本物の時代が(マジでリアルに)やって来た。

平成30年5月8日晴れのち曇りのち雨

恵みの雨続く。

昨日、一日中降り続いた雨は夜坂に上がり、早朝は気持ちいい青空が顔をのぞかせておりましたが、六甲山の頭上に傘のように広がっていた雨雲が徐々に街中に降りてきて、結局、昼前からはまたパラパラと雨が降り出しました。おかげさまで今日も花粉も黄砂も飛散することなく、しっとりとしたいい感じの1日となり張り切って建築実務に励みました。(笑)

メンテナンス重視のオファー。

朝一番からプランナーのモリモリさんに同行してホームページからお問い合わせを頂いたお客様宅へマンションリフォームのご相談に伺いました。以前に同じタワーマンションでリフォーム工事をしていたので、ご紹介のお客様かと思いきや、そうではなかったようで「検索エンジンで調べて、工事後のメンテナンスサービスが充実している会社を探して御社にたどり着いた」と、この8年来、自社大工による巡回メンテナンスサービスの充実に拘ってきた私にするとなんとも嬉しいお言葉を言っていただきました。

何事もなかったような仕上がり。

現地に赴いていざ具体的なお話を伺うと「細かな部分が気になる」と、非常に高い施工精度を求められて、職人魂に火をつけられるようなご要望をたくさん頂きました。大工上がりの私としては俄然やる気を出してしまった次第ですが、驚いたのは非常に事細かなところまでインターネットで既に調べて居られて、大工でしかわからないような施工手順も既にご理解されておられたのには驚くと共に尊敬の念を抱いてしまうほどでした。新築工事と違い、リフォームは既存のものを利用しながら工事をした違和感を感じさせない、何事もなかったように美しく仕上げるのが大命題なのですが、お客様ご自身が施工精度のディティールにこだわって、まさにその様な施工を明確に望んでおられるのには脱帽してしまいました。

リアルな本物の時代。

それにしても、全く建築の知識を持っておられないお客様がご自宅のリフォームを考えるにあたり、インターネット(特にYouTubeの動画)で情報を集めて職人レベルの知識を持たれるようになっておられたのは本当に驚くべきことでした。これまで建築業界にはびこってきた「こんなもんです」とお客様を素人だと見下し、自分の下手な施工、失敗を押し込んできた悪習や、根拠が明確でない曖昧な施工レベルが許されない時代になったのだと痛感しました。特に、造作材や内装仕上げ材の細かな収まりがうまくいかない時、コーキングで逃げると言うのがすっかり当たり前の常識のようになってしまって久しいですが、本来はもっとすっきりと切り付けて髪の毛一本の隙間にこだわる施工を我々は原点に立ち返って行わなければなりません。まさに本物時代がやってきたのだと痛感する出来事でした。

気持ちが伝わる時代でもある。

そんな、私には到底、太刀打ちできないほどの情報収集力に長けたお客様と話をしている中で、私達すみれのあか抜けないホームページのことをずいぶんと褒めていただきました。「会社概要やリフォームの流れ、施工例など(どこの会社のホームページにでも載っている)ありきたりのものはさておき、その奥にある想いというか考え方みたいなことが伝わってきて問い合わせをしてみたいと思った」とおっしゃって頂いたのは、私たちが毎日熱心にブログでリアルな情報を発信して、地域工務店、施工会社としての在り方を正して、お客様からの信頼を積み重ねようとする取り組みを感じていただけたのだと、少しうるっとしてしまうほど嬉しいお言葉でした。

(特に高級)マンションリフォームの難しさ。

このようにありがたいご縁を頂けたことに感謝して、今後、言葉だけではなく行動で、施工計画や工事品質でそのお言葉に対する我々の答えを見せればならないと強く感じながらお客様のお宅を辞しました。木造の新築住宅に比べて、マンションのリフォームはエントランスやエレベーターなどの共用部分の養生から、搬入計画、近隣への気遣い、そして現状の不要物の解体、搬出と注意を払うべき事が遥かに多く、細心の注意を払わなければなりません。そして、内装の造作、仕上げ、清掃までを完璧にして当たり前なのですが、大工の技術的な技量だけではなく、現場全体を取り仕切る施工管理能力が大きく問われます。

試金石。

この様な現場でこそ、社員大工が現場に付きっ切りで施工及び施工管理を行う私たちの様なスタイルの工務店が最も真価を発揮する場と考えて、「最高でした!」と言って頂ける顧客満足を得たいと思いますし、これが出来なければ私たちの存在価値自体が危ぶまれます。(まだ、工事のご依頼を頂いた訳ではありませんが、ご注文を頂けたなら)すみれの価値を問う試金石として、万全を期して良いご縁とできる様にしたいと思います。K様、本日は長時間に渡ってのお打ち合わせの時間を頂きましてありがとうございました、ご期待に応える事が出来る様にスタッフ共々精一杯の努力を行う所存です。引き続きよろしくお願い申し上げます。

今日のアタリマエ

  • インターネット上の情報はあらゆる分野の詳細を調べられる。
  • 情報収集力とはネット検索スキル。
  • 建築業界独自のアタリマエは通らない。
  • 業界の常識は世間の非常識。
  • 良きも悪きも全てが明らかになる時代になった。
  • 建築会社は今一度、完璧な施工を目指さなければ生き残れない。
  • マジでリアルに本物の時代が到来した。

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いよいよ来週開催!職人起業塾 福岡 2018オープンセミナー「ポスト平成の歩き方」

日時:平成 30年5月17日(水) 15時~18時
会場 :エイムアテイン博多駅前貸会議室 5F
福岡市博多区博多駅前3-25-24
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参加費:3000円/人
※セミナー後、懇親会を開催します、是非ご参加ください。(費用別途)

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肝心なのは、続ける勇気である。@ ウエストン・チャーチル

