人育成のサポートや、人事制度の構築、自立循環型ビジネスモデルの構築をサポートしているといっても非常にわかりにくく、業界でははっきり言って異端なのだと思います。マーケティングとは自社独自の顧客を集積したマーケットを作ることであり、そこには圧倒的な信頼関係の構築が必要で、顧客からの評価を受ける唯一無二の場である現場でそれを実現できるために職人や現場監督などの現場実務者を教育し、経営者感覚を植え込んで、圧倒的な現場顧客満足をもとに顧客のライフタイムバリューを全て引き受け、未来の売り上げを作り上げる。理屈は簡単ですし、一般的なビジネスでは常識の範囲のスキームですが、実際取り組まれる会社はほとんどないのが、建築業界の実情です。

リーダー向けWS

誰にでもできることを誰にもできないレベルまでやり切るには、習慣の力を使うしかなく、それはコーチングなどのリマインド機能を持ったサポートで容易に導入できるのを私は自らの経験で体感しています。その経験をもとに、(自社のスタッフを含め)職人を始めとした現場実務者研修を行ってきました。最近は、新型コロナの影響で、新規の塾生を募集するオープンセミナーが行えなくなったのをきっかけに、これまで塾を卒業した塾生で会社の幹部、経営者層に加わる人たち、またその経営者向けに人事制度からマーケティング、ブランディングまでのトータルなワークショップを開催しています。

マインドマップとガンツシート。

現在絶賛募集中の、新しくリリースした「マネジメント革命研修」ではマインドマップを使って理念構築とその実務への転化から人事制度、マーケティング、ブランディング、未来へのビジョンを包括して俯瞰し、ガンツシートと言われる時間軸と一体になったタスクリストを併用することで経営者やリーダーが行うべき取り組みを確実にそして1歩ずつ進める仕組みを導入し、ワークショップ形式で自社に最も合う方法論を策定、実行してもらうワークショップになっています。マインドマップが流行ったのはずいぶん昔ですが、その進化系を使いこなせるようになると難解で複雑だと感じることも、ずいぶんと整理しやすくなります。

鳥の目と虫の目。

私はこれまで、売り上げ、利益を作るためのマーケティングやそれを生み出す人をどのように育成するかに焦点を合わせて研修事業を行ってきましたが、やっぱり組織はリーダーによって大きく左右されます。そしてリーダーは虫の目と鳥の命を併せ持ち、全体を把握しながら、目の前の緊急性の高いタスクの実行に力を注がなければなりません。中長期的な展望を持ちながら、毎年の売り上げを作り、利益を生み出す仕組みを構築する取り組みは、何度も繰り返しブラッシュアップし続ける必要があります。それらを事業所の将来を担うリーダーに実践的なワークショップで理解してもらい、経営者と共に取り組んでもらえる状態を作るのがこの研修の目的です。

革命同志求む!

今回新たに取り組むWSで目指す先は結局のところ、永続出来る企業のしくみ、自立循環型ビジネスモデルを作り上げることです。偉そうなこと言ってますが、私とてまだまだ完成形のビジネスモデルを作れている訳ではなくて道半ば、今回のワークショップには弊社からも志願兵が参加しますし、私も一緒に学び、実践する機会でもあります。経営全体を包括したマインドマップを完成させて、マネジメントに革命を起こし、外部環境の変化に左右されない自立循環型ビジネスモデルの構築を共に目指す同志、大募集しています。共に学びませんか!


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コロナ禍の下、大きく世界が変わってしまった今、生き残るには、マス・マーケットに広く浅くアプローチするセールススキルではなく、狭く、深く質の高い顧客との関係を築くマーケティング思考です。理論と想いを仕組みに転換し、社内に落とし込んで運用できる様にリーダー向けに少人数での研修を開催する事にしました。経営者、経営幹部、リーダー候補の方に一緒にご参加頂き、マーケティング思考のマネジメントを社内に根付かせて頂きたいと思います。
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自分を愛する技術 #人は変われる

令和2年8月12日晴れ

来週水曜日のビジター募集します!

