霧島連山噴火と一期一会

平成30年3月8日 曇りのち雨

 

天恵の一日

一日中雨の天気予報。朝からどんよりした雲が立ち込め、アイドル犬チャックとの散歩から帰ってきたころには早々に雨が降り出しました。朝1番で近所の飲食店のオーナー様宅に外装工事の打ち合わせに出かけた頃には徐々に本降りになってきて、ノートに書き込んだ文字が水に流れると言うハプニングも発生、天の恵みとは言え我々建築屋には雨はやっぱり、なかなか厄介です。(苦笑)
その後は神戸市の住宅局の方が来訪され、市営住宅の跡地を再利用する新たな宅地分譲地のプロジェクトについてのヒアリングに応じたり、工場の中の事務所改装工事の打ち合わせにクライアント先に出向いたりと建築屋らしく1日を過ごしました。

霧島山 新燃岳で爆発的噴火 鹿児島空港で欠航相次ぐ 鹿児島県湧水町からの投稿(14:59)
霧島山 新燃岳で爆発的噴火 鹿児島空港で欠航相次ぐ
鹿児島県湧水町からの投稿(14:59)ウェザーニュース 火山情報

霧島連山、新燃岳噴火

そんな慌ただしい時間を過ごしつつ、昨日からずっと気になってていたのは昨日の朝に突然報道されていた霧島連山の噴火のこと。実は職人起業塾の鹿児島開催は霧島空港近くの牧園集落の商工会議所で行っており、霊峰高千穂峰の麓、霧島温泉のすぐ近くの宮崎との県境の近くで開催をしています。昨日と今日はそこで第4講、第5講のアクティブブレインセミナーを開催しており、研修会場の周りにも火山灰がずいぶんと降り積もっているようで、心配になって事務局でお世話になっている大庭社長に電話してみました。電話口で聞くところによると、牧園町あたりは火山灰が降る位で大した事は無いらしく、(私たちからすると大した事あると思いますが、鹿児島の方々は火山灰に対する免疫があるのかもしれません、)ただ霧島温泉は宿泊客のキャンセルが相次いでずいぶん大変な状況との事でした。噴火の先行きなんてものは誰にも分かりませんが、できることなら早めに収束して通常の生活に戻られることを祈りたいと思います。

高千穂岳
二月に行った高千穂峰

霧島とのご縁

東京、大阪、福岡、鹿児島と現在全国4拠点で開催し、次は仙台でも開講を予定している職人起業塾が関西を飛び出して全国での開催を始めたのは実は鹿児島が最初で、JCA(日本セルロースファイバー協会)の総会で講演をさせていただいた際に聴講いただいた大庭社長に鹿児島での勉強会でのスピーカーにお誘いいただき、その勉強会に参加された工務店の経営者さん達に鹿児島での研修の開催を求められたことがきっかけで、鹿児島での開催を皮切りに東京、福岡へと開催場所を広げてきました。そしてその鹿児島での研修の開催地が、鹿児島中央付近ではなく霧島市の牧園集落にある商工会議所牧園支所だったということで、霧島は私には非常に思い入れの強い場所になっています。つい先日も霧島のパワースポット霧島東神社にお参りをさせてもらい、高千穂峰山頂(標高1574m)にある「天の逆鉾」にこの夏は登ろう!と計画していたところでした。

二月に訪れた霧島東神社
二月に訪れた霧島東神社

ご縁を紡ぐ

職人起業塾の研修講座のカリキュラムの中に「ご縁を紡ぐ」と言う内容が組み込まれておりまして、一つ一つの出会いを大切にして、そこから広がるご縁を味方につけることができればビジネス、それ以外でも自分にはない大きな力も得られることが少なからずあり、志を持ち、熱い思いを語ることを続けていれば、共感してくれる人や応援してくれる人が必ず現れて、思考を現実化する影響力を大きくすることに繋がるとレクチャーしています。ご縁を大切にしない人間にビジネスなどうまく行くわけないし、成功することなどないと繰り返し語っています。志を掲げ、出逢う人達に熱く語り続けると、たいした力もない私のような人間でも研修事業を全国に広げることができたりするものです。

二月に訪れた霧島東神社
二月に訪れた霧島東神社

全国展開までのトレーサビリティー

ちなみに、私が行っている一般社団法人職人起業塾が立ち上げから2年足らずで全国で研修事業を行う様になった流れと、ご縁を紡いで来たきっかけをトレーサビリティ的に表すと、

スタート:すみれ本社で社員大工向けの勉強会をひっそりと開始
→私のブログを見て電磁波コンサルタントの青山さんが参加を希望、外部向け無料勉強会に変態
→口コミでJBN京阪神木造住宅協議会の事務局中村さんが勉強会に参加
→同氏が職人起業塾でのマーケティング理論を実践した結果、事業で大きな成果を手に入れる
→JBN京阪神木造住宅協会のメンバー向け研修として公開してもらえないかとオファーをもらう
→JBNの総会で地球の会の大工育成部会三渡社長が興味を持たれ詳細を聞かせてもらいたいと来社
→三渡社長に地球の会の大工育成部会での講演依頼をいただく
→地球の会での講演を聴講された日本セルロースファイバー協会の田所氏が大いに共感してくれる
→同氏に日本セルロースファイバー協会総会での講演依頼をいただく
→JCAでの講演を聴講いただいた鹿児島の大庭社長に自社主催の勉強会での講演依頼をいただく
→鹿児島で聴講された工務店さん達から鹿児島で職人起業塾の研修を開講したいと要望される
→鹿児島での職人起業塾開講を機に東京、福岡でも開催できないかとオファーを頂く
→全国4拠点+今年は仙台(予定)と全国に展開。