平成30年5月7日 雨

現場からスタート。

ゴールデンウィーク明けの月曜日の神戸は雨。朝からしとしとと1日中恵みの雨が降り続きました。そんな雨の中、今日は三木市、宝塚市、神戸市内と朝から現場廻りに出かけて、ゴールデンウィーク中に工事を進めていた現場の工事完了や進捗の確認や、休み中にお問い合わせをいただいたお客様宅への訪問など、ガッツリと建築実務に勤しみました。現場では相変わらずチクチクと細かなことのダメ出しというか、改善点の指摘を伝えて、若衆に鬱陶しがられましたが、これも大事な仕事のうちです。(笑)

ひとり遊びは映画観賞。

現場や事務所がいつも通りに動いていることもあり、私もゴールデンウィーク中は別段これといってゆっくりした時間を持つ訳ではなく、いつも通りの平常営業といっても変わらない毎日でしたが、昨日の最終日、九州からの客人たちを新神戸駅と竹中大工道具館に送り届けた後は少しだけ1人きりの時間を持ち、久しぶりの映画鑑賞に行ってきました。

darkest hour

先月、ひょんなご縁があってシネリーブル神戸で「一陽来復」と言う映画の舞台挨拶をさせていただいた際、予告編を見て興味を持っていた、原題は「darkest hour」(最も暗い時)と名付けられたナチスドイツが台頭してヨーロッパ中を恐怖の縁に叩き込んでいた第二次世界大戦中のイギリスの首相であり、後にノーベル文学賞を受賞するウエストン・チャーチルを主人公にした物語です。

地味に過ぎる映画?!

映画の舞台は大まかイギリス議会と閣僚が集まっての閣議場、その他はウエストンチャーチルの自宅となっており、映像はずっとダークブラウンと戦争の描写の灰色と地味すぎるほど地味な作品でしたが、歴史の大きな転換点に差し掛かっていたときの、産業革命以来のヨーロッパの盟主であり、長い伝統と歴史を誇るイギリスのトップがナチスドイツとの徹底交戦歩判断を下すまでの悩みと葛藤がしつこい位に細やかに描写され、舞台が限られていた分却って緊張感と臨場感を醸し出しておりました。

守るべきは誇りと尊厳。

緒戦で連戦連勝を繰り返し、一気に勢力を拡大し西ヨーロッパの制空権を握ったナチスドイツの圧倒的な戦力に対して、領土を守り切れないと、条件付き降伏に近しいような和平交渉を望みイタリアのムソリーニを通して和平交渉を画策する弱腰の閣僚たちを尻目に、いかなる犠牲を払おうとも、イギリスの誇りをかけて最後の1人まで戦うと苦渋の決断の末、「言葉を武器に変えた」と言わしめる程の名演説を議会で披露し、拍手喝采を浴びてヒトラーとの交渉の草案を破棄してしまう姿には、暴力に屈せずに人としての誇りと尊厳を守る強い意志が歴史を動かしたのだと感じさせられました。

民の声に耳を傾ける。

特に印象に残っているのは、(ネタバレになりますが、)チャーチル首相がいよいよ徹底交戦か、和平交渉を始めるかの決断を下すのを迫られた時に、運転手付きの自動車から抜け出して、乗り付けないというか殆ど利用経験がない地下鉄に乗り込んで、そこに居合わせた市民たちにヒットラーに屈して和平条約を結ぶべきか、町中が戦場となるような大きな犠牲を払ってでも戦うべきかを問う場面です。市民たちがこぞって「ネバー!」と口を揃えて徹底交戦を訴える感動的なこのシーンに関しては多分フィクションだと思いますが、それでも国民の声を聞き、その総意に基づいて得た判断を議会で取り付けると言う手法は上杉鷹山公の「伝国の辞」にも通ずる国のトップリーダーが守るべき基本を忠実に守られているように感じました。

情報操作の功罪。

私も小さいながらも事業所の最高責任者としてかくありたいと思う訳ですが、ただ映画の中で感動的に描かれているイギリス国民が全員、ヒットラーには屈せずに戦い抜くと言う意思を示した背景には、ありのままの事実が全て公開されていなかった、イギリス政府による戦況についての情報操作が行われていた一面がある事は否めません。後から歴史を振り返ってみれば、チャーチル首相の決断はファシズムにヨーロッパ全土が席巻されることを阻止した英断であり、結果的に良かったと言えるかもですが、アメリカの参戦がもう少し遅れるなど1つ間違うとイギリス全土がヒトラーに殲滅されていたやもしれません。

情報公開と多様性を認める社会のリスク。

フラットな情報公開と様々な人からの多様な意見を重んじる風潮の現代においては民意を諮ったところで同じような結末を迎えるとは限らないどころか、どちらかと言うといたずらに混乱を深める可能性もあるのではないかと思った次第で、情報を歪曲することなく広く知らしめる事は重要だとは思いますが、何でもすぐに公開すれば良いというものでもない、分かり切っていることではありますが、世の中は竹を割ったように簡単に単純にはかれないものだとと改めて感じさせられる作品でした。

信念を貫き通したチャーチルの至言。

最後に、私がぐっときたウェスティンチャーチルの名言を備忘録としていくつか転載しておきたいと思います。出典;http://iyashitour.com/archives/27643/3

Never, never, never, never give up.

決して屈するな。決して、決して、決して!

Kites rise highest against the wind – not with it.

凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。

The farther backward you can look, the farther forward you are likely to see.

過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう。

Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.

成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である。

Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.