水曜日と言うことで、今朝も朝活からスタート。夜明けと同時に起き出して、涼しい風が通る中、アイスコーヒーとPCをテラスに持ち出して、気心が知れた仲間との笑いが絶えないオンラインミーティングに参加するのは非常に気持ちが良いもので、今日も1日気合を入れて頑張ろうとポジティブな気持ちにさせて貰えます。私が所属するBNIドリームチャプターでは新型コロナの影響で年内いっぱいはオンラインミーティングでの開催となっており、全国どこからでもご参加いただける上に現在ビジターの参加は無料。来週は私がメインプレゼンターを務めますので、ご興味がある方はお気軽にお声掛けください。株式会社四方継と言う会社で、建築事業の「つむぎ建築舎」と、地域コミュニティー事業の「つない堂」のなぜ2つの事業を行う事になったのかを、原因と結果の法則から熱く説明をさせていただく予定です。

人、本、旅。

昨日のブログでも書きましたし、今朝の朝会の締めの言葉でも使わせてもらいましたが、人を変えるのは「人、本、旅」であるとライフネット生命のfounderである出口治明さんがよく語られる言葉はまさにその通りだと実感しています。人との出会いが人生を大きく変えるのは誰しもが納得されると思いますが、私の場合、特に本によって多大なる影響を受けたと思っています。書店経営者の倅としてこの世に生を受けた因果というか、幸運に恵まれたというか、ろくに学校に通っていないにもかかわらず、生きていくための様々な知識や方法、あり方を学ぶことができたのは本と言う先人の知恵を学び、引き継ぐツールがあったからに他ならないと思っています。子供の頃からろくに勉強はしておりませんが、本を読む習慣だけはずっと継続しており、50歳を過ぎた今も毎日本を読み続けています。ここ近年はいわゆるビジネス本の類はほとんど読まなくなり、小説ばかりを手に取るようになっているのは、2〜3時間程度で読めてしまうようなビジネス本よりも、波乱万丈に生きる人の人生を描いた長編小説のほうがずっと勉強になると思っているからです。

人生を主体的に生きるキッカケ。

そんな私、実は去年から、小説の執筆を始めておりまして(というか全く進んでおりませんが、、汗、)勉強嫌い、もしくは学校に合わない若者に向けて、たった一度きりの自分の人生を価値あるものだと思ってもらえる様に考える、そして行動するキッカケを掴んでもらえる様な面白い物語が描けたらなー、と思って取り組みを始めました。人生はパラダイム(見方)によって全く違うものになりますが、殆どの人は「世間一般的な常識」という正体不明の枠に囚われて自分の価値観を持てなくなってしまいます。その結果、自分なんて大した価値もない人間だ、特別なことは何もできないんだ、と自分で自分を縛り付け、自分の人生を主体的にコントロールする事なく、流される様に生きてしまう事が少なからずある様に見受けられて、残念だなー、と思うことがしばしばあるのをなんとかしたいと思ったのが、私が小説を書きたいと思った理由です。

自分を愛する技術

とにかく、当たり前の理屈を理路整然と並べたところで、人の心を掴み、心に火を灯して行動に駆り立てる様なことは難しく、特に勉強が苦手だと思っている若者、子供たちにとってはなおさらです。自分自身の読書経験からしても、面白おかしく、ワクワクドキドキするストーリーの小説に仕立てた方が絶対に伝わると思ったのです。と、そんな事を言っていたら、大事な事を小説仕立てにした良い本があるよ、と紹介されたのが、加藤秀視さん 著の「自分を愛する技術」です。著者の加藤さんは、現在教育評論家として活躍されておられ、ご自身が虐待、暴走族、裏社会の経験を経て、その後ビジネスでも100億円企業を手がけるなど大きな実績を残された方で、不良少年の更生に大きく寄与されるなどの他にも、年間1万人への講演を行い、国から数々の表彰を受ける「人材育成アーティスト」とも呼ばれておられる方で、私などは経歴を見ただけでも共感してしまいます。(笑)