とこのような流れです。

二月に訪れた霧島東神社から御池を望む
二月に訪れた霧島東神社から御池を望む

長者じゃないけどわらしべ長者

まるで昔話のわらしべ長者そのものですが、一生懸命に現場実務者向けの教育の必要性と、現場実務者の意識改革によって職人を正規雇用する基盤が整うという想いを熱く語ってきた事だけは自分自身でも自負しており、何度も人前で話させてもらう機会を持つ中で、一度でも滑っていたら今の研修事業の全国への展開は無かった。と考えるとこのようにご縁を紡いで来れたのは「一期一会」の精神を持とうと留意していたからでは無いかと改めて思います。ちなみに、私が座右の銘としている「一期一会」とは「一度の出会いを一生の出会いだと思い大切にする」と言った口先だけの軽いものではなく、茶の湯の先生に教えられた、「客人がいつ来てもおもてなしができるように毎日床の間に花を生けるには年がら年中、茶花畑の手入れを欠かさずに行う日々の習慣と不断の努力が必要である」と言う厳しいあり方を示しています。私の場合で言うと、このブログで毎日の情報発信の習慣を10年以上も欠かさず続けてきたことがご縁を紡ぐ原動力になったのではないかと思うのです。

霧島、高千穂の神話
霧島、高千穂の神話

お見舞い申し上げます。

そんなことを思い出しながら、ご縁をいただいた霧島には1日も早く火山が沈静化して平素の穏やかでゆっくりとした時間が流れる山間の集落の日常に戻られる、霧島温泉郷にも新燃岳噴火前の賑わいが戻るのを願います。できることならこの夏予定しており、とても楽しみにしていた職人起業塾@鹿児島開催の塾生さん達との霧島連山にそびえる霊峰高千穂山頂の天の逆鉾までの登山ができるようにと祈りたいと思います。無理じゃないか、とのことでしたが、、
大庭社長は大したことないと電話口で言われてましたが、最新のニュースでは気象庁は噴火警戒レベル3(入山規制)を継続し、火口から2キロ圏で火砕流に、3キロ圏で大きな噴石に警戒を呼びかけている。とのこと。鹿児島、霧島の皆様、心よりのお見舞いを申し上げると共にこれ以上新燃岳が怒り狂うことのないようにお祈りいたします。

二月にお世話になった、祝橋温泉旅館
二月にお世話になった、祝橋温泉旅館

今日のアタリマエ

  • スモールビジネスにおいて売り上げは人との縁から生まれる
  • マーケティングの最も基本は顧客のLTVを得るスキームを持つこと
  • 最初の顧客接点で価値を認められることが次のご縁に繋がる
  • ご縁を紡ぐことで自分の実力以上の影響力を発揮できることがある
  • 一度のご縁を切らさずに次に繋げるには日々の習慣と不断の努力が必要

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◆IT、情報革命による本物しか生き残れない時代に圧倒的な職人不足の到来、消費税増税後のマーケットの縮小と建築業界は非常に先行き不透明な状況です。混迷の時代を乗り越えるのは品質とコミュニケーション力を掛け合わせた現場力だと考えています。現場マネジメントの見直しでの根本的問題解決のアプローチこそ未来を開く扉です。
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弔辞。

3月7日 曇り

巨星墜つ

朝は霧島連山の噴火のニュースからスタート、今日から鹿児島での職人起業塾の第2講第三講のアクティブブレインセミナーのスタートで大丈夫なのかとびっくり。霧島の皆様、お見舞い申し上げます。

昼前に仙台、東京への巡業?から帰神。神戸に到着してそのまま一件蕎麦をすすりながらのMTGを済ませてから定休日で静まり返った事務所に出社、午後からの予定が明日に変更になったのを受けてしっぽりとデスクワークに勤しみました。事務所にいたら何故か不思議と普段は殆んど鳴る事がない電話がよくかかってくるもので、わさわさと電話の対応をしていると、JBN京阪神木造住宅協議会の事務局から突然の訃報がもたらされ、時を待たずして東京のJBN本部からも青木会長がお亡くなりになったとのFAXが舞い込みました。
工務店のあるべき姿を示し、時代の流れから乖離して廃れつつある工務店に対して業界団体としての結束を呼びかけ、国との橋渡しをしながら未来を標榜してきたJBN青木会長の訃報は一つの時代の終わりの示唆のように感じました。心からご冥福をお祈りいたします。

JBN青木会長講演

JBN青木会長講演

青木会長からの大いなる承認とエール

青木会長には2年前まで京阪神木造住宅協議会の総会に基調講演に毎年のようにお越しいただいておりました。私が推し進めてきた大工の正社員化、他業種に負けない社会保障をつけた上で単なる作業員ではない、経営者感覚を持って会社の代表として顧客の対応に向き合うようにマーケティング理論の根本を紐解いた教育を行うという建築業界では随分と珍しい取り組みに対して深い理解を示し、力強いエールを送ってくださりました。工務店業界のトップと言っても過言ではない方に手放しで承認を頂けて、私自身大きな自信を頂いてきましたし、その言葉を胸に職人の正規雇用、内製化を強く勧めてきた経緯もあります。そんなご恩を感じながら、青木会長との思い出を書き綴ってある昔のブログを読み返して思い出に浸ってしまいました。追悼の意味を込めて再度アーカイブを以下にご紹介しておきます。

2015年の総会の時の青木会長のお話→既に若年層の大工はいないも同然。
青木会長からの手紙を紹介しつつ研修講師をはじまた頃→職人起業塾からの提言 〜その1〜
2016年の青木会長と一緒に登壇させて頂いた総会→『強み』から『卓越の法則』へ。

大工社員化の挫折と蹉跌

青木会長とのやりとりの中で最も印象に残っているのは、上述の過去のブログにも書いてありましたが、青木工務店で大工を社員にした際にタイムカードの機械の前で大工が定時になるのを待って時間を潰しているのを見て「これはダメだ」と完全常用の大工の雇用形態を諦めたという話です。成果も仕事量も関係なく給料がもらえるようになった大工を雇っていては会社が潰れると思い、もう一度手間受け、請取り制に戻したと言われておりましたが、その考え方が今の職人不足に繋がったことも十分にご理解されており、その上で私たちの取り組みを評価して頂いたのは非常に真実味があり、嬉しく感じたのを今もよく覚えています。結局のところ、青木会長が当時諦められたのは職人の意識改革であり、技術面以外の教育の難しさだったと思います。主体性を持って仕事に向き合うとか、経営者感覚を持って現場作業に勤しむなんてことを職人に言葉だけではなく実際の行動に移してもらえるまで根気よく教え、理解してもらうのは一筋縄では行きません。しかし、そこを諦めると違う人員での補完が必要になる訳で、現場監督や施工管理者を育てる必要が出てきます。そのコストを鑑みても実際は職人の意識を変えるよりはその方がハードルが低かったのだと思います。