成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは、続ける勇気である。

byWinston Churchill (ウィンストン・チャーチル)

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「在り方」とはポジショニング。

平成30年5月6日晴れのち雨

GW最終日。

ゴールデンウィーク最終日、今朝は神戸の中心街のゲストハウスにて朝を迎えました。遅くまで盛り上がった昨夜の懇親会の余韻を引きづりつつも、ただの街中の一戸建て空き家を改装したゲストハウスは意外に快適で、(二日酔いで苦しんでいる人もいましたが、笑)気持ちよく朝を迎えました。午前中は九州から来られた職人起業塾の卒業生達を伴ってすみれ本社に出社、職人起業塾@福岡のフォロアップ研修を行いました。研修を終えたその後については昨日の滝行を終えた後の懇親会でさんざん聞いたり、アドバイスをしたりしてたので、今日はその先、10年後の未来についてのグループコーチングを中心に昼過ぎまでみっちりと研修を行いました。

マーケティング理論の実務への落とし込み例

博多で半年間の研修を受講してもらった流れで卒塾生達がせっかく、はるばる神戸までやってきてくれたので、神戸で5年以上も続けている元祖職人起業塾の雰囲気を味わってもらおうとすみれ本社にお招きしましたが、ついでに少しでも建築実務の参考になるようにと考えて、今日はいつものマーケティング理論に基づいたグループコーチングだけではなく、私たちが実際に行っているお客様向けの資料を公開して、マーケティング思考の実務への落とし方を体感してもらいました。

在り方とはポジショニング。

職人起業塾の研修で私は常に言い続けているのは、マーケティングとはあり方を正すところからスタートするべき。ということで、あり方とはお客様からの信頼を得られるように自分自身を律し、正す、若しくは自分にしか提供できない価値を見出すことをさしていますが、それは言い換えるとポジショニングを明確にすると言う事でもあります。神戸の地域に密着する建築業者としてのあり方=ポジショニングとは、地域に住まう人々と共存共栄していく関係性にありその立ち位置からの提案をお客様にしなければ(出来なければ)なりません。

家は立ててからがスタート

今日、九州からのメンバーたちにご紹介したのは、私が初見のお客様に1番初めに話させてもらっている「資金計画についての6つのご提案」と言うタイトルの資料で、銀行や不動産会社、パワービルダーとは立ち位置が違う、と言うより真逆の立場からの地域工務店としての住宅取得に関する資金計画の提案です。私たちのような営業マンもおらず、宣伝広告をすることなく、ご縁をいただいたお客様からの繰り返しのご注文や、ご紹介で売り上げを作っている会社はとにかくお客様と良い関係を長く維持することが重要です。工事のご注文をいただいて完成、引き渡しするのはあくまでも過程であり、「その後」のお付き合いがあってこそ私達のような事業所は維持できています。「家は立ててからがスタート」と言うコンセプトを何よりも重要にしています。

住宅の費用は自分自身で決めるべき。

そんな立場からお客様の住宅取得の際の資金計画を積極的にサポートしており、家が完成したその後に絶対に後悔しない、安心で余裕のある資金計画を立てることこそが何よりも重要だとお客様にはご説明しています。銀行が提示する借入限度額や、利便性の高い(当然地価も高い)土地の購入を無理やりでもローンを通そうと努力してくれる不動産会社、カッコイイデザインやゆとりのある間取りを重視した「いい家」を作るべく建築会社が提示する積み上げ型の見積書に合わせて住宅ローンを組むようなことではなく、まずは月々の住宅にかけられるコストをお客様ご自身で算出してもらい、そこから逆算して借り入れ額や住宅購入資金を決めれるようなお手伝いを行っています。

マーケティングアクションとは具体的な価値提供。

住宅にかける費用を安全側に振れば振るほど私たちが行う建築工事の金額も減っていきますが、私たちは何より長く安心して快適にお暮らしをお客様に過ごしてもらい、長いお付き合いをすることで事業を成り立たしていくわけですから、そこに利益の相反はありません。銀行や不動産会社、新築工事だけに特化したパワービルダーとは決定的に立ち位置が違います。それを実際の住宅費用の算出のお手伝いをするという実務に落とし込むのが、あり方から始めるマーケティングアクションであり、地域に根ざす工務店としてのポジショニングだと説明させてもらいました。

曖昧さとの決別が未来を作る。

その後は、4月の元祖職人起業塾のテーマだった「未来を作る」と言うお題目で、10年後を詳細にイメージすることと、そのあるべき姿を目指してワクワク楽しみながら、1つずつのステップを上っていく習慣を持ってもらうことについて全員に具体的にコミットしてもらいました。ぼんやりあやふやな曖昧な部分を削ぎ落とし、先送りにして来たことも少しは明確にしてもらえたことで、明日からの実務により一層励もうと心を決めてもらえたのではないかと思います。
とにかく、今回お越しになった九州メンバーのこれからのご健闘とご活躍を心からお祈りしています。2日間に渡る修行と研修、お疲れ様でした。皆さんいっちょ気張ってください!(笑)

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目的と手段についての考察 vol.31「その後」がすべて。

5月5日 端午の節句 快晴

瀧行。

今日は昼から九州からの客人(第7期職人起業塾@福岡の参加メンバー有志)を迎え、猪名川の上流の行場へと、すみれ本社で毎月開催している無料のインバウンド・マーケティングに特化した勉強会【元祖】職人起業塾で共に学んで頂いている塾生さんでもあり、何かとお世話になっている地元神戸のGAPとも言うべき作業服の製造小売業SPA(speciality store retailer of private label apparel、)の社員さんであり、修験道の行者でもあるAさんにお願いして昨年9月に続いての瀧行に向かいました。気温は20度超えの初夏の風情とはいえ、全く生活用水が混じらない猪名川の上流の清流は瀧に入ってみると息を呑むほど冷たく、魂まで清められている様に感じました。成就させたい願いを心に抱きつつ、一心に気を集めて、気合いと共に丹田に落とす所作を無心で瀧の中で繰り返す行は以前にも増して文字通り身が引き締まる思いで、己に向き合う素晴らしい時間になりました。遠路遥々九州から来られたメンバーも同じ様な印象と達成感を味合う事ができたのではないかと思います。Aさん、先達の皆様、素晴らしい体験を有難うございました。