セルフイメージが全て。

この「自分を愛する技術」はまさしく人生において大事な事を分かりやすく小説仕立てにした本で、非常に読みやすい上に、著者の加藤さんが伝えたい事がスッと頭の中に入ってきます。要点はタイトル通り、自分を愛することによるセルフイメージの書き換えの重要性であり、誰しもが自分が誰にも代わりのきかないかけがえのない存在である事に気づき、自分に与えられた使命を知る事で素晴らしい人生を歩む事が出来る。という人間尊重、そして人間賛歌を高らかに歌う一冊です。私は若手職人の研修を行う際にいつも、志を高く持ち、オレはこんなもんじゃない!とセルフイメージを上げろ!と言い続けており、それが人生を主体的にコントロールする入り口だと言い続けています。この本を読んで、私が描きたいなーと思っていた本が既に存在している事を知り、小説を書くモチベーションは下がりましたが、多くの若者にこの本を紹介したいと思います。是非手にとって見てください。(^.^)
ネットで買うならこちらから→https://honto.jp/netstore/pd-book_26211534.html


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老害。#知識からの自由。

令和2年8月11日晴れのち曇り

17年ぶりの訪問。

今日の午前中は、以前に問い合わせや相談を何度かもらっているが、工事はしたことがないお客様宅に現場調査に行くように頼まれ、17年ぶりにそのお客様宅に足を運びました。17年前と言うと、株式会社四方継に社名が変わる前どころか、今の事業所に移転する前の小さな倉庫付き事務所で創業してまだ間のない頃で、私が現場の最前線でバリバリ働いていた時代です。ずいぶんお久しぶりですとご挨拶をしたら、お客様も私のことを覚えておられ、知った顔の人が来たことの安心感か、懐かしさなのかは分かりませんが、ほっと緊張が解けたような表情になられたと感じました。

生きていたのですね。(笑)

お客様に雨漏りなどの問題点やその他諸々の相談を伺いながら、家の中に入れてもらうと、昔に私が提出した見積書がダイニングテーブルの上に置かれてあり、日付を見ると2003年、確かに17年前のものでした。その当時から電話番号だけは変わっていませんが、住所も変わり、社名も変わっているにもかかわらず、よくご連絡をくださいました。と感謝の言葉をお伝えしましたところ、インターネットで探したらもう会社は閉鎖されていると書かれていたけど、(誰や!そんな事を書いたのは!笑)ダメ元でかけた電話がつながってよかったです。と逆に嬉しい言葉をいただきました。

長年の信頼に応えたい。

よっぽどその当時訪問した担当者(私ですが)の印象が良かったと言うことだと思いますが、その割には工事のご依頼はいただいておらず、不思議だなと思っていたら、なんでもその13年前の時は10年保証の瑕疵保険で新築を建てた建築会社に修理をしてもらえたとのことで、それを聞いて少しモヤモヤした気持ちがスッキリ晴れました。(笑) そんなこんなで、私の事を覚えてくれていた事に、すっかり張り切ってしまい、天井裏まで登って雨漏りの原因を突きとめたりと、通常1時間程度で終わるはずの現場調査を2時間以上もたっぷり時間をかけて行うことになりました。あとは、調査の内容を反映して長年の信頼を裏切ることがないように良いご提案をしたいと思います。

人生を変えるのは「人、旅、本」のあの人。

話は変わって、先週末オンラインの講演会に初めて参加しました。このところのご時勢で、zoomなどを使ったミーティングや研修を私自身の主宰で行ったりはするのですが、講演会に参加するのは今までしたことがありませんでした。しかし、TED Kobeに登壇された湯川カナさんが主宰するリベルタ学舎のオンラインイベントで「現代の知の巨人」と言われる出口治明さんが登壇されると言う告知を見てこれは参加してみたいと思い申し込んだ次第です。出口治明さんと言えば、ライフネット生命のfounderであり、改めて人類の哲学と歴史の変遷を見直しベストセラーとなった「世界史」を上梓されたり、コラム等の寄稿を積極的に行われ、よく話題に上る時の人です。何かのインタビューで出口氏が人生を変えるのは「人、旅、本」と答えられていたのは激しく同感したと共に、強く印象に残っています。