現場への経営者感覚の落とし込みは必須

実は、職人でも施工管理でも同じですがその部分の意識改革こそが建築業界の現場マネジメントでは最も重要だと思っていて、最近のオープンセミナーで私は改めてドラッカー博士のマネジメントからの引用を紹介するようにしています。以下はドラッカーの責任労働者・経営組織論からの抜粋です。

誰もが,自分を『経営者』とみなして,基本的には経営責任 である重責を全面的に引き受けるというような組織 をつくりあげて指導していく課題もあるのである。基本的な経営責任というのは,自分自身の職務や仕事仲間に対する責任,組織全体の業績と成果に対する自分自身の貢献に対する責任 ,職場社会の社会的な課題に対する責任 のことである

(勝手に)遺志を継ぐ。

あらゆる事業所の目的は理念の体現であり、それを私たち建築業界で具現化するには建築現場において担当者が経営者と同じ思考、意識を持って顧客に相対し、理念に沿った判断、行動を積み重ねる事が不可欠であり、またこの実践こそが顧客との確固たる信頼関係構築に必要だと考えた時、いかにハードルが高くても職人に対する意識改革の取り組みを諦めるわけにはいかないと思うのです。と、故青木会長を前にそんな青臭い原理原則論を熱く語った時のことを思い出します。今振り返ると冷や汗が出ますし、私の取り組みもまだまだ完全には程遠い道半ばですが、「そうだ、そうだ」と頷いて下さった青木会長の言葉を胸に勝手に遺志を継ぐつもりで理想を追い続け、これからもスタッフと共に試行錯誤を繰り返して歩みを続けたいと思います、青木会長、本当にお世話になりました。安らかにお眠りください。

合掌。

今日のアタリマエ

  • モノづくりの担い手の育成をしなければモノづくりは出来ない
  • 建築会社の評価は全て現場にある
  • 建築職人の徒弟制度が崩壊した今、工務店が若手の育成に取り組まなければ業界の未来は無い
  • 職人の正規雇用、育成にはコストがかかり、また言われたことしかやらないような意識の低い人材にはそのコストはかけれない
  • 建築現場で作業する末端の職人こそが最も重要で濃密な顧客接点になる
  • 現場担当者への経営者感覚、顧客からの信頼を得る責任を持つ意識づけこそが現場マネジメントの根本
  • 人は必ず死に至るが志を継ぐ者がいれば死は終わりではなく始まりになる

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効果と効率。@JACK東京

3月6日晴れ

仙台から東京へ

快晴の仙台駅を後にして、朝から東京へと移動、全国のリフォーム業者、関連業者が集う勉強会、jack@東京に参加しました。関東ブロックの理事を勤められているランリグの渡邊社長が毎回、住宅業界の最新トレンドをピックアップした素晴らしい企画を立てられておられます。毎回参加したいと思いつつもなかなか日程が合わず、久しぶりの参加となりました。残念ながら夜は別の約束がありいつも楽しみにしている懇親会には参加できませんでしたが、、次回は必ずフル参加したいと思います。(笑)

インテリアとデザインの重要性

今回はデザイン住宅、店舗リノベーションで圧倒的な人気を誇り、卓越した成果を上げ続けておられる4Dグランドワークスを主宰されている塚本光輝氏と設計の田中義章氏、そして家具のコーディネートに独特の世界観と理論をお持ちの株式会社 85 代表取締役大谷泉氏が登壇され、デザイン・インテリアの重要性と、アトリエ系と言われる建築デザイナーに依頼して高額な設計料をかけることなく、誰にでも手に届くデザイン住宅を提供できるスキームを築き上げ、居心地の良い住まいに住むお客様の喜びを通して大きな価値を提供されているその手法を惜しげもなく公開してくれておられました。

ソファーを決めるところから始める家づくり

私も一応、建築士であり、注文住宅を扱っている建築会社の代表ですからもちろんデザインに興味はありますし、どちらかと言うと、住み心地の良いデザイン提案をする事は住宅性能と同じくらい非常に重要だと考えています。ま、実際のところデザインに関しては設計部の担当スタッフに任せ切りであまり口を挟みませんが、現在、UXの思想を取り入れて顧客体験を共有する建築設計手法を模索しています。本日の三人の話を伺っていて、私が感じたのはデザインセンスって机の上で勉強するものではなく、多くの体験を繰り返し実際にデザインするプロセスを繰り返し経験として蓄積するしかないのかな、と言うことです。休日を過ごしたいソファーを決めてから家のインテリア、そして設計に進むというのは非常に理にかなった素晴らしい考え方だと思いました。

没頭して見える世界がある

塚田氏が住宅・不動産の営業をされている時から休日の時間を全て使ってインテリアやデザインの勉強にあちこちのショップ巡りをされたり、大谷氏とミラノサローネにイタリアまで行って全く観光をせずに家具・インテリアの展示を見続けたという話は、仕事を通り越して趣味、いや、生き方のレベルまでデザインに対する嗜好が深く浸透し、貪欲に吸収すると共にそれらをご自身の中に取りこんで咀嚼されているのだと感じました。それは私たちがデザインに興味があると言ったレベルとは大きく異なり、少し齧っただけでは到底真似できないのだと思い知りました。塚本氏は工務店向けのデザインサポートも行われているとのことですので、問題解決の5番目の法則「苦手なことは得意な人に頼む」に則って、相談させてもらいたいと思います。(笑)

特別化とは効果性をあげること。

今回の勉強会のテーマは『【空間デザイン・インテリア提案】で差別化・特別化』と題されておりました。お三方のお話を拝聴して、インテリア=暮らし方であり、そこにフォーカスしてデザインを行い、情報発信し、同じ価値観を求める人を集うことで大きな成果を手にされたとのことですが、デザインに特化するというのは、集客の質を高めることであり、量から質への転換を目指すべきこれからの日本、人口、世帯数が減少していく局面においてはとても効果的な取り組みだと改めて感じました。特別化とは顧客にとってかけがえのない存在になることであり、私たちがマーケティングを組み立てる上で精度を高めるべく取り組んでいる工事品質の向上やコミュニケーション、顧客の立場に立った思考、提案といったアクションに付加することで一気に違うレベルへ押し上げてくれる可能性が有ると思うのです。デザイン思考の設計思想を学ぶ(というか教えてもらう)必要がありそうです。

