電話元年7月13日曇りのち雨
インプットとアウトプット
先週の東京から続いた博多、鹿児島へのフォローアップ研修でこの半年位に学びため込んでいたコンテンツを目一杯アウトプットする旅から帰ってきて、若干の疲労感が抜け切れないままでありますが、今日は昼から大阪にて、UXデザインを学ばせてもらっているXデザイン学校の研修を受講しに向かいました。アウトプットとインプットはワンセットですからね。
5年後売り上げ10億円
今年のXデザイン学校ではマスターコースに願書を出し、何とか合格させてもらい参加させて頂いており、UXデザインの基礎理論を習得した者という前提で、実在の企業の新規ビジネスを考案し、提案する超実践型の研修に参加させてもらっています。テーマは「食」。某大手食品メーカーの新規事業部の方から5年後10億円の売り上げになるビジネスモデルを考えてもらいたいと課題をいただいております。
迷走中。
今回の研修、プログラムでは「事業モデルの立案」となっており、来月の中間発表でクライアント企業の担当者さんに来ていただき、進捗報告をする前と言うことで、どのような方向でユーザの問題を解決し、新規事業として成り立つスケールアップを行うかのアウトラインを発表することになっておりましたが、我らBチームは一度作りかけたビジネスモデルを没にしたこともあり、はっきり言って迷走している真っ只中。発表どころではありませんでした。
誰も行なっていない問題解決。
UX(ユーザーエクスペリエンスデザイン)を学んでいる以上、ビジネスモデルのヒントは観察調査にありと言うことで、チームメンバーとともに再度、食の行動様式にまつわる調査を行いその情報を共有して解決すべき課題や、新しい価値創造ができるアイディアを出さねばなりませんが、誰もやっていない問題解決とはイノベーションのことであり、当たり前ですが、これがなかなか一筋縄ではいきません。
行き詰まったら立ち返って考える。
今日は一日、刻々と過ぎ行く時間に焦りながら、この1ヶ月の間行なった観察調査からインサイトを見つけられないかと悶々と思考を巡らしましたが、サッパリ良いアイデアは浮かんできませんでした、これまでの3年間、一体何を学んできたのか?と自分でも嫌になりますが、嘆いていても始まらないので、「迷ったら原点に戻る」の精神でもう一度、頭を冷やしてこれまでの学びを振り返りつつ、ヒントを探してみることにします。ちなみに、このブログで書き残したUX関連のブログはざっとこんな感じ、
概念のアップロードで未来を標榜する。@UX/サービスデザイン概論
UX KANSAI #3 ビジネスインタビュー 目指すのは新しい顧客体験
そのビジネスは尊敬されるのか?UX KANSAI#10 サービスサファリ
古くて、狭くて、サービスが悪い繁盛店。UX KANSAI 2016 #8
UX KANSAI #5 エクストリームユーザーとしてのオッサン。
アウトサイド・インがインサイド・アウトを支える。@UX design
Xデザイン学校大阪分校2019 マスターコース#3 カスタマープロブレムの確認
Xデザイン学校大阪校マスターコース#02 事業コンセプトの立案
問いと答えを見直してみる。
我ながら(内容はともかく)多くのブログを書き散らかしているものだと感心してしまいましたが、この3年間の自分自身のブログをざっと読み返してみて今の段階で留意すべきワードを抽出してみました。今期に入って講師の佐藤さんから言われたのは、
「H社のリソース、アセットを鑑みると同社は一体何屋さんですか?」
「誰にどんなサービスを提供するのか」
「立案するサービスはユーザ課題とビジネス課題はもちろんのこと、社会が抱える問題の解決を同時に考慮し、そのサービスが完成した後にどんな世界を実現したいかを同時に考えるべし。」
サービスデザインの概念とは「幸せの総量を増やすこと」
と非常に思考の順序をわかりやすく示唆されており、それを受けた私たちの出した元のアンサーは「モラルの低下や行き過ぎたコンプライアンス重視に焦点を当て、食を通して本質的なモラルを守る、背徳感を楽しめるおおらかな行動様式を作るサービス」と言う事でした。この解自体も見直してみる必要がありそうです。
抜けていたプロセス。
その他にも、振り返りの中で現段階で今一度、思い出すべきだと、これまでの学びから抽出した浅野先生からの教えは、
「ビジネスモデルを考案する際にブラックボックスを使わない。」
「ゴム製ユーザーを対象にしない」
「顧客の行動、文脈、そして期待価値を把握した上でビジネスとして成り立つべく競合優位性や自社が持つ提供価値をリフレーミングし、顧客体験を提供する事」
UX戦略とは・ビジネスとデザインの融合・ユーザが目指している2つの「その先」を目指す・デジタルとリアルを継ぎ目なしに価値提供する事である。
等々で、そして最も大きな気づきは私たちがdepth interviewと呼ばれるユーザーへの深いインタビューを割愛してきた事でした。これじゃ浅いよね、、
インサイトを探るインタビューの10箇条。
ちなみに、以前に浅野先生からご教示頂いたインタビューの心得は以下で、これまでの調査観察結果を踏まえて、ユーザーターゲットを絞ってインタビューを行う事でなかなか見つけられていない課題や提供すべき価値を探してみたいと思います。私からインタビューを申し込まれた方は快く引き受けて頂けますよう、よろしくお願いします。(^ ^)
- 何を知るための調査か明確にする
- ラポールの形成が大切
- 共感と理解を忘れない
- 誘導しない
- 生活者はニーズを語るプロではない
- 被験者に弟子入りする
- 生活者は平気でウソをつく
- なぜを繰り返そう
- 被験者の過去・現在・未来をタイムトリップしよう
- 百聞は一見に如かず
「工務店経営カンファレンス2019」に登壇します!
ニッポンの家づくりでトップランナーである11の工務店が、7月24~25日の2日間にわたって、新建ハウジングが主催する「工務店経営カンファレンス2019」(会場:東京都、ベルサール半蔵門)に登壇します!ちなみに私はday2です。