おうむ返しの賛同の嵐。

私は無論、出口氏の著書も拝読しましたし、ネットに登場されている記事は目に付く度に読む様にしていて、ちょっとした出口ファンと言っても過言ではありません。今回、私が参加したオンラインイベントはそんな私の様な出口さんに興味と好感を持っている人が殆どなのは当然の流れで、開始早々から全員に向けてのチャットでは、出口さんの発言に対する賛同、共感、追従の言葉の嵐でした。確かに、耳から入ってきた言葉を自分の口でアウトプットするのは理解を深めるには非常に有効だとは思いますが、言ったそばから名言の繰り返しの様にそのままの言葉をおうむ返し的に打ち込むのは、私個人的には少し気持ち悪かったのですが、オンラインイベントって参加者同士がチャットでコミュニケーションを取るのも一つの楽しみ方というか価値で、(私は馴染めませんでしたが)そんなものなのかも知れません。(笑)

テーゼとアンチテーゼ。

とにかく、出口さんの語る言葉は非常に歯切れよく、ビシッと本質を突く言説が気持ち良いほど続きます。特に、「人間の進化は1万年で高々この程度、あまり変わっていないのに、テクノロジーの進化や、コロナの影響程度でそんなに大きく、劇的に変わるものではない、本質はいつも変わらない。」と歴史を紐解きながら現代の現象を読み解かれる視点は素晴らしいと私も感服しました。しかし、講演の冒頭で出口さんが口にされた、日本型の経営はダメだと結果が出た、三法よしなどと言っている場合ではない。との言葉がずっと引っかかり、その真意はどこにあるのかと疑問を持ちながら聴いていました。

成果が全て、の是非。

出口さんによる基調講演、湯川さんとの対談的な掛け合いが一通り終わった後、質疑応答の時間が持たれました。その中で、若い受講者が「今進む道が正しいのか、間違っているのかをどうやって考えれば良いでしょうか?」との質問を投げかけました。出口さんが返した答えは「確認する方法は簡単で、データーを見て判断すべきです。要するに成果が全てなので、出した結果で計測、確認をすべきですよ。」との事でした。それを聴いていて、私としては新たに行動を起こして、直ぐに成果を出せる事がいかに難しいかと考えた時、あまり近視眼的に成果にこだわるのは未来への投資の妨げになるのではないかと感じました。で、チャットにも質問を書き込んだのですが、出口さんに対して突っかかるコメントが取り上げられる訳もなく、そのまま流れてしまいましたが、最後に出口さんから書籍の最後に書かれているアドレスにメールを送ってくれても良い旨の告知があり、以下の様な文章を質問として送らせてもらいました。

出口治明さんへの質問状

私は、日本の経済が停滞、もしくは衰退してきたのは三方良しに代表される日本式経営が原因ではなく、国内市場で人口ボーナスが終わり、成長を続けるには海外に活路を見出さねばならなくなったのと同時に、世界標準と言われる欧米式の会計基準を導入するあまり、近視眼的な利益を出し続けることに執着してきた事が大きな問題だったのではないかと思っています。グローバル経済において、欧米諸国と会計基準を合わすのは致し方ないにしても、それと同時に長期的な視座を持って三方良しの世界を目指す企業風土は殆どの企業から失われたのではないかと感じています。

私の理解では、三方良しの概念は自立循環型の共生を可能とする経済観念であり、そもそも無限の成長を目指したものではないと思っておりまして、人口減、グローバル化のリスクが顕在化した今こそ、三方良しの社会、経済の構築に、中長期的な目を持って企業は人材への投資をすべきではないかと考えています。情報化革命が本格化する中、益々、企業が提供するサービス、商品は本質的な価値を問われる様になりました。これからはユーザーから真の信頼を勝ち取るしか生き残り、成長することは出来ないと思っています。それを行うには、そこで働く人の才能を開花させ、効率ではなく人が持つ効果性を最大限に引き出すと共に、「自分だけ、自社だけ生き残れば良い」と言った、弱肉強食的思想の強欲な資本主義から脱却して目先の損益ではなく、三方が良くなるべきだと言う経済観念に回帰すべきだと思っています。
以上、生意気なことを書いて誠に恐縮ではございますが、出口様のお考えをご教授頂ければ幸甚です。本日は本当に良い学びと気づきを頂ける場に参加させて頂けましたこと、心から御礼申し上げます。