効率から効果性へのパラダイムシフト

昨日の仙台での職人起業塾のオープンセミナーで終了後に書いて頂いたアンケートへのコメントに「効率ではなく効果への転換という視点が新鮮でした」と書いて頂いておりましたが、効果性に焦点を合わせることで、同じような取り組みでもその精度が大きく変わることが少なくないと思っています。デザイン住宅!と銘打って規格型の住宅を販売するのと、顧客の求める住まい方に寄り添って問題解決をデザインで提案した結果、同じような外観になったとしてもそこでの顧客の満足度は全く違いますし、またそれを見ている周りの人へ与える影響は非常に大きなものになると思います。要するに家づくりで築き上げられる信頼関係が全然違うレベルになると思うのです。効率から効果性へのパラダイムシフトを提唱されたのはスティーブン・R・コヴィー博士ですが、博士が亡くなられて随分経った今になって、改めてそのパラダイムシフトの重要性を感じています。塚本社長、いいお話をありがとうございました。

今日のアタリマエ

  • 家とインテリアデザインは一体
  • 暮らしたいデザインを考えるには家自体よりも家具から考える方がわかりやすい
  • インテリアトレンド、デザイントレンドは常に情報収集を絶やさずに行うべき
  • 質の高い住宅に住みたいという人は質の高い暮らしを求める
  • 同じ趣向を持った顧客とものづくりを行うほど楽しい仕事はない
  • 苦手なことは得意な人に頼む
  • これからの日本は人口減、世帯数減のリセッションの場面に突入
  • 短期間にできるだけ簡単に多くの成果をあげるのではなく、丁寧にいい仕事をして大きな効果を得ること考えるべき

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職人上がりの経営者的中庸思考。

平成30年3月5日 雨のち曇り

今日は仙台へ。

昨日までの気持ちのいい晴天とは打って変わって今日の神戸は朝から雨。が、しかし、気温は昨日にも増して高くなり、なんと朝から16度!と言う4月下旬の暖かさ!仙台も暖かかったらいいなーなんて呟きながら神戸空港に向かうバスに飛び乗りました。神戸空港からフライトする時点で神戸は土砂降り、「雨の日の出張は億劫やなー」なんて思いながら機上の人となりましたが、仙台空港に着いたら全く雨は降っておらず、「ツイテル、今日も良い日になりそうや」とポジティブシンキングに浸りました。(笑)

イベント来場ありがとうございました!

昨日の日曜日は土曜日に続き『トッザニア』と称した子供向けの超体験型イベントを開催、私は2日間共イベント会場に詰めて子供上棟体験の手伝いをしておりました。昨日も子供達の楽しそうな笑顔に包まれて私自身にとってもとてもいい時間を過ごさせて貰いました。沢山の御来場を頂きまして誠にありがとうございました!

超職業体験イベント

私達すみれは上棟体験ブースをメインに担当しましたが、その他にも様々なブースで盛りだくさんの企画で子供達に楽しんでもらいつつ、建築の仕事に慣れ親しんで貰おうとイベントメンバー各社さんが頑張っておられました。TOTO社の提供による水栓組み立て体験や電気回路組み立てセットを使ったテスターを製作して電気が通るモノ、通らないものを計測してもらったり、少しマニアックではありましたが、子供達にはモノづくりの楽しさを色々な側面から感じていただけたのではないかと思います。

子供が書いた絵が持つすごい力

YKK ap社からは窓から見た景色のスケッチを子供達に描いてもらう企画も。なかなかの秀逸な作品が集まっておりました。子供が描いた絵は見る者の心を和ませる偉大な力があるものだと改めて感じながら見入ってしまいました。それにしてもこのブースもあっという間に用意していた額が足らなくなるくらいの盛況ぶり、たくさんの子供達が参加してくれたものです。本当にありがたいことです。

子供の絵で交通事故撲滅運動!

今回はもう一つ、子供に絵を描いてもらうブースがありました。それはこのTOTO西神店会のメンバー主催で毎年行なっている自主上映会からの繋がりで、ひょんなご縁を頂いた「子供ミュージアムプロジェクト」で、わざわざ大阪からコラボ企画としてご参加いただきました。このプロジェクトは大阪の運送会社が自社のトラックで起こした死亡事故をきっかけに二度とこの様な悲しい出来事が起こらないようにとの願いを込めて、トラックに子供達が描いた(主にお父さんを応援する)絵をラッピングシートで貼る事で運転手に優しい気持ちになってもらい、安全な運転をしてもらうことで交通事故を撲滅しようという素晴らしい試みで、元トラック運転手でもある私としては甚く共感して即、プロジェクトに参加することにしました。その取り組みを広く知ってもらおうと今回、イベントへのご参加をお願いした次第です。

小さかった頃の娘との思い出

子供達が書いたお父さんへのエールを添えた絵を見て、私も起業したての頃、娘にもらった言葉を励みにして仕事に没頭していたことを思い出しました。個人事業主から法人に組織変更する直前のタイミングで娘が生まれ、自分の命よりも大事なものがこの世に出現したことに驚きながらも、全く先行きの見えない駆け出しの職人の親方だった私は娘を無事に育てることができるのか?と自問自答を繰り返しながら、自分自身の頼りなさ、見通しの無さにに慄いたのを今も鮮明に覚えています。それでもなんとかせねばと、昼も夜もなく(家庭を顧みず)働き出したのもその頃からで、実は今もその延長線上で走り続けています。

 

 

親の責任のパラドックス

人生の目的を考えた時、人の親であるという立場は非常に大きな割合を占めており、子供を立派に育て上げたい、というよりも絶対に子供がひとり立ちできる様になるまで責任を持って育て上げなければなりません。その為に必死になって働き続けて来ましたが、家庭を守る為に家庭を顧みずに働き続けるという大きな矛盾に陥ってしまいました。娘がある程度大きくなった時に家族で遊びに言った写真が皆無なのに気がつき、長年、本末転倒の間違った生き方をしたのではないかと随分と悩み、苦しみましたが50歳を過ぎた今は私の様な学もなく無一文で、徒手空拳から起業家として生きていくには致し方なかったのかな、と素直に思える様になりました。実際、後悔しても何にも始まりませんし。。