直会&同窓会。

瀧行を終えた後は、合宿っぽく神戸市内、中心地近くの民泊、戸建一棟貸しのアパートメント?(ふつーの戸建空き家でしたが、笑)にチェックインしてもらい、荷ほどきをした後は、三宮に繰り出してのプチ同窓会。全員が3日間の禁酒、禁肉の精進明けということで、神戸牛(のホルモン、笑)に舌鼓をうちながら(私を筆頭に)ビールを美味そうに飲まれておられました。それにしても、社会に出て働きはじめてから、学校とは全く別の学びの機会を持ち、半年もの長きに渡って研修を受けた仲間とこうして課外研修?で修行の場に集まって(飲める)同窓会として語り合う時間が持てると言うのは本当に稀有で素晴らしい体験だと感じましたし、実際大いに盛り上がり、塾長の立場ではありますが、私もすっかり同化して非常に楽しませてもらいました。(笑)

「その後」を質す時間。

美味い肉食って、冷え冷えのビールを飲んで大いに盛り上がりましたが、何と言っても今日は只の飲み会ではなく、瀧行の直会でもあり、半年間もかけた研修後の同窓会と言うことで、自然と話題は(と言うか、私が興味津々で無理やり誘導しましたが、笑)職人起業塾の研修を受けての「その後」は一体どうなってんねん?と言う私の質問と塾生さん達の報告が中心になります。研修の中で何度も繰り返し言い続けてきた「学ぶことも知識を得ることも、行動に移せなければ全く価値はない、行動に移しても継続できなければそれも無価値」と言う言葉を卒塾生さん達に改めて突きつけて、建築実務者としてマーケティングの基礎理論を学んだことをどのように実践に結びつけ、どのような成果を手に入れたかを詳しく(と言うかしつこく)問い質しました。

美酒に酔う。

ま、神戸までわざわざ自分で費用を払ってまで学びの続きに来るくらいですから、今回のメンバーは皆さん高い意識とモチベーションを保ち、実践を繰り返し、ゆっくりではありますが、確実に成果を手にし始めておられるように感じましたし、各々が私に報告するのも、とても嬉しそうに話しておられるのを見て、元大工で片田舎の小さな工務店の経営者である私がお声がけを頂くのに任せて遠く九州まで研修事業を展開して、ご縁を広げてきた事が本当に意味があったのだと実感する事が出来ました。私がこの十数年間学び続け、実践で裏打ちした知恵や哲学を受け継いで、実業に生かして、事業所の発展に寄与し、また自分自身のキャリアを高めるきっかけを提供できているとしたら、私にとってこれ以上嬉しいことはありません。彼らのおかげで随分と美味い酒を呑むことができました。(笑)

目的と手段。

このブログでもこれまで何度も思索を重ね、書き続けておりますが、私は何かにつけ、手段と目的を切り分ける、整理する、明確にすることに長年執着してきました。住宅事業で私たち建築会社の目的は建物を建てることではなく、家が出来て住まい出してからの「その後」の快適な暮らしであるはずで、如何に工事を終えたお客様にその価値をお渡しできるかをずっと考え続けて来ています。その結果の取り組みが、「大工社員による毎年の無料メンテナンスサービス」であり、毎月、OBのお客様に向けて開催している「すみれ暮らしの学校」と言う暮らしを楽しくしてもらうための学びのイベントの開催です。この思考からすれば、一般社団法人職人起業塾で行なっている研修事業の目的は、当然、研修後の塾生さん達の活躍であり、派遣してくださった事業所への利益貢献であり、原理原則に則ったマーケティング理論が工事現場に浸透することによる顧客の満足であり、その集積の上にある建築業界の発展、そしてモノづくりに携わる職人等の実務者の地位向上です。

ちなみに、目的と手段のアーカイブ。(笑)

なんとまあ、10年近く、同じことについて考え続けてまして、我ながら、ほんと、しつこい性格です。

目的と手段の考察vol.30〜効率と効果性〜
目的と手段の考察vol.29〜どっちも!?〜
目的と手段についての考察vo.28〜手段たる条件〜
目的と手段についての考察vo.27 〜優柔不断のススメ〜
目的と手段についての考察vo.26 〜『在り方の鏡』〜
目的と手段についての考察vo.25 〜目的と目標〜
目的と手段についての考察vol. 24
目的と手段についての考察Vol.23
目的と手段の考察vol.22 ~真理は日常のプロセスに有り~
目的と手段の考察vol.21~目的の共有は総論から~
目的と手段の考察vol.20~総論オッケー各論意義あり考~
目的と手段に対する考察vol.19Know-WhyからVoice
目的と手段に対する考察vol.18~手段を変えても目的は変えない~
目的と手段に対する考察vol.17~目的への決意~
目的と手段に対する考察vol.16~目的の可視化~
目的と手段の考察vol.15マキアヴェッリズムよさらば。
目的と手段の考察vol.14~目的の手段化への落とし穴~
目的と手段の考察vol.13~方向性について~
目的と手段の考察vol.12~目的の手段化こそがブレイクスルーを呼び起こす~
目的と手段の考察vol.11~消費税増税の目的化~
等々・・・

「その後」の声こそブラッシュアップのタネ。

私にとって、何より重要なのは目的を達すること、「その後」こそが最も興味をそそられる部分ですが、神戸から遠く離れた地で、他社の社員さんの研修後の動向は経営者さんにお会いする機会に伺うくらいしかなくて、どうなっているのかが非常に気になるところです。今回の瀧行と言う課外講座にわざわざ神戸まで卒塾生に来てもらい生の話を聞けたことは私にとっては究極のフィードバックと言っても過言ではなく、非常にいい経験になりました。今後は、全国でフォローアップ研修を充実させて、「その後」の声ををもっとリアルに集めて、研修のカリキュラムやコンテンツをブラッシュアップさせるネタを集めたいと思っています。(飲む機会ばかりが増える気もしますが、、)そんなこんなで、直近は5月にオープンセミナーに卒塾生のフォローアップを兼ねて無料ご招待をすることになっています。今後は、私の話だけでなく、マーケティング理論を学んだ若手大工や営業担当の「その後」も聴いてもらえる機会を作りたいと思いますので、ご興味がある方は是非ともご参加ください。ブログ読者特別枠で無料ご招待いたします!お気軽にどうぞ。