自由を奪い、奴隷を作る老害。

もちろん、すぐに返事が返ってくる訳もなく、揚げ足をとって突っかかる様な私の質問内容に、良い気もしないでしょうから返信はあまり期待しておりません。言いたい事を書き送ってスッキリした感じの方が強いのですが、実は私が感じた本当の問題は、私が疑問を呈した出口氏の言葉ではなく、オンラインイベントに参加した(私以外の)人が全員、出口氏の発する一言一句全てに賛同の意を表してありがたく聴いていたことで、凄いお方のお話とは言え、全く疑問を持つ事なく、賛同、共感、追従の嵐は考える事から目をそらしてしまっているのではないか?という危惧です。このイベントのテーマは「知識からの自由。」となっていましたが、カリスマの言葉を何でも疑問を持つ事なく、素直に受け入れるのは奴隷への道であり、テーマと相反しているのではないか、なんて大げさに考えてしまいました。決して出口さんが老害と言っているのではありませんが、崇め奉り、疑問を持たない若者への影響は(結果的に)老害と言っても過言ではない様に思った次第です。ま、出口治明さんの実績と発信力と知識量と思索の深さが凄すぎるって事なのかも知れません。とにかく、大いに勉強させて頂いた湯川さん、リベルタ学舎の皆様には心から感謝しています。ありがとうございました。(笑)


【絶賛募集中!】信頼され選ばれるリーダーのための職人起業塾 マネジメント革命研修
〜経営の未来をつくるイノベーション〜

コロナ禍の下、大きく世界が変わってしまった今、生き残るには、マス・マーケットに広く浅くアプローチするセールススキルではなく、狭く、深く質の高い顧客との関係を築くマーケティング思考です。理論と想いを仕組みに転換し、社内に落とし込んで運用できる様にリーダー向けに少人数での研修を開催する事にしました。経営者、経営幹部、リーダー候補の方に一緒にご参加頂き、マーケティング思考のマネジメントを社内に根付かせて頂きたいと思います。
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良い気に満ちた学び舎。神戸のインターナショナルスクールAscot International School Japan

この記事は神戸市を中心に四方良しの世界の実現を理念に掲げた株式会社四方継の地域コミュニティー事業部つない堂の機関紙「つないどう?」に掲載されているコラムの転載です。地域で活躍されているお店や人、サービスをご紹介することによって地域全体の経済が少しでも盛り上がる様にと願っての取り組みの一環です。

残暑お見舞い申し上げます。

暦の上ではすっかり秋ですが、まだまだ暑い日が続きます。今年は梅雨明けが遅く、夏になった途端に秋分を迎え、なんだか調子が狂いましたが、本格的な夏の到来が遅かった分、残暑も厳しい様子、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?新型コロナ禍はなかなか収束の兆しが見えませんが、私達は関係者の誰も感染せず、影響を受ける事もなく工事を進めております。現在、工事中の国産材の木をふんだんに使った木造の新築インターナショナルスクールの新築工事がもうすぐ竣工を迎えます。このプロジェクトは私たちつむぎ建築舎と学生を含めた学校側とで共に力を合わせ子供たちにのびのびと、楽しく、そして健康的に学んでもらえる環境を作り出すとのコンセプトに則って、計画を進めてきて、現場では職人と学校関係者が入り乱れて作業を進めています。

 共創する学び舎づくり。

学校建築はその性格上、当然、住宅に比べて大きな空間が必要となるのですが、構造計算を駆使し、制作金物で接続の剛性を強めたりして、建物のボリュームの割にはとても線の細い、華奢で美しい架構の建物になっています。内外装とも国産の杉やヒノキ、サワラ等の美しい板で仕上げており、私たちのような大工集団の会社にとっては作業自体がうれしく楽しい現場です。また、学校関係者によるDIY作業として大きな壁一面にアーティストによる壁画が描かれたり、ストローベイルといわれる藁を土壁で塗り固める断熱、壁仕上げの作業、また、この場所で取れた土を使って外壁を仕上げるなど、皆さんとても楽しそうに生き生きと作業をされていて、現場全体が「良い気」で満たされているような印象を受けました。建物の竣工後、ここで学ぶ学生さんたちもその「気」を受け取って充実した学生生活を送ってくれるのではないか、なんて想像しています。子供の教育機関の検討をされておられる方は一度オープンスクールに参加されてみてはいかがでしょうか?
Ascot International School JapanのHPはこちら→https://www.ascotschool.jp/ja/