 

目的を果たす人生を目指したい

ライフワークバランスを整えることが人生を豊かに過ごす為には大切だとよく言われますが、私の様なプライベートが全くなく、仕事との区切りがないボーダレスな働きかた、生き方が不幸かというと別段そうでもないと思っています。事業を起こし、スタッフやその家族に対する責任を背負い、顧客との約束を守ることは人生を賭けて行ってもいいと思えるくらい意義があることですし、目の前の人を幸せにすることに命を使っても勿体ないとは思いません。人それぞれの価値観によって違うとは思いますが、私は一度しかない人生を目的を持って、その目的を達することに使いたいと思うのです。手段である毎日のワークライフバランスなど些細なことです。(笑)

 

とはいえ、結局は、自分一人で何も出来ていない

数年前まで、(ていうか最近も、)家庭をほったらかして仕事に没頭し続けて来たことに後悔の念を持っていましたが、娘もこの春から大学に進学することになってホッと一息ついたこともあり、子供と雖も彼女には彼女の人生があり、私の人生とは別物だと改めて認識することになりました。ただ、妻に対しては20年に渡って家庭のことを全て丸投げし、迷惑をかけ続けたのは本当に申し訳なく思うと共に、支え続けて来てくれたことに感謝するばかり、偉そうに仕事に没頭して来たと言っても彼女の助けがあってこそだと思っています。結局、一人では何も出来ていないということです。

 

プライオリティー思考自体がナンセンス

そんな私に最近ちょっとしたパラダイムシフトがありました。長年に渡って限られた人生の時間の配分、仕事での志、家庭、子育て、個としての自分、それぞれのプライオリティー(優先順位)について悩み続けておりましたが、そもそも優先順位などつけなくても良いのだと閃いたのです。私の人生は一つですが、そこにある役割は幾重にも重なっており、それぞれの役割に置いてなすべきことがある訳で、プライオリティーを考えるとは役割の重要度を決めることに他なりません。しかし、父親としての役割と経営者としての役割を並べて比べること自体がナンセンスだと(今更ながら)気づいたのです。

 

中庸とは決めつけないこと。

「割り切りは魂を弱くする」という(人生は魂を磨く道場だと思っている)私が大好きな言葉の観点から見ると優先順位を明確にして緊急度、重要度の高いものから順番に片付けていくなどという思考はある意味割り切りであり、優先順位の低いものに対して慮る心を押し殺してしまうことになりかねません。AI(人工知能)にないもので人間にあるものは『心』であり『魂』です。機械には出来ない、思い悩み、思考を巡らし、日々刻々と変わる状況の中で、自分が受け持つ全ての役割に対して心を残し、常に全体の最適を探索することこそ、人として、職業人としてあるべき在り方、考え方ではないかと思う様になりました。それが2000年以上も読み継がれ、語り継がれている論語にある中庸の考え方に結びつくのではないかと思ったのです。決めることも大事ですが、決めないこと、心を残すことも魂を磨くという人生の大命題を考えればそれ以上に大事だと思う今日この頃です。

 

今日にアタリマエ

  • 親としての責任を全うするのは人として最低限
  • 人生における様々な役割を果たそうと足掻くことは人生の意義を深く、大きくする
  • 様々な役割に対して優先順位をつけるのは割り切りにつながる
  • そもそも人生における役割とは並立すべきもので順序をつけるべきものではない
  • 思い悩み、思索を重ねること、心を残すことで機械には出来ない人間としての存在意義が見いだせる。
  • 中庸とは決めないことでもある。

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◆入塾説明会では「企業は人なり、建築は現場なり」を合言葉に現場実務者にマーケティングの基礎理論を理解してもらいコミュニケーション力、人間力、問題解決力の向上で顧客接点である『現場』で圧倒的な信頼を得ることによって自社独自のマーケットを作り上げ、競合他社と血みどろの戦いをせずに持続的な受注を重ねられる様に「信頼関係に基づいた集客チャンネル」を作り上げるプランを立案、実践、検証を繰り返して、それぞれの会社に応じたマーケティングプランの仕組を作り上げる具体的な研修内容の説明をします。

◆IT、情報革命による本物しか生き残れない時代に圧倒的な職人不足の到来、消費税増税後のマーケットの縮小と建築業界は非常に先行き不透明な状況です。混迷の時代を乗り越えるのは品質とコミュニケーション力を掛け合わせた現場力だと考えています。現場マネジメントの見直しでの根本的問題解決のアプローチこそ未来を開く扉です。
詳細、申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/1933654733616090/

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経験をデザインするには「楽しい!」を共有するところから。

3月3日晴れ

イベント日和!

神戸は朝からきらきらの太陽が昇る気持ちのいい晴天となり、まるで3月下旬の暖かさ。絶好のイベント日和となりました。今日と明日は10年以上も継続して毎年開催し続けているお楽しみイベント、TOTO西神ショールームでの春のTDYフェア、スタッフと共に私も朝からイベント会場に詰めました。今回の企画はトットニアなるタイトルをつけて、キッザニアをモチーフというかパロディー?にして子供たちに建築のものづくりにまつわる様々な職業体験をしてもらおうと言う斬新かつ、職人不足にあえぎ、若者の入職が非常に少ない建築業界においては未来の職人希望の若者のタネを植える意義の深いイベントです。

経験を提供するイベント。

スタンプラリー形式で子供たちにいろんな職業を体験してもらおうと言う今回の試みは、水栓部品の組み立てや、電気回路を組み立ててテスターの製造など、趣旨を凝らして様々な体験ブースを用意しました。我々大工チームとしては「やっぱりここは上棟体験でしょう!」と言うことになり、2分の1スケールの在来軸組み工法の構造体を子供たちと一緒に組み立てることになり、私としては将来大工になりたいと言ってくれる貴重な人材が育つ様に子供達にモノづくりの楽しさを体験してもらう絶好の機会と言うことで大いに張り切った次第です。(笑)