直近はこちらです→https://www.facebook.com/events/166959190574616/?active_tab=about

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あえてGWに禁酒禁肉、精進する理由。

平成30年5月4日快晴

フィッシング詐欺に引っかかる。(涙)

ゴールデンウィーク真っ只中、私は昨日からパソコンのフィッシング詐欺に引っかかり、その対処に午前中を無駄に費やしてしまいました。先日からメールソフトの調子が悪く、配信したメールにエラーが出ていた伏線があったのも影響して、突然パソコンの画面に「ウィルスに感染されています」と言うメッセージが浮かび、まるでMacのオフィシャルページのような画面から対象の無料ソフトをダウンロードするとそこから逃げられないような巧妙な手口に見事にかかってしまいました。今の所、なんとか91000円の高額サポート費用を騙し取らずに済んでますが、PCに入られて個人情報を散々見られているので、これから新たなトラブルに発展するかも知れません、恐ろしい時代になったものです。。

Appleの卓越性に学ぶ。

困り切って、iPhoneからAppleのサポートデスクに相談すると、ウイルスの感染チェックの(今度こそ)信頼できる無料ソフトの案内をしてくれて、セキュリティーチェック、怪しげなソフトの駆逐、パスワードの変更等々、やっておくべき対処を親切にサポートしてくれました。この辺りが、私がApple社が卓越していると感じるところで、プロダクトの時のこだわり、卓越性が実際店舗のApple Storeでの接客でも電話でのサポートデスクの対応でも共有されていると感じます。ジェイ・エイブラハムが提唱した卓越の戦略の中にある「自分たちの商品、サービスが無ければ顧客が困るレベルにならねばならない。」をまさに体現していると感じましたし、家づくりとアフターメンテナンスをセットで提供する私達も、アップルを見習い、もっとレベルを上げて卓越した存在にならなければと感じ入った次第、とにかく、助かりました、アップルサポートさん、ありがとうございました。

禁酒禁肉3日目。

さて、明日は半年ぶりに修験道の瀧行に行くことになっており、その準備として三日前から身体を清める様にしています。清めるといっても禁酒と肉、魚、生卵、ニンニク、ネギなどの臭いのするものを排して精進料理のみを口にするのと、入浴の際に水を浴びておくくらいなのですが、基本的には年間通してビールを飲まない日が全くない私にとっては唯一、アルコールを完全に抜く機会でもあり、丸3日間禁酒をして半年ぶりになんとなく頭がスッキリしている様に感じています。玄米と野菜と味噌汁だけの夕食はなんとも寂しいと思っておりましたが、3日目になると少し慣れて来た様で、別にヴィーガンになっても良いかな、なんて思ったりもしてしまいました。なりませんが、(笑)

瀧行のその先。

瀧行に行くと言っても、実のところ、私は修験道の行者というほど、熱心に修行に身を置いているわけではありません。ただ、ご縁があり、毎年大峰山への参拝や(本来はなかなか許してもらえない)瀧行にお誘い頂く機会があり、その度に都合が許す限り参加させてもらうことを続けている程度です。今回は、半年前に禁酒禁肉週間に入っている時がちょうど職人起業塾@福岡の講座と重なり、懇親会の席上で(大好きな)ビールが飲めない理由を瀧行に行くからと説明していたのを塾生さん達が覚えていて、講座の終わり頃に数人の塾生さんが「塾長が行っていた瀧行に行ってみたい!」と熱望されたのを受けて、彼らが休みやすいGWを狙って先達にお願いした次第です。確かに、映画やドラマで滝に打たれて修行する姿を見ることはよくあっても、実際にはなかなか足を踏み入れることが出来ない世界で、瀧に打たれる修行をした先に何があるのか見てみたいというのはよくわかりますし、私も実際そうでした。

修行の場。

私など、まだまだ素人同然で修験道について語る様な口は持ち合わせておりませんし、瀧行を行なった先にあるもの、見えるもの、得るものを説明することなど出来ません。しかし、世界は己の力の及ばぬことばかりであり、何かを成したいと思う時、自力で出来ることなどたかが知れているという認識は強くあります。神頼みというのとは少し違いますが、自らの力が及ばぬ何者か(Something Graetですね、)に祈る、もしくは頂いた様々なご縁に対しての感謝の意を表すことは非常に重要なことではないかと思っています。なので、神道の信仰をしている訳ではありませんが、毎月の神社へのお朔日参りは欠かせませんし、座禅会に参加したり、修験道の世界に触れて己を見つめる機会を持ったりしています。また、10年以上も続けているこのブログをはじめ、何年にも渡って様々な習慣に取り組んでいるのもある意味、人生を修行の場として捉えている所以かも知れません。

人生の選択を違わない。

人生は選択の連続だ。と良く言われます。私たちは毎日、大小様々な選択を迫られ、咄嗟の判断で選択を繰り返します。その選択が善きものか、悪しきものかでその後の人生が微妙に変化すると思っていて、例えば、挨拶の言葉一つ、声をかけられた時の返答一つでも人とのご縁は変わるものであり、また、人は誰しも体調が優れなかったり、機嫌が悪い時もあるものです。人生もビジネスも人との関わり合いが非常に大きな部分を占めると思うと、咄嗟の判断で失敗を繰り返さない様に、常に自分自身の状態を心身共に整える事こそ、人生の選択を間違えない、失敗しない要諦ではないでしょうか。その状態管理には心と身体を整えるための習慣が欠かせないと思いますし、それこそがまさしく「修行」という考え方に通じると考えています。