見えないモノを形にする建築。

私は、自分自身で設計し、その建物を大工職人として建てていた頃の経験から、精魂込めて作り上げた建物には、作り手の想いが乗り移ると信じています。良い「気」が満ちた建物は、そこで暮らす人たちの気持ちに少なからぬ影響を与え、気持ちよく日々を過ごしてもらえることに寄与すると思っています。それが創業以来、私が大工の育成に注力し、自社社員大工による施工にこだわってきた最も大きな理由です。そして、建物を構成する素材にもそれは当てはまり、気持ちの良い素材を使って建てられたものは良い気が満ちるに決まっています。この学校の現場で大工の造作と並行して進められた藁や土を使ったDIYは大自然の恩恵を受けて育まれたものを利用しており、それをお施主様である学校関係者の皆さんが楽しそうに作業をされて、まさに良き気が溢れ出していると感じました。良い建築は設計と施工とそして作り手の気持ちが大事。本来の建築現場はそんな見えないものの価値が具現化される場だと思っています。つむぎ建築舎では、DIY支援、お客様と共創するモノづくりを今後も積極的に取り組んで参ります。私達と一緒に良い気に満ち溢れた空間を作り上げたいと思われたらお気軽にお声がけ下さい。想いの詰まった住まい作りのお手伝いを誠意を込めて致します。

麺屋貝原さんのご紹介。@つないどう?

この記事は神戸市を中心に四方良しの世界の実現を理念に掲げた株式会社四方継の地域コミュニティー事業部つない堂の機関紙「つないどう?」に掲載されています。地域で活躍されているお店や人、サービスをご紹介することによって地域全体の経済が少しでも盛り上がる様にと願っての取り組みの一環です。

密かなラーメン王国

私達の事業所がある神戸市西区は意外とラーメン激戦区になっていて、行列が出来るお店がいくつもあります。老舗から創作ラーメン、チェーン店とバリエーションも多く、ラーメン好きの方に密かに人気のスポットになっています。そんな中、年間180杯のラーメンを10年間食べ続けているラーメン研究家の私(高橋)がオープンから3年の新興勢力ながら、この界隈で一番行列ができている麺屋貝原さんを今回はご紹介します。(笑)

イチオシは貝しおそば

何と言っても一番のオススメは「貝しおそば 850円」で、貝だしとツルツルの自家製麺がマッチ、スープに癒される、、まさに逸品の一杯。もちろん、化学調味料無添加、しかも塩加減も良い塩梅でスープを飲み干しても喉が乾かないヘルシーラーメンです。ちなみに、神戸ラーメン紀行主宰のラーメンアワード2017でグランプリを受賞されました。

ご馳走ラーメン牡蠣つけ麺

貝だし醤油系のラーメンも美味しいのですが、私の一番のお気に入りは「牡蠣つけ麺 1000円」です。匂い立つ牡蠣の香りは牡蠣好きにはたまりません。牡蠣味噌とレモンが添えられており、途中で味の変化を楽しむ事も出来るので大盛りを頼んでもペロリと食べてしまいます。その充実感と幸福感はまさに、ラーメンの域を飛び出すご馳走のジャンル、行列に並ぶ価値があると誰にも感じていただけると思います。ちなみに、この一杯をリリースされ神戸ラーメン紀行主宰のラーメンアワード2018でグランプリを連覇されました。

お店情報

麺屋貝原
住所:神戸市西区池上2丁目30-1 伊川センタービル1F
駐車場:伊川センタービル共用30台あり営業時間
営業時間:昼11時〜14時(土日祝は15時まで) 夜18時〜21時 (スープがなくなりしだい終了)*夜営業有無はブログにて確認してください。   *店休日はブログでお知らせします。
麺屋貝原さんブログ:https://ameblo.jp/dreamsurf/
おまけ情報:設計、施工 つむぎ建築舎 店名揮毫 高橋剛志