才能溢れる子供たち

イベントが始まってみると多くの子供たちが集まってくれて、基礎パッキン敷きから土台据付、柱を立てて桁、梁をかけ、束を立てて母屋、棟を上げ、垂木を流すまでみんな積極的にしかもとても楽しそうに作業に励んでくれました。驚いたことに、初めにいろはにほへと、と桁行き、一通り二通り三通りと、妻行きの番付を説明すると柱や梁、束などの部材を手渡すとその番付通りの位置にちゃんと持って行って立ててくれました。それも始まって早々にすばやく通りの並びを覚え、「いの三はあそこや!」とあっという間に悩むことなく持っていくようになった事です。「君達すごいなー」とお世辞ではなく素直に声に出てしまいました。(笑)

最高の着地点。

子供向けのワークショップ等のイベントではすっかりアタリマエになってしまったくらい「君すごいなぁ、才能あるなぁ」と今日も私はいつも通り褒めちぎったのですが、これ見よがしでも褒められる度に子供たちもまんざらでは無い様子。何かにつけ承認されるのは誰しも悪い気がしないものです。(笑)
無事に棟を上げ、垂木を流し終わり、ちびっこ大工さん達に集まってもらって記念写真を撮ったあと、「楽しかった?」と聞いてみると多くの子供達が元気に「うん」と答えてくれました。私はすっかり調子に乗って「大きくなったら大工さんになりたい?」と聞いてみたところ「うん、大工さんになりたい」との嬉しい言葉。目論見通りの素晴らしい着地点となりました。(笑)

一社ではできないことができる環境。

私たちの上棟体験ブース以外にも、日常生活にはない様々な体験を子供たちにしてもらい、それぞれとても楽しんでくれている様子が伺えました。このような大々的なイベントを企画、運営が出来るのも、TOTOをはじめとした、DAIKEN、YKK、ノーリツなどの住宅設備メーカーさん達の協力と同じ地域で切磋琢磨しながら活躍されている志の高い同業者さんが多くおられるおかげです。また、とりのすけさんをはじめとした地域の飲食店さんが今回も出店してくださり、美味しい食事や飲み物で大いにイベントを盛り上げてくださいました。関係各位には子供たちに素晴らしい体験を提供できたことを心から感謝したいと思います。ちなみに、明日も引き続きイベントは開催しておりますのでご近所の方はぜひお気軽にお立ち寄りいただければと思います。

ものづくりではなく経験を作る。

私たちすみれでは常日頃から「建築、もしくは建築工事自体には価値はなく、出来上がった建物でのお客様の楽しい暮らしや経験こそが我々が提供すべき本質的な価値だ」と言い続けています。あくまで工事は手段に過ぎず目的はお客様の安心できる楽しい暮らしです。そんな考え方を体現するために毎月様々なイベントの企画を行っており、ご縁をいただいたお客様の暮らしがより良く充実したものになるためのお手伝いをしています。今回のイベントもその活動の一環であり、年間通じて毎月何かしらのイベントのご案内を行っています。建築業界に於いてこれまで常識だったものづくりの工務店は時代の変化、成熟と共に「経験を作る工務店」への変化、変容を進めるべきだと思っており、お客様に楽しい暮らしを手に入れてもらうためにはできるだけ多く「楽しい経験」を共有してその経験を建築設計、デザインに落とし込める様にならなければと思っています。
※今月は畑での野菜の収穫祭とベジランチイベントもありますこちら→「すみれ暮らしの学校♫春の収穫祭」

建物では無く、経験をデザインする工務店へ

未来の大工候補へのタネ植えもできたし、ブースの準備から段取り、運営を任せた若手のスタッフの成長も見れたし、私自身久しぶりに子供たちと一緒に作業に勤しんで楽しかったし、子供達が一生懸命作業に勤しむ姿を見ているお父さん、お母さんは幸せそうだったし、子供と雖も結構作業の手伝いをしてもらえる事も分かったし、金物のボルトを締める様な地味な作業でも楽しそうにしてくれる事も分かったし、自分たちが携わった建物が出来上がると歓声をあげて喜ぶ姿も見れたし、これから私たちが命題として掲げようとしている「お客様に喜んで貰いながら一緒に楽しい経験としてモノづくりと暮らしをデザインするには?」へのヒントを感じられた様な気がします。その辺りはこれからUXの思想と手法をを取り入れながら進めて行きたいと思っていますが、とにかく、参加してくれた子供達、関係者の皆様、本日は本当にありがとうございました。明日も引き続き宜しくお願いします!

楽しい暮らし、楽しい経験を提供する「すみれ暮らしの学校」はこちらから→https://sumireco.co.jp/event/life-school.php

今日のアタリマエ

  • 若者に不人気業種の建築業は若者や子供に親しんでもらえる機会を作るべき
  • 子供の頃の楽しかった経験は大人になってもいい印象となって残る
  • モノづくり自体はとても楽しい仕事
  • 木を組み合わせることに子供達は興味津々
  • 顧客の楽しい経験を作りたければ顧客の楽しい経験を知るべし、機会を作るべし。
  • 楽しい暮らしの家を作るには顧客と楽しい家づくりをするべき
  • 顧客の楽しい経験を作りたければ経験をデザインする理論、思考、哲学を学ぶべし。

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東北初開催!『ポスト平成の歩き方』

いよいよ来週スタート!
ボトムアップ式実践型現場マネジメントセミナー&厚生労働大臣認定研修入塾説明会

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子供達の「オレ、凄い!」を作るイベント@子供上棟体験やります!

平成30年3月2日快晴

上棟体験イベントやります!

暖かい日が続き、神戸はすっかり春の風情です。明日、明後日はtoto西神ショールームにて春の恒例イベントTDYフェアが開催されます。そのイベントの中ですみれ(と一般社団法人職人起業塾)は子供上棟体験と称して、2分の1スケールの木造在来工法の構造体を組み立てる文字通りワークショップを行ないます。子供たちにものづくりの楽しさを感じてもらえればと考えています。お時間がある方は是非子供さんと一緒に遊びに来てください。イベント情報はこちら→子供上棟体験@超体験イベントトッザニア!!