瀧に打たれて自分を見つめる理由。

私達は地域に密着した建築会社として家を建てたり、お店を作ったりして生業を立てています。そして建築とは形が出来上がる前に契約をして(建築の専門知識を持たないお客様の)イメージを実際の形にするという非常に難しく、またとても高額な費用を頂く商売であり、そこに住まう、またお店であればご商売をされるオーナー様の「その後の暮らし」を健康で、楽しいものに担保すべき重責を担っています。この長期間に渡る暮らしや体験を素晴らしいものにしなければならないという難しい命題に対して私たちがまず行うべき事は、ご縁を頂いてから建物を作り、アフターメンテナンスでの長いお付き合いをする中で、ひとつずつの「選択」を善きものにし、信頼を積み重ねていける様に「今」の(連続である)状態を管理する事だと考えます。だから瀧に打たれるというのは少し飛躍し過ぎますが、心身共に健やかになる習慣を持ち続けることだと思っていて、その一つに修験道での体験が位置すると考えています。そんなこんなで、明日は心と体が清らかになる様に、九州からの塾生達と六根清浄を唱えながら瀧に打たれて気合いを入れてきます!(笑)

今日のアタリマエ

  • 3日間も肉や魚、酒を抜くと確かに身体がスッキリする。
  • 神頼みが良いとは限らないが、自力で成せる事はたかだかしれている。
  • 自分の力の及ばないところで何かの力による恩恵を受けているのは間違いない。
  • 太古より感謝と祈りは縁を生み出し人の営みとは切り離せない。
  • 殆どのビジネスは人と人との繋がりから派生する
  • ご縁を良縁にするには「善き選択」が出来なければならない。
  • 人には調子が悪い時も不機嫌な時もあり、そんな時に選択を違えがち。
  • 常に善き選択をするには日頃から心身を整える状態管理の習慣が必要。
  • 日々状態を整える入り口は自分自身の在り方を見つめる事
  • 人生の選択を善なるものにすることを目指せば、人生は修行の場と言える。

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「同じ道を通るな!」〜AI時代に心すべき事〜

平成30年5月3日 曇りのち晴れ 風強し

チャリンコ現場パトロール

世間様ではGW後半戦の初日、今日から4連休の方が多い様ですね。すみれは基本的にローテーションで休みをとるシフト制となっており、年末年始と毎週定休日以外は年中無休での営業ということで、黄金週間も関係なく、今日もフツーな一日でした。ただ、ちょっとはお休み気分も味わおうかと午前中は隣の三木市で工事の大詰めを迎えている改装工事の現場の視察に自転車で行ってみました。たかだか50km程度の道のりでしたが、昨年の夏のしまなみ海道でのサイクリング以来、殆ど自転車に乗っておらず、思いの外、乗れなくなっていることに自分でもびっくり!昨年に引き続き参戦する2週間後に迫った安曇野センチュリーライド160Kmのレースへの自信がガタガタに揺らぎました、、今からでは手遅れですが、少し走り込んでおきたいと思います。。

 

行きと帰りは同じ道を通るな

久しぶりに自転車に乗って、(随分と苦しみつつ)往復50Kmのトレーニングをしながら、脳裏に浮かんだのは、ランニングをしていてもサイクリングをしていても気にかけてしまう言葉です。それは、「行きと帰りは同じ道を通るな」という、誰に教わったのかも定かでない格言というか考え方というか、考え方で、いつも復路はつい意識をして遠回りをしてしまいます。その言葉の根源は諸説ありますが、元々はイスラームの教えのようで、モスクに礼拝に行く際にできるだけいつも同じ所に礼拝するのではなく、違うモスクに行き、知らない人と祈る事を推奨したところから、同じ道を行くな→「同じ道を通るな」となったようです。私は毎週一度のランニングを習慣にしており、自宅の近所で海に行くか、山の方面に走るかといくつかランニングコースを決めていますが、毎回絶対に往復同じ道を通ることはありません。走る習慣を持ち始めた6年前からなので、ずいぶん前から意識していたことになります。

小さな大きな収穫。

今日も、国道175号線の幹線を北に登って三木市と小野市の県境の現場に立ち寄って、帰り道は少し道幅は狭くて走りにくかったですが、三木市市街の旧道を通って帰ってきました。あまり頻繁に通る道ではないので、久しぶりに通ってみると知り合いの会社が出店しているのを見つけたり、新しい飲食店ができているのを発見したり、仲のいい同業者が大きな野立て看板を立てて近隣に認知を広げる活動を熱心に行なっているのを知ったり、このシーズンの風物詩、イチゴ狩りを楽しむ大人達を見てGW気分を味わったりと、遠回りしたらそれなりに発見や気づき、良いことがありました。ま、知っても知らなくてもどっちでも良い様な事ばかりですが、地域に根を張って生きている地域密着のスモールビジネスを営んでいる私とすれば、大きな収穫と言っても過言ではありません。

遠い世界に学ぶ姿勢。

そして、「同じ道を通るな」という言葉は単にどこかに行く際に道を変えるというだけに止まらないと思っています。イスラームの教えでいつもと違うムスクに行き、知らない人と出会う事を推奨するとあった様にその考え方には、いつも通りの世界に甘んじる事を戒め、常に興味と好奇心を持って違う世界を見に行く、足を運ぶ行動を促されます。井の中の蛙大海を知らず、ぬるま湯に浸かった蛙は湯が煮立ったのに気付かずに茹で死んでしまう。との諺にある様に、常に現状に満足してどっぷりと浸かっている事を拒み、遠い世界に学び、そこから新たな挑戦をする気概を持たねば、あらゆるスピードが急激に速くなった現代では、あっという間に陳腐化し、埋没してしまうのがオチです。それを防ぐには普段から同じ道を通らない意識と、好奇心を忘れないことが重要だと思うのです。

効率化の時代。

昨今、国による働き方改革の大号令と共に労働日数、時間の短縮を目指した効率化があらゆる業態で進められています。IT革命、AIの技術革新、Iotの普及でそれが一気に進もうとしていますし、AIを搭載したロボットが人の仕事の8割を奪う様になるとも言われています。私達建設業界も決して例外ではなく、私が起業した20年前は図面はドラフターで手書きで書いていたし、積算、見積も手計算でしたが、今はPCの画面上で間取りを置くだけで自動積算、予め単価を入力しておくと見積もりも自動で出来上がります。実際の建物も大工が墨付けをして刻むことはすっかり稀になり工場で図面データーを入力したらコンピューターが寸法を切って穴をほり、ホゾをつけてくれます。今では宮大工が行なってきた社寺仏閣の刻みさえAI棟梁が行える様になったとのこと、ビルの新築工事では天井ボードを貼るロボットが休憩も、昼も夜もなく作業し続けるとのこと、、人の手を離れた効率化は止まるところがありません。。

魂を鍛えねばなるまい。

そんな農耕から工業へと変わった18世紀の産業革命を凌駕する現代の圧倒的、革命的な効率化の時代に我々が考えるべきことは、AIにできなくて、私達にできることだと思うのです。「AIには心や魂が無い、私達は心や魂を鍛えねばなるまい。」と、私は主催する私塾でよく話すのですが、その一つが遠回りでは無いかと思うのです。最短の道をわざわざ選ばない、気の向くまま、直感に頼って道を選ぶのは効率化とは真逆のAIからするとエラーとしか言いようが無いでしょうが、その好奇心を行動に移す心の余裕こそが、現在自分が置かれている狭い世界から一歩外に踏み出して、新たな刺激を受けて、インスピレーションを誘い、イノベーションの種になると思うのです。

遠回りする心。

ちなみに、井の中の蛙の諺には続きがあるとも言われています。元は中国の思想家である荘子の「秋水篇」に出てくる一説で、「井鼃不可以語於海者、拘於虛也。」(井鼃は以って海を語るべからざるは、虚に拘ればなり。)これが日本に渡って来てから独自に付け足した文があるとのこと、言い出したのが誰かは定かでは無い様で、日本人の独自解釈なので続きがあるという言い方は微妙ですが、「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」と言われて来たとのこと。人間の知識量をAI、インターネットと比べると既に井の中の蛙レベルになってしまっておりますが、空の青さの美しさにAIが感動しない様に私達にはやはりAIに負けない絶対的な強みを持っていると知るべきだと昔の人は前向きに解釈してくれている様です。些細なことに感動する日常を過ごす事こそ、心を鍛錬する入り口なのかもしれません。遠回り、オススメします。(笑)

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神戸ラーメン紀行Vol.156(3月のまとめ)

平成30年5月2日 曇り時々雨

GW谷間の定休日。

GWの谷間の平日2日目は水曜日にてすみれ事務所は定休日。現場の方はどこもスパークしており工務部のメンバーはあちこちの現場で活躍しておりますが、事務所は静まり返ってすっかりGWの風情を醸しています。そんなこんなで私は電話番を兼ねて一人事務所でデスクワークに励み、研修の資料作りや密かにエントリーしていいるプレゼンテーション大会の準備などに精を出しました。流石に普段の水曜日よりも格段に電話も鳴らず、作業に没頭できるいい1日になりました。

読んでから観るか、観てから読むか。

昨日のブログで高橋克彦氏の長編伝奇歴史小説「炎立つ」の紹介をしましたが、私は未だ興奮冷めやらず、今日は時間の合間を見つけてはYouTubeでNHKの大河ドラマ「炎立つ」を覗いてしまいました。以前から、映画等で原作を読んでから観るか、観てから読むかの賛否両論ある難しい選択で、俄然読んでから観る派の私にとっては長編小説を読んで直ぐに大河ドラマを見るのは至福のひと時でして、GWの後半戦で撮り溜めた「せごどん」を片付けようと思っていたのに、超大作のYouTubeの視聴が重なってしまい、どうしたものかと悩んでいます。当分徹夜が続くかも知れません。。これね、(笑)

 神戸ラーメン紀行Vol.156

そんなこんなで今年のGWも大まか平常営業で溜まったタスクを片付けることになっておりますが、溜まったままといえば、先日(3ヶ月分も溜めて)大いに反省したラーメンブログが滞っていた件です。事務所に籠った平和な1日だったこともあり、ここで一発、ツケを払っておきたいと思います。GWにお出かけの際のランチのご参考にして頂ければ幸いです。(笑)
それでは、3月のラーメンまとめ、いってみます!

 

らーめん つけ麺 かんじん堂 フコクフォレストスクエア店
大阪講座の昼食、最近の定番は富国生命地下街。

柚子切りつけ麺 900円 東寺揚げと煮卵
アッサリでさっぱり。スープ割もgood()

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麺や 一福
 TDYイベントの打ち上げの打ち上げは(何故か)ラーメン(^_^;)

醤油トンコツラーメン 800円

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山形蕎麦と炙りの焔蔵 粋 定禅寺店

 国分町の締めのタンメンの代替
鳥中華 並 850円
大川社長ゴチになりました。()

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三豊麺
 時間ないし、寒い時はラーメンに限る。
赤トンコツ 780円 三宮駅前の立ち食いラーメン店閉店の横に新たなチェーン店。(^_^;)
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汁そば処 ちょぼいち

 神戸ラーメンアワード2017準グランプリの一杯
鶏がら黄湯 780円 夜中はカレー!

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無垢 
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映画の舞台挨拶からの滋賀まで茶の湯のお稽古へ。秒速で食べ終わるランチ。
胡麻味噌ピリ辛ラーメン 780円

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丹波にて古民家再生プロジェクトの現地調査の前に。
鹿坦々麺 サービス(笑) 鹿骨スープ 化学調味料無添加 国産小麦特製麺

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今日はここまで。ご馳走様でした!