ちょっとした成功体験

子供の頃の体験で(2分の1スケールとはいえ)実際に家を建てるなんて事はそう滅多に有るものでは無いですが、普段の暮らしではあり得ない家という大きな物を実際に自分達で作るというのは子供達にとって大きな達成感を感じると共にちょっとした成功体験になるのでは無いかと思っています。本音はモノづくり、特に大工の仕事に興味を持って貰いたいのですが、そうではなくてもそれが子供達が大人になって行く過程で少しくらいはいい影響を与える可能性もあると思っています。

セルフイメージを上げろ!

昨日の職人起業塾@大阪の講座の冒頭でも塾生さん達に熱く語りましたが、人生を変容させるには自分のセルフイメージを高く持つ事が非常に重要で、「オレはこんなもんじゃ無い」オレはもっと活躍できる」「オレは変われる!」と思う事が必要不可欠だと伝えました。要するに、高いセルフイメージと現状の自分とのギャップに焦り、苦しむことが意識を変えて行動を呼び起こすモチベーションになると思うのです。子供の頃のイベントでのちょっとした成功体験は「自分は普通では出来ないコトが出来た、出来る人や」とセルフイメージを高める効果があると思うのです。以前の上棟体験イベントの様子はこちら→https://shokuninshinkaron.com/?p=2309

子供上棟イベント
子供上棟イベント

キッカケをチャンスに転換

高いセルフイメージを持つと、自然に自分の現状に対する焦りが募り始めます。しかし「オレは出来るんや」と思ったぐらいで人生が変わる事はなく、チャンスをモノにする必要があります。日経新聞の人気コラム「私の履歴書」に登場された経済界だけではなく、スポーツ、芸能と幅広い各界の著名人が人生の変遷を書かれた中で共通しているキーワードは「たまたま」「ひょんなことで」「運よく」と言った偶然の賜物でチャンスを手に入れて成功への足掛かりをつけられたとのこと。不断の努力の結果、卓越した実力を身に付けて成功するべくして成功したとは誰も書かれていない様です。その成功者たちがこぞって言われるのは、ものにしたチャンスは大したものではなく、人との出会いとか一冊の本との出会いとかささいなきっかけをチャンスに転換させたとの記述が多く見られます。

チャンス=(セルフイメージ-現状)×キッカケ

では、ちょっとしたきっかけをチャンスに変えるにはどのようにすれば良いのか、その答えがセルフイメージにあると私は考えています。高いセルフイメージを持って現状の自分とのギャップに焦ることがきっかけを探すアンテナを伸ばすことにつながり、そのアンテナにふとしたきっかけが引っかかってご縁が広がりチャンスに変わるのではないかと思うのです。自分自身を振り返って考えてみると、大した成功したわけではありませんが、学もカネももコネもない、そもそもどうしようもない不良少年だった私が、徒手空拳で起業して小さいながらも3つの法人の代表となり、なんとかまっとうな人生を送るようになれたのは暗中模索の中、きっかけを探し、1冊の本(7つの習慣)に出会い、そこに書いてあった概念を愚直に実践することで、様々な人との出会いに広がりご縁をいただき、紡いできたことで、今の自分があるように思います。

子供達の「オレ、凄い!」をサポートしたい

自分自身、何の努力もせずにチャンスが転がり込んできたとは思いませんが、「今の俺は本当の俺じゃない」との思いから必死になってあがき続けていったことがささいなきっかけをチャンスに変えてくれたのは間違い無いように思います。そして、小さな成功体験はさらに自分のセルフイメージを高めることにつながり、さらなる努力、習慣を継続させるモチベーションを手にして行動を起こし続けさせてくれます。「知識に価値はなく実践で裏打ちしてこそが知恵や哲学となる。」という出光佐三氏の至言は高いセルフイメージとギャップを埋めたいという欲求があってこそ奏功するのだと思うのです。明日のイベントでは日本の未来を担う子ども達にちょっとした成功体験を提供して、「オレ、凄い!」と思ってもらえる様に全力でサポートしたいと思っています。神戸界隈の方は是非子供さんと一緒に遊びに来てください!

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概念のアップロードで未来を標榜する。@UX/サービスデザイン概論

平成30年3月1日 曇り

春の嵐

昨夜から未明にかけて神戸を駆け抜けた台風の様な低気圧は激しい風雨となり空気中の塵や埃を全て洗い流してくれたようでした。嵐の後の青空が広がったお朔日の今日は大阪にて【第九期】職人起業塾の第4講の講師として大阪のTOTOショールームに朝から向かいました。駅に着いてみると昨夜から懸念していた通り、激しい風雨によるトラブルが発生していたようでJRのダイヤが乱れておりました。お朔日参りを早めに切り上げて余裕を持って自宅を出て大正解。と、イメージ通りの行動と結果に朝からご満悦です。(^_^)

USPと第二領域

今日の【第九期】職人起業塾の講義は「スモールビジネスの鉄則」と題してマーケティングの基礎的なレクチャーを行い、一度に大きな費用をかけて集客するのではなく自然に顧客に来て貰う仕組みを在り方から構築して成果に結びつける、時間の経過と共に確実に力を蓄積する第2領域(緊急性の低い重要な事象)に対する取り組みと、マーケティングを考える上で欠かせない、USP、コアコンピタンスと呼ばれる自社独自の強み、個人的な強みについて塾生さん達に自分の行動を振り返りつつ考えて貰いました。

強みを発揮するべくは顧客接点

「企業は人なり」の大原則を鑑みれば、顧客接点(の担当者)の強さがそのまま企業の価値と捉えられるとも考えられます。建築業で最も濃厚で長期に渡る顧客接点とは現場で作り上げる建築物であり、その品質、デザインや収まりの最終確認者である現場実務者が担う責任は非常に重いものがあります。設計図書で決まった通りの建物を作るという最低限の仕事ではなく、現場で作業を進めながらも、最終チェックを行い、机上ではなく現場で最高のものづくりを心がける事で真の顧客満足を勝ち得る事が出来、それがセールスの世界とは全く異次元の集客チャンネルとなり、次の受注に繋がるという職人的マーケティング論の根幹をなす部分です。塾生の皆さんには今日をきっかけに改めて自分達がいかに重要な役割を担っているかを認識して実務にあたってもらえると思います。

はじめに言葉あり

とは、新訳聖書の冒頭の言葉ですが、同じ様なニュアンスで成功法則として有名なナポレオン・ヒルは「思考は現実化する」と言われました。私が尊敬してやまないスティーブン・R・コヴィー博士は「全てのモノは二度作られる」と世界で最も多くの人に読まれたビジネス書「7つの習慣」に書かれています。人生を成功に導く為の法則というか真理として、まずは頭の中で考え、それを実践する事が重要だと先人達がこぞって指し示されています。「海賊と呼ばれた男」で一躍有名になった出光興産の創業者、出光佐三氏は観念、概念を持たずにまず動く者を「行動バカ」と一笑に付しました。そう考えると世でいうノウハウといった目先の行動指針ではなく、本質的な概念を学ぶ事が非常に重要だと考えらます。

概念を学ぶ

私が主宰している職人起業塾の15回コース半年研修では、研修対象を建築現場実務者に絞っている為、品質の担保やクレームの撲滅、顧客満足を得る状態を担う信頼をベースにした集客チャンネルを作り上げる為のマニアックな建築実務についてのレクチャーも行いますが、実は大半の時間は前述の第2領域やUSPなどの概念を伝え、その考え方に対して実際に現場でどの様な行動に落とし込むかを塾生自ら考えて貰います。「概念を学び、実践で裏打ちすれば知恵になり、哲学が生まれる」と言ったのも海賊と呼ばれた男、出光興産の創業者であり海外大資本、メジャーの石油カルテルと戦い続けた民族系経営者、出光佐三氏ですが、まさにこれから混迷の時代を迎える建築業界において勝ち残る知恵を身につけて哲学に昇華させてもらう取り組みを行なっています。

陳腐化を防ぐには学び。

観念や概念、理論がいくら原理原則に即した普遍的なものであっても、時代に即した価値観や方向性を無視した計画や行動では使い物になりません。変化に対応すべく新たな概念を学ばずにいると古い固定観念に縛られた、自己満足を得る為だけの思考に凝り固まってしまいかねません。「不易流行」「温故知新」と先人達は新しいことと伝統は常に表裏一体だと述べられておりますが、最新の情報の収集を行ったり、新しい学びを得なければ原理原則をいくら理解していたところで、それを実際の現場実務で使うことなどおぼつきません。激しい変化に晒されている現代を勝ち残るには常に新たな概念、概論を学び続けることが不可欠だと思っています。

マーケティングの次の概念は経験

そんなこんなで私が2年前からマーケティング理論の次に重ねる概念として学び続けているのがUXデザインです。モノからコトへ、とコトラーが提唱したマーケティングはプロダクトではなくライフスタイルに焦点を合わせることで商品、サービスの提供する価値の本質に迫るべきだと強烈に示唆されましたが、それも今は昔、すっかりアタリマエの理論になりました。顧客に提供する「新しいコト」(=顧客がまだ知らない素晴らしい経験)をデザインする事がこれからの建築設計、プランニング、そしてアフターフォローやメンテナンスを含めた建築会社のビジネスモデル全体に不可欠だと考えてこの2年間、熱心に学び続けているという訳です。

前期のUX KANSAIでのセミナーの振り返り一覧。

そんな私が通い詰めた前期に受講したセミナーの振り返りの一覧、以下のブログを覗いてもらうと建築業とUXの関係性が少しはご理解頂けるのでは無いかと思います。

UX KANSAI #9「アクティングアウトと発表」

UX KANSAI #8 ペーパープロトタイピング

UX KANSAI #7ストーリーテリング

UX KANSAI #6 ユーザー情報の可視化と日本絶滅。

UX KANSAI #4/5 質的調査(記述と分析)その2

UX KANSAI #4/5 質的調査(記述と分析)

UX KANSAI #3 ビジネスインタビュー 目指すのは新しい顧客体験

天命を知る日と、UX KANSAI #2 オブザベーション

UX/サービスデザイン概論 2017

UXD LTと日記の破壊力。

Xデザイン学校大阪分校公開講座:UX/サービスデザインの今とみらいを考える

そんな平成の次の時代を標榜する建築会社の経営者、設計者に是非とも体験して貰いたいUX概論の公開講座が今年も大阪で行われます。建築業界でもエクスマ塾(エクスペリエンス マーケティング塾)と言ってユーザー体験を切り口にした集客、販売促進の手法の研修が一部で盛り上がりを見せておりますが、その本質的な概念であるUX(ユーザー エクスペリエンス)をビジネスモデルに組み込みたいとお考えの方は是非とも参加されるコトを強くお勧めします!お申込みはこちらから↓

https://peatix.com/event/351114/
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詳細

■趣旨:毎年大阪でお話をさせて頂いておりますUX/サービスデザイン概論を、今年も開催したいと思います。サービスデザインの導入から実践的な活用な時代となり、エモーショナルな顧客体験作りのサービスデザイン、IoTやAIを活用したサービスデザイン、共創型のサービスデザイン、サービスデザインのプラットフォームなど、これからのサービスデザインとして考慮すべきことが変化してきています。今回は、UX/サービスデザインの今と未来についてお話しするとともに、後半は「UX/サービスデザインを自分の未来に如何に活かすか」、参加者の皆さまと一緒に考えるためにアンカンファレス方式のワークショップを行いたいと考えています。また、最後にXデザイン学校大阪分校2018年度コース説明会もあわせて開催します。みなさまのお越しをお待ちしています。

■タイトル:Xデザイン学校大阪分校公開講座:UX/サービスデザインの今とみらいを考える

■日時:3月24日(土)13:00-18:00(開場12:30)

■会場:ヤフー株式会社 大阪グランフロントオフィス

■住所:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 タワーA 37階

■主催:株式会社経験デザイン研究所

■協力:Xデザイン学校、ヤフー大阪

■プログラム:

13:00-15:30 UX/サービスデザイン概論

・講師:浅野智(Xデザイン研究所共同創業者CEO/経験デザイン研究所代表)

16:00-17:45 ディスカッションワークショップ

17:45-18:00 Xデザイン学校大阪分校2018年度コース説明会

■定員:100名

■参加費:5000円

https://peatix.com/event/351114/

 

私も運営スタッフの一員として会場にてお手伝いをしておりますので、ご質問等あればお気軽に私(高橋)までお問い合わせください。

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◆オープンセミナーでは書籍『職人起業塾』の増刷記念と

◆入塾説明会では「企業は人なり、建築は現場なり」を合

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