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炎立つ。

5月1日 快晴

GW谷間の御朔日。

今朝は雲ひとつない最高の天気の東京で目を覚ましました。GWの谷間の平日ということで、もったいないなーと思いつつ、昨日の建設職人甲子園全国大会の余韻と若干の疲れ?を引きずりながら早々に帰神して事務所にてデスクワークと少しゆっくり目の御朔日参り、クライアントにお越し頂いての担当者を集めてのミーティングと、GWに浮かれた世間様と全く関係がない1日を過ごしました。と言いつつも、新幹線の中では歴史小説に熱心に読みふけり、日常と離れた悠久の歴史に想いを馳せる楽しい時間を過ごすことが出来ました。長距離の移動も悪くないものです。

長編小説に取り組む楽しみ。

今回、読了したのはこのところどハマりにハマっていた高橋夏彦氏の陸奥三部作の最終作、全5巻の長編大作であり、NHKの大河ドラマにもなったことで有名で、ご存知の方も多い「炎立つ」です。全5巻の長編小説というと、坂の上の雲や、国盗り物語といった司馬遼太郎の戦国時代、幕末を描いた小説を読んでいた頃以来のなかなかのボリュームの大作で、まさしく大河の流れの如く、陸奥の英雄達が何代にも渡って国と民を守り続けた何百年にもわたる歴史を壮大に描かれた歴史伝奇小説でした。1冊を読み終えるごとに、次の巻を手に取るのがワクワクする楽しさと、物語の終りが近づいてくる寂しさは子供の頃に読みふけった山岡荘八の「徳川家康」や「織田信長」を彷彿とさせ、久しぶりに長編小説の読み応えを楽しむことが出来ました。

炎立つ
炎立つ

男子かくあるべき。

高橋克彦さんの小説にはまるようになったきっかけは、同年代の経営者仲間の中で特に読書家として知られるO社長が蝦夷の伝説の勇者として名高いアテルイの生涯を描いた「火怨」に号泣したとその素晴らしさを教えてくれたのがきっかけで、興味を持ってその本を読んでみると電車の中では読めないほど私も何度も号泣、男の生き様とはかくあるべきと言う熱いメッセージを発せられる高橋克彦さんの世界観にどっぷりと傾倒する様になったのが始まりです。

武将といえば九戸政実。

アテルイの物語があまりにも感動的だったので、続いて東北を舞台に書かれている「みちのく三部作」を全て攻略しようと、今回読了した「炎立つ」とともに、いまだに東北の人たちが興奮してその名を語る豊臣秀吉に喧嘩を売った男として有名な九戸政実を主人公にした「天を衝く」を購入してそちらを先に読了、奇しくもその本を読んでいるのと時を合わせて仙台へ出張することが重なり、東北の人々と豊臣秀吉の天下統一は小田原の北条攻めではなく、その後の奥州討伐だったという九戸政実談義に花を咲かせることができてとても喜んだ次第です。未だに蝦夷のヒーローは東北の人の心の中に生きているのだと感じました。

炎立つ

今回ご紹介する「炎立つ」は日本の武士の源流とも言われる坂上田村麻呂が征夷大将軍に任じられられた時代の阿弖流為と、上述の九戸政実との間の時代で、朝廷から政を移管して武家政治を敷くことを実現、鎌倉幕府を開いた源頼朝に至る源頼義、源義家の源氏が朝廷による公家政治の中で武家の棟梁としてその地位を確立する時代であり、その時代の変遷を中央政権から遠く離れ、俘囚と蔑まれながらも光の国と言われる豊かで、穏やかな国を作り上げた安倍頼良、安倍貞任、そして朝廷に仕えながらも蝦夷の大義に共感、呼応してその身を蝦夷に捧げて中尊寺金色堂に現される奥州藤原氏の隆盛へとつながる藤原経清からの130年にも渡る物語です。これまで、蝦夷からの視点で日本の歴史を見たことなどなかった私にとってはまさに目から鱗ですが、最終的には絶対に勝ち得ない強大な敵に対して、誇りと信義と自分達の存在価値を模索し、守りきった物語は正に名作と言って過言でないと思います。本当に感動の連続でした。

その責は我にこそあり。

あまり詳細を書くとネタバレになってしまうし、これから陸奥三部作に取り組まれる方にガッカリされるのも本意ではないので詳しくは略しますが、この長編歴史伝奇小説を読んで私は非常に大きな影響を受けました。そもそも、影響を受けやすいタチだし、歴史上の英雄(特に織田信長ですが、、)に憧れてこれまでも生きてきた部分が多々あるのですが、この度は普段の生活の中に高橋克彦さんの世界観をすっかり取り込んでしまいました。それは口癖というか、すぐに口を衝いて出る程で、仕事上のスタッフとのやり取りにも色濃く反映されています。その世界観とはズバリ、男の生き様です。安倍貞任、藤原経清、藤原泰衡、源義家、源義経と作品の中に出てくる英雄達は口を揃えてすぐに「その責は我にこそある。」と発生する困難な問題の責任を全て一身に背負おうとします。その男としての器量を見せられ、部下が、敵が、民がこぞって指導者の意思を汲み取り、志に共感し、大義に胸を震わすエピソードが繰り返し描かれます。正に男子かくあるべき。です。

人にこそ国がある。

現代の限りなく平和な時代においても、人の上に立つリーダーとしてのあり方を強烈に指し示してくれる本書は薄っぺらいリーダー論を説いたビジネス書とは比べ物にならないほどの示唆を私たちに与えてくれました。また、巻末に源頼朝の奥州征伐にあって日本最強と謳われていた15万にも及ぶ騎馬軍を解体して戦をせずに自らの首を差し出して蝦夷の町と民を救った藤原泰衡が残した「人にこそ国がある。」という言葉は、上杉鷹山の伝国の辞の価値観であり、現代の私たちが取り組む在り方から始めるマーケティング論と根幹を同じくします。そのまま現代企業においても通じる原理原則をその命を持って体現し、後世に残したと言っても過言でなく、私達も今一度、「その責は我にこそある」と他責を廃し、自らの器量を示すことが何よりも重要なのではないかと感じ入った次第です。私たちがその身を律して次世代を担うリーダーにこそ伝えねばならぬ。と決意を新たにさせられる名著でした。心からご一読をオススメします!

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